2023年7月1日土曜日

スキップ・ビート!48

(ACT. 295 Route Kingdom)
蓮とレナード・ヘルベルト監督の面談はルトが密かに様子を録画して指向性マイクを使って会話も録音し、ローリィ社長に様子を報告する。もののけ王子との戦いのパフォーマンスの後、「それでは後日他の皆さんと顔合わせする日に改めて」と呉崎さんがいっただけで終わった。時にはスパイダーマンやダースベイダーのコスプレでも現れるという監督をうらやましがるローリィ社長。これは同類とみた。

週刊誌の敦賀蓮と楠香凪のLOVE LOVE表紙を見て照れるキョーコ。その様子を「孫を愛でるお婆みたいに見守る姿勢」といって、「私に何か隠してるわね」とキョーコを脅かす奏江。英語で早口で説明するキョーコ。答え合わせは今夜といって社さんの車に乗る2人。奏江が後学のために英会話レッスンに通ってキョーコとも練習していると聞いて、やっぱり琴南さんも『プロジェクト』に呼ばれてる?」と思う社さん。今日スタジオ映究に行くのはプロジェクト絡みかもと密かに想像を展開する。
この時点までルートプロジェクトは極秘で誰がでるかも互いに知らないのね。本誌はアメリカへみんな向かうところだけど(2023年5月)この時点で互いには知っているけど、マスコミ公開はされたのだろうか。

サラから帰国の飛行機に乗るというメールを受信した奏江とキョーコ。社さんはそれも訊きたくてしょうがなかったのだけど、蓮とキョーコが写真付きメールのやりとりをする仲だと琴南さんは知っているのか確証がないので、慎重に動かねばと悶々とする社さん。

キョーコは紅葉のクライマックスシーンの撮影。季節の関係で、DMの時のように途中をすっとばして撮るといと聞いて「そりゃ私だって演れって言われたら演れるけど、物語の中で生きてる実感は話の進行通り撮ってもらえた方が断然あるし、楽しいのよね。今までは比較的進行通りに撮る作品に恵まれて来ただけなのかもね、私」という奏江が気になり、元気づけようとするキョーコ。

思うように奏江に言えなくて、落ち込んでいるキョーコは、突然外人にぶつかる。この絶好のタイミングで絶好の人間にぶつかるのが、いかにも少女漫画。初期には蓮ともぶつかってたよね(1巻ACT.2)。

(ACT. 296 Route Kingdom)
あわててサングラスをする外人。そこに呉崎プロデューサーが声をかける。「ここで彼に会ったことは内密にお願いできますか。直接的な関係者にはゲリラで対面したいと望んでの来日なので」「そこで口止めしたら意味が無くないか」という外人に、「彼女はミス・コトナミの親友ですよ。どうせ早くて今日中にはあなたの正体などバレてしまいます」「俺の事も『レオ』と(呼ぶな)・・・」といいかけたのを聞いて「『レオ』は『レナード』の愛称ですね」とポロッと出るキョーコ。「やっぱり知ってたでしょう?限られた立場の物しか知らないはずの仕事事情を」「私が知ってるのは琴南さんの英語力を上げるために協力して欲しいと事務所で頼まれたからで」と失言してあわてるキョーコに「事務所からの依頼を差し引いてもオーディションの結果を考えると、話しているだろうなと想定していただけです」と呉崎プロデューサー。

