(ACT.13 プリンセス革命-心に火をつけて-)キョーコにも敦賀さんの雰囲気がいつもと違うのが伝わって威圧を感じるが、負けるものかと気を取り直す。が、蓮の演技に完全にキョーコの方は演技をさせられている。
事務所に毎日顔を出していた頃は「蓮」が絡まなけりゃ「天使」といわれていたのは、蓮に媚びを売る女性に、6巻ACT.31見たいに、クモのおもちゃの入ったお弁当を出して嫌がらせしたりするからかな。
子供の頃から大学時代まで、ベルサイユのばらとかオルフェウスの窓とか風と木の詩とかエースをねらえ!とかガラスの仮面とか王家の紋章とかエロイカより愛をこめてとかはまってました。その後ほのぼの系漫画以外あまり縁が無かったのが、2020年に暁のヨナに出会って久しぶりに少女マンガにはまりました。あいにく少女マンガを語り合う友もいないので、読んだマンガの感想などをブログにまとめてみました。個々の漫画についての投稿はすべてネタバレです。
(ACT6 再会の迷宮)LMEのオーディションに落ちて3日目、だるまやの大将には「諦めるのか お前はもっと根性のある奴だと思っていた」とはいわれたものの、根性だけではどうする事もできないものを失してしまったキョーコはガソリンスタンドで昼間のアルバイトを見つけて働いていた。敦賀蓮の「根性だけで事が運ぶと思うなよ」という通りになったのは負け犬みたいで悔しいけれど。一方大将は「今にふっきる コケた辛さもふっきれるくらいじっとしていられない時ってのは必ず来るもんだ」と。そこへガソリンを入れに立ち寄ったアカトキエージェンシーの車から降りてきた尚が。キョーコは同僚から話をふられて、「かっこいい上に美しい なんてあなたを越える男なんかもうこの日本には存在しませんね。」と正体気付かれないように屈辱に耐えて心にもないことをいうキョーコ。同僚に名前を呼ばれそうになって思わず飛び出したキョーコと目が合ったけれど、気がつかない尚。
だるま屋の二階で、LMEには入れない、復讐なんてできない あいつはやっぱり許せない どうしても芸能界でアイツの脅威になってやりたいと悶々とするキョーコに大将が「お前がいつまでもあきらめにふんぎりがつかないのは 自分が納得するまで「芸能界」にぶちあたってないからだ 答えを出したいなら頭で考えるなお前のやりたいことをやってみろ 自分には向いてないだとか無理だとか八方手をつくした人間だけが言う事だ お前が目指す場所へはたった一つの道しかないのか」と。
キョーコちゃん、尚が許せないのは当然だけど、今はこらえないと自分が惨めになるだけ。でも大将は、どんな人生を送ったらこんな言葉が出るのだろう。いい人だね。キョーコちゃんACT.301現在ではけっこう有名になったのに、だるまやに下宿してるままなのわかる気がする。
(ACT.7 その名は禁忌)大将からもらっただるまにキョーコは片目を入れる。ショータローをギャフンと言わせた暁にはもう片方の目を入れると誓って。一方LMEでは椹さんが「今日で4日目か。オーディションで落ちた者の場合、社長いわく、待ってやれるのは不合格を言い渡されてから一週間 それを超えるとあの子がLMEに入れる余地は完全になくなる」と言うのに対して「賢明ですね 何を血迷ってそういう企画が持ち上がったか知りませんが 何も好き好んであんなのを事務所に入れること無いですよ」と蓮。蓮はあの子が嫌いなわけじゃない 気に入らないだけだと。理由はあの子が芸能界を目指している動機かと椹さんに見抜かれて「お前の業界への姿勢はLMEの社長より厳しいからな」と。
だからといって、蓮はLMEを経営しているわけではないし、人ごとだと思うけど、なんでこんなに執拗にキョーコちゃんを嫌うのかな。あれはただの追っかけで無いと見抜いた社長さんの方が人を見る目がある。
今回は蓮が出てきた裏通路からLEMに入るキョーコ。ところがダッシュで走り込んだキョーコは、大物女優上尾君子と正面衝突してお説教される。そしていきなりラブミー部員として荷物を持たされる。堂々と遅刻した上尾君子、怒らせると後々までいびられるということで椹さんでさえ何もいえないが、蓮だけは「次からはお化粧する時間を移動に費やせば間に合いますね」と嫌みを飛ばす。重そうだねと荷物を持ってあげた蓮から、ラブミー部の説明を受け、一体どんな人が入るんでしょうと人ごとのように聞くと「だから今君がやってるのがラブミー部員の仕事だよ」と「ラブミー部とはあっさりと切り捨てるには惜しい素材だが重要なものが欠けているそういう人材の『欠けている部分』を育ててやるために社長が作ったありがたい部門だ その『ラブミー部』の第一号生に選ばれたのが君だよ」と。でもって敦賀さんに荷物を持たせたキョーコは上尾君子からダメ出しを出され、蓮は「自業自得 自分が受けた仕事は自分で責任もってやらないからだよ ああいう時はどんなに甘い言葉で手をさしのべられてもちゃんと断らないと これからはこれ以上ペナルティーが増えない様に」と似非紳士スマイルで去って行く。
お~い敦賀さん、「責任を持ってやらないと」っていったくせに、後ほどキョーコちゃんが蓮の代マネを責任感でやっていたという発言を聞いて減点したのはなんだ~~自分に対しては責任感でやるのは嫌なのね。
敦賀蓮は誰にも穏やかでやさしいとのことだけど、大物女優にも皮肉を飛ばすのはGood jobだけど、弱い立場のキョーコをいじめるのはパワハラ以外の何者でもない。この頃はほんとに嫌な男だ。この頃の自分のことを、デレデレな現在ACTY301で分析して、キョーコに言い訳しないのだろうか。
(ACT.8 危険地帯)「君には他人に愛される仕事をする自信はあるかね」と社長に聞かれて「いえ・・・全然」と正直に答えるキョーコ、隣で青ざめる椹さん。「でも以前はそういう人間でした 他人の幸せのために自分の人生捨ててつくせる程、あの頃の私健気すぎて、あきれるくらいこの世で一番のバカ女でした。今は誰かのためにつくす事、そんな風にしか思えなくなってます でも1度出来てた事はリハビリすれば治ると思うんです!!」「人間として大切な感情とりもどすチャンス私に下さい!!」(やっぱり何か意表をついてくる事言うよなあ と感心する社長さん)「君の返事がどうであれ最低一年は様子を見るつもりでいた」とのことでラブミースタンプセットを渡される。初めのうちは裏での仕事が多いかもしれないがなにそのうちTVに映れる仕事も入ってくるぞ」とやる気になったところで背中にはでかでかと、左胸にもラブミーのロゴが入った、どピンクのつなぎを着せられて恥ずかしさに縮み上がる。
初仕事は、ダメ出しされたボーカルグループが嫌がらせのために廊下の床に一杯こびりつけていったガムの清掃。
一方富士テレビの廊下で迎えの車待ちの尚は、向こうからやってくる蓮の姿に気圧される自分にかつを入れるように、目の前でスタンド灰皿を蹴倒して「悪い 俺 脚が長いからよ あんた(敦賀蓮)の存在に気づいていたらもっと注意をはらったんだけど」とケンカを売る。尚の顔を見て、キョーコの話で検索した顔と気づいた蓮は、にっこり笑って「わかるよ よくやるんだよな」と脚でスタンド灰皿を起こし「蓋と散らばったゴミ ちゃんと拾ってけよ」と去って行った。見守っていた人達は「かっこいい」と。
凝り出すと徹底するキョーコは床を徹底的に磨き通る人が次々滑る事態になったおかげで依頼主の歌手部門主任中澤さんからお目玉を食って10点をもらって落ち込むが「今からスタートだと思えばいいんだ」と気を取り直す。
そこにやってきた松内瑠璃子に「私の依頼受けて」よと言われる。
ショータローがガキ過ぎる。人気で上回るのが今は無理だと認めているようなもの。あとショータローは芝居をする気は全くないだろうし、敦賀さんが歌を歌う気も全くないだろうから、そもそもライバルでさえないと思うが。ラブミー部入りが必要なのはショータローでは?まあ彼はLMEの所属ではないけど。このあとでてくる松内瑠璃子だって愛される仕事ができるように矯正の必要があるわけだし。
廊下は私もやり始めたら徹底しそう。「磨きたてで滑ります 注意!!」張り紙しておけばよかったのに。
(ACT.9 プリンセス革命-イジワル姫)長時間太陽の下になんか居たら命にかかわるという瑠璃子に、紫外線アレルギーなのかと思うキョーコは、体が弱くて外に出られない雪のように白い大金持ちのお嬢様を想像して太陽から守ると決心する。
