2022年1月28日金曜日

スキップ・ビート!9

2005年2月18日
(ACT.49 禁断の告白)「やっぱきまぐれロック」の撮影に来たTBMの前でキョーコは飛鷹君に絡まれる。「どうして琴南さんボクにケガさせちゃったの」とキョーコが聞いたのが、子供扱いでカンに障ったのだ。

「やっぱきまぐれロック」の今日のゲストは先ほどキョーコが素であった上杉飛鷹、番組でブリッジロックから著名な母親について聞かれてご機嫌斜めな上、その頭の包帯どうしたのといわれて「今撮影中のドラマで共演してるペーペー女優の琴○○江って女が」と言いかけたところに乱入する坊。もう一度奏江の名前を連呼しようとしたところに更に割って入って、次のコーナーへ行けという合図をする。

他のコーナー撮影中に「お前、もしかしてさっき会った琴南奏江の仲間じゃないのか」と飛鷹くん。「この後の残りの収録をオレはフける。誰が見てもお前が悪いと判断できるような手紙を残してな そしたらオレの家族が黙ってない」といってから「お前が今すぐ消えたらオレが残ってやる 有名人のオレの代わりはいねーけどお前の代わりはいっくらでもいるからな!」と。切れたキョーコは「そうやって琴南さんも追いつめたのね」「消えないわ、これは私の仕事よ何があったって全うして見せる」「君みたいに親に甘えきった子供を見ると人生には『苦渋』というものがあるんだと教えてあげたくなるの」とブラックキョーコを出してにっこりする。このキョーコの気持ちよくわかる。ブラックキョーコに乾杯!親の力をふかして威張る奴はぶっとばせ。

キョーコが気になってTBM前まで来てしまった奏江。いろいろな思いが交錯して、だから私は他人と群れるなんて嫌だったのよと、ビルに入れず悶々としているところに飛鷹くんが出てきて、「あの黒い悪魔にテレパシーで呼ばれたんだな」という。

「飛鷹くんケガの具合どう?」「まだ毎日ズキズキ痛むぜ あんまり痛むからこの間病院で検査してもらったら頭蓋骨にヒビが入ってた!!」といったところで現れたキョーコが「ちょとたんこぶができてるだけのくせに!」と。マネージャーの松田さんからいろいろ聞いたらしい。奏江に「ドラマのリハ中にあの子を投げ飛ばしたって本当なの?」と。「でも私、子供ってそうすれば喜ぶものだとずっと思ってたの まさか投げたくらいでケガするなんて夢にも思わなかったのよ」奏江。LMEのオーディション会場でマリアちゃんを投げ飛ばしていたことを思い出して、奏江はどういう環境に育ったのか、いろいろ想像してわくわくするキョーコ。キョーコにあんな傷ついた顔をされるくらいならいいかとプライドを捨て、奏江は「知りたい人だけついて来て」という。

モー子さんに欲しいものを訊いたら「仕事」と言われて、結局モー子さんの喜びそうなプレゼントが思いつかないこぼれ話も楽しい。

(ACT.50 驚愕暴風)コンビニで撒き餌を買ったモー子さんと一緒に、キョーコと飛鷹君は奏江の実家へ。うれしさダダ漏れの飛鷹君をキョーコはからかいながら。飛鷹君の、好きだからこそモー子さんを困らせるって、キョーコちゃんに対する敦賀さんと同じなんだけど、キョーコちゃん飛鷹君に関しては気がつくのに、自分のことは気づいてない。

生意気な口をきく飛鷹君にキョーコはゲンコツを落として「芸能界だけじゃなくこの世は専ら縦社会なのよ!礼儀が大切なの!先輩には敬語で話す!!」というと、モー子さんがそっとつつき、飛鷹君は「芸能生活9年目のベテラン 私達よりうんと大先輩。」と教える。「産まれたときから芸能人やってるんだぁ」と言うと「いえ 飛鷹君のデビューはたしか2歳ですが」マリアちゃんくらいの歳と思っていたキョーコは青くなる。「オレを一目見て、見た目通りの子供扱いしなかったのも、実年齢聞いて驚かなかったのも、オレが出会った人間達の中じゃたった一人しかいない」はっとする奏江。「まぁそれも始めのうちだけだったけどな」