改めて呉崎さんから、レナード・ヘルベルトは日米合作映画『ROUTE』プロジェクトの総指揮・監督です。と紹介され、京子のことはわたしがもう一方で携わっている作品で『女忍者』を演じてくれています。とレナードに紹介すると興味を持ったようだ。呉崎プロデューサーは「ここで彼の素顔を見た事はたとえ琴南さんにであっても口外しないで下さい。彼は本来仕事でもあまり素顔を晒さないので」更に「京子さんあなた今日千載一遇のラッキー体験をしましたよ」と。ならなぜ今素顔丸出しで居たの???と心で思うキョーコ。
バラの花束を持っていた呉崎プロデューサーを思い出し、あれがモー子さんのための花束なら”面接”なんて形だけと思うキョーコ。
素顔のレナード・ヘルベルトは、トラおじさま一族の顔に見えなくもないけれど、それだとローリィ社長がたぶん知っているはず。こいったい何者?緒方監督のようにエリート芸能一族の出であるに縛られたくないのなら、レナート・ヘルベルトも偽名というか芸名?素顔のレナード監督に出逢えたのは、「千載一遇のラッキー体験」と呉崎プロデューサーはキョーコに言ったけどどういう意味だろう。

(ACT. 297 Route Kingdom)
「男として生きる事を定められ闘ってきたのに、国のために女に戻って嫁げという。笑える。」という奏江の『ヘイゼンベルク』の演技はレナード監督の目に叶い、Project route membersという招待状をもらうけど、浮かない顔の奏江。

キョーコの紅葉の最期のシーンの撮影に、呉崎プロデューサーとレナード監督が現れる。なぜか『総指揮だ』と、びっくりする古賀さん。古賀さんもRoute Projectに参加するのは後ほどでてくるけれど、ここでレナード監督が京子の演技を見に来たことをどう思っているのだろう。

(ACT. 298 Route Kingdom)
リアル紅葉なキョーコの演技は大人気で他の役者も見に来る。呉崎プロデューサーとレナード監督と森住監督はゴザに張りめぐらせた中でモニターで撮影を見る。最初辛く当たる人がいても、いつもキョーコは演技で共演者達を魅了していくのが好き。

紅葉v.s夜の頡つきの場面だ。数を誇る敵方に囲まれた紅葉。次々に敵を切っていく姿にしびれる共演者達。古賀さんも見とれている。呉崎プロデューサーがふと気が付くと、レナード監督もモニター画面に引き込まれている。「貸しませんよ?貴方のところはもう定員オーバーです。」という呉崎プロデューサーに「今回はな」というレナード監督。これは将来アメリカでキョーコを起用するつもりだと見た。
撮影場面では相手方ボスはピストルを紅葉に向け発射する。

(ACT. 299 Route Kingdom)
致命傷にならずに虫の息の紅葉は「守りたいもののため汚い事で手を汚すのは忍びの宿命。恥じる必要はない」と。「できるならもっと違う形で出逢いたかった」というボスに、「意味がない。出生がどう変わろうと、どの様な生い立ちを辿ろうとわたしの運命はあの方に出逢った瞬間走り出す。あの方の元へ」と思い浮かべるのは蓮の後ろ姿。「最期までつれねぇ女」と言ってとどめを刺すボス。このキョーコちゃん演じる紅葉が、近くにいても自分の手の届かない志津摩様を蓮と重ねる場面心が詰まる。蓮とは両思いなのを確認したけれど、まだ先は長いんだろうなあと。

「志津摩様どうか枯れてしまわれませんように泥中に咲く華のごとく」つまらない突っ込みだけど、この絵は蓮では無く睡蓮に見える。

OKがでたとたん顔が崩壊するキョーコに笑いを堪えきれないレナード監督。キョーコちゃんの魅力を余すこと無く見たのね。レナード監督、キョーコの演技を見ているときは表情豊か。まあ演技テストじゃないというのもあるけれど、奏江を見ているときとは大分違う。それを見て「ふむ」と呉崎プロデューサー。これはどういう意味?

メイク直しをしながらタキシードナイト様の扮装をしたレナード監督を見て、独特の身長・体格からレナード監督だと気が付くキョーコ。さすが絶対視感!

