2022年5月12日木曜日

スキップ・ビート!23

2009年10月19日発売

(ACT.133 抗えぬ『右手』)
ブリッジロックの光はキョーコを突き落とした相手の顔を見たので協力すると言うが、天宮さんが落としていった恨みをつのった紙に「なんであの子は未緒でダメにならないの」という言葉を見てキョーコは「ほっとくなんてできないですよ。こんな面白そうな事。できれば黙認して見守っててくれますか?この子あたしのモノなんで。」と。完全にナツになってる!キョーコちゃんもう少し大人になったらすごく美人になりそう。

変な打ち方をしたのか、京子の利き手の右手に鈍い痛みがはしる。

翌日天宮さんがBOX"R"の撮影現場に入ると、キョーコが監督に、自分の不注意で階段から落ちてケガをしたから、右手をできるだけ動かすなと医者に言われたといっている。「利き手が自由に動かなくてもいい画が余裕で撮れます。だってあたしの思う通り自由に動くあたしの右手になりそうな都合のいい人間、一杯そばにいるじゃないですか。」とユミカ(天宮さん)を指名する。

自分で手を下さずに信奉者にやらせる方が、カリスマ高校生でかつイジメグループのリーダー、ナツらしい。さすがキョーコちゃん、ただでは転ばない。

(ACT.134 ミッド ブラスト)
監督に「カオリ」でなくて「ユミカ」なのかと聞かれて、「カオリは、あたしにとって、あたしの代わりをまかせてもいいと思うくらいの存在。いわば『右腕』。汚れれば使い捨てられるパシリ代わりの安い『右手』なんかじゃありません。」という。聞いていたカオリ(薪野さん)は、一瞬京子を疑ったことを後悔してむずむずする。

もうすっかり薪野さんは京子の信奉者だよね。監督も『ナツさん』と呼んでるし。

一方、かつて『緋色のダイス』の子役天童あかりでブレイクした後消えていった自分を思い出す天宮さん。

カオリにデコネイルをしてもらうナツは、ユミカに命じてイジメをやらせる。「さっきもそのレベルじゃつまんないって言わなかった?三度同じ事を言わせるようなら」と昨日拾った天宮さんの恨みを書きつのった紙を示して「あんたが一番知られたくない人に見せるわよ?」と挑発する。「コレってあんたの本音よね?これ見てスゴイ納得しちゃった。あんたのこれまでの行動の裏に隠された意味に。ちょうどあんたの過去も小耳にはさんだ後だったから」との言葉に顔色を変える天宮さん。「どんなに綺麗に取り繕ってもね、一度ついた泥は一生死ぬまで消えないのよ?あたしとあんたを一緒にしないでくれる?ちょっと境遇が似ててもね。あんたとあたしじゃここ(頭)とここ(心)の出来が違うんだから。コレが欲しいならあの子使って本気であたしを楽しませてみな!!もしできたら土下座して謝ってあげる特典もつけてあげるわよ」

これはユミカ(天宮さん)の演技を引き出す、敦賀さん並のお手並み。ナツかっこいい!!

(ACT.135 消えない鼓動)
ユミカの演技が変わった。いじめられる麻子ちゃん(柳織さん)が、苦しがるほど本気で激しくエスカレートした。その姿を覚めた目で見て恍惚とした顔で笑うナツ。

主役の留美ちゃんがやってきて、監督の命令であわてて撮影場所から遠ざけるスタッフ。

(ACT.136 KISS AND CRY)
見ていたカオリ(薪野さん)はツグミ(須藤さん)に、天宮さんと京子は演技では無くほんとうにあの瞬間ユミカとナツを生きていた。こんなに芝居を怖いと思ったのは初めてだという。

「さっきのシーンはやっぱり本番ではユミカよりカオリが演るのが設定上適してると思います」といおうとした天宮さんは、監督にさっきの演技はめちゃくちゃに良かったと褒められる。「内心、実は千織ちゃんテレビ業界に帰るキッカケになればいいくらいのゆるい気持ちでこの仕事受けてくれたんじゃないかと思ってたから!!」と。

