2022年12月9日金曜日

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(2019年1月18日)
(ACT.256 番狂わせ)
呉崎プロデューサーに「是非君に紅葉を演ってもらいたい」と、とうとういわせたキョーコ。
オーディションの最後の課題「高台門のシーンのいぶし銀の渋いオヤジしかいなくて10代の女の子がやれるような役柄皆無」というシーンでキョーコちゃんはどんな演技をしたのだろうか。見たかった。
しかし千鳥はモー子さんではなかった。モー子さんはキョーコの電話にもメールにもでない。社さんは「実力のある人の事は必ずどこかで誰かが見てくれてるもので、今回のオーディションだって直接的に結果は出せなかったとしても何か次のステップに繋がるきっかけになるかもしれない。そうやってキョーコちゃん自身がここまで来たんじゃなかったの?」
社さんすごい格好いい。

一方高園寺絵梨花も、『泥中の蓮』制作委員会の審査員の二橋氏から、結果を聞く。キョーコの行動は、お世話係の坂崎が追っている。

社さんのキョーコ評、不屈の茨姫、なかなか的を射ていると思う。当に茨ロードスペシャリストだけど、そこをスターへ駆け上がれ!

(ACT.257 番狂わせ-HUNGRY GHOST-)
事務所のパーティションの枠におでこをぶつける、心ここにあらずの敦賀さんが、二時間たっても事務所で暇をつぶしているのに声をかけたのは貴島。かつてキョーコとメールアドレスを交換していないことを貴島に揶揄されて、「折角携帯電話ってアイテム使ってるのに文字で用事を済ませるなんて。どうせなら声が聞きたいだろう?」とあからさまに狼払いな牽制された(32巻ACT.190黒の息吹)あの子の事かと、カマをかける。「あの子、ままならない問題だらけっしょ。まだ未成年だし若いくせに時代錯誤でガッチガチだし、恋愛ごとにはニブいしザルだし引きこもりだし」
「失恋したら一人淋しいマンションに帰りたくないないもんな」という貴島に「失恋なんかしてないよっ」「俺はまた『ままならない』と思ってたあの子を横からかっさらわれたのかと。予兆もなく『えっ、いつそんな事に!?』みたいな形で。それも敦賀君みたいなとっつぁん予備軍じゃなくてあの子と同年代のピッチピチハイティーンに」
貴島さん鋭すぎる!!でも貴島さんって、敦賀さんのように複雑な人とも距離感をとるのが上手いし、同世代のいい友達になれるのでは。蓮に牽制されて以来キョーコちゃんに手を出すのをやめたし、なかなかいい人。蓮も貴島さんと話すときはけっこう本音が思わず出そうになってるし。
しかし21歳でとっちゃん予備軍といわれるとは。社さんも19歳の蓮のことを『老成しきった』と表現してたけど。
無言の蓮を肯定と取った貴島は、「その若造クソミソに貶しながら旨い酒でも呑み明かそうぜ」と。

化粧室からの帰りにキョーコは、薬を嗅がされて身体に力が入らないまま、女性二人にどこかに連れて行かれる。かすかに聞こえた声に森住仁子と悟ったキョーコ。目の前は手摺りで、そこから仁子のマネージャーと二人がかりで落とされようとしていた。

キョーコちゃん遅いなと思っていた(4月26日20時58分)社さん、何かを感じてはっと立ち上がる。社さんいいカンをしているけど、何を感じたのかな?

(ACT.258 番狂わせ-HUNGRY GHOST-)
化粧室から戻ってこないキョーコに、社さんは電話をかけるがでない。捜しに行くと化粧室からの帰り道には、『紅葉』のオーディションで使っていたはちまきが落ちているのを見つけた。

目隠しして連れて行かれながら、キョーコは絵梨花のお世話係が言っていた、森住は「実力で獲れなければ物理的に相手を潰してでも自分の欲しいものを奪い取る」という言葉を思い出す。でもそれってかつての高園寺絵梨花そのもの。

突然向かいのマンションのあちこちからカメラのフラッシュが焚かれる。森住とマネージャーの二人がひるんだところへ、かけつけた社さん。すぐにキョーコは手摺りから降ろされて目隠しを外されるが、「京子さんが気分が悪いって蹲ってたから外の空気にあたらせてあげようと思って」とにっこりする仁子。「俺にはそこから投げ落とそうとしてる様に見えたけど。」突然森住はぶりっこして「社さん本当はあたしの事嫌いだからそんな事」「もしかして昔仁と敦賀君の事でドラマの現場の空気超絶悪くなった件で?そんな恋愛沙汰でのゴタゴタ仁一人のせいじゃないじゃない」「個人的な感情にまかせてあまりひどい事を言うと名誉毀損で訴えますよ」と仁子のマネージャーも。薬の効いているキョーコはまだ反応できない。「仮にこの人の主張があたし達の言う事と違っていてもそれをどうやって証明するっていうの?」

