2022年1月18日火曜日

スキップ・ビート!7

2004年7月16日発売

(ACT. 36 魅惑のサクセスロード)「短期間のうちにずいぶん演技上手くなったね セリフはもちろんだけど ふとした表情だけでもね」と蓮。養成所で役柄を言葉に頼らずに表現するという課題があって 難しかったけどでも楽しかったというキョーコに「君 演技の勉強は 不破への復讐のためにやってたんじゃないのか?」という蓮に(きっかけは蓮を自分の演技でオロオロさせたいという不純な動機ではあったけど)「『最上キョーコ』を作るため 子どもの頃から自分が何かをやりたいと思ってやったことって何一つなかったんです」ショーちゃんが笑ってくれるからお母さんがいつか笑ってくれるからショーちゃんのお母さんが喜んでくれるからと思いだすキョーコ。「演技の勉強をしてると 自分の力で新しい自分を生み出して育てていけるって思えるんです」説得力ないから信じてもらえないよねと見上げたの顔には、神々スマイルの蓮が「よく わかった」と。どんなに熱でフラフラになっても自分の好きな事に目一杯打ち込める敦賀さんを見ていつか私もあんな風になりたいって憧れた。だから今朝「君はそんなに俺が嫌いか?」といわれて言葉に困った。私敦賀さんのこと嫌いじゃないかも と密かにキョーコも思う。

いやもう二人とも惹かれ合ってる。

もう一晩看病のために蓮のマンションに泊まって、勉強しかけて眠り込んでしまったキョーコに、夜中に起きてきた蓮は「どうしてそこまで必死になって勉強しなきゃならないんだ?今の君を見ていると まるで全教科100点でも取らなきゃいけないみたいだ」と言われて、これは母のご機嫌を取るための受験じゃないから、100点取らなきゃいけない訳じゃなかったんだと、強迫観念に駆られている自分に気が付いたキョーコ。蓮のゲストルームで安眠する。翌日仕事にいく車は大渋滞、このままでは蓮の無遅刻キングの輝かしい記録に黒星がつく。地下鉄使った方が早いのかなとつぶやく蓮に、ファンにつかまって動けなくなる様子を想像するキョーコ。通りかかったキョーコの怨キョが見える霊感少年を脅かして、自転車を借りたキョーコは、蓮を乗せて、ファンを振り切り走る。「本当に間に合ったら出さなきゃしょうがないよな 100点だ」と思う蓮。

今だったらTwitterやらInstagamやらで大変なことになりそう。しかし自転車でニケツいやタンデムの敦賀蓮ってイメージから想像がつかないんだけど、久遠になったらやってくれるかも。


習慣で100点取らなきゃって思ってしまうの、毒親育ちの私にはよくわかる。私も蓮さんのように魔法の呪文をいってくれる人が欲しかった。

(ACT.37 軋む歯車)無事自転車で蓮を送って、午後からきまぐれロックの収録があったので社さんと交代した数日後、キョーコは無事高校編入試験を、全教科100点でクリアして高校生となった。幾月かたったが(ってスキビの時間軸合わない)芸能クラスでクラスメートはツアーやロケでしょっちゅう抜けていて友達はできてないが。その中で只一人七倉美森という売り出し中の新人アイドルだけ、「今日も何のお仕事も入ってないの?私だったら耐えられなくて 普通科クラスに変えてもらえるわよ!!そのくらいじゃなきゃ平気でいられないわよね 事務所で獲ってもらった仕事をさも実力で手にいれた様な顔をしてさあ」と中途半端にヤな感じ。

キョーコが自転車で仕事に向かうと、キュララのCMが町中の大画面に。見ている人たちの評判は「髪の長い子はなかなか綺麗 短髪の子は普通で芸能人としての華は無い」世間のコメントはだいたいそうなのだが、それはショータローを思い出してむかつく。と怨キョをだしているところで、蓮からの電話が携帯に。

あの自転車、ちゃんと返したのだろうか。

つまんない学校だなあ。キョーコちゃん憧れの高校生活楽しい?もっとも養成所もレッスンは楽しいようだけど、友達がいて楽しいってわけじゃないからいいのか。特に養成所の方は既にLMEに入っているキョーコに他の生徒はよく思ってないのはしょうがないか。

