2022年11月27日日曜日

スキップ・ビート!42

(2018.5.18発行)

 (ACT.249 フライング ショック)
冴菜さんの「私に子供は居ません」発言で蓮がキョーコを心配して駆けつける少し前に、尚が来ていて、キョーコとキスをしていた写真を社長に見せられて動揺する蓮。蓮とキョーコが会っている間はルトに周りを注意させていたから蓮との写真は撮られていないという。アカトキとLEMで写真は差し止めたが、たちの悪い雑誌なら有無を言わさずばらまかれるところだったと社長。「もともと不破君をマークしていたカメラマンだったみたいだから最上君の後は尾行なかったのかもしれんが、こんな写真を撮られた後じゃ今後マークつくかもしれねェな。最上君のマネージャーに社続投を考えている。社がお前に付けない時はルトを行かせる。社よりお前の事情に精通している分いざという時心強いだろう。」と「『いざという時』という心配事に『クオン』の関係が含まれているのなら杞憂ですよ。俺はもう大丈夫ですから。それに社長の腹心をマネージャーになんかしてもらったらLMEを挙げて壮大なプロジェクトが動いているんじゃないかとか目をつけられてうっかり別のプロジェクトに辿り着かれると困るんですけど」というのはRouteプロジェクトが正式にでたのは45巻ACT.273だと思うけど、既にそういう話は内々にあったのかな。

いずれにせよアメリカ行きが実現したら、蓮はまだまだ大丈夫じゃないと思う。ここで社長はお守りキョーコちゃんの大切さを思い出させようとしてると思うのに。

母ジュリエナの口癖を真似ながら社長に冗談を言う蓮。

オーディションでキョーコの殺陣を見た絵梨花はショックを受けたようだ。一方森住仁子の殺陣のテストは終わっただ。仁子は呉崎プロデューサーの要求する通り、正確に殺陣を再現したのに、キョーコの殺陣と「純粋にどっちが好きか」と聞いたらキョーコだと言われて、呉崎プロデューサーに怒っている。ただし呉崎プロデューサーは「私が役者に求めるのは『総合的』な能力だ。今現在殺陣で彼女に負けているのが悔しいのなら次で巻き返したまえ。」と。

森住仁子は『千鳥』のオーディションを一次で落ちていて、『千鳥』はまだ決まってないのに、そちらは執着してないのね。森住の目的である、セドリックの気をひく日本的な美人になるためには可憐な『千鳥』の方がよさそうだけど。後ほど琴南さんは、セドリックが熱を上げていたカレンという日系の女優になんとなく似ている(47巻ACT.291)という社さんの発言もあるし。

休憩中に古賀さんに話しかけられて、社さんは元々敦賀さんのマネージャーであることを話し、社さんから蓮が帰国したことを聞いたことも思い出して顔が崩壊するキョーコ。そんなキョーコを見て「好きなんだ。敦賀君のこと。」といっているのを通りかかった森住仁子とマネージャーに聞かれる。

 (ACT.250 フライング ショック)
社さんは電話でキョーコから離れる。プロジェクト(当然ROUTEプロジェクトですよね)が思いの外大きな話になって本人と相談してみますといっている。最初は日米合同プロジェクトでなかったのかな。それとも日本からたくさんの役者が参加するとは思わなかったとか。

「好きだなんてそんな生ぬるい!!私は彼の役者としての心と技を崇拝する者!!芝居に触れたことのなかった私にとって彼の在り方そのものが救いの教典」と力説するキョーコに「好きなんでしょ?敦賀君ほどのスペックの男性を好きにならない人間居る訳ないんだから」と古賀さんは更に「俺敦賀君の事大嫌いだし」「『泥中の蓮』この話元々敦賀君にオファー行ってたらしいんだよね。俺の行く先にいつも必ず敦賀君。”抱かれたい男ランキングな”なんて余興的なものですらも」

(ということで第一巻ACT.1の抱かれたい男第二位の古賀弘宗さんの伏線回収、ちなみに尚は七位、まあ20代女子の抱かれたい男だから10代の尚はそれほど順位が高くなくてもしょうがないのでは)

「何度思ったことだろう。”敦賀君さえ居なければ”俺の天下だったのに”」ってのは尚と同じ様に架空の敵としてライバル視?それとも具体的に何かあった?