「証拠?それなら提供できるけど?」と現れたのは車椅子の絵梨花とお世話係。「つけさせてもらったの。あなたの事だからまたやるだろうな・・・と思って。現行犯で証拠を押さえられた。」「今のこのご時世に写真に何の証拠能力があるっていうの?加工し放題じゃない。」という仁子とマネージャーに「これだけ用意周到に包囲を固めさせてる私が写真を撮るだけで終わらせてるとでも思ってるの?経過は録画されているし、今すぐ動画投稿サイトにアップできる様にさせてある。拡散要員もパソコンの前で私のGOの合図待ち。数十秒で世界中へ流してくれる。誰もが思わずクリックしたくなる様な絶妙なアオリ付きで。もしかしたらあなたの大好きな例の彼の目にも留まるかも。セドリックDベネット 日本女性は純真で情に厚いと思い込んでる彼が今のあなたを見たら・・・」

まあ絵梨花を敵にまわしたのは森住の一番の失敗。しかし絵梨花も自分を突き飛ばして紅葉を演じられなくしたのは森住だと気が付いているだろうに、なぜすぐ反撃しなかったのかな。

隠れ家飲み会を貴島としていた蓮の席に飛び入り参加の楠香凪さん。蓮が会計に行くと「自分の分は払って来るわ。慣れてなくて年下に奢られるの」と蓮を追いかける。あんまり八方美人振りまいてると勘違いさせる相手とか出てくんじゃねーのと心配する貴島。そのころ蓮は香凪さんに、会計の前でホワイトデーのお返しと言う事でキスされていた。

蓮はこういうのを躱すのが上手いはずだけど、キョーコのことで心がここになかったのと、後ほどでてくるけど、香凪さんは男性が恋愛対象でなのを知っていたので(45巻ACT.274)、そんな行為に及ぶとは想像もして無くて油断したんだろうなあ。

しかし蓮様、キョーコちゃんは今殺されかけてるんだよ。そんなところで香凪さんに捕まってないで、キョーコちゃんのオーディションに駆けつければよかったのに。レイノの時といい、キョーコちゃんは蓮の御守りなのに、蓮はキョーコちゃんの危機に助けられてない。

(ACT.259 番狂わせ-GHOST CARD-)
そして奢るという蓮に「いいのよ悪いから」とさかんに謝る香凪さん。

よく見ると敦賀さんはびっくりしたような顔をしてるんだけどな。まあ煽るような見出しや記事のインパクトが大きいのか。あと蓮はもともとキスなんて慣れてるとはいい、このあと平然と香凪さんと会話してるんだね。あのキスに恋愛感情なんて無いってせめてキョーコちゃんに教えてあげたい。やっぱり敦賀さん、誰にでもいい顔しすぎ。

いっぽう森住君子は高園寺絵梨花に芸能活動を引退すると言質を取られる。

キョーコには「サスペンス張りに見栄え良く落下してくれれば良かったのに。落ちてくれた方が映像的により脅かし甲斐のあるものになったから」と高園寺絵梨花。(味方じゃないのか)と思う社さんだが、「そうならない様に高園寺さんが手を回してくれたんでしょう。森住さんの犯行現場を押さえるにしても何より有力な動画を撮ってるなら写真なんていらないし、それにもしかしてフラッシュ無しでも撮れるんじゃないですか。昨今のメディア向けのカメラって。証拠写真をこっそり確実に撮りたいなら気づいて下さいと言わんばかりのフラッシュは邪魔にしかなりませんよね。なのにわざわざそれを使わせたのは、社さんが来てくれるまで少しでもあの二人を足止めするためだったんじゃないんですか。」「あの女の思い通りにさせたくなかっただけ」「私がお芝居できない程の大ケガしたら自動的に『紅葉』は森住さんが演る事になったはずですからね。」「それだけじゃない。あの女が『紅葉』を手に入れる工程には『呉崎プロデューサーに頭を下げさせる』という目的が含まれていたはず。オーディションを辞退したのもそのため。」