車が突然エンコして、ロケ地まで歩く羽目になり、マネージャーに頼まれたこともあり特注日傘で守りながら歩く。敦賀さんだって待ってるのよ!!というマネージャーの叱咤に、敦賀蓮が出演することを知り、ツルとレンガのイメージで脳内逃避。内心は敦賀蓮主演の映画に出る事になってたと知っていたらこんな仕事受けなかったのにと思いながら。
すぐに歩けないと座り込む瑠璃子ちゃんを背負って歩くキョーコ、しかし足をくじいて動けなくなったら松内瑠璃子は「上に行って誰か呼んであげるから」とキョーコを置いてロケ現場に。ついたら、キョーコのことは知らん顔。才能もないくせに事務所にかじりついて人に媚びを売ってお情けでデビューしようというラブミー部員は嫌いなのだ。
誰にも助けてもらえないキョーコは気が遠くなりそうになりながら、ショータローに捨てられたこと、お母さんに置いて行かれたことを思い出す。そこに突然現れた敦賀さん、とスタッフさん。瑠璃子待ちで暇つぶしをしていたらしい。骨にひびが入っているらしい事を調べた蓮はお姫様だっこで・・・
やっと少し敦賀蓮に好感がもてるようになってきた。お姫様抱っこ~それもスタッフがいるのに任せずに。
(ACT.10 プリンセス革命-舞踏会への招待状)敦賀蓮にお姫様抱っこされてロケ現場に来たキョーコを見た瑠璃子は怒りに震える。
キョーコは手当てをしてくれた社さんにお礼を言い、蓮については「私にはスゴクいじ悪なんです」「おかしいね~基本的に誰に対しても友好的なはずなんだけど でも俺も実はまだ蓮の性格つかみきれてないから」と。この頃の社さんのビジュアル、若くて今とは随分違う。「仕事が関わると蓮は容赦なく厳しくなるんだよ 自分にも他人にもね」
一方敦賀蓮が自分との共演を切望したと聞いてたのに、瑠璃子は「待ちくたびれたよ。」とのつれない言葉に腹を立て、廊下で出会ったキョーコに「ラブミー部ってできたときから嫌いだったの 芸能界は才能ある人間だけが輝けるのよ 掃除やつき人やってりゃ陽の当たる場所に出られるなんて甘ったれてるわ 人に媚び売る暇があれば芸の一つでも磨けってのよ!」と言われて、本当に、瑠璃ちゃんを守りたくて、なくしちゃった気持ちが取り戻せそうだったと心の中で反論するキョーコに「いい点数なんか絶対あげないわよ だって初めからあんたを潰すのが目的なんだもの」とダメ押しに、思わず怨キョがでそうになるが慌てて引っ込め、社さんと撮影現場に瑠璃子を戻す。
撮影現場、左足を直にガンガン使わなければ歩けますというキョーコを突き飛ばす瑠璃子。そんな瑠璃子に「やりすぎだぞ 謝りなさい」と監督。蓮も冷たい目で見ている。
椅子を持ってきてくれた蓮に「どうして優しくするんですか!?」「人間怪我人と病人には無条件に優しくできないか?」と。やっとここで蓮のやさしさが少し出てきた。
旧家のお嬢様の振る舞いになってないとダメ出しをされる瑠璃子。立つ時は背筋をのばして頭を少し引く。身体の重心が頭の天頂部と足の真ん中を通る様に、という監督の言葉だが隣に立つキョーコは無意識のうちにできていることに蓮は気がつく。再三のダメ出しに頭にきた瑠璃子は「私は演技なんて素人なの。同じ素人でいいんならあの子なんかいいんじゃない?」と監督を困らせてもう一回お願いさせるためにいうが、カチンときたキョーコは受けて立つ。
(ACT.11 プリンセス革命-魔法-)「瑠璃子の自分の思い通りにならなきゃなんでも放り出す悪い癖を改善する協力して欲しいって社長に頼まれたのはどうするんだ」と、監督に囁く蓮だが、監督はけっこう乗り気。スタッフも松内瑠璃子のわがままを面白く思っていない陰の声を立ち聞きして、焦り始める瑠璃子。様子を見に来た敦賀さんも「監督どうも本気みたいだし勢いとはいえ自分から降りるって言ってしまった以上演技で訴えるしかないんじゃないから」とつれない。
そこへ準備ができて出てきたキョーコの予想外の化け方にスタッフも蓮も瑠璃子も監督も驚く。「いいわねェ 元が並なだけに化粧化けしてまるで別人に変身できるんだもの」と瑠璃子は嫌みをいうが、化粧をしたことがないキョーコは素直に受け取ってイヤミが通じない。「私もっと幸せになりたいの 貴女に勝って」と言われて自分の身は自分で守らなくちゃと燃え始めた瑠璃子に、監督は満足そうな笑いを浮かべる。
実際に演技を始めると、キョーコの両家のお嬢様そのものの動作に監督も目を見張る。流れるような歩行といい、お辞儀の仕方も綺麗との賛辞の声に、忌まわしい過去の残り癖だと思うキョーコ。
和装が美しくて、作法も動作も完璧なんて女優としては最高だと思うけど、キョーコ自身がそう思えるようになるのは34巻ACT.203の社長さんとの会話までまだまだ先の話。でもこの作法は忍者の紅葉修行でも役に立つし、姿勢がいいのは、モデルウォークを習う際にも役に立ったし。
ここで初めてキョーコの変身ぶりがでてくるけど、蓮も尚も驚く化けっぷりがキョーコちゃんの魅力。
(ACT.1 そして箱は開けられた)中学出てすぐ上京し、高校にも行かずにバイトを掛け持ちするキョーコ。おしゃれもせず毎日髪を振り乱して必死なのは、幼なじみの尚との東京のマンションでの生活を金銭的にも生活面でも一人で支えているから。尚は、家庭の事情でキョーコが預けられて育った京都の日本有数の老舗旅館の一人息子で、キョーコがひたすら夢中な同い年の男。旅館を継がせたい親とは勘当同然で上京する際に、キョーコに一緒に来てくれないかともちかけ、キョーコはひたすら尽くしている。しかし、尚はデビュー曲でヒットチャート一位になって一躍成功した途端に、二人で暮らすマンションにはあまり帰らなくなって、態度も冷たい。にもかかわらずキョーコはいまだに尚一筋。セカンドシングルのCD特典ポスターを手に入れるために走り回る。
生番組に出ている尚に、デリバリーサービスと偽って差し入れを届けに行くと、超グラマーなマネージャー祥子さんに、キョーコのことを「うちの旅館はよく手伝ってきたし俺の言うことには絶対刃向かわないし、子供の頃から家政婦だと思っていたし、自分は強制してない、あいつが自分で勝手についてきたんだからあいつが俺のために身を粉にして働くのあたり前 俺祥子さんみたいなのがタイプだも~ん」「あんな化粧ひとつしない色気ねー女」」と言い放ったのを目の前で聞いて、突如切れるキョーコだが、警備員にあっさりつまみ出される。「俺はこの先ガンガンスターダムに伸し上がって行くんだぜ ただのしがない一般人のお前になんか 到底 手の届かねぇ存在になる一方だ 俺に「復讐」とやらがしたいなら 芸能業界に入るんだな ま やるだけ無駄ってやつだけど」と。
復讐を決意したキョーコは大枚3万円を払ってショートカット茶髪にする。
最初の頃の尚、ほんとうに自分勝手でいやな男。明らかにだんだんとげとげしくなって、邪魔扱いされているのに、なんでキョーコちゃん、ひたすら尽くし続けるんだろう・・・とは思いつつ、後ほどでてくるように実の母には愛されず、育てられた京都の旅館も尚と一緒に飛びだしたので帰れず、自分で回想しているように、尚一筋だったので、何をやりたいかなど考えたこともない空っぽな自分で、すがりつくしかない状況ではある。そうなったのは半分以上尚の責任ではあるけど。というか、自分に惚れていて、ついてくるのは知っていながら、「ついてきてくれないか?」と疑問形でいったから、自分が頼んだわけじゃないなんて、男の風上にも置けない卑怯な奴。キョーコちゃんが後々まで思い出しただけで憎しみに駈られて我を忘れるのも無理ないと思う。
あと、ここで抱かれたい男2位に本当に古賀さんが入っているのを改めて確認。42巻でこの人が紅葉のオーディションの立会人、そして後にキョーコの共演者として本格的に出てきて、敦賀さんのおかげで2位に据え置かれている恨みをキョーコに語るって伏線が凄すぎる。というかこの時点では作者もまだそこまで考えていなかったと思うけど。尚が20代前半の女性の意識調査で抱かれたい男7位って、キョーコもいってるように17才の尚なら無理ないと思う。テレビで理想の女性のタイプはと聞かれた蓮の答え「優しくて芯のしっかりした女性かな」は、後のキョーコちゃんそのもの。
ところで祥子さん!休憩時間とは言えスターの前でマネージャーがタバコ吸うの???おまけにそのスターは未成年なのに!!