そこにあらわれた女性とカナエ姉ちゃーんと呼びかける子供2人、奏江は撒き餌を投げ、キョーコを引っ張って走らせる。家に着くとさらにたくさんの子供達が駆け寄ってくるがお菓子の撒き餌を投げながら、結界すなわち奏江の部屋に飛び込む。しかし奏江の部屋では、勝手に合鍵をつくった兄とそのお嫁さんが入り込んでトランプをしている。なかなかのダメダメ家族で奏江にたかりにくるようだ。更にたくさんの甥姪たちにしがみつかれて次々投げ飛ばす奏江に、甥姪は遊んでもらってると思って大喜び。

演技って一から作っていくだけじゃなくて私生活でやってることが無意識に出ちゃったりするものなのねと、瑠璃子ちゃんとの演技対決を、昔の旅館での女将さん修行の経験で演ったことを思い出すキョーコ。

モー子さん家ではこの状態で、絵梨花にも邪魔されて、よくぞ自分の夢を諦めなかった。

飛鷹君は、モー子さんが飛鷹君を投げ飛ばした理由は理解したが「オレはこいつに初めから見た目通りの子供扱いされてたって事がわかった」という。モー子さんに小学生のうちから働くなんてあなた偉いわねと言われて、生まれて初めて自分を受け入れてもらえたと思ったのに。モー子は両手に子供を捕まえて、この二人、飛鷹君と同じ11歳なのよという。

モー子さんは飛鷹君を投げ飛ばす前のお昼ご飯の時に、好き嫌いの多い飛鷹君に、鼻をつまんでちょっとずつオレンジジュースと一緒に飲んじゃってごらんと食べさせたのだが、「普段弟妹共にしていることを、あの時お前はオレにしたんだ」という。そんな飛鷹君に兄やその嫁が「あいつは人一倍家族愛の薄いヤツなんだよ だからあなたにした事を、奏江が普段から家でやってるなんてそれはとんだ誤解」だという。奏江はあの時はお芝居が終わっても役の気持ちが抜け切れてなかったという。女優である母親が同じ様なことをいってたことを飛鷹君は思い出す。「肉や魚を食べやすくほぐしてやるなんて一体どこで覚えたの 弟妹の世話もろくにやいた事のない奏江が」という兄たちの質問には答えなかったが、キョーコには思い当たる節があった。あの秘密のアルバイトで、キョーコのバイト先だるまやに来た時の娘役だ。

(ACT.51 闇路の後)社さんに壊された携帯の代わりを社長から受け取る蓮、壊れた原因について歯切れの悪い蓮に、色気のある話かといったん聞くが、んな訳ねーかと完結する社長。女性関係のゴシップがなさ過ぎて、浅すぎるつき合い方を少し改めろ そんなんじゃ他人のいいところもわかんねーだろうとお説教。「日本中をごまかせても俺だけはごまかされねーぞ お前の『愛』の演技は嘘くせえ」と。演技の未熟さを指摘されるなんてと蓮はショック。

しかしモー子さんあのバイト、将来有名になったときにまずくないの?

突然大量の洗濯物を干しに来たモー子さん。家では洗濯係だったという。その手際の良さにキョーコは「モー子さんだって十分所帯くさい」と。だからキョーコを見たら自分と重なって腹立ったそうだ。でも昨日の怒り顔の飛鷹君を思い出して、自分はもう芸能界にいられないかもしれないという。キョーコは、飛鷹君のこれ見よがしの怒り顔は、だらしなく顔がゆるんじゃいそうなのを、必死で引き締めてたからだという。→ということは飛鷹君が怒っていたのは、モー子さんにケガさせられたことよりも、子供扱いされてた事に激しく怒っていたのだ→ということは飛鷹君はモー子さんが好きなのだ、と思い当たるキョーコ。そこに奏江の名を呼びながら現れる飛鷹君。「迎えに来た 仕事に行くぞ」と。

飛鷹君成長したらきっといい男になるよ。しかしキョーコは飛鷹君の気持ちはすぐ気が付くのに自分は・・・

(ACT.52 驚天動地)キョーコに20年前に大ヒットしたドラマの復刻版に出演依頼がきた。尚のPVを担当した麻生春樹プロデューサーが、そのドラマの監督緒方氏と昔からの知り合いで、尚のPVを見せて緒方氏がキョーコの演技に惚れたという。