「誰よりも秀でた要旨と才能の持ち主なのだから、こんな所で小さくまとまらず、もっと大きくて広い世界へ羽ばたいていけばいいのに(キョーコの意訳:テメェは日本人規格外だろ。さっさとこの国から消えちまえ!!)はからずも古賀さん、敦賀さんの本質をいいあてている。ただし敦賀さんが世界に羽ばたくときに、自分も共演して世界へ羽ばたくとはこの時はまだ知らなかったのだろうな。

「残念だなぁ~君のことは面白い子だと思って好きだったのに。君がただただ素敵イケメンとキャッキャッ騒いでるその辺のライトな敦賀ファンなら良かったなぁ~」そこにやってきた森住仁子。

社さんが電話から戻ってみると、キョーコと古賀さんと森住仁子が一緒にいて、キョーコが動揺している。古賀さんに寄れば他の紅葉受験者は皆棄権したという。森住仁子は「最後まで正々堂々と闘いましょう!!崇高な彼を慕う者として恥じる事が無いように」といって別れるところだった。こういう事態にならないように、キョーコのマネージャーとしてオーディションについてきたのにと後悔する社さん。

そういえばキョーコのマネージャーを申し出る前に、森住仁子のブログを見て気にしているキョーコ(40巻ACT.240)に何か思うところがあるみたいだったしね。

社さんは何の話をしていたのか聞き出そうとするが、キョーコは、森住さんも敦賀さんを、役者としても人間としても尊敬してるという話ですというだけだ。

キョーコは社さんがどんなに優秀で敦賀さんから信頼されていたとしても、坊のキョーコに話した、高校生が好きだという敦賀さん自身否定し続けて来た感情を話しているとは思えない。密かに察しているだけだと思う。

森住仁子は、気持ちが弱くなってたときに、蓮さんが「じゃあお守りに」って右手小指にピンキーリングをそっとはめてくれたという。ピンキーリングには『自分の能力を引き出す』とか『表現力をアップさせる』という意味があって、蓮さんはそっちのつもりだと森住はいうが、古賀さん曰くこのリングはブランドもので妹の誕生日に「買ってくれ」ってごねられたやつと全く同じで、意味合い的にも金額的にもただの職場の先輩後輩の間でやりとりするものじゃないと。これをもらったのは一昨年、まだ自分が15歳だったときだと森住はいう。バレンタインのお返しも兼ねてるから良いんだって、あたしヴィンテージもののちょっと高いお酒あげちゃってたので(って蓮さん一昨年にはまだ19歳)。お返しをもらえていないのは私だけじゃないといい聞かせてきたキョーコだった。敦賀さんに想う人が居る事は元々わかってた事で、それが彼女である可能性が限りなく高いだけ。そうならバレンタインのお返しが彼女にあって私には無かった理由を嫌でも納得してしまう、とホワイトデーでローリィ社長のところで蓮に会ったことを思い出す。

はっと物思いから醒めると、オーディションは再開していて、千鳥候補者や森住が見守る中、呉崎プロデューサーがキョーコに「わたしの話を聞いてましたか?」と念を押していた。

あわてるのはわかるけど、キョーコここは明らかに聞いてなかったし、呉崎プロデューサーも気が付いているのだから、あからさまな嘘をつかずに謝った方が、印象がよかったのに。まあ結果的に、この後のキョーコや奏江の察しの良さに呉崎プロデューサーの印象が爆上がりするのだけど。

というかキョーコ、森住仁子に思うように操られている。キョーコの役に入り込む才能と裏表なんだろうけど、今はオーディションに集中しないと。

(ACT.251 フライング ショック)
明らかにおかしいキョーコに、森住が蓮のことでキョーコちゃんに妙な事を吹き込んだのでは、と傍を離れたことを公開する社さん。

