2022年3月9日水曜日

スキップ・ビート!17

2007年10月19日

(ACT.97 ラブストーリーは突然に-エンディング④)
蓮に膝枕をさせながらうとうとしてしまったキョーコは、蓮に寝顔を見つめられていることに気が付いて恥ずかしくて更衣室のカーテンで蓑虫になる。蓮はキョーコの中で自分の存在が不破よりずっと小さいとわかっているし、この子が自分を心配してくれるのも責任感からなのだとは思うけど、代マネのときはあんな慈愛を感じなかったので、もしかしたら少しは『ただの先輩』以上になってるのかと思う。今回も思い違いかもしれないけど、それに本当に『ただの先輩』以上になってても変に欲が出てきそうで返って困るけど。

転けそうになったキョーコが落とした金槌とだるま時計は、ストーカーに出くわしたときの武器と威嚇ベル替わりだと知って、「俺が守ってあげるのに。俺じゃ頼りにはならないのかな」と言う蓮に「昨日の夜まではすごく怖かったんです。気持ちで負けてるって言うか。でも昨夜敦賀さんがホテルに居るって緒方監督から聞いた瞬間、そんな恐さどこかへ吹き飛んでしまいました。敦賀さんの存在は私に勇気と自信をくれるみたいです。」と言われて、思わず咳き込む敦賀さん。敦賀さんには見せなかったけれど、一緒に落ちたお財布には、以前社長さんのテストのあと敦賀さんが口づけしたコーンの石が。思い出すのはそのときの眩しいキラキラ笑顔の敦賀さん。

転けそうになったけど、受け止めようと手を広げている敦賀さんの腕には落ちないキョーコちゃん!まるで、今の、そしてこれからのキョーコちゃんみたい。

ポケットのない服なのでフジ子ちゃんスタイルだといってるけど、フジ子ちゃんスタイルって敦賀さんに通じる?

そして尚をスパイしていたウッドストックスタジオスタッフは「もうできません。例の話はなかった事にしてください」とビーグールへ伝言。レイノもやる気をなくしたようだが、バンドは続けるとのこと。不破への復讐は俺のやり方でやらせてもらうとミロクにいう。

ロケバスから二人で戻ってきたところを社さんに目撃され、その後もぼんやりしている蓮。キョーコちゃんの方には異変がないので「些細でちっぽけな進展に喜びを噛みしめてるんだろう」とイジられる。この日本で女性が最も抱かれたいと思っている男がそんなちっぽけな事で喜んでいるなんて悔しくないか。キョーコちゃんに自分のことで頭一杯にして欲しいとか思ったことない?キョーコちゃんみたいに男慣れしてなくて純情な娘、お前の遊び慣れたテクでももってチュウの一つでも見舞ってあげれば瞬殺だぞ!!と。「(だから途中で踏みとどまったんじゃないかと蓮は思う)そんな男慣れしてなくて純情な娘に手順も踏まずいきなり手を出したら文字通り瞬殺されるのは俺の方なんじゃないですか?」との蓮の言葉にそうかもと思う社さん。
う~ん、今はまずいかも。いずれにせよ尚やレイノよりも蓮の方がキョーコちゃんに近いところに居るんだから、とりあえず少しずつ前進しよう。とはいってもこのあと連載10年後にも大して近づいてないけど・・・

(ACT.98 ラブストーリーは突然に-エンディング⑤)
軽井沢での未緒のシーンは撮影終了して、一足先にキョーコは帰るので、緒方監督に挨拶にラウンジへ。途中で祥子さんに出会って「ありがとうねキョーコちゃん尚が色々お世話になって」といわれてもピンとこない。「あの子。これからもどんどん確実に支持者を増やしていくわ。見てて、これからのあの子の成長」と祥子さんは真剣だけど「嫌です」と京子。祥子さんは何をいっているのだろうかと一人になって考えているところに、4日ぶりに現れたレイノ。
「お前を攫いに」というレイノに「魔界へ」と、そっち系が壊死しているキョーコは言い争っているとギャラリーの注目が集まり始め、あわてて人目につかないところに自ら誘うキョーコ。この時のお嬢様ぶりがツボ。しかしいくらなんでもストーカーを人目のないところに誘うとは・・・キョーコちゃんはビーグルさんと呼んでいてもう完全に🐶扱いなんだけど、レイノも「ビーグルは俺の名前じゃないぞ」じゃなくて、「せめてビーグールといえ」でしょ。
「なんといったって今の私には勇気と自信を与えてくれるこの聖なる魔除けの魔法具があるんだから」とコーンの石をかざすがレイノには効き目がない。
それは悲しみを吸い取ってくれるのが役割では?万能じゃないよ!
一方キョーコと百瀬さんの部屋を訪れた蓮は、ストーカーが同じホテルに泊まっている芸能人とはしらない百瀬さんから、キョーコは一人で緒方監督に挨拶に行ったと聞いて、あわてる。