「一応仮にもテレビに顔が出るようになった『芸能人』がそんな怖い形相であるくもんじゃないよ」とどこかで見ているような蓮の言葉に、周りを見回すと、歩道橋の上から蓮と社さんが見下ろしていた。携帯の番号はだいぶ前に椹さんから聞いたという。今日ここで会えそうだという情報も椹さんから聞いたという。椹さんには口止めしたのに自分が『坊』だということを聞いたのかと青ざめるキョーコだったがラブミー部の仕事だと聞いただけだった。君の制服姿を一度は見ておきたかったという。よく似合ってると。編入試験オール満点でクリアしたのも蓮は社長から聞いて知っていた。そのことで敦賀さんがプレッシャーから解放してくれて余計な力が抜けて、今までどんなに努力しても届かなかった100点が手に届くようになったとキョーコはお礼をいう。

スポーツとか演技とか演奏ならわかるけど、100点はある程度努力すればプレッシャーにかかわらずとれる様な気がするけど。もっとも緊張しているとケアレスミスをするということもある。

頭を下げてお礼をいうキョーコを見つめる蓮の顔に驚く社さん。社さんここで何か感じているよう。宣言通り無遅刻の記録を守ってくれたお礼にラブミースタンプを押すという。一旦100点のスタンプを押した蓮だが、キョーコの お仕事休まずに風邪治せるようにバックアップするって宣言したのに 敦賀さんが休んじゃったら、私の仕事に落ち度があった事になるじゃないですか 私そういうのすっごく嫌なんですよね 私は自分のやるべき仕事を全うしただけなんですという発言に「すごく自己満足なんじゃ」と社も思ったところで蓮が渡したラブミースタンプ帳には100点スタンプに加えて-10点スタンプが押されていた。90点スタンプあるのに気づかなくて押し間違えちゃったんだとしれっという蓮。仕事をする上で、宣言したことをやり遂げられなかったら嫌だからがんばったって、当たり前でなんだから100点でしょ!これでは社さんも「仕事を全うした」が気に入らなかったとピンとくるのが当たり前。しかしここで蓮は初めてキョーコのことを「最上さん」と呼んだ!今までずっと「君」だったのに。って今までがあまりにも失礼じゃ・・

その頃LMEではキュララのCMを見たクィーンレコードの麻美さんが不破尚の新曲のプロモーションに使いたいという申し出が来ていた。

(ACT.38 運命のDATE)椹さんから、尚のプロモーションビデオに出演の依頼が自分と琴南さんにあったと聞いて、人をモノみたいにと、いったんはキョーコは断る。アイツと同じ位置か上位に上り詰めてからアイツの目の前に出て行きたいのだ。一方琴南奏江はドラマの仕事をもらったという。キュララのCMを見た脚本家の一存で、元々決まってた子を降ろして決めたという。その子も新人でたぶん小さい事務所に所属しているので、何も言えなかったんだろうと聞いてLMEにしておいてよかったとキョーコは思う。

私はお芝居がしたい お芝居だけで暮らしていけるすごい女優になりたい だからそのためには誰かを踏み台にする事だって厭わないという奏江。それを聞いてキョーコは今度は私がアイツを踏み台にしてやるべきだと燃える。ショータローを引き立てる花なんか絶対にならない アイツのプロモでアイツと対等に目立ってやると。幸い二人セットでなくてもいいということで喜ぶキョーコを見て、意地張って最上さん、やっぱり不破のおっかけなんだ、と誤解する椹さん。まあ無理も無いけど、その後もずっと椹さん誤解してるのかなあ。クィーンレコード本社でキュララのCMの京子を見る尚。キョーコに似てなくもない気がするが髪型と色だけで女ってこんなに変わるもんなのか?と。『復讐』なら面白い。何が出来るかやってみろと。

実はプロデューサーは奏江の方に興味があったのだが、こっちからオファー出しといて断る勇気が無かったと思う。クィーンレコードにとってLMEはアカトキに並ぶ怒らせると怖い取引先であの二人は宝田社長の秘蔵っ子だっていうから。ブミー部員は宝田社長の秘蔵っ子!?