Purple DownⅡで森住が蓮と共演していた頃を知っている社さんは、森住が他人が羨むことをあえてアピールしてマウントを取りその優越感で自己顕示欲を満たして喜ぶ節があって、ソレに蓮を利用して主に女性キャスト女性スタッフ陣の現場の空気が悪くなったことを知っている。言葉選びも巧みに他人が聞いたら誤解を招く様な発言をナチュラルにして、あの頃まるで蓮とあの娘がつき合ってるかの様な紛らわしい言動に悩まされた。当時は老成しきった蓮と(って蓮は19歳だよね。19歳で老成しきったと言われるとは・・久遠に戻る日が来たら、10代後半の年相応の青春自体をアメリカでキョーコちゃんと満喫して欲しい)15のあの娘じゃ現実味なくて、本気にする人間が居なかったから変な噂になる事もなかったけど、今アレやられたら未成年に手を出す敦賀蓮・・・クリーンなイメージ台無しで怖いよな。あの子の口から出る事は事実無根じゃないのが困るんだよな。ただその発言の仕方に問題があるだけで。と悶々とする社さん。

キョーコちゃんは何を聞かされたんだろう。これまでのパターンだと「蓮とのただならぬ関係」をほのめかすのが手口だけど、キョーコちゃんは蓮の事を全く恋愛対象として見てないのにあんな心ここにあらずみたいになる訳が・・・「知らないうちに恋愛対象に格上げされてたって事は・・・?」と心のヤッスィーの声。社さんやっと気が付いたの?

じゃんけんにより最初は琴南さんとキョーコが演じることになった。キョーコが何をやるのか全くわかってないのを察した琴南さんの千鳥は、仕込み刀の杖をすっと左側において座る。呉崎プロデューサーと森住譲二監督は何か感じたようだ。

演技会場を上から見守る森住とマネージャー、森住は「不戦勝。お堅い呉崎さんだからこそ、消去法であたりを選ばざるを得なくなるとは思うけどね」と自信満々だったが、キョーコが、刀を一つ迷わず抜いて指定されたシーンをしているのを見て驚く森住。

終了後

呉崎プロデューサーは琴南さんの演技を「前のオーディションの時からあなたの演技力は評価していましたが、新しい面がいくつか見られて一層それが深くなりました。素晴らしい千鳥だったと思います。」とべた褒め。

一方京子には「今回は相棒に助けられましたね。うまく切り抜けられたなどと思わないで下さいよ。わたしはみえすいた嘘をつく人間も芝居に対して集中力を欠く人間も大嫌いです。同じ空気を吸って同じ芝居を作り上げていきたいなど奇蹟でも起きない限り思わない」という。キョーコは、弁明の余地も無く、もう二度とチャンスなんて与えてはもらえないと落ち込む。

が、そんなキョーコに呉崎プロデューサーは「次が最後ですよ」という。「嘘つきと集中力のない人間は嫌いだが、相棒の”サイン”一つで総てを理解した君の頭の良さは嫌いじゃない。このわたしの口から言わせてみるといい。『是非君に紅葉を演って欲しい』と」なんだ呉崎プロデューサー、キョーコのこと気に入ってるんじゃん!

 (ACT.252 フライング ショック)
そんな呉崎プロデューサーに森住譲二監督は「面白がって小突き回すのも程々にしてやれよ。相手はまだ十代なんだから」古賀さんも「呉崎さんに気に入られるのは純粋に嬉しいけど、そこまでいくの俺は嫌だな。この先ずっといたぶられるんだろうなぁあの子可哀想に」二人ともよく分かってる。

呉崎プロデューサーにさっきのオーディションの仕組みが分かったか問われた古賀さんは「対面する相手に『貴方に敵意はありません』とアピールするため武士は座する時必ず抜刀する右手側に刀を置くんです。いざという時利き手側に刀があると抜きにくいから。それを千鳥がわざわざ左手に持ち換えた。それはつまりいつでも戦闘態勢に入れなければならない様な危険な状態に身をおかれているという事で、さっき二人が演った通称『烏兎の夜霧』のシーンだけ。実際にオリジナルシーンで、千鳥が仕込み杖を左手に持つことも左側に置いて座する事も無いのですが、どのシーンを課題で演るのか相棒に伝えるために琴南千鳥が機転を利かせたんでしょう。」と解説。「それを京子紅葉が正確にキャッチした」と。

このときの森住仁子の様子を見て何やら企んでいるのを感じた様子のマネージャー。今までもこういうことに協力してきたんだろうな。こういう人間は芸能界から追放して欲しい。