追い払う効き目は無かった物の何かを感じたレイノは石を返す。「前の持ち主の思念がしみついている。お前のそんなちっぽけな感傷比較にはならん。それを持っていた時、まだ元の持ち主も子供だったはずだが、およそ一般家庭の普通の子供が持つ感情じゃない。もしもソイツが、そんな感情からその後もずっと逃れられない人生を余儀なくされていたのだとしたら、ソイツは今頃壊れるか自分でこの世から去っている」と。「もう一度貸せ」といわれて抵抗してレイノに組み敷かれるキョーコ。駆けつけた蓮はレイノの手首を捕む。レイノに、かつての石の持ち主の思念が伝わってくる。子どもの頃の鬱屈した久遠と子供のキョーコ、血まみれになって絶望にたたずむ久遠。思わず自ら飛び下がるレイノ。びっくりして顔を見合わせる蓮とキョーコ。

レイノはこのストーカー行為がなければ面白いキャラなのに。このあと恋愛感情に鈍いキョーコの気を引こうとけっこうかわいいキャラになる。

しかしキョーコ思わず出たこのショタフェチって・・・意味が違うのでは。そんなところも尚に似てるっていいたかったのだからショーフェチではあるいはショータローフェチ。

敦賀さんの血まみれの過去がでてくるのはここが始めだっけ。

(ACT.99 ラブストーリーは突然に-エンド)
「敦賀 蓮? それ 偽名だよな あんた だって昔は どう見ても外(人)」と過去が見える超能力者レイノには、金髪の後ろ姿が見える。「『敦賀蓮』確かにそれは芸名だけど?それが何か?」「そんな事より本題の話をしようじゃないかストーカー君?」と冷たい目になった蓮に、過去の金髪男の冷たい目が見えるレイノは更に下がる。「安心しろ誰も殴ったりしない。ただし君が二度と彼女には近づかないと約束すればの話だが」「いいだろう。別に死ぬのは怖くないが痛いのは遠慮したいからな」恐れるのはそっちと内心思うキョーコ「キョーコ。(その石を)絶対捨てろよ。そいつは元の持ち主の凶暴性もしみついて、もはや凶器と化して・・・」(『あれはキョーコであの石の元の持ち主は風貌こそまるで別人だがあれは間違いなく敦賀蓮。キョーコは全く気付いてないようだが、いったいどうなってんだあの二人』)とたち去りながら思うレイノ。

気まずい沈黙に「さっきはありがとうございました。助けていただいて・・」「何の話。さっきアイツが言ってた事。捨てるって何?」「もう終わった話ですからむし返すのも腹が立つので」自分には言えないような秘密をあの男と共有して、なれなれしく名前を呼び捨てにさせたりしてるんだと不機嫌に背を向ける蓮。心の中には「キョーコと呼ぶのは旦那様になるショーちゃんだけだからコーンは『キョーコちゃん』って呼んで」と言った幼い日のキョーコが浮かぶ。

レイノにいわれたことが気になるというキョーコに、なおも背を向けて歩きながら「『敦賀蓮』が芸名だってのも適当に言っても1/2の確立で必ず当たる」(いや芸能人ぽい名前とか、背景がわかっている芸能人かどうかによって完全ランダムじゃないから1/2ではないのでは)「君は本当に騙されやすいな」といったところでキョーコが呆然と立ち尽くしているのに気が付く。

