2022年2月26日土曜日

スキップ・ビート!15

2007年2月19日発売

(ACT.85 ラブストーリーは突然にBメロ③)
ホテルの大浴場でキョーコは祥子さんとばったり会う。尚は先に上がって祥子さんがでてくるのを待っている(尚も大浴場に入ってたの!?)ところに、ビーグールのメンバーがやってくる。先ほどのキョーコの『ビーグル』発言を思い出して、笑い崩れる尚。

キョーコちゃんの前では尚は素になれるのだから、本当はキョーコちゃんは尚にとって貴重な存在。もっと大切にしなければならなかったのに。祥子さんの方がわかってる。

そこにお風呂から上がってきたキョーコは、レイノに見据えられると動けない。尚が頭を殴ってやっと我に返る。ケンカになる尚とキョーコに、やっぱり二人はつきあってるのかとビーグールのメンバー達。「今後とも恋や愛などを伴った愚かな関係にはなり得ない事をここに主張致します」と宣言するキョーコに、複雑な表情になる尚。「不破のモノなら全部戴くつもりでいたのに」というミロクだが、レイノは「別に関係無いな。不破のモノだろうがなかろうが、彼女に限っては」という。この言葉にキョーコも尚も不安になる。

部屋に戻ると、同室の百瀬さんが、キョーコの携帯電話が長いこと鳴っていたという。非通知だけど蓮かと思ってかけてみると、確かに電話したのは蓮だった。が、キョーコは先ほどのレイノとのことを思い出して、電話が繋がったまま喋るのを忘れる。

(ACT.86 ラブストーリーは突然にBメロ④)
一方沖縄では蓮が、キョーコが無言のままなので、不審に思って何度も「最上さん」と呼んでいる。ハッと気が付いたキョーコは、あわてて電波の通りが悪いといって取り繕い、楽しそうに話し出すが、同室の百瀬さんはキョーコが震えているのに気が付いて不審に思う。蓮も何かが可笑しいと感じる。

翌朝、朝ご飯の場に、尚が現れてキョーコの食事を選んで同席する。
尚、キョーコが心配だったのね。まるで嫁のような気配り方だけどいいところあるね。この二人もいずれいい友達になれるといいのに。

ロケ先で、車に籠もって未緒メイクをされている京子に、「不破さんとき合ってるの?」と尚のことをガールズトークしにくる百瀬さん。尚は幼馴染みだという京子。(百瀬さんも尚も17歳なんだ)尚はさっきからずっとロケ現場の庭にいると教える。未緒メイクが完成して怨キョを飛ばしながら近付く京子の、別人のような雰囲気に驚く尚。敦賀さんは別の仕事でこっちへ来るのは明日になると京子から聞いて、役に立たん男だと思ったところに、祥子さんとスタッフが迎えに来て、「撮影班から離れて一人でウロウロするんじゃねーぞ。じゃなきゃ迷惑だから」といったんホテルに戻ることにする。最後の一言が折角京子の事を思っていったのに台無しにしている。素直にレイノは何かやろうと考えているからといえばいいのに。照れなんだろうけど、キョーコが素直に聞けなくなってしまう。尚も恋愛音痴。

尚が「このドラマ、主役女一人じゃねーだろうが。叩き起こせ!」っていうのは何故蓮が来てないのだと怒って言ってるわけだけど、花のような緒方監督はともかく、男性スタッフは結構いるようなのに、蓮が居ればキョーコを守ってくれると思っている訳か。まだこの時点では、尚は、蓮がキョーコに単なる後輩以上の気持ちを持ってるなんて知らない訳だけど、少なくともキョーコのそばにいれくれればキョーコは安全だと思っていると思ってるんだ。

中々弱った姿を見せない不破に、何かいい方法はないかと考えていたレイノは、朝から不破がいなくてマネージャーとスタッフが探していると聞いて「赤頭巾ちゃんのところにいく」と出かける。