二橋さんが部下から聞いたというお世話係北条の報告によれば、「森住仁子はオーディション中、呉崎プロデューサーから著しくプライドを傷つけられたという。その上に正式に落選を言い渡される事に耐えられなくて、勝機が無いと悟ったあの女は自らオーディションから身を引いた。ラブミー部員が芝居も出来ぬ程の大怪我をしたら、ただでさえトラブル続きの『泥中の蓮』、もう時間が費やせないとしたら森住仁子を起用するしか無くなるのだ。呉崎プロデューサーに頭を下げさせ自尊心を満たした上、さも『皆に頼まれたから仕方なく』という体で悠々と紅葉の座に着くまでがあの女の計画なのだ。あの女は辞退する際オーディション中ラブミー部員の演技を盗み見ていた事を告白して、呉崎氏には中途落選させたという心理を植えつける、実にあの女らしい狡猾で卑劣なワナを仕掛けてあったのだ!!」。

(蓮の前では猫かぶってただけで俺が知ってる以上にやっかいな娘だって事か。)と心の中で思う社さん。

しかしなんという女だろう。もともと社さんが、演技は「特に下手だと思った事はなかった」いっていたし(40巻ACT.240)、コネを行きすぎないくらいに使えば、芸能界でまっとうに成功するだろうに、なんでこんなにねじれたかなあ。いやこれは高園寺絵梨花についてもいえるのだけど。あと同じ40巻ACT.240であんまり激しい露出がないのは何故といっていたのも気になる。もちろん、トップ俳優にならなくても、コネで役には困らないとか、去年中過ぎからアメリカに拠点を移したといっていたから?

いや、あまりにも同性を敵にまわしすぎて、同じ様な性格のマネージャー以外友達がいないのかな。だからお金持ちのはずなのに、ヤバいことに自分で手をくださなければならないと。

帰ろうとする高園寺絵梨花に「ありがとうございました。色々と」とキョーコ。「もしあなたが怪我の一つもしなかった事への例のつもりなら劇中で私の納得する『紅葉』を演りとげてからにして。実際にあなたが転落した方がより脅し甲斐のある映像になったはずだから。あの女が完全に犯行を終えるまで私本当なら止めるつもりは無かったの。絶対私の方が魅力的な『紅葉』を演じる自信があった。オーディションであなたの『紅葉』を見るまでは。」(躍動、技術、生命力 そのどれもがラブミー部員であることを忘れてしまう程本物で、不覚にも見てみたいと思ってしまった。スクリーンの中で鮮やかに)と心の中でつぶやく絵梨花。「せいぜい粗野で泥くさい紅葉を演じて、私に素晴らしかったと言わせてみるのね」という悪口に、まけずに皮肉を交えて返すキョーコ。激高する絵梨花。絵梨花が元気になりつつあることに喜ぶ北条。

高園寺絵梨花もキョーコの演技で感服させたのね。絵梨花は素直じゃ無いからそういわないけど。キョーコらしい展開。絵梨花が精神的な原因で歩けないことはまだ治ってないから、今後まだでてきそう。高園寺さんラブミー部によさそうだけどな。

しかし天宮さんに階段から突き落とされたのも犯罪だから、もっと罰してもいいと思ったのに、あっさり友達になっちゃったのはちょっとなんだかなあと思ったけど、森住仁子とそのマネージャーも絵梨花の脅しに従って芸能界を引退させただけでおとがめなしなの?今回は証拠があるのだから、致死罪だと思うけど。おまけに薬物使用しているし・・あ、これも体から抜けたら証明できないか。その証拠を出すかどうかが高園寺絵梨花次第だから、キョーコとしては口をだせないかもしれないけど、逮捕させて、世の中から抹殺させたい。

とにかくこのような森住仁子とそのマネージャーを野に放つのは怖すぎる。森住仁子は芸能活動を引退しても、セドリックを諦めることはないだろうし、先の展開だけど、セドリックと蓮がアメリカで共演して、キョーコもアメリカについていくならまたまた対決することになりそう。

しかし森住のこの手際の良さ、絵梨花様がはじめてじゃないよね。被害を集めれば、証拠もでてくるのでは?何より怖いのが、大人であるマネージャーが積極的に手を貸しているところ。一族はどのくらい仁子の本質を知ってるのかなあ、森住譲二監督は仁子がここまでの悪だとは思ってないようだけど(44巻ACT.264)。高園寺一族と森住一族とどちらが強いのだろう。高園寺さんこの証拠をローリィ社長に提出して、こういうことが起こらないようにキョーコをしっかりガードさせて欲しいのだけどな。

