2023年1月28日土曜日

スキップ・ビート!45

(2020年5月20日)
(ACT.272 番狂わせ-当日-)
 キョーコがモー子さんの英語の練習相手になる話を椹主任や松島主任も立ち会う場で決まる。この映画には有名な俳優の名前が出ていて、彼の名前がでたら主役に決まっているという。いわゆる芸能一家で、両親とも俳優で、祖父がビッグな芸能プロモーターミスターデュリスすなわちグレイトフルパーティで出会った「トラおじ様」だという。Mr.デュリスに育てられた人間は必ず大成するので「勝利者の父」と言われているときいて、天宮さんがいっていた人だと気がつく。くだんの俳優の名前はセドリック・D・ベネットと聞いて森住さんの想い人だと、終了後キョーコはモー子さんにいう。敦賀さんの想い人が森住仁子だというのは間違いというか、もう終わった話だというのは、モー子さんも理解していて、思わず「でも(未成年で学生で歳の差が4つあることに)頑なにこだわってて自分の気持ちを抑える努力とかしてたのに、あんな」といいかけてやめたキョーコに「あんな妖艶とはこうだと体現した様な大人の女性に流れるなんて、所詮あんたも下半身が本体のただの雄猿だった訳!!だまされたわ!!」と続けるモー子さん。「あやふやにぼかしておいた醜い気持ちを的確に形にしないで」と耳を塞ぐキョーコ。

そこにあらわれた蓮と社さん。

「最上さん、ちょっといいかな、話があるんだけど。」という蓮に、「私今とても忙しいので」と走って逃げる。追いかけようとする蓮を壁に脚を出して遮るモー子さん」

モー子さん格好いい!!敦賀さんにこんなことできるのはモー子さんしかいないだろうね。モー子さんもある程度キョーコの気持ちに気が付いてる??キョーコがまあ蓮を神聖化しているのはわかっているだろうけど。

セドリックの両親も俳優なのか。となると、ずっと後で出てくるけど蓮の母のジュリエナが、一族とうまくいってないわけをますます知りたくなる。久遠がアメリカ芸能界で辛い思いをしたのもそれが一因かも。

(ACT.273 DISASTER-広がる水紋-)
モー子さんは蓮に、自分はキョーコの家庭環境も芸能界に入った経緯も知っていて、キョーコはこれまで必要以上に他人に感情を振り回されてきた。あなたまであの子を裏切るような行為だけは辞めてもらえます?と。裏切るという意味を聞き返す蓮に、あの子あなたを無駄に神格化しているので。ファンの期待に応えるのも芸能人としての務めでしょう?誰と恋愛してくれても結構ですけど、もっとスマートにバレない様にやってもらえますか。みっともない敦賀蓮なんてあの子は見たくないと思うので。「肝に銘じとくよ」と困った顔をして答える蓮。
モー子さんすごく格好いいけど、蓮はこのモー子さんの言うことを今後二人の気持ちが通じてもわかっていると思えないけどな。モー子さんはキョーコが傷つくのが許せないんだよね。カインだったときにいった「もう二度と今夜みたいに、らしくないことをしてお前を失望させる様な真似はしない。俺のこの人生を終えるまで”お前の俺”で生きてやる」(33巻ACT.196)といったのを忘れたのか!!!まあこれは「この先もお前がずっと俺を見ていてくれるなら」という条件つきで、その点に不安を感じた蓮があの朝の喧嘩になったわけだけど。

社長は蓮がプロジェクトを承知したことを電話でミスターデュリスに伝える。蓮のこれまでの努力が全部水の泡になるから、蓮の手助けになるような真似はするなと釘をさして。マリアを例に出して、「『グランパ』」と呼んでもらえない切なさを知ってるからな」とデュリス。要はミスターデュリスは久遠の祖父。ということはセドリックと久遠は従姉妹。どちら側の祖父かはわからないけど(外見からするとジュリエナの父か?)「蓮がそっちでデビューするまでの辛抱だ。その後は存分に本領を発揮して蓮を一流役者だけが昇る事を許される高みに押し上げてやってくれ。得意だろう?勝利者の父」「もちろん。今度こそあの子を守ってみせる。この私が。あの子を誰にも傷つけさせない」