(ACT.2 憑かれたら最後)マンションをでたキョーコはバイト先の「だるまや」に下宿。芸能人のスカウトのメッカをウロつくが4日目になってもまったくお声はかからない。自分で売り込もうとLME芸能プロダクション事務所にいって、受付で「私っ芸能人になりたいんです!!ここの事務所の偉い人に会わせて下さい。」と押し問答しているところへ現れた椹さん、一応キョーコの話を聞いてくれたが、歌手?歌は聴く方が好き、俳優?お芝居に興味ありません、タレント?バラエティ色が強そうで根本的に嫌と、話にならないので、君の目的がわかったぞ どうせ君も蓮に近づきたいだけだろう!!!と、放り出されそうになっているところにまさに当の敦賀蓮がやってくる。尚が一番嫌ってライバル視していた蓮のいる事務所だったのかと一瞬愕然としたのだが、よく考えたら自分はもうショータローとは関係ないんだから自分が敦賀蓮を忌み嫌うことないと気がつく。とはいえ、蓮に「二度と来るな」と言われて放り出されてしまう。それから何時間も、2月の寒空の下ひたすら事務所で正座するキョーコ。夜10時に椹さんが窓の外を見るとキョーコの姿が消えていたのでホッとして帰ろうとすると、なんと通用口で待ち構えていた。タレント部にいれてくださいと更に頼むが、無視してタクシーに乗る椹さんに自転車で併走してすがりつき、自宅まで毎日通って懇願すること4日、根負けした椹さんは一応LMEに入れたものの、事務所に正式に入るにはテストで社長のお眼鏡にかなわなければならないという。あっさりとオーディションの案内を受け取って帰ろうとすると、廊下でばったり敦賀蓮にぶつかる。
芸能界で何がやりたいわけでもない・・・どころか、どんなことをするのかも知らないのに芸能人になりたいうキョーコの言動は、一見現実離れしているようだけど、実は人が就職したり進学するときに、その具体的な内容はわかってないことも結構あると思う。何しろ私の大学時代の友達は、別の学科を受けるつもりだったのだけど、願書を書き間違えて、まあいいかと受ける学科を変えてしまったというし。会社に入るときにその会社にどんな部門があって何をしているのか理解してないことも多いのではないだろうか。インターンシップで中の様子を知っていればまた違うのかもしれないが。あと、私は仕事で高校生の就職指導を長らくやっていたけれど、公務員を志望する動機はと聞くと「公務員って安定してるって言うじゃないですか」本音を答える生徒がいる。でもっと突っ込むと安定しているの中身も理解して無くて「よくそういいませんか」と言われたので、公務員とは何かから説明する羽目になったことがある。なのでキョーコの破天荒ぶりは、状況を入れ替えて考えるとそれほど突拍子もないわけではないけっこう現実的なところが、スキップビートの魅力。
廊下で出会い頭に運命の人と衝突というのは少女漫画の王道。キョーコちゃんこの後もバレンタイン前日にテレビ局で尚とぶつかって、華麗なる誤解?からダークムーン撮影現場に尚に乗り込まれて強引ファーストキス(24-25巻)とか、最近ではレナード監督と衝突して、くのいちの紅葉の演技(と素の姿のギャップ)に興味を持ってもらって、たぶん今後世界に羽ばたくきっかけになりそうだし(たぶん48巻収録)。
(ACT.3 戦慄の宴①)新人発掘オーディションの案内を持っているところを敦賀蓮に見つかって、「やるだけ無駄(というため息)と君につき合わされる審査員も時間の無駄」と。「芸能業界は好きなだけでは勤まらない にもかかわらず君は芸能業界が好きでもなんでもないのに入るつもりなんだろう」と。
この蓮の敵意がわからない。最初出会ったときは、椹さんが困っているので協力して追い出したのだろうけど、赤の他人がたとえ芸能界が好きでないのに、興味本位でも刺激ほしさからでも(どちらでもないのだけど)オーディションに参加しようとしているのは本人の勝手なのに。
かっとなったキョーコは「復讐するためよ 不破尚に 文句ある!?」と啖呵を切る。不破尚を知らなかったらしくケータイ(スマホじゃない!連載開始は2002年だものね)のインターネットで調べて「このくらいなら歌が唄えりゃ程なく念願成就するだろう」と。(蓮は俳優だものね、歌手には興味ない)「まあそれもオーディションに受かればだが?」と。「受かりますとも」と言い切るキョーコに「オーディションは椹さん一人を落とすのとは訳が違うぞ 根性だけでいつまでも 事が運ぶと思うなよ」と敵意のある冷たい目に一瞬なる。次の瞬間、えせ紳士笑顔になり「得意の”根性”でめーいっぱい体あたりして早々に見る影もなく玉砕するのもいいだろう」と。
当日会場にはキラキラ女子がたくさん。落ち込んでの呪い人形を作り始めたキョーコの耳に聞こえてきたのは「もー誰よ!こんな所に子供連れて来たの」と、キョーコの前に女の子(マリアちゃん)を放り投げ、「私の目の前から消え失せて!!」と叫ぶ女性、琴南奏江。この時点でキョーコの中では奏江は「モー子さん」になった。
モー子さん初登場。今よりずっと尖った感じ。
芝居を心底愛している敦賀さんが、私欲のために芝居を使おうという発言に激怒する気持ちは、42巻で思い人の俳優の気を引きたいためにオーディションでキョーコを敵視する森住仁子に対してキョーコも味わう訳だけど、この時点ではキョーコはまだ必ずしも俳優を目指している訳じゃないし、芸能界に入りたい理由なんで千差万別。確かにキョーコちゃんはストレートに本音を言いすぎだけど、敦賀さんがそんなに怒ることではないと思うのだけどな。
それよりもここではキョーコちゃんの方が圧倒的に弱い立場なのだから、単なるパワハラになってしまっている。まあ強いて言うなら、蓮も芝居は真摯に向き合っているけど、もともと身分を隠して日本の芸能界に来たのは、日本で成功した後、自分の居場所を奪ったアメリカで改めてデビューして世界に羽ばたくためだから、自分と似た不純な匂いを感じ取ったという解釈かな。
生活の香りがするキョーコがモー子さんには気に障ったらしい。他の応募者に慰められてめそめそ泣いている女の子の頬を突如ひっぱり、「お嬢ちゃん あなた 女子供は泣けば誰かが助けてくれると思っていないーー?」と突如どろどろした雰囲気をかもしだすキョーコ。
オーディション応募のキョーコの写真は、使い捨てカメラで自分で撮って必死だったので眉間に皺が寄っている。キョーコは椹さんのコネで飛び入りなので、椹さんは気が気でない。
一方蓮もなぜかオーディションを気にしている。「復讐 そんなふざけた動機で一体どこまで生き残るかな」
オーディション会場に南米のカーニバル風に情熱的に踊るお姉さん達の中をカウボーイ姿で泳ぐようにローリィ宝田社長登場。
社長さん初登場から、常軌を逸した仮装と登場の仕方、今に至るまでぶれてない。しかし敦賀さん、キョーコが落ちると思っているのなら気にする必要ないのに、やっぱり何かひっかかるものがあったのか。マリアちゃんキョーコの辛口コメントを魅力的だと思ったようだけど(ここでは言ってないけど後ほどそういってる)はやり初登場からかなりの不思議ちゃん。
社さんはその後ずいぶんイメージが変わった。
(ACT.4 戦慄の宴②)キョーコのLMEのオーディションを受けた理由は「アカトキ・エージェンシーに所属する不破尚に追いつきたいから」。芸能プロはこの人に近づきたいというファン的な不純な理由を一番嫌うのに(そうかなあ、目標を志望動機に挙げるのは悪くないと思うけど)、それもLMEの看板俳優敦賀蓮じゃなくてライバル事務所の(これは同感)という突拍子もなさで、逆に社長の心にひっかかった「あの子が不破尚君のただの追っかけなら迷わず同じ事務所を希望すると俺は思うがね」と。そして特技披露は、キョーコが茶髪にしただけで不機嫌な大将が、思いもよらずに貸してくれた包丁で、大根の桂剥きで薔薇を作った・・・勢い余って葉ボタンになったけど、インパクトは一番。そんなキョーコに琴南奏江は「あなたは確かに目立ってるし社長の目にも留まってると思うわ でもそれはあなたの言動がこの場にそぐわないからよ」と。ちなみに琴南奏江の特技は台本を見ただけで暗記できること。
しかし琴南さんも、なんでこんなにキョーコを嫌うんだろう。人は人なのに。自分が自信あるなら他人が馬鹿なことをしてようが、わざわざ嫌みをいうまでもないのに。敦賀さんにしても、何か無視できないものをキョーコから感じているのでは。
大根の桂剥き、タレントなら使い道はあるかも。
次のテストは携帯電話から流れてくる相手の言葉に対してリアクションすること。この後の二次審査は体力的なことが主なので、タクシーをチャリで追いかけるキョーコなら楽勝だから、ここを乗り切れと祈る椹さん。
携帯の中身は振られた恋人からやりなおそうという電話。しっとりと「うれしい」と涙を流して審査員をうならせる琴南奏江、いっぽうキョーコは耳にした途端、尚に健気に尽くした日々が走馬灯のように巡り「やり直す?うれしいっ いつかそう言って帰って来てくれるって信じてたの・・・」といったあと、「って言うとでも思ったか!!『ごめん』で済んだらあの世に地獄はいらないのよ!!」と携帯をたたきつける。ふと我に返り目にしたのは哀願する社長の顔と絶望に打ちひしがれる椹さん。
このキョーコのリアクションすごくいいと思うんだけどな。もちろん芝居だったら、振られるまでの二人の関係や女性の性格によって、琴南さんのような反応もありとは思うけど、一般的には彼女を振っていろいろな女とつきあったのに、やっぱりよりを戻したいなんて言う男に尻尾を振っていいことなんてない。いいように搾取されると言うことに女だって学習するよ。ということで審査員はもっと評価して欲しかった。
