2022年2月20日日曜日

スキップ・ビート!14

(ACT.79 ラブストーリーは突然に-イントロ)百瀬さんが演技テストのビデオを見ていたら様子がおかしくなったけれど復活したのを見て、敦賀さんの演技力との違いを間のあたりにして落ち込んだけれど、今は”目指せ敦賀蓮”を目標にしています、と緒方監督と食事をしながらいうキョーコ。自分も経験済みで悔しいけれど、相手が凄すぎると追いつきたいとは思うけど倒したいとは思わなくなるんですよね、と。京子さんは敦賀君のこと好きなんだねと言われて動揺する京子。「できれば『尊敬』って言ってくれますか」とウィンナーを珈琲の中にすっ飛ばす。

緒方監督なかなか鋭い。って恋愛的な思慕とは思ってないのかもしれないけど。キョーコちゃん、最初は色々あっても結局いつも監督に一目置かれたり気に入られるよね。
ウィンナーコーヒーって流行らないけど、通じるかな・・

食堂で緒方監督を見かけた女性が、父親の伊達大尊監督と間違えて声をかける。また発作を起こすかと内心あわてるキョーコだが、緒方監督は「僕、息子の啓文です」と笑って受け流した。びっくるするキョーコに、「人間って強くなれるんだね。一人でも『自分の存在』を認めてくれる人がいると。父を尊敬していたし父のようになりたいとは思っていたけど、何をやっても父を真似してるといわれる様になったら困惑して、自分は父の一部で『伊達啓文』なんて自分自体本当はこの世には存在しないんじゃないかって考えるようになってから、父の名前を聞いただけで僕は息が止まるらしい。」なのに撮影現場で呼吸困難を起こしたとき(10巻ACT.57)に、(敦賀さんが)「『緒方監督、あなたは伊達監督とは違うんですよ』僕と父は違う人間なんだって。それだけで僕はひどく安心できた」それは敦賀さんが自分自身に言い聞かせてきた言葉だから。
「僕の上に覆い被さる父の影はあまりに大きすぎてずっと竦んでいしまっていたから」と緒方監督のいうのを聞いて、キョーコは、昔コーンが「父さんの手は大きすぎてまだ自由に空を飛んだ事は一度も無いんだ」と言っていたことを思い出して口にすると「じゃあその人も僕みたいな悩み、抱えていたのかもしれないね」と緒方監督に言われる。

10巻ACT.57で呼吸困難を起こした緒方監督に敦賀さんがなんといったか、この14巻ACT.79で明かされるわけだけど、これがスキップビートらしいところだけど、連載だと1年後くらいになるかと思うので、連載で追っている人は大変だろうなあ。このあと蓮と父との関係が説明されるのが18-19巻だから更に1年半後くらいだし。

社さんは蓮に、「お前って器用なわりに段取り悪いよなぁ。好きな女の子夜に家に呼びつけといて何もしなかったなんてお前ちょっとバカ紳士すぎ」「この先キョーコちゃんにどんな馬の骨が現れても気にしないわけだ」と「あの子ラブミー部員一号ですし」「良かったじゃないか、蓮。当分誰のモノにもなる心配がなさそうで!!お前のモノにもならんだろうが。」
馬の骨になられると厄介な伏兵は一人居る。そいつは名前だけであの子の心を掻き乱す・・・と蓮の心に浮かんだのは不破尚の顔。

(ACT.80 ラブストーリーは突然に Aメロ)
ジャポネットスコープという、いろいろな分野の人気ランキングや注目の新人を取り上げる深夜番組が、不破尚のPVにでた天使のキョーコをとりあげるというので、TBM局にでかけたキョーコ。尚が、超注目新人で取り上げられ、その後も出す曲すべてヒットチャート1位でヒーローインタビューに出ていた番組でもある。ひょっとしてPRISONERも一位をとるはずなので尚と一緒になるのでは、と焦ったが、尚を押さえて一位になってヒーローインタビューに来ていたのは、VIE GHOULビーグールという明らかに尚をパクったグループで、京子はさんざん田舎者扱いされて馬鹿にされる。おまけにそのリーダー、レイノは事前に控え室にいるキョーコを見に来て「あんたが『京子』?不破尚のPVに出てた」と鼻で笑う。

腹を立てたキョーコは、別の番組に出る不破尚の控え室に押しかける。
怨キョすごいでまくり。

一方キョーコの居ないDARK MOONの撮影現場では、尚のPVにでていた京子の変貌振りにメイクと衣装で作りあげられたイミテーション、と一部の女優陣が悪口をいっている。話半分効いた蓮に、社さんが解説。

