2022年9月14日水曜日

スキップ・ビート!39

(2016年9月20日発売)
(ACT.231 GROUND CALL)
10分かけてシャワーを浴びる冴菜さん。その間御園井さんはフロッピーディスクにいくらでも接触できる。その後、御園井さんが自動販売機に飲み物を買いに行ったあいだに、冴菜さんはフロッピーディスクをチェックするが、今度は逆転していない。触れてないのは既にデータを盗んでいるからという可能性もあるが、あの優しさも笑顔も全部嘘だなんて信じたくない冴菜さん。

戻ってきた御園井さんの携帯のバイブが鳴ると、顔が険しくなる。突然用事ができたといい帰る御園井さん、冴菜さんを振り返り「ごめんな」といって消えていったのが最後だった。改めて冴菜さんがフロッピーディスクを調べると偽物で空フロッピーディスクだった。

そもそも冴菜さん、重要資料を持ち出すのがまずいでしょうが。確かに仕事が終わらなくて、表に出したら大問題になるような個人情報を、持ち出して家で仕事をした経験、私にもあるけれど、弁護士さんの扱う情報は、企業秘密や個人情報でも特に重要なものも多いし。

そしてどう考えても、今まで2回フロッピーディスクが逆さまに入れられていて十分怪しいのに、まだ自宅に持ち出し禁止のはずの重要情報を持って帰るのは、あまりにも非常識。御園井さんを信じるかどうかの問題じゃなくて、たとえ恋人でも夫婦でも、仕事上の機密情報を晒してはいけないし、相手が信用できるかどうか賭けをするなど、問題外。

御園井さんもかなり詰めが甘いようだけど、冴菜さんがほんとうに自分を信じているから心が揺れたのかな。将来キョーコの父として現れるのだろうか。今頃家庭を持っていて、キョーコの異母兄弟がいたりして。キョーコも冴菜さんも許さないで欲しい。いや御園井さんがいないとこの物語、始まらないのだけど。

そして御園井一志という男はその存在ごと消えた。携帯は電源が切られていて翌朝には解約されていた。彼から聞いていたアルバイト先にもそんな人物を雇った記録はなかった。藤道さんの一族は代々警察関係の職務に就いている人が多く、身内のコネで照合してくれるのだが、冴菜さんの部屋には指紋も髪の毛も彼の私物もなかった。

しかし冴菜さんとSexもする関係だったのに指紋も髪の毛も残さないというのは、最後の日の冴菜さんがシャワーを浴びている10分間に、あと片付けもしたのかな。すごいプロ。いったい御園井さんって何者?将来あかされるのかな。キョーコも冴菜さんも許さないで欲しい。しかし、そこまで用意周到なのに避妊しなかったの?キョーコこそ重要な証拠なのに。

盗まれたのは5年闘ってきた裁判の明暗を分ける重要な情報だから、表立った騒ぎにすることは許されなかった。当時冴菜さんや藤道さんや片桐先生の所属していた業界最大手の『アスカム』という弁護士グループの、片桐先生は京都支部の要だったが、その上層部東京本部から、事務所内からの情報漏洩である事は何があっても隠蔽する様命令があった。この裁判にケリをつけられれば東京本部に栄転するはずだった片桐先生の昇進もなくなり、総ての責任を片桐先生はとらされた。

状況を見ると、恋をしたとか、騙されたとかを差し引いても、冴菜さんにかなりの落ち度がある。もちろん盗んでもいいわけじゃないけど。本人もわかっているので御園井さんを恨んではいないと言っているけど、自分の浅はかさや愚かさへの嫌悪感をキョーコに向けてきたわけで、これは絶対に許されない。キョーコこそこの件に無関係なのに。

今日母と会うことになったというキョーコの伝言を、CM撮影中の上杉虎徹さん(飛鷹君のお祖父さん)の屋敷の弓道場で聞いて、頭を抱える敦賀さんと社さん。自分を鼓舞するための『敦賀袋小路計画』だったのだが。キョーコちゃん尚のPVで演技に行き詰まったときも、繋がらなかったけど、敦賀さんにアドバイスをもとめていたっけ(8巻ACT43)。通常なら敦賀さんに個人的なことで電話しないけど、やはりいざというときに思い浮かべるのは敦賀さん。で、敦賀さんがメッセージを聞いただけでなくかけ直そうとして(8巻ACT44)社さんを驚かせたけど、まだ二人が微妙な関係だったあの頃から敦賀さんにとってキョーコは気になる存在ではあった。