(ACT.5 欠けてる気持ち①)キョーコは一次審査で落とされた。納得できずに椹さんの所へいくと、君の事は社長だけでなく俳優部門の松島君もいい評価を出してたんだけどね、君の場合「芸能人」として一番欠いてはならないものが一次審査不合格者の中で最も欠けている。「芸能人は観衆に望まれてこそ生きている 愛されてこそ成長しつづけていける 観客だけじゃない スタッフに嫌われて潰れる芸能人も少なくないからね」最後のリアクションテストは判断力テストで、社長が考案した愛に対する心理テストなんだよ。と。それはショータローの実家の旅館もよく言われた。「よくわかりました」とあっさりひいたので驚く椹さん。「愛しても必ず愛し返してくれる保証もないのにどうして会ったこともない見ず知らずのたくさんの人達を一度に愛する事ができるんですか?」キョーコにはもう誰かを愛したいって気持ちがどこかへ消えてしまった。
あまりにもあっさりひいていったキョーコに呆然として考え込む椹さんに、突然現れたマリアちゃん。61番の人(キョーコちゃん)どうなったと聞く。
だるまやで落ち込むキョーコ、京都にいた頃はショータローのお母さんにほめてもらうのが目的だったし、だるまやでは大将とおかみさんが気に入ってくれるから、決してお客さんに喜んでほしくてやった事じゃなかった。自分が誰かを思って動くのは、ショータローのためだけだったのが悲しい。誰かを「愛する」事なんてこの世で一番無駄だと思う。
キョーコの人生、むなしいのはわかるけど、あの電話の反応は正しいと思う。あそこで屑男に尻尾を振るのは、決して「愛」じゃないと思う。ましてや芸能人としてのファンやスタッフさんへの愛情なんかとは関係ない。この点、社長さんの評価というかテストの仕方はちょっと疑問。
「一番欠いてはならないものが欠けている 芸能人として?ううんきっと人間として」と落ち込んで泣き明かした後、コーンの石に悲しみを吸い取ってもらって、別のバイトをさがしに行こうとするキョーコに「お前はもっと根性のある奴だとと思っていた」というだるまやの大将。
この子がタレントとして世に出たら一体何をやらかすのか興味はあるが、リアクションテストを見て、世に出てもおそらく育たないと野生のカンが訴えた・・・と思っている社長さんのところへ椹さんからの相談。たぶんキョーコに再挑戦のチャンスを与えて欲しいという・・ただしあの子に大事な感情が欠けているのは確かだ。だからこそそれを上まわる程の熱意でそれでも諦めきれないと再びあの子が自ら俺の前に立ってからだ この企画が動くのはという社長さんに「俺が知ってる君は一度の挫折なんかであきらめない 君は必ずLMEに来い!」と思う椹さん。
だるま屋の大将、社長さん、椹さん、魅力的なおじさんがたくさん。
最上キョーコ
LME芸能プロダクションタレント部所属。芸名「京子」。京都出身。12月25日生まれ。B型16歳→17歳。慎重58cm体重45kg(2巻ACT9)
京子は芸名でキョーコが本名、ファンブックの中で仲村先生は、キョーコの名前が片仮名なのには『一応』意味があって「今後も全てを明らかにはしないかもしれませんが・・。」と言っていた。いずれ明かされるのか。
芸名が京子なのはプリンセス・シンディ(シンデレラ)やプリンセス・ローズ(いばら姫)などの希望が事務所にことごとく却下されあきれかえった社長や椹さんに、京都出身だし無難に『京子』にしようと言われた。
父親は本名も何をしている人かどこに棲んでいるかもまったくわからない。弁護士の母親を騙して企業裁判の決定的な証拠を盗んで姿を消し、母親やその上司のキャリアの汚点となる。母親はお腹にキョーコがいることを知って自殺を試み、その後もキョーコを見る度に自分の汚点を見ているようで愛することができなかったため、上司の妹の嫁ぎ先である京都の老舗旅館(尚の実家)に預けられて育つ。幼少の頃から厄介者扱いされたくない一心で板前や仲居の手伝いに励み、中学生のころには女将修行までした。旅館の一人息子、尚にひたすらつくし、結婚すると信じていたが、ハンサムで格好いい尚と親しいため、クラスメートの女の子達からはいつも嫌がらせを受けてきた。中学を卒業してから尚が歌手になるために上京するときに一緒に来てくれと誘われて高校を中退してついていき、生活を支えるため、バイトを掛け持ちしながら化粧もせず頑張っていたが、尚がデビューしてまもなくあっさり振られ、復讐したいなら芸能界で自分を越えてみろといわれ、俳優もタレントもわからないまま、尚のいる事務所アカトキに並ぶ大手のLMEのオーディションを受ける。オーディションに落選したが諦めず、どこか気になると思った社長が創設した「ラブミー(Love Me)部」なる謎の新部門に配属され仕事をこなす中で、演技に目覚める。しかし敦賀蓮には最初から不破尚に復讐するために芸能界に入ったという不純な動機を知られているために嫌われていた。蓮の演技に接して蓮の思うように演技をさせられたときにこの男を自分の演技でオロオロさせたいという動機が加わって、LMEの養成所に入って本格的に演技を身につける。更にラブミー部の仕事で蓮の代理マネージャーというより風邪の手当てをしているうちに、演じることに真剣な蓮の姿に惹かれ、復讐心に囚われずに、演技をしている自分に気が付く。今まで自分が尚とその家族および嫌われている母親に褒められるためだけにしか生きてこなかった空っぽの人間であることに気付く。
メルヘン思考の持ち主で、妖精を信じている。10年前に出会い、ほんの数日だけ仲良く遊んだ男の子・コーン(クオン・ヒズリ=敦賀蓮)から、悲しい気分を吸い取ってくれる石、菫青石(きんせいせき)をもらい、お守りとして大切にしている。コーンのことも妖精と信じている。大人になったコーンとグアムで再会したにもかかわらず、敦賀蓮とは気がついていない。
20巻で17歳の誕生日を迎え、蓮からクィーンローザという大輪のバラと、その中に仕込まれたピンクの貴石をもらい、その直後に始まったBox "R"という高校生の学園ドラマでの役、カリスマ高校生ナツのシンボルとなる。
すっぴん姿は「芸能人としては華がない」「地味で色気が無い」が、化粧後は美人。本人は無自覚だが蓮をはじめとする共に仕事をした俳優や監督達が一目置くほどの天才的な演技の才能を持っている。しかし感情移入できなければ役柄を掴むことができず、最初は好きな役柄(お嬢様・妖精・お姫様・王子様)に関連づけられないと才能を発揮できなかった。役に入ると別人になり、その人格を生きることができる。
琴南奏江に押しつけられた、バラエティ番組の人気者マスコット「坊」(ニワトリの着ぐるみ)が初仕事で、尚を前に我を忘れて挑戦したため一度は首になるが、これが人気となって復帰してレギュラーとなる。正体を名乗らずに敦賀蓮の悩みを聞く機会が何度かあり、蓮に知られたくないため坊をやっていることを秘密にしている。
デビューは、奏江と共演した炭酸飲料「キュララ」のCM。その後、不破尚のPVでの台詞のない天使の役の演技が注目され、ドラマ『DARK MOON』の本郷未緒役に抜擢される。これが実績となりドラマの出演依頼が複数寄せられるが、イメージが定着することを嫌がり断ろうとしてしまう。しかし、来日したときにお世話したクー・ヒズリの指導によりイメージを恐れず挑戦しようと決意する。カリスマ女子高生のナツは最初は役作りに苦労するが、蓮の協力もあり、未緒とは異なるキャラ作りに成功している。そして時代劇「泥中の蓮」は、臨時マネージャーとなった社さんの協力や、琴南奏恵の口利きで上杉虎徹に弟子入りしてくのいちの紅葉を勝ち取る。その際逆恨みした森住仁子に怪我をさせられそうになる。
恋愛については「二度と恋なんかしない」と固く心に誓っている。ダークムーン撮影中のLME社長による蓮の演技テストのあとから蓮に惹かれていたものの、その気持ちを長らく否定してきたが、ラブラブなヒール兄妹を演じる過程で、蓮のカインヒールの妹ラブな態度に自身の恋心をはっきりと自覚し、ついに隠しきれなくなってローリィ宝田社長に見破られる。
敦賀蓮(つるが れん)
LME芸能プロダクション俳優部所属、人気・実力ともに芸能界一の俳優。海外ブランドの専属モデルもこなす。(久遠・ヒズリ)が本名だが、LMEの社長や両親などごく一部の人しか知らない。アメリカ人。2月10日生まれ、20歳→21歳 24巻ACT.139のタレント名鑑によれば東京都出身、血液型はA型、得意な事は英会話、趣味は映画鑑賞、デビュー作は「マーズクラスター」ということだと読み取れる。実際は生まれて15年間育ったのはアメリカだけど。デビューしてすぐのタレント名鑑では誕生日は誤植で2月19日になっていて、キョーコはそれを信じて羊枕を注文して渡すのが2月14日になってしまったが、ひょっとして2月19日は久遠ヒズリの誕生日だったりしない?人気No1の俳優が過去を全く秘密にしていると詮索が激しいと思うので、久遠で在る事がバレない様に誕生日を少し変えていてもおかしくないと思う。2022年原画展の際のスキップ・ビート!グッズの蓮様ペンダントの裏には「2009.02.10」と刻印されていて、46巻ACT.283の蓮の言葉によればこのペンダントは蓮がデビューするときに作ったいわゆる決意表明だったり”立ち止まるな”と自分を鼓舞する為のお守りみたいなものだといっていたところからすると、この日が、『敦賀連』という存在が生まれた日なのかなと思う。