蓮は今日中に軽井沢に合流できるように、休憩無しでモデルの仕事をこなす。キョーコが心配だけど仕事をこなしてから駆けつけようとしているところは、完璧。

(ACT.87 ラブストーリーは突然に・サビ①)
祥子さんとスタッフと共にホテルに戻る尚だが、途中で観光客の女性2人が、レイノを見たと浮かれているのを聞いて「どっちに行った」と聞く。突然の目の前の尚の顔のアップに焦った二人は、無言で尚たちが来た方向を示す。必死で元来た道を戻る尚。

ロケ現場の屋敷にレイノが訪ねてきた。スタッフに聞いて、「あの男はストーカーなんです。」と青ざめるキョーコ。「今居ません」と断るスタッフを無視して入ってくるレイノ。キョーコが階段下に隠れているのがわかるらしく、近付いてくる。地下室に逃げたが行き止まりになって、キョーコは窓から逃げ出す。

超能力でキョーコの居場所がわかるレイノは怖い。
けど、スキップビートは深刻さとユーモアがいい感じて混じっていて、怨キョはキョーコの心の声ということでいいけど、レイノを超能力者にすると、逆にリアリティがなくなるので、しない方がよかったのになとちょっと残念。

尚君のお弁当が無いことを気づかう緒方監督、DARK MOONの関係者でも無いのにキョーコの知り合い(恋人と思ってる?)だというだけでお弁当の心配をするのは笑える。優しくて緒方監督らしいけど。

全力でDARK MOONのメンバーが昼食をとっているところにたどり着いた尚。「キョーコは」という尚に、お客さんが来て出て行ったという。そこにレイノと対応した男性スタッフが、京子はスリッパを残して地下室から消えて、レイノも後を追って窓からでていったと聞いて、尚も追いかける。京子はレイノにストーカーされているといっていたとスタッフから聞いて、緒方監督もスタッフと追いかける。

森の中で京子はレイノに追い詰められていた。不破のモノならなんでももらうというレイノに、自分はアイツのモンじゃないとキョーコは言うが、向こうはそうは思ってないみたいだけどなとレイノ。レイノに捕まれるとキョーコは動けないが、思い浮かんだのは昨日風呂の前でレイノの束縛から目を覚まさせてくれた尚。

尚は好きじゃ無いけど、ここの場面での必死の尚は格好いい。

(ACT.88 ラブストーリーは突然に・サビ②)
レイノが「楽しみだなぁ。変わり果てた姿になったアンタを不破が一体どんな顔してみるのか考えると。曲みたいにパクられて使いモノにならなくなったからってすぐ新品に作り直すって訳にいかないんだから」というのを聞いて、昨日からの尚の行動の理由を知ったキョーコ。不破に恨みがあるわけでは無く、たまたま不破を越えるミュージシャンが欲しかった会社と一発でメジャーのトップにのし上がりたかったVGのメンバーの利害が一致したのと、自分に関しては、いつもスカした顔した不破が、破滅に追い込まれる恐怖と俺達をあっさり受け入れた業界や自分のファンへの憎悪を顕わに不様な姿で堕ちるトコロを見るのは面白そうだったから、と聞いて、レイノも思わずひくほどの殺気を出すキョーコ。不破があなたみたいな腐れミュージシャンにセールストップを奪われた不甲斐なさに腹が立つという。「アイツはトップアーティストじゃなきゃならなくて、敗北感も絶望感もアイツにとって芸能界で畏怖になる存在もアイツが初めて感じる相手はこの私じゃなければならないから」と。やっとたどり着いてそれを耳にする尚。

一方レイノは、そんなにムキになって自分のモノ主張しなくても、端から不破をアンタと奪い合うつもりなんかないという。不破へのイヤガラセはやめてアンタにするという。自分が不破と同じくらい憎まれれば、俺のためにも熱くなってくれるんだよなと。

駆け寄って殴ろうとする不破のパンチを受け止めるレイノ。

(ACT.89 ラブストーリーは突然に・サビ③)
緒方監督は尚を必死に止めて、警察に被害届を出すべきだというが、レイノは別に構わないという。京子は無名だから、「DARK MOON大富豪の娘未緒、白昼野外にてVGレイノに乱暴される」と週刊誌に載ったら、世間が受けるキョーコのイメージは『俺に汚された女』でインプットされると。不破は汚れたイメージくらい名前を売るための武器にしてみろというが、京子は私のイメージなんてどうだっていいけど、未緒のイメージがあんなヤツのために汚されるのは許せないと。レイノは今日のことをマスコミにでも流して表沙汰にした方が、一日中俺の事を考えさせるには効果の程が良いと去って行く。