モー子さんからゲンコツを喰らって「何に気を取られていたの?言わないと絶交するわよ」と本気。、キョーコは「男の人の居る所じゃ恥ずかしい」と、蓮の事じゃとドキドキする社さんの前からモー子さんを連れていく。

必死の形相で奏江を中庭に連れて行ったキョーコは、「恋をしているの」と話し始めるが、やっぱりいえずに天宮さんの事にして、相手の男性にもまた密かに思う女性がいてあそれが森住さんである可能性が限りなく高いってわかったという。ユミカ(天宮さんの役)のスピンオフで自分もナツとして出るから失恋の痛手で天宮さんの演技に翳りが出るという。「そんな事言ったってどうにもならないでしょう。相手の男にもう想う女性がいるんだから始まる前から終わってて気の毒だとは思うけどその”痛み”演技の肥やしにしてみせてこそ”真の女優”っていうんじゃないの?」「ユミカの恋する男性は消去法で敦賀さんなんだわね。あの子の芝居へのこだわりは本物。芝居のできない男に何て興味ないはず」「相手があの敦賀さんだというのなら森住仁子なんて小娘速攻で陥没るでしょ。」(「落ちるも何ももう両想い成立してると思う。森住さん敦賀さんから指輪もらったらしいから。それも2年も前に」とキョーコの心の中で思う)(「未成年相手に!!2年前なら敦賀さんも未成年か。当然だけど昔からああじゃないのよね。いたいけな少年時代もあったはず・・・全然想像できないけど」とモー子さんの頭の中の声)

二人の話を盗み聞きしていた、高園寺さんのお世話係二人が、聞こえる様に話し始めた「2年前でも森住仁子が敦賀蓮に相手にされている様には見えなかったが、今となってはあの女が敦賀蓮に猛アピールする事さえ無くなった。そんな状況下で”両想い”など笑止千万。そもそもあの女は現在別の男に入れ込んでいて敦賀蓮に興味など微塵も無いはずだ」

って高園寺さんのお世話係がなんでそんなことを詳細に知っているのだろう。以前6巻ACT31と32の間のおまけまんが「あなたの知らない本当にあった怖い話」で高園寺さんが敦賀さんの熱烈なファンだったことが出てきたけどそのため?

それとも森住仁子にたぶん高園寺さんは怪我させられて紅葉をできなくなったから、仁子のことを徹底的に過去に渡っても調べた?

 (ACT.253 フライング ショック)
森住仁子が陰で呼ばれているニックネームが「ニコちゃん」であること、指輪を敦賀蓮に用意させるにはこ狡い手を使ったに違いないという会話が後ろからまだ聞こえてくる。高園寺さんの取り巻きであることがわかった奏江は「関わりたくないから」と立ち去る。

森住は、キョーコがあきらかにぼんやりしていたのになぜちゃんと演技ができたのか呉崎プロデューサーに説明してもらう。「君は京子さんの演技を見てたんですか。不正ですよ。わたしは曲がったことは嫌いです。」「覚悟はできてます」と辞退する。

森住が辞退する話を森住のマネージャーから聞いて、森住がどう見てもキレてる表情だったのを知っている社さんは驚く。一方お付きの一人北条と様子を見ている車椅子の高園寺絵梨花に、『泥中の蓮』制作委員会の審査員二橋さんが、森住が辞退したことを伝える。高園寺さんは、審査員で色眼鏡で見られたくなかったから、先ほどのオーディションでは髪の色は黒く、姓は母方の従姉妹のものを借りて、父には紅葉の起用が決まってから知られる予定だったことを話す。今キョーコと話している藤堂と坂崎も携帯が繋がらないので、絵梨花の父親が取り乱して連絡してきたという。

子供の頃から高園寺さんにずっといじめられてきた奏江は、簡単には納得できないし、簡単に認めたら人格の掘り下げ方が浅すぎるけど、そろそろ今の高園寺さんの演劇に対する姿勢は見てもらってもいいかも。