スキップビートって実写でやってもいいなと思う。CGを使えば非現実的なところも乗り切れると思うのだけど、一番の難点は、たぶんこの敦賀蓮が久遠でであること。蓮自身はイメージに合う俳優さんがいるだろうし、”シルクのように滑らかでやわらかくダイヤの粒子を含んだみたいにキラキラと輝く金髪で光りに透けると赤茶色に一瞬変わる神秘的な緑の瞳(34巻ACT.205)で、美しい上にエレガント、ダイヤモンドの様なきらめきと黙って立っているだけで漂う品格はまさに奇跡(18巻ACT.105)”という久遠も、まあ探せば該当する美形の外人俳優がいると思うけど、この二人が同一人物に見えるようにするというのが無理だと思う。ほんとのところこの二人が同一人物であることを隠すのは難しいのでは。目のカラーコンタクトの威力はしらないけれど、髪は染めても根元がすぐ伸びてくる。
ハリウッドスターである父クー・ヒズリ(旧芸名保津周平)を愛しつつも大きな壁であることに悩み、またアメリカ芸能界の派閥争い(モデルで女優である母ジュリエナが一族と不和で在る事と関係ある?)に巻き込まれて居場所をなくし、15歳の時我を忘れて暴力事件を起こした末、小さい頃から目をかけてくれたリックという男性が止めようとしたのを死に追いやる結果とななり、その恋人ティナに「人殺し」となじられ、抜け殻のようになっているところを、LME社長ローリィの勧めで来日、名前も容姿も捨て再出発をはかった。このことは、両親とローリィ以外は知らない秘密である。この過去のために自分には幸せになる資格がないと思っていて、キョーコに惹かれる気持ちをなかなか認められず、認めても表現できない。実は10年前にキョーコが会っていたコーンである。そろそろ居場所をなくしつつあったときに、父に連れられて父の実家のある京都に何日か滞在したときに、キョーコに出逢っている。キョーコが本音で話せる唯一の存在であり、久遠を手放しで賞賛してくれて自信を取り戻させてくれた存在であった。別れの時に、悲しみを吸い取ってくれる石、アイオライトをキョーコに渡す。LMEで再会してから、割と早い段階でキョーコが持つアイオライトをコーンと呼んでいることから、キョーコがあのときの子であることに気がついたが、キョーコを含め誰にも言っていない。コーンの石は、その後2人の思いを確認してから蓮が自分のペンダントをキョーコに渡したときに、代わりにキョーコから蓮に託された。
熱でふらふらになっても演技を続けることにこだわるほど、演技を愛し、役者という仕事に真摯に向き合っている。そのため不破尚への復讐のために芸能界入りをしたキョーコを最初のうちは嫌い、意地悪な態度をとっていたが、演技に目覚めてひたむきに頑張るキョーコを見るうちに、わだかまりが解け素直にその情熱と根性に好意を持つ。また演技の才能があることもまだデビュー前、養成所で演劇を学び始める前の、松内瑠璃子との演技対決の頃から見抜く。
高級マンションのワンフロアワンルームの自宅にはジムもあって、体を鍛えているようで体格もいいのだが、空腹中枢に異常があるようで、食が異様に細い。両親がブラックホールな胃袋をもって、特に母親に毎回食事を強制されたのがトラウマなのかもしれない。
インタビューに寄れば理想の女性のタイプは「優しくて芯のしっかりした女性(1巻ACT.1)」
不破尚(ふわ しょう)アカトキエージェンシー所属のビジュアル系歌手で、本名:不破松太郎(ふわ ショータロー)。京都府出身。5月29日生まれ、17歳。O型。
京都の老舗旅館の一人息子で、この家に預けられていたキョーコとは物心つくころからの幼なじみ。家を継ぐのを嫌って中学卒業と同時にキョーコを連れて家出同然に上京し、プロデビューを果たす。ファーストシングルがいきなりオリコン一位を飾り、それ以降出す曲もビーグールに一位を奪われるまではすべて1位を獲得。デビューの時実家からは勘当された。ビジュアル系で、きわどい衣装も多いが歌唱力も確かである。顔立ちは整っていて、化粧品のCMに出るほどの美肌。派手好きで自分が一番という性格の持ち主で、付き合う相手は年上に限ると思っている。尽くし系の女の子にはキョーコを始め、手下かお手伝いさんくらいにしか思っていない。本名を嫌い極秘にしていたり、バラエティ番組が大好きだったり、芸能界一いい男といわれる蓮に敵愾心を燃やして喧嘩を売ったりする反面、出すCDが毎回セールストップとなったり曲作りを呼吸するようにこなしたりと音楽では一流の腕の持ち主。
好きな食べ物はクリゴのプッ☆チンプリン(1巻ACT.1)。苦手な食べ物は甘い玉子焼き。
芸能界入りを果たした後は、キョーコを家政婦代わりにした挙げ句にあっさり捨てた。やがて自らのPV製作で再会し、その予想外の容姿の変貌と演技力、過去のトラウマ(キョーコが母親のことで泣く姿)が相まって初めて異性として意識することになる。さらに自分をパクったビジュアルのグループVIE・GHOUL(ビー・グール)との対決でストーカーされたキョーコを守ってその思いが強くなる。
一方このときに蓮の想いに気付き、キョーコに「挑戦状」(実際は蓮への挑戦状)を残し仕事に戻った後から感情の乗った深みのある唄い方に変わり、連続2か月以上トップを占めスキルアップしたと絶賛される。
その後キョーコと蓮がからむTVインタビューを見たり、レイノにキョーコが手作りチョコレートを贈ると知ったり(実際は脅かされて贈ることになったのだが)すると嫉妬で仁王像降臨。ご丁寧に阿形像と、吽形像が次々君臨して、祥子さんや麻生さんを困らせる。ビジュアルも尚の人気に大切なので、祥子さんはなんとかキョーコと蓮がかかわる映像を見せないようにしている。
琴南奏江(ことなみ かなえ)
キョーコと同じLMEオーディションに参加した女優志望の少女。17歳。LME芸能プロダクション俳優部所属
初登場時に「もー!!」と怒鳴っていたため、キョーコからは「モー子さん」と呼ばれる。炭酸飲料「キュララ」のCMにキョーコと出演して評判となり、女優としての道を歩み始める。人並みはずれた暗記力・演技力の持ち主だが、愛の欠落を指摘され「ラブミー部」2号に。クールだが女優の夢にかける情熱は熱い。小学校3年の時劇の主役を演じて以来演劇に目覚め「お芝居だけで暮らしていけるすごい女優になりたい」が、同級生の高園寺絵梨花に恨まれて、その後金の力でいつも邪魔をされ演劇部に入ることもできなかった。中学時代から演技力を活用した秘密のバイトを続けていて、母屋のリフォーム資金までも稼ぎ出している。
実家が大家族で次女として生まれ、弟妹甥姪に激しく慕われているが、ジャレつかれるのが嫌で自分専用の離れを建てて一人暮らしをしている。そのため所帯臭さや他人と群れることを極端に嫌い、最初にLMEのオーディションでキョーコと出会ったときにいは嫌っていたが、「キュララ」のオーディションでキョーコの演技力、創造力を目の当たりにしてキョーコを認めて親友となる。このオーディションで高園寺絵梨花と再会して打ち勝ち、演技力で勝負するよう絵梨花を挑発する。このキュララのCMを見た2時間ドラマの脚本家が、予定していた女優を降ろして奏江を推薦して初ドラマ出演。
華やかな美貌と抜群のスタイルを持つ。体型維持のため年中無休でダイエット。
社倖一(やしろ ゆきひと)
蓮のマネージャー。25歳。
優しいお兄さんタイプ。超敏腕マネージャーで、人の聞いていてもらいたくない面を察する力があり、そっとしておく思いやりがある。蓮には暗い過去があり、時にその闇がでてくるのを心配しながら遠回しにいうに留めている。最初誰にでも人当たりがいい蓮がキョーコに冷たいのに戸惑うが、やがて蓮がキョーコに惹かれているのを早い段階で察して、はしゃぎながらも温かく見守っている。携帯電話を素手扱うと確実に10秒で壊すなど、尋常ではない能力を持つ人物。長らく車の運転が出来なくて、それがマネージャーとしての唯一の欠点だったが、蓮が身分を隠してブラックジャックを演じているあいだ、身バレしないよう連絡を絶っていた間に、2週間合宿にいって免許をとる。またこの時からキョーコちゃんの臨時マネージャーともなる。キョーコが、Fujiでラブミー部の仕事をしていることまでは知っているが(「やっぱきまぐれロック」の坊)、全く理由がわからないままキョーコちゃんが触れて欲しくないようなので触れないでいる。
ローリィ宝田(ローリィ たからだ)
LMEプロダクション社長。エルトラは「アルジ」と呼ぶ。
異常にハイテンションかつ個性的で常に何かのコスプレをしており、非常に勘が鋭い。演技の資質を持ちながら人間としての思いやりに欠けるキョーコと奏江を憂え、「ラブミー部」を設立した。見かけはかなりふざけているが、キョーコの才能や蓮の演技の欠陥に気づくなど切れ者。蓮のキョーコへの気持ちも、ダークムーンの演技テスト後の態度からすぐ気が付いたが、逆にキョーコもほぼ同じ時期から蓮に惹かれていることには、かなりあとになって、ラブラブ兄妹のカインとヒールで、キョーコが蓮に抱きしめられて赤面するのを見る瞬間まで気が付かず、密かに傷ついている。
宝田マリア(たからだ マリア)
ローリィの孫娘で、蓮とキョーコを慕っている。誕生日は12月24日。7歳→8歳(20巻 - )
5歳の時トップモデルの母を飛行機事故で失うが、それが自分の「誕生日に来て欲しい」という願いの結果だったこと、父が思わず示した拒絶がトラウマとなり、自分は父に愛されていないと思い込んでいた。周りの大人がみな祖父である社長の前では本音を隠すのを見ていて、母親が死んだのは自分のせいじゃないという周りも信じられないでいたが、キョーコと出会い、養成所の演技テストに乱入して、キョーコに自分が否定してきたことを役柄上肯定する立場になってトラウマを克服し、父の愛情を信じられるようになる。
それでも誕生日を祝う気になれずにいたが、キョーコと開催した感謝パーティによって解消し、父とのわだかまりもとけつつある。
椹武憲(さわら たけのり)