敦賀さんがキョーコのことを好きなのはほぼ確信していた奏江だが、誤解を解くことも言い訳もしない蓮は不可解で、蓮の言い方からするとこれからはヘタを打たない様、綺麗に異性交遊しますということだけど、それにしては訳ありなんですみたいな表情が気になると思う。キョーコに「例の報道の件、否定しなかった」とメールする。

肯定もしてないよ!ホントに敦賀さんめんどくさい。

自分は敦賀さんの相手が、森住さんなんかじゃなくても誰だろうと納得できないんだ。あの場にいた全員が「彼女なら仕方ない」と認めざるを得ない完璧な女性でも。それを思い知ったキョーコ。敦賀さんが”大切な女性”を得て”幸せ”になる事に、どんなに臆病になってるか知ってるくせに。

(ACT.274 DISASTER-轟く渦動-)
深い事情は知らないけれど確実に敦賀さんの心の奥には誰にも癒やせない深い傷があって、「俺には幸せになる資格なんて無いんだ」と思っている。その”自分の幸せ”に後ろ向きだった敦賀さんが”大切な女性”を作った。つまりそれは敦賀さんが”自責”という生き地獄から解放されたという事に他ならない。とキョーコの想い。

翌日キョーコは坊の撮影を済ませた後、そのままのかっこうでTBMのロビーを歩いていると、敦賀さんとばったり出会う。思わず逃げようとするキョーコを捕まえて「君も例の報道の事で俺を軽蔑してるんだろうけど、君まで逃げるように拒絶しないでくれないか」自分が坊の着ぐるみのままであることを思い出すキョーコ。「俺などイヤミをぶつけ様にも地上の人間には目視できないスペースデブリ、宇宙のゴミ屑に値するとでも?」

坊を相手にすると本当に表情豊かになるのね。今まで落ち込んだ姿も見せられなかったのに。だけど、着ぐるみの中の人が同じだということを敦賀さん前提にしてるだけど・・まあ思わず逃げようとしたから、自分が坊にかつて告白したことと報道で言われていることが全く一致してないから軽蔑されたと思ったのかな。しかしキョーコは思い切り引き留められないのに、坊は肩を思いっきりギギュームと擬音がでるくらい掴んで引き留めるのね。

しかし本来はキョーコと話をすべきなのに、敦賀さん本当に面倒な男。
「敦賀君は嘘つきだし最低だと思うけど、そこまで蔑んでないよ!!前に言ってた話と違うじゃん。何?クチ先ペラ男かよ。見損なったぞ敦賀蓮って思った程度で」
キョーコちゃんも、これ、蓮にぶつけたら。蓮が好きなことは置いといても、自分と尚がキスしたらあんなことを言われたのに、自分は何さ!!って。