(ACT.232 ENDLESS GIVE UP)
虎徹家に殺陣を習いに来た奏江が、頭を抱える敦賀さんと社さんを見かけて、キョーコと母親の件だろうか、でもなんで敦賀さんが知っているのか疑問に思う。敦賀さんにこんな顔をさせられるのはキョーコしかいない。さすが琴南さん、よく見ている。でも親友に自分が聞けなかったことを敦賀さんが知っているかもと思って、敦賀さんの方に嫉妬してる琴南さん、最高に好き。😍

敦賀さんをガン見する琴南さんを見て、奏江もああいう男が好きなのかと勘違いする飛鷹君。いや琴南さんもラブミー部員だよ、飛鷹君。

キョーコが心配だけど電話が繋がらないのでSMSを送る敦賀さん。「文字じゃつまらないからメールは使わない主義」は頑強な主義思想でもない。せいぜい麩菓子レベルと社さんに答える。

回想
冴菜さんがキョーコを身籠もっていることに気づいたのは妊娠5ヶ月を過ぎた時期で、法律で中絶が許されるボーダーラインが迫っていた。

そこで言葉を躊躇う冴菜さんだが、キョーコに「どうぞありのまま仰って下さい。私は大丈夫ですから」と励まされて「お腹の中のキョーコは自分の汚点の象徴としか思えなかった。大切に育んでいく気になんて到底なれなかった。この手で触れる事も愛していけるという仄かな現実ですらも私には持てる自信が無かった」という。引き受けてくれる医師に辿り着く前に法的タイムリミットを迎えてしまったという。そしてお腹の中のあなたもろとも滅んでつけるケジメの仕方を選んでしまった、と。

キョーコを自分の汚点の象徴と思うのなら生まない方が良かったと思う。あるいは産まれたらすぐ養子に出した方が良かったのでは。これはネグレクトもいいところ。親子だからって、合わないことも当然あるのだし。まあキョーコに励まされたからと言え、正直に伝えられる冴菜さん、まだキョーコとの関係の修復の可能性あり。何もわからないまま嫌われるより、キョーコにとってはよかった。

途中で仕事に呼ばれる冴菜さん。キョーコは冴菜さんが呼ばれた後、呼びに来た藤道さんと
「消してしまいたいと思う程愚かで浅はかになり下がる様な不様な恋を私も経験した事があります。(経験も相手の男も)あの人と同列にするのはおこがましい程小っぽけでハナクソみたいなものですが」と話す。

滅びる(すなわちお腹の子とともに自殺?)はずだった冴菜さんもキョーコも奇跡的に無事で、片桐先生が現在の事務所の前身になる事務所をを立ち上げて「本気で私に詫びる気があるのなら私のために馬車馬になって働け!」と冴菜さんを引っ張ったという。

いや、片桐先生素晴らしい。部下の新人弁護士のおかげで出世を棒に振って職場もやめざるを得なかったのに、そのドジをした新人弁護士の娘を自分の妹夫婦に預けて、今では立派な弁護士事務所をたて、今ではメディアでも「笑いも取れる弁護士」として活躍って。

「君は感性が柔軟だ。幼い君からしてみれば最上の取って来た態度は理由がわからなくてさぞ理不尽だったことだろう。あいつの頭から君があいつの一部か分身かの様な思い込みが消えない限りその境遇は続いたはずだから。わかってやって欲しいとは言ったが決して容易いことじゃない。」という藤道さんに、「少し前の私なら無理だったかも」とキョーコ。

藤道さんはずっと冴菜さんを見てきたから、冴菜さん寄りなのはわかるけど、17歳のキョーコには「わかってやって欲しい」というのはあまりにも酷。

「なら最上を許せる?」といったところで冴菜さんが戻ってくる。「私子供の頃、あの人にほめてもらえるのが夢だったんです。よく頑張ったわねって頭をなでてもらうのが。あの人の望む結果を出し続ければいつか叶うと思っていた。必ずいつかやさしく微笑みかけてくれるって。今日私の知らないあの人の事情を聞いて、私やっぱりもう諦めます『あなたに愛されたいと思うこと諦める事を』諦めます。」

あと3年で成人だし、そこまで母親にこだわらなくていいし、許さなくていいけど、冴菜さんも自分を冷静に見つめてキョーコにすべてを話せるというのは、救われるところがある。大部分の毒親は自分を正当化すると思う。冴菜さんの性格からして、今後もべたべたした関係にはならないだろうけど、遠くから相手の幸せを祈る穏やかな関係になれるといいな。