(ACT.81 ラブストーリーは突然に Aメロ②)
明らかに尚をパクってるビーグールに一位を取られたというのに「わざわざそんなくだらねー事言いに来たのか」という尚。くだらないなんて言葉で割り切れてしまうほどの軽い気持ちで私の人生も気持ちも踏みにじられたなんて。と腹をたてたキョーコは「あんた格好つけだもんね。『悔しがったりなんかしたら、負けを認めてるみたいで格好悪りィ」とか思ってるんでしょ。腰抜け」といいつのる。キョーコに、「うるせぇ」と殴って頬に爪で傷をつけてしまった尚。我に返って傷をつけてしまったことをあわてる尚。キョーコは尚につかみかかるが、警備員に追い出されてしまう。ドアの外で様子をうかがっていたビーグールのレイノとミロク。レイノはキョーコに興味を持つ。

これ、キョーコは自分の為と思ってるけど、尚のことを恋しなくなっても、けっこう思いやって鼓舞してる。

作者さんは、蓮にPVの天使キョーコを見させるつもりはなかったそうで、読者の要望に折れたからということだけど、今後もなにかと重要な蓮の嫉妬と独占欲は、やっぱりあれ見ないと。それにキョーコの初ドラマ出演で出世作となったDARK MOONに出演するきっかけのPVだし。今後も次々と変身するキョーコに驚かされる蓮様には、その原点である天使キョーコをぜひ見て欲しい。

蓮のために、出演者から不破尚のPVを借りて蓮に渡す社さん。キョーコちゃん人外の美しさだったよと目を輝かせて力説する。「このPVでのキョーコちゃん見て不破ってなにか思ったりしなかったのかな。こいつってこんな可愛かったのか!?」「それは無いでしょ・・・今更」「子どもの頃からよく知ってる相手だからこそ度肝抜かれると思うんだけど。改めて女の子として意識してもおかしくないんじゃないかと思うんだけど」(「今更冗談じゃない」と心の中で思う蓮)

椹さんにTBMで騒ぎを起こしたことを怒られるキョーコ。偶然椹さんに用事があって来た蓮とはち合わせして、DARK MOONの現場に一緒に行くことになる。頬の怪我は『不幸な事故』とごまかすが、現場に着くとなんと尚がキョーコを待っていた。

(ACT.82 ラブストーリーは突然に Aメロ③)
尚は昨日キョーコを殴って怪我させてしまったのが後味悪くて、スタントをやってる知り合いから、よく聞くと教わった傷薬を渡す。昨日京子がいったことは図星で、見抜かれて傷口に塩ぬりたくられる様な事言われて腹が立ったけど、怪我させるつもりなんかなかったし、わざとじゃなかったとしても女に手を上げるなんて最低だ、と顔を背ける。

DARK MOONのスタッフや役者達は突然の尚の登場に、京子ちゃんとの関係を想像して噂する。なぜか一人冷静に着替えに行く蓮に、呆然とする社さん。実は京子と尚の会話を立ち聞きにいったのだが。

まあ京子もいきなり楽屋に押しかけたし、図星とは言えもう少し言い方があってもよかったかもしれないけど、その前にあまりにも尚が京子に酷いことをしてるし。
話としては、この後の蓮と3人の展開、わくわくする。尚に勝ち目は絶対無いけど、それは最初にどんな事をしたかを考えれば当たり前・・・と尚はいつか思えるかな。

敦賀さん立ち聞きしていて、京子の怪我の理由は察したようだ。

戻ってきた京子は皆から質問攻めに遭うが、触れて欲しくない様子。そんな中、蓮だけが何も訊かない。それが不気味で、社さんが気を利かせて控え室で蓮と二人で出番を待つようにしてくれたのに、息が詰まる京子。「何か怒っていらっしゃいます?」と聞くが「別に怒ってないけど」と言われる。京子の怒り感知器もでてない。けど静けさに震えてもんもんとする京子に、吹き出す蓮。「本当に怒ってないよ」と笑ってくれたのでやっとホッとする。ほんとうは蓮は不破の話などしたら、なんとか押さえ込んでる気持ちがあふれ出して激流のごとく京子を追い詰めて、もう二度と京子は心をひらいてくれないだろうから押さえているのだが。

なんて重い嫉妬。
もし京子を問い詰めてしまった場合はそこで京子への気持ちが溢れて全然別の展開になりそうで面白そうだけど。

(ACT.83 ラブストーリーは突然に Bメロ)
DARK MOONのロケで5日間軽井沢に行くキョーコ、前日夜、準備していると蓮が電話がかかってくる。蓮はモデルの仕事で翌日から沖縄に行って、3日目から合流の予定だ。キョーコの準備できたか忘れ物はないか現地で羽目を外さないようになどなどあれこれ子供のように口うるさく言ってくるのが、キョーコには快い。

実は敦賀さんは自宅で尚のPVを見てしまっていてもたっても居られなくてかけてしまった。
敦賀さんまだ折りたたみ式携帯なんだ。
そして独占欲の塊!

