2021年12月1日水曜日

スキップ・ビート!

「暁のヨナ」と「コレットは死ぬことにした」が読みたくて、花とゆめを2020年14・15号(7/5・7/20)から買ってきて、ついでに他の連載もなんとなく見てたのだけど、その中で、2021年9月まで一年以上読んでいても、全体像が見えないせいか、面白さが一番理解できなかったのがスキップビート。ACT283で蓮とキョーコの告白の終わりから読み始めて、そこから一年以上読んでいても面白さがまったくわからなかった。だって2021年11月末現在、連載は今ACT300でやっと蓮とキョーコが最後に一緒にでてきたけど、これって私が読み始めたACT283以来だから、一年半ぶりの再会。話の筋では数日かせいぜい数週間だと想うけど。

CMポイントをためてただで読めるサイトでなんとなく1巻から14巻あたりまで読んだところでツボにはまったので、改めて全巻デジタルで大人買いして450円×47巻=21150円

これだけ長い話だと、過去のストーリーがわからないと今ひとつ面白さがわからないし、連載だけを追ってると過去のストーリーや伏線はもう忘れてしまうこともあるだろうから、暁のヨナもそうだけど、連載での面白さと単行本で一気に読むと面白さを両立させるのは難しいのだろうな。無料サイトでACT.1から読んでいて面白いと思うようになったのは、ダークムーンの撮影が始まる10巻あたり。

あと、例えばキョーコが最初モー子さんから馬鹿にされていたのが、見直されて親友になるまでとか、蓮が佳月の演技に行き詰まってから解決するまでや、蓮がクオンの闇を制御できるようになるまでとか、キョーコと千織の関係とか、紅葉のオーディションとか、どれをとっても一つのことが解決するのに複数巻に渡る話の進行の遅さは、単行本で読むとそのほうが現実の人間関係らしくて、自然に感じる。蓮がキョーコちゃんへの気持ちを12巻で自覚してから告白するのなんて45巻だし。7巻ACT.38あたりで社さんは既に察しつつあるのに。

父親はいなく、母親にはなにやら事情があって好かれていないせいか、都の老舗旅館に小さい頃から預けられてきた最上キョーコが主人公。この旅館の一人息子の不破尚とは一緒に育った幼馴染で、キョーコは一途に純情を捧げてきたが、彼が家出同然に上京して歌手になるのに誘われて、高校を諦めてついて行き、同居して生活費を稼いた。その不破尚が華々しくデビューしてスターになったとたん疎遠になり、それでも尚に尽くすためにテレビ局にお弁当を届けに行ったある日、自分が単なる家政婦代わりに上京させられたことを知り、あっさりと別れを告げられる。

不破尚に復讐するため芸能界入りしたキョーコが、演技の面白さに気付き成長していく物語で、少女漫画王道のシンデレラストーリー。そのキョーコが、最初嫌われていたけれど後に役者として尊敬するようになり、そして恋心を抱く敦賀蓮は、超ハンサムでスター俳優で人生勝ち組で完璧な男性だけど、闇な過去を持っている。

かつて日本でスター俳優だった蓮の父は日米ハーフのハリウッドアクションスター、クー・ヒズリ、母はアメリカショービジネス界のサラブレッド家庭から来たモデル兼役者ジュリアナというのも蓮にとっては重圧で、かつアメリカの演劇界でのトラブルから同じくサラブレッド家庭の出身であるスター、プリンスことセドリックDベネットの一派から演劇界を追い出されて、ぐれて暴力に訴える。かっとなると意識が乗っ取られ止まらず、その結果、止めに入った庇護者であったリックという男性を死に追いやり、その場にいたリックの婚約者からはあんたが死ねば良かったとなじられるという暗い過去を持つ。そのような過去に押しつぶされて抜け殻になった15歳のとき、LMEの社長に連れられて両親の家を出て、日本で全く別人として両親の影響のないところでスターになり、アメリカ芸能界に戻ることを目指している。京子とであったときは20で、日本を代表するスターではあるが、まだ暗部のある役や濃い恋愛ドラマをこなしたことはない。

敦賀蓮は、自分でも、年齢より老けて見えるとはいっているものの、年齢設定が上でも良かったかも。二十歳には見えない。

あと実は恋愛初心者で、自分が嫉妬していることもなかなか理解できない恋愛音痴なのは少女漫画の王道。

絶妙なギャグのセンスは、最高。人前で読んでいて笑いを堪えるのに苦労する。時々泣けるシリアスな部分があって、このバランスが絶妙だと思う。コミックで読んでいると、テンポ良くかつ詳しく話が錬られていて何度も読んで楽しめる。ただ47巻まで読んで連載に追いついてしまって、雑誌で読むと展開が遅く感じられてちょっとイライラじりじり。

まだまだ重要な点が未解決だし、最終回迎えるまで私生きているかなあ・・・
蓮の最終目的は因縁のセドリックDベネットとたぶんこれから始まるRouteプロジェクトで対決して勝って、ACT.111で言っているように日本の俳優「敦賀蓮」としてアメリカに帰って成功するといっていたから、アメリカで華々しくデビューして勝利者の父デュリス・エルトラに育成されて成功して、 クオンの姿に戻って両親と再会。大切な人リックを死に追いやった過去も消化して、もと婚約者のティナとも再会し、止まったままの腕時計を外せるようになる。

ただアメリカでの仕事が増えると少なくとも親しい人には久遠であることを完全に隠すのは難しいのでは。なにしろ出入国の度に久遠の姿に戻ってはまた敦賀蓮に戻るわけだから。