敦賀さんいつもキョーコを萎縮させて本心が言いにくくさせてしまうけど、キョーコはそれが嫉妬心から来ているのを知らないから、単なるハラスメントになってしまっている。どっちみち嫉妬心も行きすぎると、暴力を伴わなくてもDVだよ。
「こんなだから、私いいように利用されてボロ雑巾のようにバカ男に捨てられるんです」と落ち込むキョーコに「なにもそこまで」と蓮。「アイツが言ったんです。コーンは子供の頃から悲しい思いや辛い思いをしてきたって。一般家庭の普通の子供が持つ感情じゃないって。その上そんな気持ちからその後も逃れられない状況に居たのだとしたら、コーンは今頃壊れてるか自分で(この世から去ってる)」「アイツが言ったことどうしても秘密にしたかった訳じゃないんです。ただ口に出して言ってしまうとなんだか全部事実だと完全に認めてしまう様な気がして・・どうしよう・・・もし本当にコーンが居なくなってたら」と涙が溢れてきたキョーコを見て(「俺こそどうしたらいいんだ!!名乗る訳にいかんだろ!!」)と焦る蓮(いいや!この時はともかく、思いが通じた2022にはいいかげん名乗れ!!)「だってコーン自由に飛べないって、すごく辛そうな表情をしてたのに、コーンが私の話を聞いてくれるのと同じくらいもっとコーンの辛い気持ち一杯聞いてあげれば良かった。ごめん」

「大丈夫だよ。コーンはちゃんと元気でやってる。だってコーンは妖精界の王子なんだろ?あ、違うかコーンは妖精なんだから人間じゃないな じゃこの世に居ないのは当然だ」「大丈夫。コーンはちゃんと大人になってる。羽だって生えてる。空だってちゃんと飛んでる。」と蓮に抱きしめられる。この場面好き!!!本来ならすっとんで逃げそうなキョーコちゃんが安心して蓮に抱きしめられている。

レイノはビーグールのメンバーから、ウッドスティックからはバッサリ切られたけれどニューヨークのスタジオを押さえたと連絡を受ける。「ホテルの裏でリンゴ狩りに手間取ってたら、すごい牙と鬣をもったライオンが乱入してきて邪魔された」というレイノはテンションが低い。「俺は二度とヤツには会いたくないし詳しい過去なんか見たくもない」と。

(ACT.100 スタートは好調!)
DARK MOONの視聴率は初回の10月から好調に30%台から始まり、11月最後の7回では39.6%。

キョーコは次のドラマ「BOX"R"」の顔合わせに行くが、監督に「『ナツ』の役は難しく考えなくてもいいからダークムーンの『未緒』っぽく演ってくれればOKだから。てか『未緒』で演って。今時の女子高生っぽくお嬢な気品を抜きにした『未緒』って感じでっ」と言われて複雑な気分。そこに椹さんから3つも仕事のオファーが入ってると言われて、ファンタジーな妖精をやってみたいと思ったところでコーンを思い出す。敦賀さんに抱きしめられて「大丈夫。コーンはちゃんと大人になってる。羽だって生えてる。空だってちゃんと飛んでる」と言われてどうして安心しちゃったんだろう。なんか訳の分からない説得力がある。そういえば敦賀さんの腕の中とてもいい香りがしてあたたかくてすごく気持ちが良か・・と妄想を振り払う。

新しいドラマのオファーはすべてイジメ役で先方の要望はいずれも一様に『未緒』っぽく。未緒とは違う新しい役を演ってみたいと思うのは、分不相応で贅沢な事なのかな、ともやもやするキョーコ。(でも敦賀さんも恋愛に重きをおいたのはDARK MOONが初めてで、完全に闇な役はこれからやるB.Jが初めてなんだよね。それほど焦らなくてもいいと思うけど。確かにイジメ役って強烈すぎてイメージが固定されてしまいそうではあるけど)

蓮は次の映画出演テストでくわえタバコで銃を撃つ。ダークムーンのダーク嘉月に惚れた近衛監督からオファーがあった血も涙もない凶悪な殺人鬼B.Jだ。監督は話題をさらうためにB.Jを誰がやるのか共演者にも告知せず制作発表でも公表しないつもりでいるという。社は驚き不満顔だが、その方が自分もやりやすいと蓮はいう。時々自分の抱える闇を解放する『嘉月』と違って『B.J』は闇の塊だから、「事前に周りに騒がれると集中できなくなりそうで」(封印した自分の闇を全開することに怖じ気づきそうで)という蓮の言葉を聞いて、蓮がこの仕事を受けると決めるのに3日かかったことを思い出す。テストで蓮がタバコをすう様子を見て「お前タバコ吸う奴だったんだな。初めて吸う奴は火をつけた直後噎せもせずいきなり肺まで循環させない。お前は18でタバコをやめた男だ」(「17なんだが」と心で思う蓮)「そういえば銃の扱いも初心者的なものを感じなかったぞ」とも。アメリカでは銃の所有は2原則21歳から、喫煙は18歳-21歳から