しかし高園寺さんも当然ながら紅葉のオーディションでは髪を黒くしていたわけね。呉崎プロデューサーに追い出されないように事前調査はしっかりしてるだろうけど。

一方藤堂と坂崎から、森住の目的はその他大勢に混じるライトなファンだった自分が『彼(セドリック)』に何故が見初められて、仲良くなった自慢をすることで、敦賀蓮相手の時もそういう姑息な真似をしていたはずだとキョーコは聞く。キョーコは殺気を出しながらオーディション会場に戻る。

一方、呉崎プロデューサーや森住監督の前で笑顔で自体を申し出る様子を見ていた高園寺さんは、お付きの北条に「頼みがあるの」という。

 (ACT.254 フライング ショック)
昔蓮に、不破尚に復讐するために芸能界に入るからLEMの新人発掘オーディションを受けるといったキョーコに「根性だけでいつまでも事が運ぶと思うなよ」(第一巻ACT.3)と言われた時の敦賀さんの気持ちを理解したキョーコ。泥中の蓮に思い入れがあったからな訳でもまして千鳥や紅葉を演りたいからでもなくて、意中の男性の気をひきたいから紅葉が欲しいという森住。

しかし、冷静に考えて、キョーコは復讐のために芸能界に入ろうとして蓮に嫌われたんだから、私利私欲のために芝居を使う人のことを敦賀さんが好きになるわけ無いでしょうに。蓮は大御所女優の上尾君子(2巻ACT.7)も松内瑠璃子のようなアイドル(3巻ACT.12)であっても、わがままで撮影を遅らせたりすると皮肉をいってたし。まあキョーコは蓮は森住の本質を知らないと信じているから、なかなか気が付かないか。

おまけに敦賀さんに思われておきながら他の男性に現を抜かしてるという。許せなくてそこらの草で藁人形ならぬグラスドールをつくるキョーコ。

でも敦賀さんのような大人の男性があんな年下の女の子に易々と騙し打ちされるとは思えないので、わざと騙されたふりをして指輪を贈ったのじゃないかという気が心から消えない。

控え室に戻ると奏江も社さんとともに居て、社さんが森住仁子が「キョーコちゃんには敵う気がしないから」って辞退してマネージャーさんと引き上げていったという。

巻き返す機会は与えてもらってるのに、全力でぶつかることもしてないのに。あの女にとって、敦賀さんの事も紅葉の事もそんな簡単に割り切れるものだったの、と怒りのやり場をなくすキョーコ。

そこにやってきた呉崎プロデューサーを思わず睨み付けてしまう。

次の課題は「暁の下」越境峠のシーンを千鳥候補の朝比奈と演じるのだという。そのまま行こうとするキョーコに、「次に会う時は千鳥と紅葉よ」という約束を忘れるなと奏江。「もしここでまたあんたが役者として何かヘタを打ったら自動的に「紅葉」はあの敵前逃亡した卑怯者の手に落ちる。あんたはそれでなくても大事なオーディション中に集中力を欠く人間だと呉崎さんに印象づけてるんだから。さっき呉崎さんを睨み上げたのも最悪だった。あんたが役者だと言うのなら芝居中は役をどうリアルに表現するかだけに集中して」蓮を思い出して、「誰よりリアルに『紅葉』を演れるのは私」、と改めて思うキョーコ。

モー子さんがいなかたらキョーコは紅葉のオーディションをもともと受けなかったらろうし、オーディションでこの頭に血が上ったときと、その前の森住の言葉に動揺して呉崎プロデューサーの指示を聞いてなかったときとで二回オーディションに落ちている。キョーコのお守りはモー子さんかも。

キョーコも敦賀さんとは違う方向だけど、思考が暴走するのをなんとかしないと女優として大成しないよ。

 (ACT.255 フライング ショック)
思う男性には別に心密かに想う女性が居てそれが自分と歳の頃が同じだと嫉妬心を煽らずには居られない。何事にも真面目で真摯な彼ならばきっと彼女に対しても心から真っすぐ真摯に向かい合いそして大切に触れるのだろう。どうして私は彼女ではないのだろう。蓮への気持ち、森住への嫉妬を、紅葉の志津摩への気持ちと千鳥への嫉妬に重ねて迫真の演技をするキョーコ。感極まって原作にはないが想わず涙が浮かんでくる。

このあとキョーコは落ち込んでたけど、原作をどのくらい自分のものにしているかが問題で、原作とそっくり同じで無くてもいいのでは?月籠りの未緒を超えたDARK MOONの未緒をつくりだしたことを思い出して!

