2023年1月21日土曜日

スキップ・ビート!44

(2019年9月20日)
(ACT.264 番狂わせ-2日前-)
扉絵のキョーコと敦賀さんの結婚式、いつかこういう場面が拝めるかなあ。
森住譲二監督は、森住仁子が芸能界を引退すると昨夜遅く電話してきたと、呉崎プロデューサーに話す。呉崎は仁子のオーディション辞退の理由の一つは自分の才能に限界を感じた気になって弱気になったといっていたというが、森住監督には自分が『紅葉』を獲れなかったのは、森住監督が便宜を図ってくれなかったからだと、散々罵詈雑言で殴りつけて来たという(意外と叔父さまに本音をだしたのね。まあもう引退するからどうでもよくなったのかな)、無邪気な仔猫の様なイメージだったのに、アメリカ行って性格変わったのかあるいは元々そういう性格だったのか。元々そうだったというのならとんでもなく「恐い女優だ」と監督と呉崎プロデューサーの意見が一致する。
仁子は身内でも猫をかぶっていたのか?マネージャーの従姉妹は知っていて協力していたようだけど。身内でも役に立ちそうな男の前では猫をかぶるのかな?
「俺が身内心で仁子推してもどうせお前が叩き落としたろ」と監督。「わたしとて他人事ではない『こいつと組んでも面白い作品は作れない』そう思ったらお前はわたしでも切り捨てる。」二人とも映画作りに真摯でよかったね、キョーコ。
控え室ではキョーコが両手で刀を回す紅葉の演技を見せて盛り上がっている。刀は上杉虎徹さんが作らせたものだという。「魅せる殺陣を追求するあまり改良に改良を重ね、元々ご自身で使う用にと、その分野の職人さんに作ってもらったけれど、残念ながらこの刀を使える理想の役には出逢えなかったらしく」ってキョーコ、虎徹さんはキョーコへのあたりは強いけれど、虎徹さんがやりたくでできなかった夢を託されたのでは。

呉崎プロデューサーは、虎徹さんの大ファンで、その教えを受けた琴南さんを切ってしまったことを悔しがる。

琴南さんは虎徹さんに、千鳥のオーディションを落ちたこと、呉崎プロデューサーからの新たな申し出を受けることを報告していた。昔同じ様に儂にも出演依頼が来たことがあったけれど、当時の無駄に高いプライドが失敗を恐れさせて断ってしまったと虎徹さんはいう。今では後悔していると。失敗しても成し得た事に残らない結果などない。失敗も成長の糧だ。恐れるな、と。しかし奏江がアメリカへいってしまうと飛鷹君は淋しがるだろうなと思う虎徹さん。でもアメリカったって映画一本撮る間だから年単位ではないよね。大作だとけっこうかかるみたいだけど。

(ACT.265 番狂わせ-2日前-)
古賀さんが他の出演者に、オーディションでは刀を回して凄かったとか話をしていて、預けておいたキョーコの刀がすぐ出てくるように準備してくれて、皆にすぐ馴染むことができたので、お礼を言うと。「失敗すれば面白いのになあって思って用意しといただけだから。いちいちやる事にソツが無くてイヤミッぽいよねェ敦賀一味って」という。古賀さんと敦賀さんの間には過去に何があった?それにしてもキョーコへのこの嫌味ぶり、出会ったばかりの敦賀さんみたい。
敦賀さんに作ってもらったタンポポのピンキーリングから森住仁子が言った事を思い出して、キョーコは敦賀さんの思い人は森住仁子決定と断じる。本命に言った言葉を他の女性にもいうなんて、ほんとうに恋愛経験の無いよちよち歩き。しかし昔の久遠は軽い恋愛サーファーだよ。と思いながらも、敦賀さんにもらったタンポポを、レンジでチンしたシリカゲルに入れて、ドライフラワーにして残そうとしているキョーコ。

キョーコの顔を見ながら、何かを思い出そうとして一生懸命な大将。敦賀さんにも関係したことらしい。

だるまやに昼の間に尚から電話があって、キョーコに「明日朝7時に行くから起きて待ってろ」という伝言。仕事でしばらく日本を離れるのでだるまやの瓢箪漬けが食べたくなるから明日取りに来るらしい。

社さんが明日は7時半に迎えにくるという。蓮もちょっと早いけれど一緒に行くという。せっかく社さんのマネージャー兼任で、キョーコちゃんと一緒にいる口実ができたから、一緒に行きたいものね。