(ACT.101 接近!ダイナマイト・スター)
奏江は悩むキョーコに、「もし私があんたの立場なら断るわ。そんな同じイメージの役ばっかり演ったって、演技者としての技術は磨けないもの」ときっぱり。「自分のイメージのマイナスになる様な仕事なら、私は無理に受けなくていいと思うわ。今のアンタの心境考えたらそんな足踏み状態な仕事やってられないと思うのよね。負けてるみたいで。」キョーコの???な反応にハッと気が付いた奏江は「アイスクリームの新商品キョーコと食べたかった」と恥じらって涙ながらに言う。キョーコはキュンとしてすっかりその前の奏江の話は忘れてくれた。キョーコが傷ついた顔されるのが苦手な奏江。

そこに海賊の装束をして海賊船に乗って登場するローリィ宝田社長。ラブミー部の発動要請だという。

DARK MOONの撮影現場で雑談する貴島秀人と蓮。「はっきり言って見物人に男がいても嬉しくない。未緒が美月の味方になる展開になっていくと今の美月見物人に未緒見物人が+されもっと男の見物人が増えるんじゃ・・・いやまぁそれは無いか。どう転んでも未緒だしな」貴島さんが消えた後、社さんが「お前よくヘラヘラ笑ってられるね。キョーコちゃんを馬鹿にする感じのセリフだって言われたのに」(別にあの子の魅力なんて俺さえわかってればそれでいいんだ)と心の中で思うが、同時にコーンの心配をするキョーコを思い出して、よく何もせずに我慢したとストレスがたまる蓮。

俺だけがあの子の魅力をわかってればいい!最高!!いや女優なんだから皆の京子になっていってくれないと困るんだけど。

突然スタッフがざわめく。富士の情報部からの情報で来月の12日に、クー・ヒズリ=かつての嘉月、保津周平が映画のPR兼ねて日本に帰ってくるんだという。

そのころキョーコはそのクー・ヒズリのお世話係をやれとローリィ社長に言われていた。君は君らしくごくごく自然に普通~にしてればそれでいいんだ。そうしたら絶対すべてのことがうかくいくから♬
ローリィ社長に「普通にしてればそれでいいんだ」と言われるのは怖い。

(ACT.102 ふ・た・り☆のファイアーボール)
ラブミー部のどピンクつなぎを着て空港で出迎えるキョーコに、いきなりガンを飛ばし、英語で馬鹿にしたような言葉を吐くクー・ヒズリ。一時間半かけてつくった京都の料亭のような料理を完成させたところでポップコーンを食べながら現れたクーは、吸い物がしょっぱすぎるという。それはたった今まで貴方が大量にポップコーンを食べてたせいですよと反論するキョーコ。目の前で洋食のルームサービスを頼み、キッチンで生ゴミが大量にでたからとりに来てくれと言う。お前のような素人が作る料亭くずれのクソな料理が食べたいなんて一言も言ってない。「食べる気なんてなかったんでしょ」「文句があるなら社長に言ってもいいぞ。私にはこの仕事は荷が重すぎます。どうかやめさせて下さい」って。どういうわけか嫌われているキョーコ。社長に電話をかけようという手を止めて、「社長にお電話なら自分でさせていただきます」とにっこり微笑むキョーコ。

蓮の出演準備中のスタッフもクー・ヒズリ来日に盛り上がる。社長に「そろそろどうだ。ちょっと奴と会ってみる気にはならないか」と言われたことを思い出し、沈む蓮。社長は無言の蓮に「まぁ無理にとは言わんが」と。そこに興奮して駆け込んできた社さん。「大変だ。今、テレビでクーが」「俺は見たあの一度見た者の目に焼き付いて離れない魔のユニフォームと栗毛の髪。一瞬で顔も映ってなかった。あれ絶対キョーコちゃんだ。」と。こういうときあの目に痛いユニフォームは便利。キョーコちゃんには便利じゃないけど。

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