呉崎プロデューサーは京子にもう一人の千鳥候補新田さんと、課題シーンを突然変えて「水月楼の蝶」の高台門のシーンを演じろという。

見ていた森住監督は、ユキ(呉崎プロデューサー)の中で『紅葉』はあの子で揺るがないという。結局呉崎さん、ローリィ社長のいう「”役者”でなければ素人同然と”タレント”を見下してる人間が、凝り固まった常識も価値観も粉砕されたらどうなると思うよ?世界が広がんだろ。呉崎君のよ。勿体無ェと思わねェか?世の中タレントだろうが芸人だろうが芝居の才能を隠し持った奴は居るんだよ。それを肩書きだけで見落としてるなんて。視野を狭める高い囲いをぶち壊してやりゃ、この国にはまた一人、『鬼才』の域に手をかけ得るクリエイターを誕生させることができるんだ。それをあの娘がやってのけちまうんじゃねーかと思ってる。」(41巻ACT.245)という思惑通りになったのね。

そして森住監督はむしろユキが誰を選ぶのか俺でも判断しかねるのは「千鳥」の方だな、と。

カフェの窓辺の席で待機する森住仁子とマネージャーの様子を車から見守る高園寺絵梨花とお世話係。

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2022年11月24日木曜日

暁のヨナ39

(第223話) 全てを懸けてもいいと思えた
カジ将軍に頭巾を剥ぎ取られ身バレしたハクと再会して、ヘンデは驚く。そこにラーン将軍が現れる。金州を制圧できなかったことでチャゴル殿下の怒りをかい、瀕死の怪我を負っている。ラーン将軍はハクが高華国の兵士であることをカジ将軍に伝える。

ハクとヘンデは高華国軍のために、カジ将軍の南戒兵をここで足止めするために闘う。ハクを夫だと言って助けた家族は罪人だというカジ将軍に、「暴力で圧しないと秩序が保てないのは、暴力を正義で覆い隠しているのか、考えるのを放棄してるのか」とハク。「高華国にも暴力と支配の歴史がある。ユホンのして来たこと知らないの」とカジ将軍。「少なくとも今、スウォンの治世で盗みをして指を落とされる民はいない。盗みが必要な程飢える者も少なくなった。色々と納得できない事もある。でも民を不自由にさせない所は信頼出来る」と語るハクに「スウォンはメイニャン様をチャゴル殿下から盗んだ」「メイニャンは城で休んでんじゃねーかな。戻る気はなさそうだったぞ。とりあえずメシは食ってるし今は捕らえられてもいねえから大丈夫だ」と。ハクは国王としてスウォンの国を治める姿勢は評価をしているのね。

そこへ空から落ちてきたゼノ。クラウ将軍に不死身なのを悟られて執拗に攻撃され、大怪我をしている。キレたハクはクラウ将軍を一撃のもと殺す。

(第224話) 限界を超えて
クラウ将軍はカジ将軍にとっても憎い男。呆然とするが、力尽きて倒れたハクを傷が癒えてきたゼノが守る。突撃する南戒部隊にハクが踏み潰されそうになったところで、シンヤやジェハが助けに駆けつける。生きているハクを見てシンヤもジェハも唖然。

キジャやジュドやキョウガ将軍の活躍で劣勢になった南戒軍に、ヒッタン将軍は撤退命令を出す。

ハクは突然馬に載りクラウ将軍を追いかける。目的はクラウ将軍ではなくて、奪われた千樹草。その千樹草をヨナや高華国の将軍達やケイシュク参謀といるスウォンの元に届け、ハクは気を失う。

今まで切り捨ててきたものに助けられて動揺するスウォン。スウォンはハクもヨナも認めつつあるのだけど、態度で表してくれないかな。

(第225話) 息を吐く
ハクの持って帰った千樹草をミンスに処方され、スウォンは緋の病は治らないものの、痛みはましになって回復した。

ハクは出血が多くて絶対安静。雨が降ってきてみなが休む天幕に水が入らないように土嚢をとりにいくヨナを見かけた水の部族のジュンギ将軍は、ラマルに命じて運ばせる。「我が娘リリをよろしくお願いします」ジュンギ将軍がヨナ達をどう思っているかはあまり表現されてないけど、十分認めているのね。