まわりの注目を集めていることに気が付いて、いつもの倉庫にいく二人。

社さんの「蓮くんの心が鋼仕掛で本当に良かったぁ」というのは、蓮の気持ちを理解してない。それがうわべだけだって今までも見てきたはず。

「日本男子が選ぶ理想の嫁と結婚を前提におつき合いしてて何をそんなにへコんでるのさ。美男美女大人同士のカップルでお似合いじゃないか!!君しっかりしてる様でメンタルソフティーな部分あるからさ。歳上の女性にしっかり支えてもらってすっぽり包み込んでもらうの!!良いと思うよ!!日本国民全員が同じ事思ってるよ。君達ベストパートナーだって」キョーコは大切な人は作れないと言っていた蓮のことを思い出して、決死の思いで出した言葉だったが、蓮はちっとも喜ばなかった。「三歩歩いたら物事全部忘れるんだよな?」と念を押す蓮に「まぁご希望とあれば・・」と。「正直男として恥ずかしい内容だからこの事は墓まで持って行くつもりでいたんだけど、恋愛劇の優秀な捨て駒として女性に利用されたって聞いたらさすがに情けない男のレッテルを貼られないか。つまり意中の人物とうまくまとまりたい楠香凪さんに俺は恋のスパイスとして利用された。一般的に平たく言うと要は『当て馬』?」
まあキョーコちゃんの気持ちをしらないからしょうがないけど、恋のスパイスとして利用されたのは、それだけ”優秀な”捨て駒だからで、そんなに不名誉でもないのでは?それよりキョーコにこのことを言えばいいのに。蓮はいい顔をしすぎ。どうでも良さそうな風をしていて『ゴージャスター』とか『抱かれたい男No.1』とかに、実はプライドを持ち過ぎじゃん。

香凪さんの相手はどう思っているのか知らないけれど、当て馬とキスしているところを報道されたら、私だったらいやだな。

あと香凪さんは、蓮にも相手がいるかもしれないとは考えなかったのかな。それとも、もしいるなら、自分の相手は女性だけだって事を蓮は知ってるから言い訳できると思っている?まあ知られているからとはいえ、香凪さん、蓮のことをあまりにも軽く見てないか。

しかしキョーコ、「君の口から出て来る話は漏れなく恥ずかしい内容だったろ。何だい今更」とか坊の時の蓮との素直なつっこみをキョーコでもやれるといいのだけど。これは蓮もだけど。

(ACT.275 DISASTER-災異迫近-)
「彼女にとったら俺は最高に好物件だったんだと思うよ。うっかり俺に本気になられる心配も無いからね。」???な坊に、楠香凪が女性にキスする場面に行き会わせたことがあって、彼女の恋愛対象は女性であることを知っているし、楠にも知っていることを知られていて、その後パーティとかで虫除けに使われたという。「正直今回の報道で少なからず俺の方にも実害が出てるから、こうなってくると香凪さんにはなんとしても想い人と纏まってもらわないと納得がいかない」?の坊に「以前話した例の彼女だ。ちょっと色々あって避けられる要因は一つじゃないんだけど」そうだ香凪さんが相手じゃないなら、やっぱり敦賀さんの想い人は(森住さん)だということで果てるキョーコ坊。「君が相手だとあけすけにモノが言えてしまうから大分スッキリするよ」ってキョーコちゃんは、後輩で役者としても格が違うし性格からいっても、たとえ思いが通じても蓮にあけすけには言えないから、蓮はもう少し自分の本音を見せる努力をしないと。しかし敦賀さん、坊の中身は人だって忘れてないか。だって、坊の中の人がマスコミにリークしないという保証はどこにあるんだろう。そこまで信用しているというか、本当に人じゃないものに話しているようで、敦賀さんの人格が変わってる。まあこれが21歳の久遠の本当の姿かなとは思うけど。だいたいキョーコちゃんでなかったら、ここまであの敦賀蓮の内面を話されたら、ストレスになりそうだし。としたらキョーコの演技力すごい。
やっと”香凪さんなら仕方ない”張り合おうなんておこがましい程できた女性。香凪さんなら敦賀さんを幸せにしてくれそうだって思ったから無理矢理納得してたのに結局森住さんが相手・・・もしかしたら敦賀さんの前でだけは可愛いのかもしれない。もし敦賀さんが諦めてしまっていたものにもう一度向き合う勇気を持てるというのなら私の気持ちなんてどうだっていい。それがたとえ森住さんが相手でも。とまた悲しげな蓮の顔を思い出して勇気をふるいおこすキョーコ。
「彼女が楠香凪さんとの仲を鵜呑みにしていて、爛れた大人の関係が思春期の彼女には受け入れ難くまるで害虫でも見る様な険しい目と態度で逃げ隠れされる日々に心を折られた君は・・」「いや・・日々じゃないし、逃げられたのは昨日だけだし」「さながら『この人痴漢です』とあらぬ濡れ衣を着せられた被害者みたいな気分になって正直こたえている・・・という感じの事で相違無いか」「敦賀君、その問題早期解決できる方法あるんだけど」「告っちゃえよ」