軽井沢に着いたキョーコ達一行の滞在する霧ヶ滝メンフィスホテルの近くの、ウッド・スティックレコーディングスタジオは音楽界セレブのたまり場でスタッフや役者はわくわくしているのだが、キョーコはこういう方面には疎い。

一方蓮と社さんは、沖縄の海岸の撮影現場で京子の噂。社さんは「軽井沢ってなんか嫌な想像するものあるだろ。もしそんな偶然あったとしたらあの二人・・・何か強い結びつきがあるとしか思えないね」という。

百瀬さんから、敦賀さんへのライバル意識を聞いているところに出会ったのがなんと尚。百瀬さんは、DARK MOONの撮影現場に尚が来た時はいなかったようだが、二人のただならない関係を小耳に挟んでいる様子で気を遣って先に行ってしまう。

(ACT.84 ラブストーリーは突然に Bメロ②)
蓮は、尚がどんな瞳をして京子と向かい合っているのか確認したかったけれど、あんな京子を見て、不破はまだ京子を家政婦代わりの幼馴染みと言えるのか、あの時の(キョーコを見た尚の)あの表情が本当に演技だと??更に盗み聞きしたDARK MOON現場での尚の「お前にケガをさせるつもりなんかなかったんだ」といった時の表情は、本当に罪悪感だけで見せた表情だっていうのか。まさか真剣に不破の中であの子の存在価値が変わってきてるんじゃ・・・と落ち着かない。これ以上あの子を振り回すのはやめろよな。お前にはそんな資格なんか無いんだぞ。
敦賀さん、落ち着きたくて尚のPV見たんじゃなかったの!
スタジオを抜け出した尚を祥子さんの元に連れ戻すキョーコ。DARK MOONのロケで来たことも伝える。レコーディングがうまくいかないからって途中で放り出して怠けよう何てそんな甘ったれたこと言ってるからビーグルなんかに足元掬われるのよ。と禁句をキョーコが禁句を口にしたので、あわてる祥子さんだが、尚は一瞬凍り付いた後、ビーグル犬が脳裏に浮かんで吹き出す。

そんな尚を見て「キョーコちゃんてやっぱりスゴイわね。ありがとうね。あの子元気が出たみたい。本当なら、レコーディングがうまくいかないくらいで仕事を放棄する様な子じゃないのよ。でも尚がそういう事にしてあるみたいだから・・・」
ビーグルは私もツボにはまって笑いました。腹筋痛いくらい。

ホテル内を歩いていると、展示されている楽器の向こうになんとビーグールが。尚が使っているから使用スタジオまでパクるのかと思いつく。それにしてはパクられたら悔しがるのが格好悪くてポーカーフェイスのはずのショータローが、なりふり構わず仕事を放り出すなんて格好悪い真似をどうしてしたのだろうか。ビーグールが何かしたのだろうか。と考えているとレイノがこちらを見る。慌てて棚の影に隠れるキョーコ。見えないはずなのに瞳があったような気がして悪寒が走る。

一方一人でキョーコの「ビーグル」を思い出して、大笑いする尚。「ほんの数時間前目の前が真っ暗になるくらい絶望的にヘコんでたくせに、こんな時にこんな笑えるんだ。アイツと暮らしてたときは当たり前だったのにな。アイツもうすっかり昔の面影なんて微塵も残ってないと思ってたけど、俺のテンションが上がるセリフを計算しないで言えるコト、全然変わらないんだな」ととろけそうな笑顔で思い出す。いい顔だけど、過去にキョーコにしたことを思い出せよ!!

「尚がまだ音入れの途中の曲と同じ様な曲をVGが録り終えてるなんて、尚側のスタッフが盗んでVGに売ったのよ。このスタジオキャンセルして他へ行きましょう」と祥子さんがいうと、キョーコに「腰抜け」といわれたことを思い出す尚。盗むなら盗め!パクるならパクれ!本物がどういうもんか見せてやらぁと決意する。

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