雨の音に目覚めたハクは、水攻めの幻を見て、1人外に出て行く。追いかけてきたヨナに引き留められる。震えているハクに「ハクは皆を守ったよ」と諭して、2人で小屋で雨宿り。ハクはヨナを抱きしめてキスをし、2人で夜明けまで過ごす。

(第226話) やさしい夜明け
千樹草の礼はユンに言ってくれとミンスに答えるハク。ハクがスウォンのことを苦しめばいいとは思ってないことに、千樹草がハクとスウォンを一瞬だけ繋いでくれたようで胸が詰まるミンス。メイニャンにも千樹草を渡したいとも思う。(千樹草ってそんなにあるの?37巻212話でギガン船長からもらったときに季節外れでこれしかないといってもらったのは、一株に見えたけど。そういえば前にユンは千樹草を育てられないかなといっていたのはどうなったのだろうか。)四龍達はハクが絶対に戻ると信じて大刀を鍛え直して持ってきていた。

南戒軍は撤退したものの停戦交渉が行われたわけではなく、また襲撃されるかもしれないので、高華国軍は金州から離れることができない。

緋龍城で幽閉されて退屈したメイニャンは、ユンと見張りのヒューリを連れて町に歩き。メイニャンはユンを見ていると南戒で仲良かった子を思い出すという。カジ将軍のことね。そこでリリとテトラとアユラに出逢い、皆でオギの酒場へいく。ヒューリさんまで酒場にいるけど、ヒューリさんも性格が少し変わってきたのでは。オギから金州では高華国軍が勝ったことを知らされる(そういえばオギは情報屋だったね)。メイニャンはリリとテトラとアユラと女子会で盛り上がる。テトラはかつてジュンギ様に憧れていたらしい。メイニャンはヴァルとの青春の思い出に泣き出す。ヒューリとユンに無理矢理お開きにされて緋龍城に戻るとき、ここ数日空都で死亡事故が多発しているから気をつけろとオギは警告する。
突然ヒューリがどこかへ走り出す。酔い潰れて座り込むメイニャンに手を貸したのは突然現れたヴァルだった。ホーちゃんが飛びつく。

「私はこっちで幸せに暮らしてるし邪魔しないで!!私は死んだって殿下に伝えて!!」ホーちゃんを取り返そうとするメイニャンを捕まえてヴァルは「俺も手ぶらでは戻れない。お前を南戒に連れて帰る」と。

(第227話) 夜陰に蠢く
「絶対南戒には帰らない」とメイニャン。「メイニャンは俺の患者だよ。ほっとけない!」とユンはいってから緋の病が極秘なのを思い出すが「ユンは怪我の手当てをしてくれたんだよ」とメイニャン。「こいつが世話になった。あとは俺が面倒見るから」というヴァルをメイニャンは殴り「私が戻ってどんな目に遭うと」と振り切る。城に逃げ込もうとする二人にテトラとアユラとリリが追いつく。衛兵が見当たらなくてやけに静かで妙だという。ヒューリもどこかへいってしまった。

その先にドロモスが。身体が動かないメイニャンに代わって攻撃するテトラとアユラ。更に増えたドロモス。ユンを守るためメイニャンはアユラの剣を借りて攻撃するが歯がたたない。そこに立ち塞がりドロモスに向かって「命を受けたのは俺だ。俺に任せてくれ」とヴァル。

そのヴァルを「ユン達に危害が及ぶようならお前でも容赦しない」と攻撃するメイニャン。「お前には南戒の情報を流した疑いがかかっている。その疑いを晴らして罰を受けないよう俺が殿下に諫言する」と。「話が通じる相手だと思う?殿下はただ私が自分の手から逃れたことが許せないだけだ。父さんが高華国出身なの。あと私たぶんもうすぐ死ぬ。だから死ぬ前に自由になりたかった。頼むから静かに死なせてよ」と。