キョーコは勝負服ラブミー部ピンクつなぎで撮影に臨む。

羽田空港で地方ロケに向かう社と蓮。キュララのCMのキョーコを見て、「地方ロケで一週間ほど東京を離れるとキョーコちゃんに連絡したか」と社さんに言われて、「何故俺が?」と蓮。だってお前達この間ずいぶん仲良くなってたじゃないか 明らかにお前のキョーコちゃんを見る目が優しくなった」といわれて驚く蓮。確かにあの子への誤解が解けてあの子の見方が変わったけど、自分は思っていた以上に、あの子の演技の勉強と不破が関係なかった事に安堵してたらしい。やっぱり『復讐』なんて目的のために芝居をされたくないんだよな 一度しかめぐって来ない貴重な人生の一部を いっそ会えなければいいんだ 会わずにいるうちにいつか忘れてしまえるまで もうずっと不破なんかと、と。

それはもう嫉妬といいます。全く自覚の無い蓮さん。

社さんは蓮にもう一つ聞きたいことがあるらしい。

一方キョーコは10時半に来いといわれて10時に入ったのに、もう11時でイライラしていた。そこに入ってきた尚。

(ACT.39 自己幻影)どうやらキョーコは間違った部屋へ案内されていたらしい。呼びに来た尚はじっと京子を見つめる。京子が最上キョーコだとショータローにばれると踏み台計画が阻止される恐れがあるので、コギャルを装う。コギャルって1990年代だからスキップビートの連載は始まったときには既に廃れていたのでは

総合プロデューサーの麻生春樹は尚のデビュー曲のプロモから名前は知っていたけれど、キョーコは男性だと思っていたのでFカップの女性であることを知って驚く。尚はミルキちゃんと呼んでベタベタする。改めて自分は家政婦以外の何者でもなかったと思い知るキョーコ。そこに現れたのは共演者の七倉美森、高校の同級生でもある。自分の素性を明かされないように、はじめましてと、美森のファンのふりをして演技する。

今回のプロモは、清らかな心やさしい二人の天使のうちの一人と、これまで誰も愛したことがなかった冷酷な悪魔がある日出会って一目で惹かれ合い、二人は相容れない種族なのでお互いの身を滅ぼすとわかってて止められない。それを悟ったもう一人の天使がその手で悪魔を殺してしまうと。キョーコは悪魔殺しの天使をやりたいと申し出る。

美森が敦賀さんの悪口を尚にいっているのを聞いて、ウソつきだけどイヂワルだけどショータローなんか比較にならない尊敬できる人なのにとキョーコは身もだえする。それ敦賀さんを褒めてるのだろうか。美森は「キョーコと同じ学校で、去年高校は入れなくてダブってるからキョーコは年上らしいけど、編入テスト メチャ成績良かったみたいだから入試で失敗したって事はなさそうなのに」と尚に話している。尚が美森に、キョーコの名字を聞くところまで盗み聞きしていたキョーコは、怨キョをだし口を封じる。

先にお弁当の時間となる。尚は美森のつくったお弁当を食べることになるが、尚にお弁当をつくっていた、かつての健気な自分を悪夢のように思い出す。美森のお弁当には尚の苦手な甘い卵焼きがあって、こっそり捨てようとしているのをみたキョーコは思わず自分の仕出し弁当のゆで卵用の塩の袋を尚の前に滑らせる。

私のオリジナル感想じゃないけど「敵に塩を送る」キョーコちゃん(まんがParkより)。しかし東京では誰にもいってないし京都でも親しか知らない様な卵焼きの好みを知ってたら身バレするの当然なのにキョーコちゃん優しい。

(ACT.40 天地決戦)京子ちゃんはキョーコちゃんかもしれないとなんとなく思い始めた祥子さん。尚も誰も知らない自分の卵焼きの秘密を知っていることから、キョーコかもと思い始める。ふと目についた、去年欲しそうにしていたオデットの化粧品をみて化けの皮を剥がしてやると思いつく。キョーコもまずったとは思っている。