レナード監督が何か言う前に「先程『くの一』を演じていた彼女のプロフィールを所属事務所の紹介を英訳して(レナードの)PCに送っておいた」という。そのあとの呉崎プロデューサーの心遣いを「リョーサイケンボ」「ナイジョのコウ」「ヤマトナデシコ」と褒めるレナード監督とのやりとりは、コント。呉崎プロデューサー、いじられキャラだったのね。レナード監督も。

(ACT. 300 ミッドナイト・トラッパー)
撮影が終わったキョーコが廊下でボロボロ泣いているところに通りかかった古賀さん。「うっとおしい。」といいながら「俺だって役者なんだから君のそれがどういう現象かくらいわかる。気持ちが切れないんだろう。役が抜けないっていうのとはまた違うんだ。」「ズキズキと痛む胸、なのにポッカリと大きな穴が開いてしまっている様なひどい虚無感。なんたって紅葉はもう二度と志津摩に会えないんだからさ」といわれてどっと涙が溢れるキョーコ。

「幸い君の場合、まだ志津摩とのシーン残ってるから埋まるよ。そのうち虚しく開いたその大きな穴は」「今のは経験者としてアドバイスしただけで優しくしたんじゃないからな(やめてくれよ俺に惚れるとか。敦賀君からの受け皿にされるなんて屈辱で死ねるわ)」と。古賀さん口は悪いけどいい人。『受け皿』というのは、敦賀さんが香凪さんとつきあってて、キョーコは振られたと思ってるのね。

社さんは事務所から、キョーコが今日の自分の上がりを訊かれたと電話で知らされる。以前深夜に上がる時間だけ聞かれたと思ったら蓮のマンションの前に居たことを思い出す。

「あの時は俺に直電して来たのに何で今日は事務所経由?」と思いながらキョーコに電話して、蓮に朝ご飯をつくる番組の話が来ていることを伝え、「比較的簡単に作れてかつ敦賀蓮のイメージを損なわない朝食って何だと思う?」と聞く。

そして仕事が終わった蓮に「敦賀君 君 明日の朝 エッグベネディクトを食べたいだろう?」「いいえ全く。」という。普通吹き出しには句読点がないのだけど、ここだけ○がちゃんとある。「では食べなくて良いから今夜食材を買って帰りなさい。たしかマンション併設の高級スーパー深夜3時まで開いてたでしょ。」何故ですかと聞く蓮に「いいから行っといで。いい事あるから。」と社さん。社さん、蓮とキョーコの関係をどのくらいわかっているのだろう。蓮のマンションにはマスコミは張りついてないのね。

社さんに、最上さんが自分のマンションでこんな時間に張り込みしているといわれて、スーパーでキョロキョロする蓮。イングリッシュマフィンとゴールデンクランペットを両方手に取って、クランペットの方をかごに入れる蓮に思わず「ああ!!違います!!そっちじゃありません!!敦賀さーん!!」と思わず叫ぶキョーコ。敦賀さんこれはわざと間違えてキョーコをおびき出そうとした?普通ネットでエッグベネディクトの材料くらい検索するでしょう。

(ACT. 301 ミッドナイト・トラッパー)
蓮が朝食をつくる番組のため、キョーコが指導して蓮はエッグベネディクトをつくる。試食まで面倒見て欲しいとあれこれ理屈をこねる蓮に「さてはわたしに消費させたいだけですね。」というキョーコに、(恐るべしラブミー部脳。察してくれは通用しないか)と、「取り繕わず君にもわかりやすくはっきり言おう。もう少し一緒に居たい」鳩が豆鉄砲を喰らったような顔で赤面するキョーコ。男女交際をしている仲では無いのだし、どこまで踏み込んでいいのか距離感を測りかねるキョーコ。
敦賀さん、「君との関係を大きく変えたいとは思っていない(46巻ACT.282)」と言いながら、押してきている。大きくは変えないけれど、少しずつ少しずつ押していって、結果的に大きく変わる方針と見た。