尚は、レイノを追いかけて森の中へ。
しかしレイノが言っている「恨みや憎しみの負感情はどんな種類の感情よりも長く根深く人間の心を支配するから、彼女に俺を恨ませられれば憎さのあまり彼女は寝てもさめても俺のことを考える」って尚がまさにそうじゃない。デビューしてキョーコを捨てたことといい、このあとバレンタインで、蓮に見せつけるために無理矢理キョーコにディープキスをしたことといい。
レイノは更に彼女はこの未来磨かれ方によっては普通の男じゃ全く手に負えないレベルの女になるぞと予言する。
なかなか意味深な予言。要は大物女優になると。まあこんな卑怯なレイノでは役不足だと思うけどね。

尚は「アイツの中でテメェが俺を越える事はまずねェってわかってても、テメェごときが俺のモンに手ェ出そうなんて思うだけでも」とレイノに蹴りを入れる「レコーディング途中の曲みたいに、他人の手垢がついたからっていっそくれてやろうって訳にはいかねーんだよ。アイツに関しては」「週刊誌なり警察なりどこにでも駆け込めよ。この後駆け込んでいける元気が残ればだけどな」とにやりと笑う。

尚かっこいいけど、キョーコちゃんは自分のモノ扱いなのね。

昨夜蓮に、どんなにスケジュールを詰めてもらっても自分が軽井沢に入れるのは明日(すなわち今日)の夕方になるので、何か様子がおかしいので先に軽井沢に入っててもらいたいと頼まれた社さんが一人で現場に到着。

敦賀さんほんとうに運が悪い。でも、もう社さんに、キョーコへの思いを隠すこともできないくらい心配してるんだ。
それにしてもこの頃のレイノはほんとうに嫌なヤツ。その後キョーコちゃんに無理矢理バレンタインのチョコレートを作らせる頃はけっこうかわいげがあるのに。

(ACT.90 ラブストーリーは突然に-※リピート)
キョーコがVGのレイノにストーカーされたということは、緒方監督と尚と助けに来てくれた男性スタッフだけの秘密と言うことにして、表向きにはゆきずりの一般人のストーカーに追われたキョーコは、森の中で急な斜面で滑って転んで打撲して気を失っていたところを皆に発見されたけど、ちょうどストーカーからは死角だったので無事だったということになった。ちょっと苦しいような・・・

尚が「あの野郎とはもう話がついた。野郎は絶対お前の事は公言しねーから安心しろ」というのも不安のもと。

そんなキョーコに、緒方監督は蓮が来ていることをそっと耳打ちする。だからホテルに帰っても大丈夫だと。ロビーには社さんがいて、蓮の部屋に案内してくれた。

緒方監督はキョーコと蓮の関係をどう思っているのかな。尚とつきあってると思ってるはずだから、蓮は頼れる先輩?
キョーコは、蓮は自分のために仕事を速く切り上げてきてくれたのかと青ざめるが、敦賀さんのことだから、いつもみたいに順調に仕事をこなして予定より早めに終わったからだと自分に言い聞かせる。

蓮は社さんから(公式発表の)事情をきいていて、「電話で俺に嘘ついたね」という。最上さんが俺に本当の事を言わなかった理由は俺に心配かけるといけないと思ったんだろうといいながら、蓮の胸の中では怒りがやり場をなくしていた。

もう俺に隠してることないね、といわれて、あわてるキョーコと社さん。社さんも事情は公式理由しか知らないが、キョーコが尚に助けられて戻ってきたことは知っていて蓮にはその部分は避けて伝えてあるのだ。

不自然な沈黙。そこに荒々しいノックの音。自分の口から話そうと決心したキョーコだが、ドアの外には尚が立っていて、「キョーコが居るだろう。出してもらおうか」と。

す、すばらしいドラマティックな展開!!最後のキョーコはもちろんだけど、社さんの青ざめる顔、蓮のおかげで今後なんどもこういった状態に置かれることを予感してるようだ。


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