冴菜さんの子供はいません発言も、ローリィ社長に何をやらせてもかまわないけれど、親子だと世間に知られないようにしてくれるならといったのも、自分の手を離れて羽ばたくのがキョーコのためだと思ったからかな。キョーコを自分とは別の一人の人間なんだと認めつつ在るのだと信じたい。まあそういう意味でも大人になったキョーコにとっては過干渉すぎる親よりマシかも知れない。

「私に子供はいません」発言もう一つの解釈。冴菜さん、テレビにでるのは不本意だったと思うけど、本名で出てるから、どこかで御園井さんが見ていることを危惧しているとか。御園井さんは自分と冴菜さんの子供がいることを知らないと思うけど、もしキョーコの存在を知ったらどう思うだろう。いや通常は芸名の『京子』だけしか表示されないから、通常気が付かないと思うけど。

遙か昔3巻ACT.17の養成所の実技テスト「天使のことだま」で、「お父様だって人間よ。我を忘れて取り乱せば本気で人を傷つけてしまう事もあるはずよ?」「わかるでしょう?親だって本気で実の子を憎めるの」といってキョーコの気持ちはこの冴菜さんの態度から来ているのかな。あれはでも結局本気で父親に憎まれてないことを妹に悟らるためだからそれも心のどこかでキョーコは感じていたのかも。切ないけれど。あれは、うっかり口にした言葉から、まだこれから演技を習いたいというところなのに自分で演じることになって、敦賀蓮ならどう演じるだろうかと思ったけど、役柄が女の人なら問題外と思ったのだよね。

(ACT.233 CLEAR MIST)
「これまで何度も期待しては否定され続けて来て、ガッカリするだけだからもうやめようってもう期待はしないって自分に言い聞かせてきた。なのにやっぱり期待してしまう。あなたの些細な一言にもしかして・・・って性懲りも無く淡い期待が芽生えるのを止められない。だったら私はもう自分の気持ちに抵抗しない。私にはあなたと本気で嫌いになれない。あなたがどんなに私のことを嫌いでも。」「今はまだ主役を引き立てる役柄しかもらえないけど、誰もが認める日本を代表する女優になってみせる。この身体にあなたの血が流れている事をあなたが誇りに思えるようなすごい女優になってみせるから、その時は頭をなでてもらっていいですか?」頭を近づけたキョーコの耳元でそっと「あなたがそれを求めるのなら」と冴菜さん。

帰って行くキョーコを見送りながら「嘘でも『あなたを嫌いな訳じゃない』って言ってあげれば良かったのに」という藤道さんに「嘘はつきたく在りません(あの子に触れると過去の自分に逆戻りしてしまいそうで嫌悪と恐怖で拒絶し続けた。長い月日の流れの中で可愛いと思う瞬間もありましたけれど私には普通の親の様に愛せる自信は・・・)」「君に視界を濁らせるその呪われた霧はいつか必ず晴れる。彼女が君には到底まねできない様な何かを成し遂げた時に。或いは彼女の言う目標が果たされるのを待つまでもなく霧は晴れる」と(「私にできた事がどうしてあんたにできないの」とキョーコに当たった日々を思い出す冴菜さん)

しかし冴菜さんどこかでキョーコに謝って欲しい。あとここまで自分をわかっていながら自分を変える気はないのね。未だに人間としてはキョーコより未熟。母親が子供から無償の愛をもらうなんて。子供から見たら、どんな親でもなかなか嫌いにはなれないものだよ。藤道さんも鰐顔先生もどれだけ冴菜さんを支えてくれたことか。社長さんの言うとおりラブミー部で少し鍛え直した方がいい。

キョーコのメールボックスには、留守録のメッセージを聞いた敦賀さんから心配するショートメールが入っていた。

琴南さんからも事務所部室で待つというメッセージがあったので、事務所に寄ると、椹さんから、この3日ほど匿名でラブミー部への変な仕事依頼の電話があったという。オーディションで勝ち取った『くの一』役を、後日事故を装い怪我をさせられもう二度と自分の脚では立てない身体にされて、卑怯な手段で負け犬に奪われた怨みを晴らして欲しいと。

(ACT.234 泥中の蓮)
どうもその役は、内容を聞くと社長がモー子さんに押しつけた「泥中の蓮」の登場人物のようだ。

部室に来た琴南さんは元気いっぱいのキョーコを見て、用が済んだという。敦賀さんの珍百景はこのことは何の関係もない可能性が高いと、心の中で思う。

改めて「泥中の蓮」の『くの一、紅葉』のオーディションの話を琴南さんに訊いてみると、確かに一度決まったはずのくの一役のオーディションをやり直すことになったという。普通は決まってた人が何かの事情で出られなくなったんならオーディションで次点候補だった人が選ばれるはずなのにオーディションのやり直しをするのは松島主任も不思議がってたという。そういえば琴南さんが『千鳥』役のオーディションを受けた時も力ずくで奪う系のひどいのがいた。という。結局落ちたけれど。

