2022年6月23日木曜日

スキップ・ビート!30

2012年3月19日発売

(ACT.177 黒の息吹)
 3年前まで暴走族でケンカは慣れていた村雨だが、カイン・ヒールの瞳を思い出してビビる。

 セッカにさっき村雨を脅したとき楽しんでた?と聞かれてカインは「この野郎をどうやって生かさず殺さずこづき回して遊び尽くせる狩玩具(子ウサギ)にしてやろうかと考えてた」と。セッカはもっと自分も『常識』を取っ払わなきゃと思うが、腕時計のない右手首を押さえるカインに違和感を感じる。しかしカインはセッカに右手手袋をはずさせるとセッカの頬や頭をなでる。「意味も無く急にお前に触りたくなるのはいつでもどこでもお前が無駄に可愛・・」といいかけるカインを遮るセッカ。

 御守りを愛でる敦賀さん。キョーコを見つめる目が頼りなさげ。

 コンタクトを入れにお手洗いへいくカイン。部屋は「この撮影所で唯一お前と二人きりになれる貴重な密室。仕事を持ち込みたくない。」と歯の浮くセリフ。実際は常につけているコンタクトを外すと碧の瞳が現れるからだが。

 敦賀さんセッカと同棲して24時間コンタクトを入れっぱなしって、考えただけで目が痛くなる。

 2人の思いが通じてでも恋人づきあいはお預けの現在2022年、キョーコの存在が、過去を乗り越えるのにどれくらい助けになったかが通じれば、そこらのお色気や美人女優などに心惑わされる心配も杞憂だし、キョーコが「なんで自分なんだろう」と卑下する必要などないほど2人の絆が深まるのに。詳細は今は言えないと言えばキョーコちゃんは聞かないと思う。

(ACT.178 黒の息吹)
 かつて(たぶんセドリックとそれに追従する一味から)アメリカの演劇界から追い出されたことを思い出し、村雨をそれに重ねる蓮。

 撮影現場に現れたカイン・ヒールの迫力に、スタッフも共演者も恐怖を感じる。監督とプロデューサーの前川さん立ち会いでB.Jと光嗣との中盤の初対決を演じる。あいかわらずセッカに通訳させているカイン・ヒールに「本当は日本語喋れるクセに」という村雨。「気の毒にな」とぼそりといって立ち去るカイン・ヒールに、「いちいち聞かなければそんな答えもはじき出せないのか。お前の脳はエメンタールチーズよ良さそうだ良さそうだ。」と補足するセッカ。「すごいな・・・なんでなんでわかった、あんな一言一句違えずに」とカイン。それは誰に対しても温和な敦賀蓮に時にちくちく時にズバリと私がイヤミを言われてきた経験があるから。その体験を元にカイン・ヒールの思考と言葉におきかえてみただけ。つまりは私が特別敦賀さんに嫌われてたって証拠だもんねと思うキョーコのあたまをなでなでするカインにほっこりする。
1年前はあんなに嫌われてたのに。
光嗣vsB.Jの初対決はスタートがかかっても打ち合わせと違いカインは動かない。それに切れた村雨が棒を投げつけ、なぐりかかる。

(ACT.179 黒の息吹)
予想外の展開になりそうでドキドキするキョーコ。村雨の棒もパンチも華麗に避け、空中でナイフをだすB.J。村雨と対峙するとき微笑みが浮かんでいるのをキョーコも村雨も見る。そして村雨に向かってくる。村雨がナイフをもっていたはずのB.Jの右腕を押さえると、いつの間にかナイフは左手にもちかえられて首につきつけられている。そこに監督のストップが。

アイツはケンカ慣れした人間が何をされれば隙を作るか熟知していると思う村雨。

一方セツはB.Jは感情なんか存在しないのにあのとき笑ったことに違和感を感じる。敦賀さんもカイン・ヒールも芝居にはひたむきだから肩慣らしとは言え芝居を忘れるわけがないのに。

改めて思うけど、キョーコは本当に敦賀さんのことをよく見ている。

(ACT.180 黒の息吹)
 夢の中の回想では、今までいたぶってきた相手に切れて暴力を振るう久遠。相手が謝っても、もう相手に意識がなくなってもとまらない。そこにかけつけて止めようとするリックとティナ。

 真夜中の1:40に目が覚めた敦賀さんは、昼間セッカに「兄さんとB.Jって絶対的に相性が良いんだわ。魂がリンクするっていうの?」という言葉を思い出す。自分がB.Jを楽しんでるって「ムラサメに襲いかかる時笑ってたから」わかるという。

 闇を開放して,芝居を忘れ久遠だった自分に落ち込む。芝居が出来ない久遠なんてただの人殺しだと、ティナの罵りを思い出す。ふとカーチェイスの時に闇に陥った自分をすくい上げてくれたキョーコを思い出して振り返ると、ベッドにキョーコが居ない。

 午前2時、キョーコはいつも眠れないが、今日は敦賀さんの村雨に襲いかかるときの笑いが気になり、その後"魂"がリンクしているという指摘に呆然とする敦賀さんも気になり考え事をしながら40分も買い物にでていたキョーコが、ホテルの12階に戻ると廊下にシーツにくるまれてたちつくす敦賀さん。

う~む敦賀さんのマンションと違って、ワンフロアワンルームじゃないよね。真夜中の2時に外に出るのはキョーコちゃんくらいだろうけど、丑三つ時に頭からシーツかぶった男性が佇んでいて、万が一誰かドアを開けたりエレベーターからでてきたら、怖すぎる。

回想は時系列でないので、今一わかりにくいけど、鶏にブライアンと名付けて餌をやっていた久遠、キョーコと妖精ごっこをしていた久遠がこうなる。ブラックな久遠、演技なら格好いいんだけど、これは我慢のしすぎ。でも悪いのはティナを突き飛ばして逃げた奴であり、リックをひき逃げした奴だよ。

昨今のスマホ連載用の漫画は、縦スクロールで,見開きにレイアウトするようなコマ割りはない。それはそれで楽しんでるけど、やっぱりスキップ・ビート!のような迫力あるコマ割り大好き。セツに、村雨と対峙するとき笑っていたといわれて呆然とするカインとか、回想の荒んだ久遠のアップとか(格好いいけど怖いよ~)。

(ACT.181 黒の息吹)
空気みたいに消えてしまいそうな、震えて顔色の悪い冷えた身体の敦賀さんに「来い」と言われる。カインとセツになってから,ホテルで二人きりでもいつも英語で話していたのに、日本語で。抱きしめられ、ベッドで一晩中一睡も出来ないキョーコ。

敦賀さんに「来い」と言われたら、喜んですっ飛んでいきたいけど。♡

しかし敦賀さん「1人になるな」ではなくて「自分を一人にするな」でしょう。しかし純情乙女のキョーコちゃん、セッカ魂は抜けてるように見えるけど、こういうときに素直に敦賀さんの腕の中に行ってあげる気遣いが、素晴らしい。やっぱり最強の御守り。ACT.180-181の敦賀さんのさまざまな表情の描き方がすごい。茫然自失しているようだったり悲しそうだったり不安そうだったり。

(ACT.182 黒の息吹)
朝起きるとカイン・ヒールに戻った敦賀さん。

B.Jの特殊メークをする間、「俺なら大丈夫だから」とカインに言われて、控え室に戻ったセツは、気になって社さんに電話するが、お風呂からあわてて出てきて素手で電話に出た社さんは10秒で、クラッシュさせる。ためらいながら社長さんに「困ったときにはかけていいと」言われたことを反芻し、電話をする。

風呂上がりの社さんなかなかいい男!

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