(ACT.266 番狂わせ-前日-)
翌朝、母親のことでキョーコがどんなに傷ついていたかを知っている蓮は、キョーコと尚のキスシーンを思い出していやな予感をしていた。あの子と不破の関係でしか築けない何かがそうさせているのではないか。それは俺が何より許容し難い・・・と思う蓮の前で見たのは、早朝、変装した尚とキョーコがふざけ合う姿。
まあこうなるよね。キョーコと尚は気安い中だから。敦賀さんは関係を進める気がないなら、キョーコちゃんが幸せになっていくのを見守る覚悟が必要なのに、なんで許容し難いなどといってるの?めんどくさい男だ。
尚がすぐ分かるとは言え変装してきたのは、キョーコとのキス写真を撮られたことをアカトキの社長から聞いたからだろうな。一応キョーコの為を思った?

あれは不破じゃないと一生懸命否定する社さん。キョーコが来た時に、後部座席にはどんよりとした雰囲気の蓮がいた。蓮も来るとは思ってもいなかったキョーコは焦る。そこにおかみさんが、指輪を持ってきて、「これ尚君の指輪じゃないのかい?さっき帰り際手洗い貸してくれって」
せっかく蓮も社さんも半信半疑だろうけど、あれは尚ではないと無理矢理納得しているのに、それを無にする女将さん最高!女将さん起きてたんなら、尚君に渡して欲しかった。気を利かせたつもりなのかもしれないけど。どうせなら、尚は泊まったわけじゃないと説明して欲しい。

(ACT.267 番狂わせ-前日-)
尚は泊まっていないと弁解するキョーコに「君は不破とどうなってるんだ。元鞘に収まったのか。」と蓮。グアムから蓮が一時帰国して夜中に傷ついたキョーコに会いに来た夜、その前に尚が来てキョーコとキスをしていた写真が撮られていると。ただの先輩のクセして余計なお世話なんだけど。まあ嫉妬でぶち切れたおかげで、気になってたキスが持ち出せた。でもあの写真が撮られた時間を知っているなら、尚がキスしてもキョーコは癒やされなかったのに、そのあと蓮に(コーンと間違えているとは言え)しがみついて号泣して立ち直ったのだから、自信持っていいところなんだけどな。

「揺れるよな。昔はなかった思いやりや、包容力を見せられてしまったら、焼け木杭に火が付いても仕方ない。誰も非難したりはしないと思うよ。たとえ復讐すると誓ったはずの男にもう一度恋をしても。」って、そんな顔で、非難しまくりジャン。敦賀さんって、将来キョーコとお付き合いや結婚するようになっても精神的なDVしまくりそうなんだけど。これでいい男でなかったらパスしたい。つくづく思うのだけど、蓮はキョーコが一体なんと答えれば満足だったんだろう。あの状態を見られて、「あいつのことは憎んでます」といったって、満足するわけはないだろうに。まあ敦賀さん、完璧な紳士を演じているのに、キョーコに関しては問題ありまくり、矛盾ありまくりで、21歳の若造丸出しなのが萌える。キョーコは蓮への思いをとうに自覚していて、自分の好きな人からこんないわれのない疑われ方をしたら、可哀想だけど、ここで反撃するのがキョーコらしい。しかしこの時蓮が知っているかどうか不明だけど、キョーコが森住仁子にテラスから落とされそうな命の危機に、自分は香凪さんにキスされてたんだよね。人のこと言ってる場合じゃないだろうに。
「なんにも知らないくせに、敦賀さんなんて。今でもアイツにアリの子程だって存在しないのは包容力だけで、思いやりなら昔からちゃんとありました。表現するのが下手なだけで、アイツには優しい所があるんです!!昔はなかったとか、見た事もないクセに勝手に決めつけないで下さい!!」この返し、キョーコ最高!!いやこれは言っていいとおもう。私は尚は嫌いだし、キョーコは尚の自分勝手さを許さなくていいと思うけど、表現するのが下手だけど優しい所も確かにある。だからといって、キョーコへの仕打ちが相殺されるわけではないけど。でもって、”自分と尚のことを知らないくせに”というのは、キョーコは気づいてないだろうけど、敦賀さんにとって、一番打撃を受ける返しだし、理不尽な怒りをぶつける敦賀さんにはびしっといってやっていいと思う。