そこにアユラが「ヴァルさんがメイニャンさんのお相手?」と。メイニャンは先ほど酔っ払って「ヴァルのばかー」と叫んでいたのだ。「どうせ揺さぶるなら、いやぶっちゃけるならそこまで仰った方がいいですわよ。しこりは残さずにね」と暴露する。アユラさんいい性格している。

街が燃えているのに気が付いて駆け出すリリをアユラとテトラも追う。

その間に「思った以上にややこしいぞお前。突然殿下の側室になるわ 突然高華国に使者として行って戻って来ねーわ 突然髪が短いわ 突然俺のことを何だって?」「位が上がればスウォンに会える可能性が高くなるから」というメイニャンに、まだ黙っている事があるなと察するヴァル。「私を連れて帰らなかったらヴァルが罰を受けるよな。それが分かっても私は逃げるつもりだからヴァルも自分の為に行動しなよ。どっちに転んでもめんどくさい女はお前の前から消えるから」というメイニャン。

そこにドロモスが「街の鎮火に衛兵が動いた。混乱に乗じ緋龍城に侵入する姫を連れて貴殿も来られよ」と。

衛兵に知らせに行こうとするユンを攻撃しようとするドロモスは、ユンを守ろうとするメイニャンに「脚だけならば切っても良いと殿下から仰せつかっております」と。そんなメイニャンを庇うヴァル。

(第228話) 離反
ヴァルに「チャゴル殿下に仇なす反逆者と取られかねない行為。貴殿が昇り詰めた地位、お仲間・ご家族・・国 全てを捨てることになりますよ」というドロモス。「チャゴル殿下は何の後ろ盾もない俺を実力で認めて下さった。感謝してるよ。ですがこれよりこいつからは手を引いてもらえませんかね。俺らのことは忘れて下さい。」とヴァル。

「南戒屈指の武将と元将軍を相手にするのは徒に時を費やすだけ」ドロモスは「姫と交換」だとユンを連れていく。「ユンは命の恩人だし高華国で唯一の友達だしユンは助けなきゃ」とメイニャン。更にヴァルに「お前ドロモスに刃向かったりしてもう後戻りできないぞ」というメイニャン。ヴァルは「お前と一緒に生きる でいいよ」と。メイニャンの手を引いて緋龍城に向かうヴァル。

だったらチャゴル殿下の愛人なるのを黙って見ていないで南戒にいるときから告白して仲良く暮らせよという気もするが・・ヴァルもめんどくさい男。

「ユンがいないと城に入るには許可証がいる。さっきの女の子達(の中)のリリは水の部族長の娘らしいから多分なんとかしてくれる。」とメイニャン。

ヴァルが南戒の人間と知っていてあっさり受け入れるアユラは、「メイニャンさんはユン君のお友達ですもの。私達ユン君への絶対の信頼がありますの。そしてメイニャンさんは可愛らしい御方。お会いしたばかりですが守って差し上げたいと思ったらおかしいですか?」という。「あいつはここに来て良かったのかもしれない」と思うヴァル。

ユンを連れたドロモスたちは、緋龍城でヒューリがドロモスを一人殺したところに辿り着く。更に3人のドロモスがヒューリを取り囲む。もう一人はユンを拘束している。「みんながいてくれたら!」とユンの心の声が届いたのか、金州の天幕で、ハクを見守りながら不安な気持ちを抱えるヨナ。

(特別編) 昔々あるところに
雷獣という妖怪が人里に降りてきては、大刀を振り回してゴロツキを追いまわし、村をぶらぶらするテジュンをからかうという悪行を繰り返していた。そんなハクを追い出すために、テジュンはお見合いの話や遠方の職を斡旋する話を持ち込むが、結局差し入れを持ってきたヨナ姫への恋の鞘当てだったので失敗。テジュンがごろつきに襲われそうになったところで、お見合い写真と求人案内を返しに来たハクがごろつきを追い払う。

テジュンとフクチのコンビ大好きなんだけど、ずっとでてきてない。フクチはしっかり家庭を持ってそう。テジュンは副将軍だからキョウガ将軍が前線にでているあいだ、火の部族領を守ってるんだよね。暗黒龍とゆかいな仲間達、懐かしい。