タレント部主任。3月10日生まれ、AB型 41歳。(ACT.2でキョーコが調べた)
キョーコの猛烈なアタックに根負けしてオーディションへ参加を認め、さらに「人間らしい愛情の欠落」ゆえに落選したキョーコにこだわりを見せた人物。尚の話が出ると過剰反応するキョーコを、尚のファンだと勘違いして、尚がゲストの「やっぱきまぐれロック」に送り込み坊をやらせる。
安芸祥子(あき しょうこ)
尚のマネージャーで、ダイナマイトバディを持つ女性(尚は「ショーコさん」と呼んでいる)。尚は同じマンションの別の部屋に住んでいるが、実質上は祥子さんのところに入り浸っている。
大学までは役者志望だったが才能に見切りを付け大学も辞めたものの芸能界への想いを捨てきれず、マネージャーの道を選んだ。
だるまや夫婦
キョーコが下宿している居酒屋の経営者夫妻。
腕の良い頑固な板前の大将と、包容力豊かなおかみさん。芸能界への挑戦を諦めかけていたキョーコにだるまを手渡して励まし、その後も見守り続けている。
尚の両親
京都で老舗旅館を営む、尚(松太郎)の両親でキョーコの事実上の育ての親。キョーコには一人息子の松太郎と一緒になって家を継いで欲しいと望んでいた。
キョーコの料理の腕前や茶道をはじめとする立居振舞は、この人たちによる鍛錬のおかげ。しかし今のキョーコは、それに応え続けたことが「カラッポの自分」を作ってしまったと思っている。そんな自分の過去を認められるようになるのは、社長に蓮への恋心を見抜かれ、役者としての自分を形成するのは、たとえ人がうらやむものでなかったとしても過去のすべての経験だと諭されてから。
最上冴菜(もがみ さえな)
キョーコの母。キョーコにとって、最初で最大のトラウマとなる人物。常にスーツ姿。
なぜかキョーコに愛情を向けておらず、幼い娘を尚の両親にほとんど預けっぱなしにし、ごくたまに来訪した時にも冷たく接して泣かせていた。尚は泣いているキョーコの姿がトラウマとなっている。
キョーコ&蓮、もちろん好きだけど、一番心に響くキャラが最上冴菜というスキップビートファンは私くらいかな。自分の葛藤を何も知らない娘にぶつけるのは決して肯定しないけど、対人スキルが乏しくて優秀なのに人生に躓いて、その葛藤を家族にぶつけるところは、実は私の母に似てる。
ブリッジ・ロック
石橋姓の、光(リーダー)、慎一、雄生の3名で構成する、LMEが誇る人気マルチタレントトリオ。キョーコがレギュラー出演する「やっぱきまぐれロック」の司会者。光は背が低いのがコンプレックス、キョーコに好意を持っていて他のメンバーは応援しているが、当然キョーコは気付いていない。
クー・ヒズリ
蓮の父で、日米混血アメリカ在住のハリウッドスター。京都出身。
保津周平(ほづ しゅうへい)の芸名で嘉月を演じ、『月籠り』を伝説化した立役者。渡米の際「保津周平」の名前を葬る「名前の葬式」を行っている。
胃袋ブラックホール伝説があるほどの大食い。妻と息子を深く愛しており、賞賛し始めると止まらない親馬鹿。久遠のことは「頭がいい 努力家さんで勤勉で有言実行不言実行、慎ましい、可愛らしい、男らしい、心優しい、わたしに似て運動神経抜群で、武道の才能や身の軽やかさはわたしですら妬ける程。容姿は生きた宝石と称されるわたしの愛する妻に似て美しい上にエレバンと!!ダイヤモンドの様なきらめきと黙って立っているだけで漂う品格はまさに奇跡!!最早妻と息子の美しさは人間のそれではないだろう!!」と。妻の息子恋しさが切羽詰まってきたことを受けて来日、ローリィ社長の企みで5年ぶりに蓮と再会し、互いのわだかまりを解くことができた。
その際、世話係を務めたキョーコの演技力に興味を持ち、成り行きで演技指導をするうち、キョーコから師にして父と仰がれることになる。
サラ(ジュリエナ・ヒズリ)
蓮の母、クー・ヒズリの妻で、アメリカ在住のモデル兼女優。
余命○○(3日・1週間など様々)が口グセだったり、息子が泣いて嫌がるほど料理が不味かったりするものの、息子に対する愛情は深い。
デュリス・エルトラ
ローリィの旧友。マリアの父コウキを伴ってマリアの感謝祭パーティに来日して参加したお茶目なトラおじさまとしてキョーコは出会うが、プロモーターで彼に育てられた俳優は必ず大成するので通称「勝利者の父」。蓮と因縁がありそうなセドリック・D・ベネットは孫、一方蓮の母であるジュリアナはこの一族の出身であり、またディリスは蓮のことを電話で社長と話しているときに、蓮のことを「あの子」と呼んでいるしグランパと呼んでもらえない切なさについて言及しているところから、蓮すなわちクオンも孫なのかも。ということは因縁のありそうなセドリックは従兄弟?ジュリエナは自分の一族と上手くいってないようなので、クオンがアメリカ芸能界で居場所をなくしたのもそのせいかも。
セドリック・D・ベネット
芸能一家の出身の米国人気俳優。デュリス・エルトラの孫。森住仁子の現在の思い人。
ジェリー・ウッズ(愛称テン)
身長148センチメートル、33歳。蓮専属の美容師で海外との入出国の度にクオン↔敦賀蓮の変身を担当する。ヒール兄妹を演じているときはキョーコも担当。蓮が日本人ではないことを知っているが、クー・ヒズリの息子だということは知らされていない。蓮のことを「蓮ちゃん」、「あの子」と呼ぶ。キョーコからはミューズと呼ばれている。
レイノ
バンドのVIE・GHOUL(ビー・グール)のボーカルで、18歳。
「超」霊能力者と名乗っており、実際に怨キョをわしづかみにする、物陰のキョーコを真っ直ぐに追跡する、さらには蓮の記憶と思念に感応する(蓮の過去の記憶を垣間見る)など並はずれた霊力を持っている。
キョーコに執着して尚と蓮を大いに刺激し三角関係に影響を与える。
上杉飛鷹
父はハリウッド映画にも出たことのある俳優上杉龍太郎(りょうたろう)、母は女優の生羽目裕子(なばためゆうこ)、祖父は日本の時代劇の至宝上杉虎徹(こてつ)という芸能一家の息子。奏江の初ドラマで共演。その後続編でも共演。休憩時間にも役が抜けない奏江に世話をやかれじゃれあっているつもりの奏江に大家族の自分の弟妹と同じつもりで投げ飛ばされ、一時は奏江を芸能界にいられなくしてやると嫌がらせをしていたが、奏江の弟妹を知って投げ飛ばした背景を知って誤解を解く。実は子供扱いしない奏江が好きだった。マネージャーは松田さん。
(116話 2021年7/05 花とゆめ14号 2021/6/18発売)
ショートが入ったりお休みだったりで本編は1ヶ月半ぶりだけど、なんとストーリーは10年後くらいかな。ポーラは結婚して産休育休中、モネちゃんやトルカちゃんは診療所で一人前になってるロムテ先生という新しい薬師(たぶん最後のストーリー後に弟子入りしてもう一人前になった?)もいるし、何とベレー先生も住んでいるけど今日は街に出て、シイラの花嫁行列に出会う。もちろんベレー先生はシイラを知らないけど。セラは遍歴医になって、遍歴医の村に今では住み込んだトーヤン先生に会って、コレットさんは数年前に遍歴医になったという話をしている。今では子どももいるタン兄ちゃんマリー姉ちゃん夫婦を訪れランちゃんやユリヤ姉ちゃんのところにも顔を出して、もう弟子もいるササラちゃん、いやササラ先生も訪れて旅をしている。コレットは薬師のいない村を見つけては薬師を置いて、弟子も募集して、軌道に乗るまで自分も住んでいるという。みんなコレットさんは今どこを旅しているのかなと思っているけど、実は不治の病で冥府にいる。
118話の人間として生きて死ぬことを決心した回想はこの時点だったのね。
おばあちゃんになるよりもずっと前(多分20代後半くらい)で、ハデス様や冥府の皆に見守られながら死の床についたコレット。ハデス様に手を握られて意識が薄れていく。
しかしコレットはもともと小さい頃に両親も友達も知り合い全部を流行病で失うという過酷な経験をして、必死で一人前の大人に、薬師になろうとしてきたのに、最後に再び自分が不治の病とか、この展開はあまりにも過酷なのでは。あと2回でどんでん返しがない限りはものすごく後味の悪い読後で、今までファンで来たのを後悔しそう。
ハデス様が日光アレルギーで倒れたあとも、シイラのその後も描かれてなくて、いったいあれはなんだったのだろうか。プロポーズをしたけど、その後のあのハリーが作った髪飾りをつけた結婚式も飛ばして、その後の冥府での新婚生活や、天界の反応もなしで最終回に突入するの?
お仕事漫画と言われるのは、作者には不本意かもしれないけど、コレットが村での仕事を完成させて弟子たちに任せて遍歴医となる過程も見たかったし。
あと、薬師のいない村でゼロから弟子を募集して一人前になるまで滞在すると10年以上かかるけど、タン兄ちゃんがいっているように「薬師を置いて、弟子も募集して、軌道に乗るまで自分も住む」というのなら、キャリアウーマンである女神様の生活とも両立するし、ゼウス様の申しでを受けて神様になってもよかったのに。なぜハデス様と永遠に生きることを断ってまで、人として生きて死ぬことをコレットは選んだのか、ハデス様はそれを同意したのかの説明がまったくなくて、あと二回でそこら辺が納得できてハッピーエンドにならないなら、残念ながら今までのこの漫画を読んで楽しかったり感激したのがまったく覆がえる。
しかしまだ伏線が全然回収してないから少し希望をもとう。とはいえどっちみち117話と118話と119話はあまりにも無理があって読むほどに興ざめ。この漫画は、二人のやりとりやモノローグで心理状態や何を戸惑っているのか表現されているのが魅力なのに、ハデス様の気持ちはまったく出てこないし。
しかしコレットが死を目前としているのにハデス様冷静だなあ。これも伏線?