(ACT.268 番狂わせ-前日-)
ほんとうは惨めなあの同居時代に、アイツとそういう関係を持ってたと思われて、元鞘などといわれたのは理不尽だといいたかったのだけど。泥中の蓮の控え室で一人で号泣していると、古賀さんのスマホの音。自分の方が先にいたという。そのみっともない顔を整えてから来るように。でないと俺が泣かしたと思われる、と古賀さん。「残すなよ」と一言キョーコに。
古賀さんの気遣いなかなかいい。古賀さんのクッションかわいい。ドリンクホルダーも付いてるの?
化粧を直し、社さんに「しばらくお車での送迎ご遠慮させて下さい」とメールを送る。社さんお疲れ様です。

(ACT.269 番狂わせ-当日-)
キョーコちゃんのメールを見せた社さんに「さっきの事は全面的に俺が悪いので、少し時間を空けて俺の方から謝っておきます」「同じ男として俺でも『何それどうなっちゃってんの?』って思ったもん。あんな風に仲良さそうにジャレ合ったりしてるの見せられると、『あれ?怨みは?ソレ、憎い相手では?』って問い質したもなるかなって」「心にもない事言いすぎたよね。本当は一ミリだって思ってないだろ。復讐すると誓ったはずの男にもう一度恋をしてもいいなんて」「以前のキョーコちゃんなら有り得ないよな。控えめに見ても確実に不破への態度は軟化してる」
社さんも歳(25歳)より老成してるよね。図星を指されて返事をしない蓮に「お返事!」という社さん好き。まさにお兄ちゃん。

キョーコが休憩室で耳にしてたエピソード、夜中に元カレが「ごきぶりがでた」というから家に行ったら、今カレは怒ったって怒るのが当然と思うけどな。

その夜敦賀さんから不在着信があったけれど、明日メールしようと思う。

そして、翌朝のBOOSTという週刊誌に、大々的に蓮と香凪さんのキスの写真が載り「恋人発覚!!」と報道される。

敦賀さん、自分がキスされたことは全く意識にないのね。まあ香凪さんのキスに恋愛的なアタック要素は全くないことを知っているせいもあるけど。それなら嵌められたと察して、キョーコに先手を打って何か言っておけばよかったのに、それどころでない状況に自分で追い込んでしまった。

(ACT.270 番狂わせ-当日-)
朝からBOOSTの記事のニュースに社さんびっくり。社さんの寝耳に水の絵、わかりにくかった。しかし水が勢いありすぎ。洗面器でドバッと・・蓮には社長と松島俳優部主任から連絡があったという。社長はあからさまにニヤニヤしてるってわかる勘に障る声で笑ってましたという蓮に、社さんは吹き出しそうになって口を押さえる。この吹き出しそうになった理由がわかるのはずっと後のACT.310(花とゆめ2022年24号11月18日発売)で出てくる。いずれにせよ、DARK MOONの頃から蓮の気持ちを知っている社長が蓮が本当に香凪さんと熱愛関係にあるなんて塵ほどもおもわないだろうし、社さんは社長が蓮の気持ちに気づいていることを知ってるから(37巻ACT.224)、完璧な紳士の蓮に隙があって巻き込まれてキョーコちゃんとの関係がどう変わるか面白がっているんだろうとは想像できる。

「今回に関しては真実でもないしともすればLMEの看板俳優としてのステータスが世間で下がるかもしれないのに、何かすぐ手を講じようとする姿勢が伺えないんですよね。俺!!『ゴージャスター』なんですよ!!?

それに対して社さんは否定も肯定もしなくていいという。
キョーコちゃんの気持ちを知らないとは言え、社さんちょっと酷いのでは。その後事情を知ってキョーコちゃん気にしてないとは言え、世間は香凪さんがゴージャスターに釣り合う相手だと思ったわけで、ちょっとね・・・

泥中の蓮の撮影にいくと、キョーコは他の人たちから「コレは本当なの?」と、蓮と香凪さんの事を問い詰められる。敦賀さんとは同じ事務所でDARK MOONで共演しただけでなく、マネージャーが同じで、LMEの特殊部隊の仕事としてそのマネージャーさんの代理で敦賀さんに付いていた事があったことまで知られている。「敦賀さんとは、プライベートに踏みこんだそういったお話しはした事ありませんので、その記事が本当かどうか私には全くわからないんです。」というキョーコに皆は納得する。

