2022年3月7日月曜日

スキップ・ビート!16

2007年6月19日

(ACT.91 ラブストーリーは突然に-※※リピート)
蓮の部屋への突然の尚の訪問に、固まる社さんとキョーコ、驚く蓮の前に、自分もいると一生懸命顔を出す百瀬さん。京子が部屋に戻ってこないので心配して不破さんのところにフロントから電話をしてもらい、不破さんのところにも行ってないので更に焦ったけど、昼間のストーカーの話は極秘なので、不破さんと共に緒方監督に相談したら、京子が敦賀さんといると聞いて確認に来たという。

謝るキョーコと社さんだが、尚は「一番悪いのは、役に汚れたイメージがつくのが嫌だからって”男絡み”の事件自体モミ消そうとしてるのに、コソコソ、キョーコを自室に呼び入れたその男だ。」と蓮を指差す。

キラキラ笑顔で「俺が浅はかだった」という、毒吐き紳士スマイルで百瀬さんに謝る蓮。そして「どうして関係者以外の不破君が昼間の事情を知ってるんだろう?」とキョーコに似非紳士スマイルで聞く。腹を括って正直に話そうとした京子だが、尚が「このマネージャーから事情聞いてんだろ?それとも関係者全員が知っててあんたにだけ知らされてない内容があったりするとか?」どきっとする社さんと京子。「一応主演張ってんだからあんたのマネージャーやそこのお嬢さん(百瀬さん)くらいは知っとかなきゃ恥ってもんだろ。誰がキョーコを魔の手から守ったのかとか」と聞いて蓮の顔が変わる。社さんも真相は知らなかったので聞き返すと、「ああ、そういえば『林で気を失っていたところを発見された』事にしてあるんだっけな。その他大勢の関係者には」との尚の言葉に更に顔色を変える蓮。

まあここは尚の言うことが正論。同じホテルに居るんだから尚のことは隠しきれなかっただろう。キョーコちゃんまさか尚が押しかけてくるとは予想もつかなかっただろうけど。しかしこれではキョーコちゃんはなぜ蓮が怒るのか理解できないだろうな。

蓮の顔がみるみるうちに険しくなり「悪いけど少し一人にしてくれ」という。

落ち込むキョーコと社さん。キョーコは単純に自分が隠し事を下から蓮が怒っていると思っているが、蓮が怒っている原因がよくわかる社さんは、かなり引きずることがわかって憂鬱。一方自分の存在を誇示するつもりで曝露したものの、蓮がキョーコのことを単なる後輩と思ってないことを思い知らされて愕然とする尚。

いずれにせよ、今回は尚しか助ける人はいなかったんだからしょうがない。とはいえ、蓮も20歳の若造だから、気持ちを制御しきれないのはしょうがないか。尚が現れるなんて全くの予想外だったし。ますます三角関係がもつれ合って面白い展開になってきた。でも昼間あんな目にあったあとで、敦賀さんの顔色をうかがってビクビクするキョーコちゃんが可愛そう。

しかし、その昔の骨折したまま瑠璃子ちゃんと演技対決して意識を失ったときに、心配してくれたのも(3巻ACT.12)病院に連れて行ってくれたのも(3巻ACT.13)社さんだし、DARK MOONで未緒が何故美月を憎むのか、キョーコが飯塚さんのテストに答えられなかった部分を、蓮は示唆はしたものの答えはくれなかったので悩んでいるところを、愛のムチだとなぐさめたのも社さんだったし(10巻ACT.57)。今回の社さんも尚のことを報告しなかったことで、キョーコと共に蓮の怒りをかって部屋から追い出されて、自分も落ち込みながらもキョーコちゃんを慰めてくれたし。いつも優しく、蓮とキョーコの間をもたせてくれる社さん。

If looks could kill, I'd be dead right now.を地でいく敦賀さん。

レイノは尚にボコボコにされて森で倒れているところを、ミロクたちに連れて帰られて、部屋で棺桶に籠もっている。

(ACT.92 ラブストーリーは突然に-※※※リピート)蓮がにっこり笑いながら、「幻滅したよ。君とはもう仕事以外では口もききたくない」と言う夢を見て早めに目を覚ましてしまったキョーコ。気を取り直してホテルの近くのコーンの森に似た渓流に散歩に行く。