監督から緋色のダイスの屋八監督は呑み友達で、屋八監督はずっと千織ちゃんの事を元にもどしてあげたいと気にして影ながら見守っていたという話を聞く。「あの子なら全力で演り通す。たとえまた昔のように悪いイメージがついたとしても今の彼女ならそんなものには負けない実力があるはずだから。」と。

ナツ魂が抜けたキョーコは、監督が去った後一人涙を流している天宮さんを見つけて土下座しかけるが「あなたみたいに人生うまくやれてる人に謝ってなんかほしっくない!!これ以上もう私を惨めにしないでよ!!」。

キョーコは、幼稚園から中学校卒業するまでずっとイジメられっこだった自分が、たとえ演技でも他人がいじめられてるのを見て『楽しい』なんて思える訳がないって思ってたのに、自分とは違う全く別の人格が存在して『気持ちいい』って思った。「こんな感覚初めてなんです。この感覚を引き出してくれたのは天宮さんだと思うからありがとう」と。

麻子ちゃん(柳織さん)のマネージャーが監督にさっきのシーンをもうちょっとソフトにしてくれと抗議する。だって、リハーサルの時のあの除光液ホンモノでしょ。ほんとに火がつかなくてよかった。

(ACT.137 VIVID WALKER)
優等生ぶってなんでも外聞よく飲み込んでしまうからいつも体中に苦い毒が渦巻いていて、それをスッキリさせられるなら本当は誰だって構わないというユミカは、ナツに似ているという。天宮さんに控え室の名前の紙を破られたのを見た瞬間『ナツ』が生まれた、というキョーコ。

「私も未緒の影に縛られてたから、わかりますよ。天宮さんの気持ち。でも無理です。私には未緒を無かった事にはできません」

!!!キョーコちゃん格好いい!!!天宮さんの気持ちや、いいところも認めてるし。
話としてはBOX"R"にこれだけ時間をかけるのは本来増長なはずで、ずっと蓮様もでてこないけど、キョーコや天宮さんの気持ちや劇中劇の性格もしっかり描いてあるところがスキップ・ビート!の魅力だと思う。人気の漫画は息もつけない展開をすることが多い中、こういった漫画があってよかった。(このころ今より頻繁に掲載されてたようだけど、BOX"R"メイン部分の21-23巻だけで1年間はかかってるし、蓮との絡みはモデルウォークを習う22巻ACT.127の次は23巻ACT.138の蓮の誕生日のDARK MOON撮影現場で会うまでずっとないし(ACT.129で蓮と社さんだけでてくるけど)。やはりずっと連載で追っている人は根性がいると思う。)

(ACT.138 トラブル ラッシュ)
本当になんて嫌みな人なのかしらと思いながら、天宮さんの心にはキョーコの言葉が染み入る。

麻子ちゃん(柳織さん)も監督に「メインキャストに劣らないインパクトのある演技ができてたのに」といわれて女優魂が芽生えてマネージャーを説得したという。顛末をキョーコから聞く光さん。

ラブミー繋ぎを見つけてモー子さんかと思ってかけていくと、なんと天宮さんだった。

天宮さんキョーコを突き落としたのは謝ったかなあ。あれは完全に傷害だから。ところでキョーコ、金缶コーラをせっかく今度は袋に入れたのに、モー子さんと思った興奮でまた振り回してるよ。

バレンタインが近づく2月10日、キョーコは非通知の無言電話に「あの・・・敦賀さん?」と語りかけると突然切れる。

まがまがしいものが近づいてくる雰囲気を感じると、17巻99話以来突然現れたレイノ。あの時蓮に「二度と彼女に近づかない」といったはずだが・・「だから去年のうちは現れなかった」という。「俺はキョーコからチョコをもらいたい」という。「バレンタインデーは男が好きな女にチョコを貰える日だから」と告白するレイノを「違う違う。女の子が好きな男性にチョコをあげる日!!」と見事にスルーするキョーコ。しかし・・・

一方2月10日蓮の控え室は、誕生日とバレンタインも近いため贈り物で溢れている。

キョーコは古いタレント名鑑で敦賀さんの誕生日は2月19日だと思っていたのに間違いに2月10日当日DARK MOON撮影現場で知る。


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