2023年9月28日木曜日

薬屋のひとりごと

『薬屋のひとりごと』日向夏著

小説版とスクウェア・エニックス(月刊ビッグガンガン連載)版のマンガと小学館(月刊サンデーGX連載)版の漫画がある。

小説版 
著者 日向夏
イラスト しのとうこ
主婦の友社 ヒーロー文庫

マンガ版
原作 日向夏
作画 ねこクラゲ
構成 七緒一綺
キャラクター原案 しのとうこ
発行 スクウェア・エニックス

マンガ版
原作 日向夏
作画 倉田三ノ路
キャラクター原案 しのとうこ
発行 小学館

アニメ版もあります。

猫猫は花街で薬師の養父と薬屋を営んでいた娘。原料の薬草を採集している最中に、人さらいに誘拐される。売られた先は皇帝のために美女が集められた後宮。そこで働くのは二千人の官女と千人の宦官。真面目に仕事をしていれば2年で年季が明けるので、洗濯係として目立たないように過ごしていた。

東宮の母の梨花妃と、公主(ひめ)の母の玉葉妃は、後宮の二大勢力だが、どちらも母子共に具合が悪い。好奇心からつい様子を見にいって、白粉に含まれる鉛中毒なのを見抜いた猫猫。花街で養父は薬師をしていたので、白粉で命を落とす妓女を見てきたのだ。太医が気が付かないので、自分の裳を切り裂き、草の汁で「白粉は毒、赤子にふれさすな」と伝える。もともと毒のある白粉を使っていない玉葉妃は、白粉を使っていた乳母を解雇して親子とも無事だったが、聞き入れなかった梨花妃は東宮を亡くし、自分の健康も害してしまう。

玉葉妃からいきさつを訊いた、宦官の壬氏は、梨花妃と玉葉妃が太医を前に争っている場面ですれ違った猫猫のしわざであることに気が付き、同じ様な容貌のそばかすのある下女たちを呼びだしたときに、策略で猫猫だけが字を読めることをつきとめ、感謝した玉葉妃の毒味兼下女となった。

年季明けまで静かに過ごしたかった猫猫は、後宮一の美男子?壬氏が策略家であるのを身に染みて知ったので会う度に、蛞蝓を見るような目でしか見られないところも壬氏は気に入っている。

美貌の壬氏は、後宮の女性達が皇帝への忠誠を計る試金石でもある。壬氏に色目を使う女性は妃に相応しくない。

壬氏に武官から送られた包子を、猫猫は匂いを嗅いだだけで催淫剤入っていることを見抜く。そんな猫猫に壬氏は媚薬をつくるよう頼む。猫猫は医局を自由に使えるようになる。

牛乳と乳酪(バター)と砂糖と蜂蜜と可可阿を混ぜた巧克力(チョコレート)を千果(ドライフルーツ)にまとわせたのが媚薬。猫猫は慣れているから媚薬は利かないので、余ったチョコレートをおやつにとパンにしみこませておいたら、3人の侍女達がつまみ食いして、バッチリ効果があらわれ、壬氏やその従者の高順(ガオシュン)や玉葉妃や侍女頭の紅娘(ホンニャン)も目にすることとなった。

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