蓮も、不破がキョーコを守ったと聞いて昨夜キョーコをビビらせたから二度と心を開いてくれないだろうと思いながら散歩にでていた。なぜキョーコはストーカーに怖い思いをしているといってくれなかったのか(現在の蓮とキョーコの関係で沖縄に居る蓮にまで甘えられないのは当たり前だけど)、なぜ自分は気付いてやれなかったのかと悔いを抱きながら。

そして二人はばったり出会う。一瞬朝日のせいか敦賀さんの髪が金髪に見えて、コーンの面影を見て息を呑むキョーコ。はるか昔からのキョーコのメルヘン思考を知っているのでキョーコが来た理由を想像できる蓮。二人して固まる。とりあえず怯えさせないようににっこり笑って話しかける蓮に、正夢だと思いながら後退するキョーコ。もう関係を取り戻すのは遅いかと絶望的な気持ちになる蓮だが、必死の形相のキョーコからでてきた言葉は「そちらにお邪魔してもよろしいですか」神々スマイルになる蓮。

(ACT.93 ラブストーリーは突然に-※※※※リピート)
このACT93の扉は、最初にスキップ・ビート!を読み始めてはまったマンガParkのスキップ・ビート!のトップ画像でもあるのだけど、この画像を見て想像していたのと全く違うマンガだった。

とりあえずキョーコと普通に会話をしようと「こんな朝早くこんな所にどうして居たの?」と言う蓮に「元気(パワー)を充電(チャージ)しに」と恥ずかしそうに笑うキョーコ。思わずギュッと抱きしめたくなって、無表情になってため息をついて、ホテルへ帰ろうと歩き始める蓮。突然思い出して「昨日の変質者ともしハチ合わせたらどうするつもりだったんだ」と言われて、昨日のストーカーは行きずりの人ではなくて、不破尚とレイノのケンカのとばっちりにあったこと、敦賀さんに電話したときはまだ具体的に何かされた訳じゃなくて、すごく敵意をもたれてて不気味で怖いというだけだったこと、ああいうビジュアル系の人って早起きして散歩したりしないことを話す。

「復讐を誓ってる敵に守ってもらったなんて情けなくて敦賀さんに幻滅したとかいわれるんじゃないかと・・・」「ストーカーに追いかけ回されている理由を知っていたのは不破一人なんだし、女の子一人じゃ太刀打ちできない相手なら、たとえ不破に守ってもらった形になったからっていって、君に幻滅したりなんかしないよ(また「君」呼びになってる)」「別に君が不破に守って欲しいって頼んだ訳じゃないんだろう?」(「俺に遠慮したクセに不破に頼ってたりとかしたらそれこを許さないよ。」)って通常吹き出しには『。』も『、』もないのだけど、なぜかここにだけある)否定したものの、頼っては居ないけど、危機に浮かんだのは不破の顔だったのが後ろめたいキョーコ。

部屋で社さんと朝食中の蓮。昨夜のことはもう立ち直っているとのことで(今朝キョーコにあったから)社さんは蓮に、朝ご飯を全部平らげるように諭す。食べ過ぎた蓮は運動をするつもりで階段を降り始めると、キョーコと尚が話していた。「昨日のことを感謝しちゃいないけど一応礼をいっておく」といいながら、言い合いになって言葉でじゃれあう尚とキョーコ。思わず盗み聞きしてしまった蓮は、DARK MOONの現場に朝現れたキョーコと尚の会話のように自分にはわからない話で二人は他の誰も立ち入れない空気を作っていたこと(14巻ACT.82)を思い出す。尚が、レイノは獲物の俺に手も足も出せずにボコられたなんて、俺はヤツだったら男としてのプライドで絶対に誰にも言わないというのだが、アイツにそんな男らしいプライドもなかったら、アンタだってただじゃ済まないのにというキョーコ。「自分がどうなるかなんて考えてる余裕あるか。お前の無事しか頭になかったんだ。」「俺、お前の事」ハッと駆け寄る蓮。