香凪さんとエレベーターで手を繋いでいた報道が出たときも、蓮から電話で「香凪さんとのあれは”戦友”的な意味で握手した所をタイミング良く見られただけだから。誤解とかしてないかな。」という蓮に「別ルートで、私、香凪さんの事情を知ってますので、大丈夫です。この期にに及んで、敦賀さんが不誠実な人だとか、そういう類いの誤解を気遣って下さってるならしませんから」「老婆心かなとは思ったけど念のため万一にも君を不安にさせたくなかったから」
蓮はだんだんちゃんと言葉に出していうようになってきたのが好感を持てる。キョーコがどこまで知っているかを知らないわけだから、香凪さんとの熱愛報道はもちろん、これからも何かあったらキョーコにちゃんと説明して欲しい。キョーコと一緒に居たいのも、結局ストレートに口にだしたように。

お茶を入れる蓮に見とれるキョーコ。ふと蓮の胸のペンダントに気が付いてじっと見つめる。「違うよ。スペアじゃない。」と。「これはスペアというかレプリカみたいなもの
君の安全上の事を全く考えてないって迂闊さを叱られてね。俺も知らないうちに用意してくれてたんだよ。社さんが。」スペアには違いないけど・・・まあスペアって言葉にすると代えがいくらでもあるように聞こえてone and only感がなくなるか。「社さんにバレちゃってるみたい。俺達の事」と。

(ACT. 302 ミッドナイト・トラッパー)  
社さんの言ったことを聞き、「恐らく社さんは俺と君が交際している仲だと思っている。」いや交際はしてると思うけど。深夜にマンションで二人きりで食事して何をいっているんですか!
「社さんの予想の大分斜め下だと思うから腰抜けと一生イジられそうな気がする」まあ腰抜けには違いない。キョーコのDWLの実況報告で、彼がキョーコのメールアドレスをゲットしている事を突っ込まなかったので、これはもう『付き合ってるなら当たり前』とスルーされたとしか。だからつきあい方の問題で、付き合ってるには違いないでしょう。

そこからサラについて聞かれて、DWLで伊達監督に会って、サラの王国通ぶりと胃袋の包容力をハイテンションで説明するキョーコに、DARK MOON撮影の場でクーの話をしたときや、グアムでコーンとの再会を嬉々として話すキョーコを思い出す蓮。サラの食べっぷりからMr.ヒズリを連想したというところで、蓮の顔が幸せに溢れてエンジェルラダーを放出していることに気が付いてかたまるキョーコ。知らないとは言え、キョーコちゃん、クーさんとサラさん、蓮の父母を絶賛している。蓮が表したくても表せない両親への気持を代弁してくれている。

あの話のどこが敦賀さんの幸福スイッチを押してしまったのか理解できないまま、蓮に送ってもらうために部屋をでる。送って頂く事になって申し訳ありませんというキョーコに「何より君は社さんに頼まれて来てくれたんだろうし。エッグベネディクトの材料をちゃんと俺が買って帰れるか監督して欲しいって言われたんじゃ?」という蓮に嘘がつけなくて謝るキョーコ。でも理由を説明しかねていると、突如「ちょっといけない事して帰ろうか。2人だけの秘密で」と言って非常階段に連れてこられる。他のフロアの扉は非常時以外決して開けられないので、「今この階段を降り始めたら最後ロビーまで降り続けなければこの建物から出られない。楽にエレベーターで降りるルートを選ぶならさっきの俺の質問に答えるという条件がついて来るんだけど。大丈夫もし君の歩調が一瞬でも乱れたと判断したら、俺がお姫様抱っこで降りてあげるから」と耳元でささやいて「おいで」と手を差し出す蓮に、即行で口を割る。
蓮は真面目な顔をしてはっちゃけてない?どちらに転んでも蓮に都合が良い二択じゃない。キョーコがどんな説明をしたのか聞きたいけど2023年6月現在まだ明かされていない。その後の2人の様子から、少なくとそのままお泊まりに雪崩込んだりしなかったのは確か。ローリィ社長じゃないけどつまらん!