問題はそのドラマの主演は敦賀蓮だということだ。奏江に「私には『秘密』全部は吐かせておいて自分は『秘密』を隠し通すつもり?!」と奏江に迫られ、不破とのことをカラオケボックスで告白する。モー子さんはキョーコが「お芝居に取り組む時純粋に芝居を楽しんでくれさえすればそれでいい(私と同じ気持ちで)」と不破に復讐するために芸能界に入ったことを責めなかった。これは蓮より偉い!!「やっぱりあんたそのドラマに出て一気に業界での地位を確立すべきよ」敦賀さんに不破尚のPVは復讐のために受けたんじゃないっていったのに怒った話には「それまで必ず『復讐』を掲げてたのにさぁ急にその大義名分もなく昔心底惚れていた男にのこのこ合いに行ったのが気に入らないって感じにも取れる 嫉妬っぽくない?もしかして敦賀さんってさぁ あんたの事好きなんじゃない?」と。

一方蓮はなぜか最近深刻な顔をしている。気が付いた社さんがキョーコちゃんに何か言われたのかと。社さんキョーコちゃん呼びなのね。なぜ浮かない顔だとキョーコちゃんが絡んでいると思うのかというと「昔日本中を湧かせたドラマの復刻へのオファーがあって、お前が主演ってだけで当時のドラマより上を行くのは確実だし、そのドラマはお前も初めての超濃い~~~い恋愛ドラマだから少なくとも日本中の女性の7割が全体お前に魂抜かれて熱に浮かされる様が目に浮かぶし。と。だから結局思いあたるのはキョーコちゃんの事くらいしか。」
しかしダークムーンは超濃い恋愛ドラマだろうか。それほどでもないような、
「まるで俺があの子を恋愛対象として見てるみたいじゃないですか。」『『みたい』だって、キョーコちゃんと不破の関係教えてくれないクセに。何もお前が携帯犠牲にしてまで秘密を守ってあげるスジ合いないだろ。なんとも思ってない子なら。」「20歳の男が高校生に手ェ出したらいけないでしょう」
ってのは蓮さん恋愛対象にしてることを認めてるのかな
「代マネしてもらった時『あの子は俺よりしっかりしている』とか言ってたのに」「よそ見してるとそのうちどこかの馬の骨に横から攫って行かれるぞ」と。
社さん完全い見抜いている。

(ACT.53 一見、順風満帆)「敦賀さんってさぁ あんたの事好きなんじゃない?」呆然と固まり、自分は温和と言われるあの敦賀さんにどれだけ嫌われているといるかを説明すると「じゃあ敦賀さんあんたのウソに気づいているのかも 本当は不破尚のPV復讐のために受けたのに復讐のためじゃないなんてウソついた事 敦賀さんを謀ろうとした事自体敦賀さんは怒ってるのかもしれない」と、あとからラブミー部の仕事でTV局で行ったとき、奏江の言ったことを反芻するキョーコ。

だったら謝らなくちゃと思ったところでエレベーターが開いたら目の前に本人と社さんがいて、思わず悲鳴を上げてドアを閉めてしまったキョーコ。敦賀さんはこのエレベーターに乗ろうと思っていたはずと気が付いて、思わず逃げ出しかけるが、今度会うのが仕事の時だったらと思い直す。

敦賀さん人前でこんな恐れられたことないだろうけど、まあ仕方ないでしょう。キョーコちゃんが、共演するのも躊躇うほど脅かしたんだから。

次のエレベーターで乗って地下一階で降りた敦賀さんと社さんの前には、土下座号泣するキョーコが。

敦賀さんに平謝りして社さんにも尚との今までのことを説明したキョーコ。LMEに行くところだった敦賀さんの車で送ってもらう。車の中で敦賀さんは沈黙したまま。黙殺されたのかと思ったところで「なんで俺に知られたくなかった訳?俺は君の事情を知ってる今さらだろ?」「敦賀さんが、私の言った演技を勉強してる理由を信じてくれたから、敦賀さんの信用を失いたくなくて」「私本当にアイツへの復讐心いっぱいの汚れた気持ちで演技はしてなかったんです。信じてもらえないかもしれませんけど」突然「信じてるよ」と蓮が。「君の目的通り不破のPVで不破と対等に君が目立っていれば不破側とPVの制作側が黙ってないだろ?だから君が不破のPVの仕事を無事終えてきてるって事は誰から見てもいい仕事を君はしてきたはずだ」と微笑んでくれてキョーコは嬉しくなる。