しかしスキップ・ビート!の擬音面白いね。蓮が階段を降りるのがタモタモタモなの・・

ここで告白できてたら話の進み方も変わったかな。この時はキョーコの安全のことだけを考えていて尚が格好よかったんだけどね。

(ACT.94 ラブストーリーは突然に-エンディング①)
出会ったときからキョーコには尚が一番。再開しても復讐という形でキョーコの心を占めているのは尚。10年前のキョーコとの出会いと再開してからの今までが走馬灯のように巡った蓮は、(「二人が再開するのがたとえ運命でもたとえ神の意志でも定めでも、この俺がぶち砕く。神にだって背いてやる」)とまさに尚が告白しようとしているところに乗り込み、会話に割り込んで、「最上さん、もう準備できてるのと、腕時計を見ながら集合時間までに30分ないんだけど」と声をかける。だけど、蓮さんあなたの右手の腕時計はこの時点では解説されてないけど、2時13分でとまったまま時計としての意味はなしてないはず(27巻ACT.160とか)。ここでは小道具か。あわてるキョーコに一緒に朝食にいこうと誘い、不破には笑顔で「事の詳細を聞いて、君には心から感謝するよ。本当に助かった。ありがとう」とさわやかに礼をいいながら、キョーコをカップル抱きする。しかしキョーコに気持ちアピールもあったのに、キョーコには全く通じずに「敦賀さんがお礼を言うようなことじゃないと思います」とバッサリ言われて、蓮の気持ちにキョーコはまったく気付いてないことを、尚も蓮自身も知る。

まあ10年前のコーンとしての出会いから蓮さんは尚に負けていたから、ここでなんとかひっくり返したいところだろうな。でもやっぱりこの時点ではキョーコの心を占めているのは、恋ではないけど尚の存在。ただ10年を経てキョーコと再会した方が、運命だよと蓮に言ってあげたい。

蓮も尚もお互いのキョーコに対する気持ちがわかっていて、牽制し合ってるのに当のキョーコはまったく気付いてないのが、今後の展開を予感させる。

複雑な思いの蓮だが、尚は「俺に借りをつくったみたいな状態が嫌なんだろう。お前の言うとおり『助けた』事で+-ゼロなんだ。お前に恩を売ったなんて思ってねーよ」更に心の中で(「本当は+-ゼロじゃない。キョーコ、俺にはお前が気づいてない、お前にもらった借りが一つあるんだ」)とビーグールに気持ちで負けそうになっていた自分を鼓舞して誇りを取り戻させてくれたことを感謝している。「俺はもう敗北感も絶望感も誰にも感じない。誰にも負けない。俺がこの世で俺を落とせる機会をやるのは、キョーコ、お前だけだ」と。この頃の尚は本当に格好いい!!最低なことをした男だというのは変わらないけど、「今後もなりふりかまっていられない状態になりそうだ」といいながら、告白するつもりもなく、それでいて独占欲の塊でキョーコを怯えさせるのに蓮もなあ・・めんどーな男だ。尚が過去をほんとうに反省して生まれ変わってキョーコを真剣に追いかけるというのなら、いいのだけど、今後もとんでもないヤツだからまあキョーコとは一生ケンカ友達の幼馴染みでいてくれ。尚の言葉をキョーコは挑戦状だととったが、蓮には告白にしか聞こえなかった。尚が挑戦状をたたきつけたのは自分だということもわかっていた。

キョーコにつき合って朝食をもう一度食べた蓮は、ロケバスで仮死状態。不審に思う社は、キョーコが蓮に無理矢理朝食を食べさせたと謝りに来たのを聞いて、遊ぶ目になったものの、大人しく消化剤を渡す。「訊かなくたってわかるよ。どうしても譲れないモノがあったんだろう」と。「たとえどんなに自分が不様で格好悪くなろうとも、さ。」社さんいい人だね。でも最初の蓮で遊ぶ気満々の目つきした社さんも最高。

(ACT.95 ラブストーリーは突然に-エンディング②)
新しい曲ができたと楽譜を祥子さんにコピーに行かせる尚。メンバーとスタッフに渡してしまうと、誰がビーグールに流した犯人かわかってないのにまた盗まれないか祥子さんは心配するが、尚は盗んで見ても、ビーグールは絶対商品にはできないという。ここから不破尚不敗神話の始まりだと。

DARK MOONの撮影が一段落したが、お昼休みが始まると、蓮は睡眠とりたいということで消える。社さんが、昨夕お疲れの中、蓮は京子ちゃんとだけは会ってたみたいなんだよねと思わずもらすと、「敦賀君とそんなスウィートタイム過ごせるなら私もストーカーされてみたかった」という女性陣4人に、キョーコから伸びた怨キョが絡みつき、恐怖に駆られた皆は逃げていく。「キョーコちゃんって本当に怖い役上手いよね。日本で右に出る役者居ないよ!!それ天役(天職)だよ!!」と鳥肌立った社さんに絶賛されて複雑なキョーコ。
怨キョ、いっぺんに4人も金縛りにできるのスゴイ。怨キョはショータローにいいように利用されて捨てられてからでるようになったと思うけど、いずれキョーコの恋が実って幸せになったら消滅するのかな。ACT.302で敦賀さんのエンジェルラダーにあって、よれよれに干からびてるし。