(120話 2021年10/5花とゆめ20 2021/9/18発売)コレットは死んで影となって冥府の川辺に来た。突然真っ白になってゼウス様が現れ、裁判の前に寄り道をするといって、ヘルメス様の作った道をいくことになる。途中の窓から冥府のようすをのぞくと、コレットの死を悲しむガイコツたち、ハリー、コツメ君「なんでこんな後ろ髪をひかれるようなものを見せるんですか」というコレットに「後ろ髪を引きに来たんだよ」とゼウス様。「昔ぼくはコレットに提案をしたね”神格を与えたい”って 君は断って人として死ぬことにした だからそれが成された今日 もう一度お誘いに来たんだよコレット どうか神様になっておくれ」「同じ人間なのにあのひと達だって誰かを残してきたかもしれないし もっと生きたかったかもしれないのに特別扱いは不公平です」「”扱い”じゃなくて”特別”なんだけど?だってコレットは冥府の家族なんでしょう?冥府の神にとって唯一無二の存在なんでしょう?そんな人間他にいる?」「コレットの魂がある間は皆君を想うだろうけどコレットが消えた何十年何百年あとにまた誰かが冥府にやってくるかもしれないよね」とのゼウス様の言葉に誰かがわたしの代わりになることも納得・・・?と迷ったところで窓からハデス様の独り言が聞こえる「私の妻はお前の他にいない 永遠にお前だけだ」と涙を流す後ろ姿。「ぼくの言葉なんかより兄上の姿を見る方がコレットには一番だね 兄上はああだから永遠に愛してると言うよ そばにいてやってよ 受け取ってよコレット 神々からの祝福を」冥府に帰りたいと心から思ったコレットをヘルメス様はその亡骸とともに天界へ連れて行く。天界で待っていたのはデメテル様。デメテルが母にゼウスが父になるといってコレットを引き上げる。
コレットが望み通り人としての人生を全うした後、たぶんゼウス様がもう一度提案するだろうとは思っていたけど、神話通りデメテルが母に、ゼウスが父になるのね。とうぜんコレットはペルセポネに。しかし結婚式はもっと華やかにやるかと思ったけど仮装パーティ?だったんだ。ヘルメス様も神話では使者を冥府に連れて行くことがあるので、思った以上に神話を取り入れた終盤だった。あと1話で終わりなので、ハデス様や冥府の皆と再会して終了かな。やはりラブラブな後日談が必要。
ここも2ページ加筆されている!でもコレットがハデス様の気持ちを知って迷う場面がよくわかってこれもいい!あと154ページ(電子版単行本)のゼウス様の台詞も「あーもうコレットは!心にもないことをいうのはおわりっ」の方がコレットの気持ちを吹っ切るのに相応しい。(連載では「なーんてね いじわるしちゃったごめん」)
(最終話121話 2021年10/20花とゆめ21 2021/10/5発売)
天界の泉からデメテル様の手を握ってひっぱりあげられたコレットは、デメテル様が6巻34話で地上で迷子になったときに、薬師(クスシ)ちゃんとして助けた17歳の頃の姿。ゼウス様とヘルメス様も近くで見守っている。
冥府ではヘルメス様がコレットの死体を盗んだので今頃大騒ぎになっているはずと、冥府に戻る。ヘルメス様の道は神となった今はぐるぐる目がまわらずにいける。
突然現れた17歳の姿のコレットとヘルメス様、デメテル様、ゼウス様に呆然とする冥府のメンバー、「ずい分 懐かしい顔だ」とコレットの頬をなでながらいうハデス様に「ハデス様 私ここで 皆と一緒にいたいです 心残りはないって思っていたのに そんなことなくてだから勝手なことしたんですけど でも私どうしてもここに帰りたくて」「おかえり よく帰ってきた ここにいてくれ」とハデス様。ハリーもコツメ君も涙を流してコレットを迎える。クロノス様はヘルメスの気配を感じていたとのことだが、冥府はコレットさんが消えたと大騒ぎだったよう。デメテル様も久しぶりに父のクロノス様と再会。そこにガイコツが「おい 皆がおかえりを言うとるのだぞ おかえりと言われたなら応えんかい」と現実的に迫るガイコツに「ただいま」とコレット。
コレットに服を用意し、風呂の用意をし、食事の用意をし、ゼウス様達のおもてなしに、走るガイコツ達を待つ間に閨にもどるコレットとハデス様。「本当にあの頃のコレットだな 幼く見える 背はあまり変わらんが体も戻っているのか」というハデス様に「戻ってますけど今この中何も着てないから」とコレット「夫婦なのに」「夫婦でも恥ずかしいんです」といいながら、最後は寝たきりで体も動かなくてハデス様の手も握れなかったコレットは、ハデス様の手をギュッと握る。そんなコレットをぎゅっと抱きしめるハデス様は「本当に生きている 私のことがわかる いつか忘れることもなく」「神々の祝福か つくづくお前は只者ではないな」と。
そんなハデス様に女神としての名を下さいとお願いするコレット。
冥府の皆とかけつけた父であるゼウス様、ディオニュソス様。コレットの冥府の住人となる儀式は、今やアスポデロスで立派に育った柘榴の実。ハデス様からもらった神としての名は眩しい光りという意味のペルセポネ。青服のコレットが眩しいほどに逞しく生きていたようにこれからもそのままでいてくれと。(End)
デメテル様と出会ったのは、ハデス様がコレットが好きであることを意識した5巻32話の翌々日、そこに繋がるコレットの復活はお見事。ということでデメテル様との再会や冥界の柘榴を食べることなどなどここで伏線はすべて回収でハッピーエンド。思ったよりずっと神話に忠実で、かつプロポーズされて神様になることを提案されてそのままハッピーエンドにしなかった話の構成はすばらしいのだけど、コレットは死ぬことにしたの一番の魅力と私が思っていた、コレットやハデス様の心の機微が、人ととして生きて死ぬ決心をしたところから全く描かれてないので、もちろんそういう選択もあるだろうとは思うけど、あまりにも唐突すぎて説明不足だし、ハデス様はどう思っているのかとか、結婚しても冥府の食べ物は食べないようにして冥府の一員にはならなかったのは二人の間でどのような話し合いがもたれたのかとかまったくないので118話から最後までの4話はちょっとしらけた。まあお陰で連載が終了してもロスにならなかったけど。
あと、二人が結婚した後の生活ぶりもほとんど描かれてない。まあこれは続編があるとのことで、回想されることを期待。
冥府こぼれ話
(ガイコツ会議ー通販ー)
冥府の生活にヘルメス通販は欠かせない。ガイコツ達が購入予定のものをみなで検討。ハリーの希望は布と綿・・・ハデス様のぬいぐるみをつくりたいという。盛り上がるガイコツ達。
(ガイコツ会議ー公式グッズー)
ハデス様グッズをつくるとしたら・・・ガイコツが喧々諤々、抱き枕の案が出て不敬な妄想を反省しているところに、抱き枕をつくってきたハリーがあらわれて、皆がリクエスト。
(コツメくんときゃんぷ)
冥府の川のほとりで、いつもハンモックで寝ているカロンに影響されて、ガイコツ達と川辺に蒲団を並べてキャンプ。魚のいない冥府の川で釣りまでする。皆が寝ても寝付けないコツメをカロンはハンモックに呼んで一緒に寝る。
クロノス様率いるティターン神族がゼウス様率いるオリンポス神に敗戦した日になると、元気がなくなるクロノス様。隠れ兜をかぶってティターン族と戦うハデス様はまさかの三つ編み?
111話のコレットが受け取った手紙に「ハデスは極悪 ハデスは極悪・・・」とひたすら書いてあったのはそのせいなんだ。ミノス王に代筆させて・・・ということはハデス様はコレットに手紙を届けてもらおうとコツメ君を探しに来たわけか。
(SP番外編 2021年9/1 単行本ではハデス様のモーニングルーティーン ザ花とゆめイケメン 2021/7/27発売)
ハデス様が起きて顔を洗って裁判服に着替えて、昨日と同じお茶をガイコツに入れてもらって「うまかった」といって仕事に出かけるだけのたった6ページだけのショート。イケメンは何をやってもイケメン・・・
(ショート 2021年8/20 単行本ではコレットさんと泉の精 花とゆめ17 2021/8/5発売)
旅の途中で冥府でお泊まりしてハデス様と寝ているときのコレットの夢。コレットの枕が逃げ出して泉にドボン。コレットの枕と冥府のふかふか枕を手に出てきたハデス様似の神様は「私は正直さを問うこの泉の精である 娘 お前が落としたのはこの普通の枕か それとも冥府の枕か」と問う。それに対して「あの・・・その冥府の枕 購入は可能ですか」「お金はここに 冥府を宿にしてたから(そんなにしてないと思うが・・・)わりと残ってます」「枕・・・ください・・・」というコレットが可愛い茶トラの猫に見えたハデス様似の神さまは両方押しつけて消えていく。冥府の枕をもらって幸せそうなコレットに「どんな夢を見ているんだか」とハデス様。そっと髪を顔からかき上げても楽しそうに笑いながら起きないコレットに「そんなにいい夢か ならいい」と幸せそうなハデス様。
118話のあと本編が進まないけど、こんな日々が二人に永遠に続いて欲しい。コレットが死んでしまったらSP番外編のような毎朝がずっとつづくなんて「寂しいを知ってしまった」ハデス様にはあまりにも酷。
(針子のハリーお召し物大作戦)ハデス様に新しいお召し物を着てもらいたいハリーの作戦・・・って今までと同じにしか見えないけど?