あのねぇ・・・それがわかってるならなんでキョーコちゃんが本音が言えなくなるほど脅かすの

(ACT.54 月の誘い)キョーコの用事は椹さんに月籠りの原作を借りに来たことだが、その後どこからともなく弱々しいすすり泣きが聞こえる。

緒方監督と呼ばれる色白の清楚で儚げな男の人が泣いている。そこに社さんが飲み物を持って話しかける。「大丈夫ですよ監督 蓮本人はこの仕事受けるって言ってるんですから」「でも敦賀君がどんなに出る気になってくれてても宝田社長に反対されてるんじゃ・・・」という会話が耳に入って、立ち聞きはまずいので、目の前に正座して堂々と拝聴しにいくキョーコ。思わず爆笑する社さん。「私にも全然関係の無い話ではありませんから」というのと、目の前に置いた月籠りの原作と社さんにキョーコちゃんと呼ばれているのを聞いて、『『京子』さん?」と緒方監督。

緒方監督は不破尚のPVを見てキョーコをオファーしたので素の京子を見たことがないのね。
立ち聞きはまずいから堂々と聞きに行くって、キョーコちゃんの発想がキョーコちゃんらしくぶっ飛んでる。

一方蓮は、社長に「緒方君と同じでどうせお前も20年前の『月籠り』を越えたいとか思ってるんだろ? 無駄だな どうせお前の愛の演技なんぞ縦にも横にも奥行きがねーうすっぺら~いもんに決まってる 他人で本気で惚れたことないお前にはしょーがねーことだけどな」と言われて、12歳の時から付き合った女性の数を数える蓮「俺はつき合ってきた子は 皆好きだったし それぞれ大事にしてきたつもりです」「それがその両手一杯の彼女たちに悉くフラれた原因だって気付いてないだろう」とその娘達が何て言って去って行ったか図星を指す。

相手が嫉妬で引き留めてくれるのを期待して別れを匂わせるって、すごい賭けだし、めんどくさい女性たちだ。

「恋愛ってのは本気になればなるほど余裕が無くなるんだ 格好悪く取り乱すわなりふり構わずジタバタもがくわ。別れ際に笑って軽く相手を手放してやれる様なお前はまだ『本気で惚れた』なんて言わねーんだよ。そんなお前に表現できるのか?彼女の事が愛しくて愛しくてそれでもそれを必死で自分の中で押し殺す男の気持ちが」「お前は必ず演技に行き詰まる。そうなればオリジナルの真似をするしか道が失くなる。真似じゃオリジナルは超えられねーぞ」

蓮が廊下を歩いているとキョーコちゃんの「嫌あぁぁぁ」という大声が。お金持ちのお嬢様と聞いていた役、未緒が、原作を読むと根暗で陰湿で主人公の嘉月と美月にネチネチとイヤガラセをすると知っての叫びだった。「こんな嫌なお嬢様あって分かってればお仕事受けなかったのに」という京子に「未緒は主役2人にとって重要な人物なんです。20年前の『未緒』を超える『未緒』が演れるのは君だけなんです」と必死の緒方監督。

降りてきた蓮は「最上さん『月籠り』に出演するの?」緒方監督は「尚君のPVの中で天使を演じる京子さんを見て直感したんでえす。この子なら20年前の『未緒』を超えられる。この悪魔よりも邪悪にして闇よりも闇色のオーラを持った彼女なら」一体どんな天使だと京子を見つめる蓮と社さん。「私やっぱり出演考えさせてもらいます」という京子に「敦賀君にフラれるかもしれないのに君にまで降りられてしまったらボクはどうしたらいいんですか」という必死の緒方監督に「俺出ますよ監督」と蓮。宝田社長は「どうなったって俺は助けてやらんからなぁ」としぶしぶだけど許したようだ。

手を取り合う蓮と緒方監督、敦賀さんが私の目の前で『嘉月』を演る・・・見たい!!と思うキョーコは蓮から「おいで」と手を出されてふらふら歩み寄って、緒方監督と三人で手を取り合う。
この「おいで」は、初めてセリフのある役についた女優としての転換期で蓮との関係でも転換期。2022年1月のACT.302にも「おいで」がでてきたけど、今度は何の転換期かな?でもこれはタワーマンション最上階の蓮の部屋から、非常階段を1階まで歩くというぶっとんだ敦賀蓮の提案で、キョーコちゃん拒否したんだけど。


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