しかしこの後もキョーコは蓮が森住を好きで指輪を贈ったと思っているのだよね。

(ACT.260 番狂わせ-GHOST CARD-)
奏江はキョーコの着信が3回あったのに気が付き、社さんの車で帰宅中のキョーコの連絡する。

呉崎プロデューサーがもう一つ携わっている作品で奏江の見た目がドストライクで、千鳥の演技もだが、演技の伸びしろの可能性にかけてみたいと頼まれたという。(役をもらうには呉崎プロデューサーの更に上を攻略しないといけないらしいが)。(まだ未定の話で、正直自分にこなせる自信がなくて断りたかったけど)とは思ったがキョーコには話をしようと思った。

社さんからキョーコが紅葉をゲットした、明日の打ち合わせをしたいので1時間後に電話しますとのメールに、「うまく操られてる様で癪に障らないでもないんだけど」と思いつつキョーコに電話する蓮。

社さん、蓮とキョーコの気持ちを気遣う最高のマネージャー

(ACT.261 番狂わせ-2日前-)
翌日社さんは蓮も一緒に送迎することを知って、昨日のオーディションでのことや、上の空で琴南さんに責められたこととか、森住仁子に殺されかけたこととか思い出すと不快さで凶悪な顔になってしまうのに、森住さんは敦賀さんの思い人。普通の顔をして会える自信が無いと動揺する。円周率を唱えて心を落ち着けて、迎えを待つ。

自分が下りてキョーコを奥に座らそうとする蓮を押しとどめて「たかが職場の後輩相手に無駄な気遣いはやめて下さい。」とキョーコは蓮や社が脱力するようなことをいう。
キョーコちゃん蓮を車に押し戻しているけど、こういうときの距離感は大丈夫なんだね。蓮に会う前は円周率唱えて平常心を取り戻そうとしていたのに。

見送る大将はなぜか怖い顔。

社さんが運転免許を撮って初めての送迎で、後部座席にいる敦賀さんも初めて見る。普通の顔をして蓮と喋れることにホッとするキョーコだが、心のどこかでは森住さんが本当はどんな女なのか知って欲しいと思っている。あんな女が敦賀さんに想われているなんて。だけどあの女の本当の姿を知って敦賀さんがどう思うか考えるとできない。自分がずっと想って来た女性があんな酷い女性なんて。

キョーコには『お前の身など夜盗に暴かれようが殺されようがわたしの知った事ではないし胸も痛まない。どんなにこの女が疎ましくて消えてしまえばいいと願っていてもあの御方が傷付く事はわたしの本意では無いのだ』という紅葉の心がリンクする。

物思いにふけるキョーコを何か言いたげに見る蓮。

社さんは昨日のことを蓮に言わないのだろうか。まあマネージメントしているとは言え、別の俳優のことだけど。少なくとも社長には報告したよね。

ところで後部座席のキョーコと蓮がシートベルトをしてないように見えるけど、2008年の道路交通法改正で義務付けられたはず、スキビ時間で2008年は過ぎてるよね。

キョーコがつくってきたお弁当を3人で撮影所近くの公園で食べることになる。

(ACT.262 番狂わせ-2日前-)
蓮から刺し絡む様な視線を感じるキョーコ。しかしキョーコが目をやると無駄にキラびやかな敦賀さんがそこにいる。何やら探られているような気になるキョーコ。
うんキョーコ鋭い。しかし敦賀さん、尚とキョーコのキスが気になるくらいなら、告ったら?ほんとに面倒くさい男だ。

大将が作ってくれた玉子焼きがおいしくて食べながら喋ろうとする社さんを翻訳する蓮。
蓮とキョーコが両方絡むと、乙女社さんが発動するの可愛い。
大将から嫌われていることを自覚している蓮は、覚悟を持って大将が下味をした鮭を口にするが、おいしかった。

「そこの水道でお弁当箱洗うまでが私めの仕事です」というキョーコに、その一言で真心弁当が一気に事務的弁当にと思う蓮。
キョーコのこの口癖で気分が下がるのは代マネのころからなので、蓮も心の中で思ってるだけでなく言えばいいのに。事務だけでないことはそろそろわかっているでしょう。甘え方を知らないキョーコにショックを与えて、甘々にしてほしい。

キョーコが洗い物に行っている間に、社さんに貴島さんと飲みに行ったときに香凪さんにキスされたことを話す蓮。「どうしたの香凪さん。しこたま酔ってたの?それとも人生に疲れちゃったの???いやだってお前・・っ」
社さんも香凪さんが男に興味が無いことを知ってるからね。ってずっと先の話(45巻ACT.274で坊と話している時の蓮の回想では社さんと蓮が、香凪さんが女性と痴話げんか中の所に通りかかる)だけど。
「悪戯心なんですかね。」という蓮に「もしくはお前相手に一番考え難い事だけど」そこにキョーコが戻ってきたので社さんは口をつぐむ。