ロケバスで一人横になった蓮は、かつて太刀打ちできない大きな力に潰されて負けた(アメリカでの少年時代に監督に首にされたこと?サラブレッドの久遠に反発する勢力に潰されたこと?」)ことを思い出して敗北感に浸っていた。

そこに入ってきたのは、蓮は無理矢理食べた朝食のことを思い出して気持ち悪くなったからロケバスで寝ていると社さんに聞いて、謝りに来たキョーコ。「何か私にして欲しいことないですか」とキョーコに言われて尚の顔が思い浮かんだ蓮。

一方バンドメンバーの一人のスパイから新曲の譜をもらったビーグール。ちっとも学習しないヤツだと尚をあざ笑い、弾き始め呆然とする。その頃尚も、自分のスタジオでスタッフと音出しをしていたが、聞いたスタッフも祥子さんも呆然とする。

(ACT.96 ラブストーリーは突然に-エンディング③)
尚の書いた新曲はどう聞いてもビーグールの、不破から一位を奪ったデビュー曲「Birth」を、もっと気が利いたアレンジを施したモノだった。だいぶ作り替えては居るけどサビまでくれば誰だってわかるという代物だ。作った本人でさえ、ワイルドかつサティスティックにつくりかえられて、ヒットエンドランでポイズンな殺しの調べで格好いいと思ってしまうほどの出来だった。(ってどんなんだ、さっぱりわからん)おまけに最後の譜面に五線譜まで手書きしてあるのは、真の新曲かと思って音出ししてみると、誰が聞いても「高笑い」とわかる音だった。

「ビーグールのあんなヘナチョコ曲、1、2回聞きゃ嫌でも覚える。あんな曲、頭で譜面に起こして作り変えするくらい、俺には息吸うくらい簡単だ。」という尚に、もしかして不破尚って俺達が思ってたよりずっと本当にスゴイミュージシャンなんじゃ・・・と思うスタッフ。

「レコーディングを始める。だから今ここにいるメンバー、スタッフ全員ウチのマネージャーに携帯を預けてくれ。あんたたちには俺が演奏する原曲を耳で覚えてもらう。そこから編曲編成して完成させていく訳だが、そんなミーティングの様子や試演をスパイに外部に流されちゃ元も子もない。はっきりいってこの中の誰が犯人かなんてあんたら全員を信用してねー俺にとっちゃどうでもいい事だ。ただ俺はあんたらの一流の腕の才能は信じてる。一流の音・センス・編集能力さえもらえりゃ俺に文句はねーんだろよ。くれるだろ?俺に最高の音を。」
尚は17歳だっけ。スタジオミュージシャンの方が、年上で音楽活動も長いんじゃ無いかな。よほどカリスマ性があるのかな。

ロケバスでキョーコに「何か私にして欲しいことないですか」と言われて、尚の顔が思い浮かんだ蓮は夜の帝王の顔になって、キョーコの髪に触ろうとして、固まったキョーコの顔を見て我に返り、「枕がないと眠れなくてといって膝を貸して欲しい」と。この子なら、俺のことを軽蔑するといって心の中から俺の存在を抹消すると思ったところで再び尚の顔が脳裏に浮かぶ。しかし寝ていると信じたキョーコが、熱がないかどうか確かめた後、蓮の髪を指で梳くと、胸の奥手とぐろを巻いてた鈍く思い塊が溶けていくのを感じる。

蓮はほんとうは何をして欲しいと言おうとしたのかな。答えは今後もでてこなかったと思うけど「君の」まで言ってるから「君のすべてが欲しい」かな。

でも近距離で蓮の髪をなでなでして、染めているのがバレないの?

この最後の膝枕して幸せそうに二人の世界に浸っている場面好き!いつかずっとこんな幸せな時間が二人に訪れますように。16巻は2007年6月19日発売だから、このあと15年連載がすすんだ2022年現在もまだ見られないけど。

備品をとりに来て、敦賀さんが寝ているはずなので起こさないようにこっそり入って、膝枕の二人を見てしまった緒方監督は、敦賀君ってもしかして京子さんのことをって思ったことあったけど、まさかもう既にそんな仲だとは、でも京子さんって不破君と特別な関係なんだと思ってた。どうなってんのと一人ドキドキしている。

この緒方監督も最高にかわいい。

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