京子ちゃんは、まずは「BOX"R"」のナツや「泥中の蓮」の紅葉がヒットして、日本でも主役を張れる女優となって、レナード・ヘルベルト監督には既に気に入られているようなのでアメリカデビューもして、ひょっとしたら蓮や琴南さんとも共演して、更にデュリス・エルトラも京子ちゃんに興味を持っていたようなので、京子ちゃんも勝利者の父のもとでいずれ世界に通用する女優になるのかな。自信を持ってキラキラと輝く京子が早く見たい。天宮さんが27巻ACT.163で勝利者の父Mr.Dに心の中でキョーコちゃんのことを「あなたが探している不死鳥を私見つけてしまったのかもしれません」と語りかける意味深な場面もあるし。でキョーコちゃんはそうなって初めて蓮の恋人となれるのかなあ。それはキョーコちゃんのストレスが溜まりそう。

あと一番肝心の、蓮が久遠ヒズリすなわちクーの息子であること、10年前にキョーコちゃんと会った運命のコーンであることをどこで話すのだろうか。35巻ACT211でキョーコちゃんと別れるときに「また逢おう」といっていたし、「今度この子に会うときは俺はまだ妖精コーンを演じていられるだろうか。情況がもしもそれを許さなかったとしたらその時はすべてを話そう」と心の中で行っていたから、いずれ再会して告白するのだろうと想うけど。更に二人が10年前に既に出会っていて、お互いに大切な存在だったことを、社さんとかクーさん(クーさんが仕事で京都にいくのについて行ったわけだから)とか社長さんとかはいつ知るのだろう。

そういえばACT. 301(2021年12月20日)現在、社長さんは二人の関係を知っているのかどうか、多分エンジェルラダーとか見て察してるとは思うけど、尚とキョーコちゃんのキス写真とかわざと見せて嫉妬心をあおって告らせる下地をつくったし、香凪さんとのスキャンダルがすっぱ抜かれたときに、キョーコちゃんに壮絶に逃げられた原因がわからずに呆然としている敦賀さんに、解説してあげて危機感を煽ってるし。しかし敦賀さんキョーコちゃんがどう思うか考えが至らないなんて鈍い。キョーコちゃんが尚とキスしたのは本気じゃないとは内心思っているのに酷い言葉で責めたのに、自分と香凪さんとのキスが問題だとすぐ気が付かないとは。まあACT. 301ではその後はキョーコちゃんの気持ちを気遣えるようになったようだけど。

あと今サラとしてディジョウェイランドでキョーコちゃんと出会ったのが蓮のお母さんジュリエナであることもどこで知らせるのかな。あ、その前に約束通りサラとアメリカのディジョウェイランドの仮面舞踏会にキョーコちゃんいくのかな。クーにもいつでも遊びにおいでといわれたわけだから再会するだろうけど、それは蓮が息子の久遠であることを知る前?後?キョーコちゃん紅葉でアクションの才能もあるようだから、ハリウッドアクションスターのクーと共演するのも見てみたい。久遠もお父さんも妬けるほど身が軽いそうだからアクションスター敦賀蓮との共演もいいけど。

高園寺絵梨花が歩けないのは精神的なものだということだけど、それで終わりではないだろうから、どこかでまた高園寺絵梨花とは絡むのかな。悪態をつきながらもキョーコちゃんの演技は認めているから、それほど悪い関係にはならないと想う。高園寺絵梨花が歩けるようになるのに力を貸して、未だ不倶戴天の敵、琴南奏恵との共演を実現させるとか。

あと女優は隠退させられたものの、森住仁子がセドリックDベネットを諦めるとは思えないので、アメリカに行ったあたりでまた邪魔をしに出てくるのかな。今度は敦賀蓮が絡んでもっとやっかいなことになったりして。

そういえば坊の中身がキョーコちゃんであることは、どこかで蓮に告白するかバレるのかな。このままキョーコちゃんの女優としての仕事が忙しくなっていって誰かに交代して、フェードアウトでもいいかと思うけど、キョーコちゃんと蓮さんが上手くいけば、キョーコちゃんが後ろめたくて黙っていられないかも。

全く謎の人であるキョーコちゃんのお父さんはでてくるのだろうか。別に出てこなくてもいいし、許さないで欲しい。

カインヒールが敦賀蓮であることはいつ公開されるのだろうか、ワクワク。村雨さんはクーの大ファンで、クーの影響で族長から役者を志すようになったくらいだけど、カインヒールの敦賀蓮がクーの息子であることは公開されるのだろうか。キョーコちゃんはここでは単なるカインヒールのお世話係だけど、正体は公開されるのだろうか。でもその時にあのキスマークのことを追求されたりして・・

気になるのは蓮が父との思い出を社さんと話していたときに空の遊びといっていたこと。これってスカイダイビング?飛行機操縦?どこかででてくるのかな。ちょっと危険な予感が。

そして蓮とキョーコが最終的に公認の恋人となるのはいつ?全体の方向性として絶対ハッピーエンドとは想うけど。その時には久遠になってるのかな。アメリカ進出したらお父さんが保津周平を捨ててクー・ヒズリになったように敦賀蓮は久遠・ヒズリになって完全にいなくなるのだろうか。それはちょっと寂しい。でも敦賀さん、出入国が増えてそのたびに髪を染め直していると、髪も頭皮も傷むし、カラーコンタクトを朝から晩まで入れてると目に負担がかかると思うよ。

と、つらつらと並べていくとあと10巻くらいすなわち5年くらい、いや解決しなくてはいけない問題はいろいろあるからひょっとして10年くらい続いたりして。登場人物も増えたし途中でファンブック2も作って欲しい。

スキップ・ビート!登場人物
スキップ・ビート!劇中劇と登場する人物
スキップ・ビート!年譜
小説 スキップ・ビート! キョーコの全力フルコース!
スキップ・ビート!ファンブック―Love me! (花とゆめCOMICSスペシャル)

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