洗い場で一緒になった女の子からたんぽぽの花の指輪をもらったとはしゃいで社さんと蓮に報告した途端に、昨日の森住が蓮から高級ブランドのピンキーリングの指輪をもらったといっていたことを連想してテンション劇落ちするキョーコ。

社さんが車を回している間に、取れかかったキョーコの花のリングを作り直してくれる蓮。「父が母によくつくってあげてたんだよ。それを真似して俺も子供の頃ヘタなりに作って母にプレゼントしてたから。これでも作り方としては簡単な方。父のはすごいんだよ。プロのフラワーアレンジメントかってくらい」とメルヘンなキョーコの顔を見て。「最上さん今、緒方監督みたいな(可憐、儚げ)風貌でウチの父を想像してるだろ?夢を壊して申し訳ないけどウチの父はガチムチの細マッチョだし例えて言うならMr.ヒーローだよ。」というのに想像できないキョーコ。

いやクーはガチムチ細マッチョかもしれないけど、一番印象に残ったのは、胃袋ブラックホール。

花のリングを見て野原で父と母と野遊びしたことを思い出した蓮は(この回想している蓮の表情が好き。いつかキョーコと思い出の野原に行って、お花のリングをつくってあげて)キョーコの右手の小指につくったリングをはめる。

(ACT.263 番狂わせ-2日前-)
森住仁子のことが頭にあるキョーコの口からでてきたのは「敦賀さん 最低ですね」
びっくりした蓮は「右手のピンキーリングは潜在能力を引き出し表現力を高めるっていうから、気休めにしかならないかもしれないけど、お守りになればいいなと思って。未来へ繋がる君の今日の仕事がどうかうまくいく様に」

いやあ森住仁子の匂わせを本気にしているキョーコちゃんの気持ちはよく分かるけど、これでは蓮はなんでだか全くわからないから通じないよ。森住のことがあるから比べてしまうのは無理も無いけど、蓮の指輪は、蓮の父が母に贈ったような、この世に二つとない花の指輪なんだよ。

本当に『紅葉』は苛め役二連続のキョーコの、役者としての大きな飛躍になるし、たぶん未来につながるはず。

キョーコが撮影所で車から降りたときに「正々堂々勝ち取った役なんだ。いつもの君らしくしてれば大丈夫。気負う必要無いよ」との蓮の言葉にも、無表情で固い態度のキョーコ。不思議に思った社さんに、何がダメだったのか評価してもらえないですかと蓮は事情を話すが、社さんもびっくり。「何故その反応が返って来たのか今の俺にはわからない」と。(キョーコちゃんの中で蓮が『恋愛対象』に格上げされてたら、普通ならソレときめいちゃったりするシーンじゃないの。奇蹟の展開は生まれていなかったのか)

まあ森住仁子が何を吹き込んだかきいてなければわからないよね。でも森住の意図がキョーコを動揺させるためだったことを、今ならキョーコはわかるのでは?だから森住の言った事を100%本当だと受け止めないで欲しい。
それに特別な人で無くても蓮は誰にでもする(指輪をはめるとか)と思っているのなら森住も特別じゃ無いわけでは・・・まあ指輪が高価すぎて本命と思われるのも無理ないか。しかしキョーコも一人で妄想してぐるぐるしてないで蓮に思ったことをぶつけないと。いや告るとかじゃ無くて、「森住さんにもそういったんでしょ」といえば、蓮が説明して誤解が解けたのに。

キョーコは泥中の蓮のメンバーがちょうどお昼から帰ってきたところに出会って、古賀さんに皆に紹介される。タレントであることに陰口が聞こえてきて気後れするが、敦賀さんの「正々堂々勝ち取った役なんだ。いつもの君らしくしてれば大丈夫。気負う必要無いよ」という言葉と指のタンポポリングを思い出して、明るく自己紹介するキョーコ。
なんだかんだで蓮の言葉はキョーコの心にしっかり残っていて支えとなっている。

ピンキーリングの件を話した時、一瞬傷ついた顔をしたのは何故だろう。ただでさえあの写真(尚とのキス)の真相を訊くタイミングを計りかねているのに、と蓮は思い悩む。

そのころ尚はだるまやに向かっていた。

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