琴南さんもまだこれから2次審査だけれど既に役作りを初めて、時代劇の重鎮で飛鷹君のお祖父さん上杉虎徹さんに殺陣の指導をしてもらっているという。

それで『千鳥』のオーディションに落ちた力ずく系女子が『紅葉』のオーディションにも乗り込んで行ってたとしたら、さっきの物騒な恨み節話も全くのデタラメじゃないかもしれないと言い始めた琴南だが、キョーコは琴南さんとの共演を目指して、紅葉のオーディションを受ける気になっている。俳優部で松島主任に京子ちゃん所属がタレント部だから情報がそっちには回らなかったんだなと言われて、どうしてタレント部なら情報が回らないんだろうと思うキョーコ。

キョーコ、LEMに入るときは何をやりたいかも全く考えてなかったからタレント部に入ったけど、女優になりたいとはっきり目標が定まったのだから、俳優部に移籍していいのでは。

原作を琴南さんから借りるために一緒に帰るキョーコに、琴南さんは、今日敦賀さんを見かけた話をする。何の撮影だったかは知らないけれどものすごい苦悩してる様子だったという。文字通り頭抱えちゃっててらしくないとこ見たと思ったと。仕事上のトラブルかな・・とは思うけどといいながら、ふと思い出して「アンタ、敦賀さんに母親関係の話ってした事あるの?」と聞くが一度も無いと言われて、やっぱりこの子の事が原因ってわけじゃないと思う。
モー子さん正解だったんだけどね。

一方キョーコは、敦賀さんがまた自分の闇に捕らわれているのでは心配するが、いつもこっそり一人で解決しようとしているを知っているキョーコは聞けない。明日の夜またグアムに発ってしまうのに、キョーコも明日はBOX"R"の全員揃って撮る最後の撮影だ。敦賀さんは私を簡単に元気にしてくれるのにと、もどかしく思いながらだるまやの看板まで手伝いをしたあと暖簾をしまおうとして落としたところへ助けにくる敦賀さんと社さん。

この後ろから突然「ごきげんよう最上さん」とアップで登場する敦賀さん、素敵すぎてキョーコは心臓がとびだしそうだったろうな。

(ACT.235 SAKURA メッセンジャー)
お騒がせして誠に申し訳ございませんでした・・・と点々だらけのメールはまるで心配してくれと言わんばかりだよなと敦賀さん。そのメールを送ったときはむしろ清々しいしい気分で・・というと「それならそれで何故清々しい顔文字の一つも入れない!!」と叱られる。(コイツは何て尤もらしい送らせようとしてるんだ送らせようとしてるんだ、貴島のタイヤキメールにキレてたもんな。なんか俺ってその流れに持っていくために上手く利用されてない?)と内心突っ込む社さん。

「私の凹み元が母だと気づいて様子を見に来て下さったんですか?」とキョーコ。以前代マネしてくれた時の『編入試験』に対する君の様子でご両親が随分厳しい人なのかなっていう印象が強かったから」「清々しい気分だったって事はお母さんとの関係に何か良い兆しが・・・?」「はいっ」

社さんと蓮にオーディションを受ける話をすると、もともと泥中の蓮の『浪人』の役は蓮に話が来ていたので、ストーリーを知っている社さん。

BJのクランクアップより泥中の蓮のクランクインの方が早いスケジュールだったしBJは最後は海外だし断ったという。でもオーディションとか言ってるって事はまだ撮影始まってないんだなと。

隣の蓮を見るとなんか落胆目をしているように見えるし、と落ち込む社さんに、何かトラブルがあったらしく撮影に入れないのもそれもあるのじゃないかとキョーコ。

そして『紅葉』は琴南さんが演る予定の『千鳥』を守るのではなく、どちらかというと憎しみの対象で、主人公を挟んで『紅葉』と『千鳥』は恋のライバルだと社さんに教わって埴輪になるキョーコ。

そこに大将とおかみさんが来る。

帰りの車で「もし『紅葉』を本当にゲットできたとしたらキョーコちゃん公で初めて誰かに恋をする役を演るんだな」という社さんに、似非紳士スマイルの蓮。社さん、わざとやってる?