七倉美森のEカップバストを見て、この子は絶対私と同じ道なんか辿りはしない(尚の好みだから)と、過去の自分のしてきたことがますますムダに思えるキョーコ。悪魔の扮装の尚に一瞬見とれるキョーコ、めざとく「俺に見惚れてたろ」という尚。「好きなくせに 妖精だの王子だのお姫様だのの話」尚が自分の正体に確信を得ていることを感じるキョーコ。「ちゃんといつも通りショーちゃん♡って呼んでくれよ」と迫ったところで妬いた美森が間に入って尚を引き離す。白鳥型の化粧品を見せて、なんて名前だったっけと、しらっと皆に聞く尚に、自分が名付けた「オデット」という言葉を発するキョーコ(製品名としてはロイヤル・スノーだけど)。

逆にキョーコだと最初から見抜けないことに驚く。まあそれだけキョーコの変身ぶりがすごいということだけど。

一方社さんは、蓮がラブミースタンプを押し間違えるなんて信じられないと食い下がっている。「間違えたからって 何も律儀にマイナスを押さなくても 100点のままあげたって良さそうなものを キョーコちゃん灰になるほどお前のために頑張ったのに」というのを聞いた蓮は急に冷たい表情になり「あの子が頑張ったのは俺のためじゃないじゃないですか あの子は自分の仕事に汚点を残したくなかっただけなんです」(ってラブミー部の仕事で代理マネージャーしてるんだから当たり前なのに、これでは自分のために尽くして欲しいといってることになる)というと、スッキリした顔の社さん、「気持ちはわかるよ 自分のためにやってくれると思っていた『一生懸命』が 実は義務だったってわかったら 誰だってショックだからね それが好きな女の子だったら なおさらだよ」と爆弾を落とす。キョーコちゃん相手に他の人には向けたことがないような神々スマイルを向けたのをみたことがある社さんは、こいつ・・・!!こんな恋愛百戦錬磨な顔をしていて とてつもなく恋愛音痴なんじゃ!!」(この後2022年連載現在まで永遠に社さんにいじられる敦賀さんの始まり)

「俺はお前が何しようが痛くもかゆくもねーんだぜ?俺に復讐とやらをしに来たんだろう?チャンスをやるよ お前が一体どれだけ俺を脅かせるか」と言い放つ尚。しかし天使に扮したキョーコを見て、尚も美森も麻生さんも祥子さんも他のスタッフも呆然とする。 

(ACT.41 悪魔殺し)呆然とする尚にケリを入れたキョーコは「痛い?でもね私のココ(心)が壊れた痛みはそんなもんじゃないのよ。あんたが格好つけで良かったわ 私をこの仕事から降ろさなかった事死ぬ程後悔させてあげる」と笑う。麻生さんは、尚にキョーコが幼なじみであることを確認する。一度だけ会ったことがある(1巻ACT.1)祥子さんも、「ほんの数ヶ月前ただの一般人だったのに ほんとうに尚のところまで来てしまった」と呆然。

しかしキョーコの目つきだけで自分を呼んでるってわかるのか・・・尚ちゃん一筋だったときにこんな呼び出し方したことないだろうに。

キョーコが嫌いで仲の良い演技が出来ないで泣き出す美森を、尚に「なんとかしなさいよ」というキョーコ。「お前本当に女には嫌われる奴だな」と尚。「あんたが 子供の頃から私にだけ慣れ慣れしかったせいで あんたを好きなバカ女共から 私は迫害を受けてたのよ!!」

まあキョーコのこの性格のおかげで敦賀さんとも親しくなれたし、敦賀さんになびかない奏江とはうまくいってるわけだし。

尚はあいつは最上キョーコという名の知らねー女だからと美森に言い聞かせる。しかし美森は「あの子が天使の姿で出てきた時尚ちゃんあの子に看惚れていた」と。

結局キョーコの演技力で、美森もついキョーコと仲の良い演技をして乗り切る。一方麻生さんは「京子ちゃん あの子・・予想外なのはビジュアルだけじゃないわ 演技もよ 尚あなた京子ちゃんとのシーンは気を引きしめてないと 美森ちゃんみたいに引っぱられるわよ」尚はキョーコが自分を演技で喰い殺すつもりなのがわかった。

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