(4コマ漫画 家来たる者)
ハデス様福笑いに気合い入りすぎのガイコツ
(描き下ろし後日談)女神様になっても冥府の掃除をしてガイコツを手伝い、カロンやコツメくんからはペルと呼ばれているコレット。クロノス様は日によって気分でコレット呼びやペルセポネ呼び。ガイコツは・・・戸惑いながらコレットと呼んでからペルセポネと。
暇なので毎日冥府を手伝っていると聞いてハデス様は「遍歴医を再開しては」と。地上用の名前はコレーとなった。
万歳これで神話通り。神話ではコレーは薬師ではないけどね。
ということで、最後の4話ほどは「コレットは・・」の一番の魅力と私が思っているコレットやハデス様の心の機微が描かれていなくて説明不足で消化不良感があったけど、単行本ですこし納得できるようになったかな。できればハデス様がどう思っていたのかも描いて欲しかった。
思ったよりギリシア神話に忠実でペルセポネはデメテルとゼウスの娘だったし、冥府と地上を行き来できるヘルメスが活躍したし、伏線のデメテルとの再会や冥府の柘榴も生きて見事な展開ではある。
続編はもうその事には触れないかな。
「暁のヨナ」と「コレットは死ぬことにした」が読みたくて、花とゆめを2020年14・15号(7/5・7/20)から買ってきて、ついでに他の連載もなんとなく見てたのだけど、その中で、2021年9月まで一年以上読んでいても、全体像が見えないせいか、面白さが一番理解できなかったのがスキップビート。ACT283で蓮とキョーコの告白の終わりから読み始めて、そこから一年以上読んでいても面白さがまったくわからなかった。だって2021年11月末現在、連載は今ACT300でやっと蓮とキョーコが最後に一緒にでてきたけど、これって私が読み始めたACT283以来だから、一年半ぶりの再会。話の筋では数日かせいぜい数週間だと想うけど。
CMポイントをためてただで読めるサイトでなんとなく1巻から14巻あたりまで読んだところでツボにはまったので、改めて全巻デジタルで大人買いして450円×47巻=21150円
これだけ長い話だと、過去のストーリーがわからないと今ひとつ面白さがわからないし、連載だけを追ってると過去のストーリーや伏線はもう忘れてしまうこともあるだろうから、暁のヨナもそうだけど、連載での面白さと単行本で一気に読むと面白さを両立させるのは難しいのだろうな。無料サイトでACT.1から読んでいて面白いと思うようになったのは、ダークムーンの撮影が始まる10巻あたり。
あと、例えばキョーコが最初モー子さんから馬鹿にされていたのが、見直されて親友になるまでとか、蓮が佳月の演技に行き詰まってから解決するまでや、蓮がクオンの闇を制御できるようになるまでとか、キョーコと千織の関係とか、紅葉のオーディションとか、どれをとっても一つのことが解決するのに複数巻に渡る話の進行の遅さは、単行本で読むとそのほうが現実の人間関係らしくて、自然に感じる。蓮がキョーコちゃんへの気持ちを12巻で自覚してから告白するのなんて45巻だし。7巻ACT.38あたりで社さんは既に察しつつあるのに。
父親はいなく、母親にはなにやら事情があって好かれていないせいか、都の老舗旅館に小さい頃から預けられてきた最上キョーコが主人公。この旅館の一人息子の不破尚とは一緒に育った幼馴染で、キョーコは一途に純情を捧げてきたが、彼が家出同然に上京して歌手になるのに誘われて、高校を諦めてついて行き、同居して生活費を稼いた。その不破尚が華々しくデビューしてスターになったとたん疎遠になり、それでも尚に尽くすためにテレビ局にお弁当を届けに行ったある日、自分が単なる家政婦代わりに上京させられたことを知り、あっさりと別れを告げられる。
不破尚に復讐するため芸能界入りしたキョーコが、演技の面白さに気付き成長していく物語で、少女漫画王道のシンデレラストーリー。そのキョーコが、最初嫌われていたけれど後に役者として尊敬するようになり、そして恋心を抱く敦賀蓮は、超ハンサムでスター俳優で人生勝ち組で完璧な男性だけど、闇な過去を持っている。
かつて日本でスター俳優だった蓮の父は日米ハーフのハリウッドアクションスター、クー・ヒズリ、母はアメリカショービジネス界のサラブレッド家庭から来たモデル兼役者ジュリアナというのも蓮にとっては重圧で、かつアメリカの演劇界でのトラブルから同じくサラブレッド家庭の出身であるスター、プリンスことセドリックDベネットの一派から演劇界を追い出されて、ぐれて暴力に訴える。かっとなると意識が乗っ取られ止まらず、その結果、止めに入った庇護者であったリックという男性を死に追いやり、その場にいたリックの婚約者からはあんたが死ねば良かったとなじられるという暗い過去を持つ。そのような過去に押しつぶされて抜け殻になった15歳のとき、LMEの社長に連れられて両親の家を出て、日本で全く別人として両親の影響のないところでスターになり、アメリカ芸能界に戻ることを目指している。京子とであったときは20で、日本を代表するスターではあるが、まだ暗部のある役や濃い恋愛ドラマをこなしたことはない。
敦賀蓮は、自分でも、年齢より老けて見えるとはいっているものの、年齢設定が上でも良かったかも。二十歳には見えない。
あと実は恋愛初心者で、自分が嫉妬していることもなかなか理解できない恋愛音痴なのは少女漫画の王道。
絶妙なギャグのセンスは、最高。人前で読んでいて笑いを堪えるのに苦労する。時々泣けるシリアスな部分があって、このバランスが絶妙だと思う。コミックで読んでいると、テンポ良くかつ詳しく話が錬られていて何度も読んで楽しめる。ただ47巻まで読んで連載に追いついてしまって、雑誌で読むと展開が遅く感じられてちょっとイライラじりじり。
まだまだ重要な点が未解決だし、最終回迎えるまで私生きているかなあ・・・
蓮の最終目的は因縁のセドリックDベネットとたぶんこれから始まるRouteプロジェクトで対決して勝って、ACT.111で言っているように日本の俳優「敦賀蓮」としてアメリカに帰って成功するといっていたから、アメリカで華々しくデビューして勝利者の父デュリス・エルトラに育成されて成功して、 クオンの姿に戻って両親と再会。大切な人リックを死に追いやった過去も消化して、もと婚約者のティナとも再会し、止まったままの腕時計を外せるようになる。
ただアメリカでの仕事が増えると少なくとも親しい人には久遠であることを完全に隠すのは難しいのでは。なにしろ出入国の度に久遠の姿に戻ってはまた敦賀蓮に戻るわけだから。
京子ちゃんは、まずは「BOX"R"」のナツや「泥中の蓮」の紅葉がヒットして、日本でも主役を張れる女優となって、レナード・ヘルベルト監督には既に気に入られているようなのでアメリカデビューもして、ひょっとしたら蓮や琴南さんとも共演して、更にデュリス・エルトラも京子ちゃんに興味を持っていたようなので、京子ちゃんも勝利者の父のもとでいずれ世界に通用する女優になるのかな。自信を持ってキラキラと輝く京子が早く見たい。天宮さんが27巻ACT.163で勝利者の父Mr.Dに心の中でキョーコちゃんのことを「あなたが探している不死鳥を私見つけてしまったのかもしれません」と語りかける意味深な場面もあるし。でキョーコちゃんはそうなって初めて蓮の恋人となれるのかなあ。それはキョーコちゃんのストレスが溜まりそう。
あと一番肝心の、蓮が久遠ヒズリすなわちクーの息子であること、10年前にキョーコちゃんと会った運命のコーンであることをどこで話すのだろうか。35巻ACT211でキョーコちゃんと別れるときに「また逢おう」といっていたし、「今度この子に会うときは俺はまだ妖精コーンを演じていられるだろうか。情況がもしもそれを許さなかったとしたらその時はすべてを話そう」と心の中で行っていたから、いずれ再会して告白するのだろうと想うけど。更に二人が10年前に既に出会っていて、お互いに大切な存在だったことを、社さんとかクーさん(クーさんが仕事で京都にいくのについて行ったわけだから)とか社長さんとかはいつ知るのだろう。
そういえばACT. 301(2021年12月20日)現在、社長さんは二人の関係を知っているのかどうか、多分エンジェルラダーとか見て察してるとは思うけど、尚とキョーコちゃんのキス写真とかわざと見せて嫉妬心をあおって告らせる下地をつくったし、香凪さんとのスキャンダルがすっぱ抜かれたときに、キョーコちゃんに壮絶に逃げられた原因がわからずに呆然としている敦賀さんに、解説してあげて危機感を煽ってるし。しかし敦賀さんキョーコちゃんがどう思うか考えが至らないなんて鈍い。キョーコちゃんが尚とキスしたのは本気じゃないとは内心思っているのに酷い言葉で責めたのに、自分と香凪さんとのキスが問題だとすぐ気が付かないとは。まあACT. 301ではその後はキョーコちゃんの気持ちを気遣えるようになったようだけど。
あと今サラとしてディジョウェイランドでキョーコちゃんと出会ったのが蓮のお母さんジュリエナであることもどこで知らせるのかな。あ、その前に約束通りサラとアメリカのディジョウェイランドの仮面舞踏会にキョーコちゃんいくのかな。クーにもいつでも遊びにおいでといわれたわけだから再会するだろうけど、それは蓮が息子の久遠であることを知る前?後?キョーコちゃん紅葉でアクションの才能もあるようだから、ハリウッドアクションスターのクーと共演するのも見てみたい。久遠もお父さんも妬けるほど身が軽いそうだからアクションスター敦賀蓮との共演もいいけど。
高園寺絵梨花が歩けないのは精神的なものだということだけど、それで終わりではないだろうから、どこかでまた高園寺絵梨花とは絡むのかな。悪態をつきながらもキョーコちゃんの演技は認めているから、それほど悪い関係にはならないと想う。高園寺絵梨花が歩けるようになるのに力を貸して、未だ不倶戴天の敵、琴南奏恵との共演を実現させるとか。
あと女優は隠退させられたものの、森住仁子がセドリックDベネットを諦めるとは思えないので、アメリカに行ったあたりでまた邪魔をしに出てくるのかな。今度は敦賀蓮が絡んでもっとやっかいなことになったりして。
そういえば坊の中身がキョーコちゃんであることは、どこかで蓮に告白するかバレるのかな。このままキョーコちゃんの女優としての仕事が忙しくなっていって誰かに交代して、フェードアウトでもいいかと思うけど、キョーコちゃんと蓮さんが上手くいけば、キョーコちゃんが後ろめたくて黙っていられないかも。
全く謎の人であるキョーコちゃんのお父さんはでてくるのだろうか。別に出てこなくてもいいし、許さないで欲しい。
カインヒールが敦賀蓮であることはいつ公開されるのだろうか、ワクワク。村雨さんはクーの大ファンで、クーの影響で族長から役者を志すようになったくらいだけど、カインヒールの敦賀蓮がクーの息子であることは公開されるのだろうか。キョーコちゃんはここでは単なるカインヒールのお世話係だけど、正体は公開されるのだろうか。でもその時にあのキスマークのことを追求されたりして・・
気になるのは蓮が父との思い出を社さんと話していたときに空の遊びといっていたこと。これってスカイダイビング?飛行機操縦?どこかででてくるのかな。ちょっと危険な予感が。
そして蓮とキョーコが最終的に公認の恋人となるのはいつ?全体の方向性として絶対ハッピーエンドとは想うけど。その時には久遠になってるのかな。アメリカ進出したらお父さんが保津周平を捨ててクー・ヒズリになったように敦賀蓮は久遠・ヒズリになって完全にいなくなるのだろうか。それはちょっと寂しい。でも敦賀さん、出入国が増えてそのたびに髪を染め直していると、髪も頭皮も傷むし、カラーコンタクトを朝から晩まで入れてると目に負担がかかると思うよ。
と、つらつらと並べていくとあと10巻くらいすなわち5年くらい、いや解決しなくてはいけない問題はいろいろあるからひょっとして10年くらい続いたりして。登場人物も増えたし途中でファンブック2も作って欲しい。
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小説 スキップ・ビート! キョーコの全力フルコース!
スキップ・ビート!ファンブック―Love me! (花とゆめCOMICSスペシャル)
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