TBMへいくと祥子さんにばったり出逢う。尚の「余計な事は一切考えるな。お前はお前の決めた未来だけを貫き通せ」という言葉を思い出し、お礼がしたいと尚の控え室に祥子さんといく。が、尚の顔を見たキョーコのリアクションはいきなりスネへの蹴り。

(ACT.236 呼応野望(ハウリングアンビション))
京都の尚の母と電話で話すと「ウチの子がキョーコちゃんをまきこんで家出た事は詳しい事情なんか訊かんでもわかりきってる事なんや。何度訊いても『キョーコちゃんとなんてもう会うてない。居場所なんか知らん』で済ませるなんて無責任すぎる。ほんまの事言うたら今月キョーコちゃんに会えるなら連れて帰る算段つけようと思てたんや。でも冴菜さんからキョーコちゃんの好きにさせてやって欲しいて頼まれてしもたさかいに『なりたいものがあるみたいでそれには東京に居る方が便利が良いみたいだから』て。

これが一年前ならどんなにアイツが憎くても女将さん相手に我を通して東京に留まっていたとは思えない。復讐とは別に小さく芽吹いたお芝居への感情も不純すぎたし(蓮を私の演技でアタフタさせたいと)アイツ、もしかしてどこかで守ってるつもりはあったのかな。ようやく見つけた自分を活かせる私の未来を。

母親に愛されず、尚の家では遠慮と気遣いばかりで、自分のしたいことを全く考える余裕がないキョーコに、『これが自分』と言える個性を持てというのはわかるけど、それが伝わるように尚はキョーコに言ってない。まあ尚自身も意識してないのかもしれないけど。結果的にキョーコが京都の家から解放されるように尚はしているんだけどね。で空っぽの人間が嫌いなくせに、いざキョーコが目標を見つけて羽ばたけば新しい人間関係もできるのに、独占欲を見せる尚はちょっとね。まあいいところもあるから、二人がもう少し穏やかな兄妹のような関係になれる日がくるといいな。

しかし尚、40万円の靴が買えるなら、東京に来たときに生活費やマンション代キョーコに返せ!

女将さんと話して、あの人(冴菜さん)とも会って話し、二人の理解は得られたので京都には帰らない。自分の野望を果たすまで。(アンタが嘘をつき続けていなければこんな事を言える私は居なかったけど)

グッジョッ👌ジョブといってやってもいいかと思ったけど、乙女の唇に事項も事故もありゃしないと尚の40万円の靴を掘削するキョーコ。

こうなるところが幼馴染みの気安さ。で、蓮がキレる原因でもあるんだけどね。

私はここから高みへ昇る。次へのステップも決めてある。今に上から旋毛を踏んであげるから。というキョーコに、「お前の言う次のステップってのを上がり切るその前に俺はまた一足飛びにスケールのでかい更なるステージへ・・・」祥子さんに挨拶して出て行くキョーコ。

雑誌のあらゆるジャンルの変わり種をのせるコーナーのインタビューで、天宮さんと共にラブミー部員へのインタビューに応じるキョーコ。「私の野望はどんな役でもこなせてしまう最高で最強の日本を代表する一流女優になる事です!!」と。

キョーコはオーディションに備えて、モー子さん→飛鷹君を通じて虎徹さんに殺陣を指導してもらえるよう頼む。

(番外編 あの時の彼 ~MGHと14年目の親心~)
幼いキョーコと会った藤道さんは「藤道奨(しょう)」と自己紹介する。しょうちゃんといっしょだとキラキラしたキョーコだが、ほんとうは(すすむ)と読むようだ。嘘だからとにっこりする藤道さん。「どこの馬の骨とも知らない男の血を引いてる君が憎らしくて、本名なんか教えてやるかと思ったけれど、君の身体に流れる血の半分は最上のものだと思うと『格好良い』と思われたいと思ってしまった」「僕は複雑によじれて絡みまくった知恵の輪みたいな、こ難しい女性がタイプでね」と。

先ほど藤道氏の紹介で面会した鰐顔先生も「コイツはエリート揃いの身内に司法試験は最度でクリアしないと一族追放と言われてわざと2度失敗してみせるマゾで下衆な変態だからあまり懐いちゃダメだよ」といっていた。
それって藤道さん、ものすごく屈折した冴菜さんへの愛。冴菜さんの心に余裕ができればキョーコちゃんへの態度もかわるから、素直に冴菜さんへの好意を表してくれれば少しは状況が改善したのに。

あと司法試験をわざと失敗するって、頭のいい人の嫌味な行動としか思えない。

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