でも坊は敦賀さんの意中の女性を知っている。思い詰めたような敦賀さんの顔を思い出しながら、なのにどういう事なのと心の中で思う。

皆と昼ご飯にでかけると、皆は「相手が香凪姐さんなら仕方ないか」という方向に進んでいる。「同い年とか年下の小娘に持って行かれるんなら、腸煮えくり返るけど、日本男子がこぞって嫁にしたい女で、実は香凪さん料理上手で家庭的で、男をスッポリ包み込む『心・技・体』敵う訳ないと」いうのを聞いてショックを受けるキョーコ。

キョーコは椹さんから事務所に呼ばれている。GPSで事務所の前にいることを知った社長は様子を見にいく。ってキョーコのガラケー(だよね、パカッとあくし)ひょっとして事務所から貸与されたもので、GPSで行動が筒抜けなの?まあ仁子に殺されかけたりと危険な目に遭うことが多いから、行動を把握されていたほうがいいには違いないけど、キョーコは知ってるのかな。ばったり蓮と社さんと出会ったところを、社長さんは見る。

(ACT.271 番狂わせ-当日-)
蓮が何か言いかけると、いやな顔をしたキョーコは荷物を掴んでダッシュで逃げていく。「何ぼんやりしてんだっ、追いかけろ」という社さんに、昨日の喧嘩のことしか思いつかない蓮は「そうですねっ、今追いかけて謝った方がいいですよね」社さんにはどっちだか判断しかねる。蓮は「仮に最上さんが今朝の報道を見てたとして、何故彼女があそこまで気分を害する必要が?何かすごい苦いものでも飲まされたみたいな表情されましたよ。しかも一歩近づいたら一歩退かれました」いやいや、キョーコが蓮を好きなのは知らなくたって、坊として蓮が大切な人はつくれないといっていたのを聞いたことも知らなくても、キョーコが尚と仲が良くてよりが戻りそうで、おまけにキスされたのを怒っていたのに、自分が香凪さんとキスしたのが週刊誌やテレビで大々的に報道されていたら不愉快でしょう。

突然「嫌いじゃなければ拒否する理由なんて無いもんね」と割り込んできた社長。「『美人のお色気女優に迫られれば、男の人はついキスの一つくらいしてしまうのね。敦賀さんもその辺の男の人と同じなんだ。』というのが最上君が今お前に抱いてる感想だよ、」と。「今のお前、仕事が恋人みたいな顔をして、その実、裏ではあぁいうセクシャルな女性相手なら平気で流される不誠実な男だと思われてるぞ」「どこかの誰かさんみたいな」
どこかの誰かさんってだれだろう。社長は尚がキョーコにキスした写真をわざわざ見せたくらいだから、最初尚のことかとおもったけど、ひょっとしてアメリカ時代の久遠?
キョーコが呼ばれたのは、琴南さんが海外の仕事を取るための手伝い。

(SP番外編)
フルールFleirという雑誌の6月号に敦賀蓮独占インタビューが載っていた。思わず購読用に一冊と保存用にもう一冊を手にしてから、またショータローの時のようにバカになっている自分に気がつくが、結局一冊買ってしまったキョーコ。
敦賀さんが、無人島に何か3つだけ持って行くとしたら何を持って行きますか?という質問に対して一つ目はサバイバルナイフ、二つ目は腕時計(って針が止まったままのじゃないよね)、三つ目は「いつでもどこでも上質な睡眠を提供してくれる安眠まくらです」(それはキョーコちゃんの膝枕では)といって、豪華な部屋でキョーコが誕生祝いに送った羊枕を読者に見せる敦賀蓮。おまけにロケバスで肩に挟んで居眠りする様子も実演して見せている。

町中での評は「何べん見てもミスマッチ」「ウッソ可愛いい~~」確かにミスマッチ。久遠ならアリだけど、まあでも敦賀蓮もたまにはこういうのもいいかも。

キョーコは『大人』で『ゴージャス』な敦賀蓮のイメージが・・と焦って社さんのところにいくが、「もっとスカした感じの人なのかと思ってたw」「可愛いやないかい」とネットの書き込みも高評価だという。社さんの想定内、予定通りで全然心配いらないと。

そして社さんが蓮と待ち合わせしているのはラブミー部部室。そこにいたのはソファーで羊枕をして居眠りする蓮。気を利かせて飲み物を買いに行く社さん。じっと見るとミスマッチだからこそ可愛い。思わず携帯で写真を撮ると、シャッター音に目覚めた蓮に慌てて隠れるキョーコ。秘密の宝物にするキョーコ。

0 件のコメント:

コメントを投稿