(ACT.276 DISASTER-災異上陸-)
「彼女に何もかもぶちまけちまえ」うんキョーコ坊あたり前のこと言ってる。ただ、自分に告れといっていることになってるのが最高の展開だけど。
暗い顔で「無理だ。そういうのは。俺には」「わかってるよ君は彼女とどうこうなるつもりは無いんだよな。相手が未成年っていうのもあるけど、それだけじゃなくて事情があるんだろうなって事は察してるよ。だからそういうんじゃなくてさ。君の本当の気持ちを伝えるだけ」
その子についてあれこれ聞く坊。

口はかなり堅い方→蓮も(ヒール兄弟で?)世話になったし隠密任務を他でもこなしてるみたいだし(って坊だけど)→森住仁子と思っているキョーコは『いいね♡』もらうためならギリギリのミスリードで速攻バラしそうと。

女子高生ってお喋り好きで噂好きで三度の飯よりスイーツと恋話に喜ぶ生き物→君の言うその女子高生の定義彼女には全く当てはまらないと蓮→森住さんスイーツ、恋話、ゴシップトーク好きそうだけどとキョーコ

どちらかというと彼女は恋話より三度の食事を重視する。最悪昼や夜は抜いても良いが朝食だけは必ず食べるべしと以前鬼の様な形相で説教されたと蓮→「いいね♡」かせいだらもういらな~いと捨てるトコまで浮かびそうで考えるのをやめるキョーコ坊

それがピチピチ10代女子の口から出たのかと思うと枯れてないか、発言がお母さんみたいだとキョーコ→以前に社さんに「よかったじゃないか 蓮。当分誰のモノにもなる心配が無さそうで!!まあお前のモノにもならんだろうが」それが・・・とあの朝見た尚との気安い掛け合いを思い出す蓮。

「まあ彼女の口が相当堅いというのなら事情を打ち明けてみたら良いんじゃないのかな」(大丈夫。どんな結果になっても見守れる。と自分に言い聞かせるキョーコ坊)「言ってみるよ」という蓮は、香凪さんとの事情と彼女への想いを告げるという。正直香凪さんとの事は時間が解決すると思うから耐えられない訳じゃないんだけど(いやキョーコが蓮に想いを寄せていることを後ほど知ったらもっと事情を打ち明けて安心させて欲しい)、こっちが距離を空けている間に、あっちの距離が着々と詰まって行ってるのかと思うと耐え難い。あっちとはと思いつつ、蓮と別れたキョーコ坊。

敦賀さんが森住さんに告白して、案外うまく行っちゃったら自分はどうするんだろう。最重要なのは「敦賀さんの幸せ」だからどんな結果になろうと温かく見守る覚悟ではあるけれど、覚悟はあっても「実行」できるかどうかは別の話と思いながら、キョーコの姿に戻ってTBMのロビーにでてきたキョーコが出会ったのは電話をかけている蓮。

(ACT.277 災異掩襲-ノアの方舟滑り込んだら-)
蓮は坊の中身は知らないとはいえ、気まずくて逃げるキョーコを「最上さん!!話がある!!」と追いかける蓮。かつて、母親と会うという決意を後戻りできないように己が使った敦賀袋小路計画を、蓮も森住さん告白するのに使おうと思っているのかとキョーコ。それはあまりにも飛躍しすぎ。もしホントにそうなら、先日朝喧嘩して気まずいままのキョーコではなくて、社さんに宣言するでしょう。逃げながら自分で言っているように。

閉まる直前のエレベーターに飛び込んで逃げるキョーコに「あ、こらっ」と叫ぶ蓮。閉まったドアにチッShit!と思わず毒づく蓮。ここ、Shitとでてくるのがいいね~。聞こえるほど近くに誰もいなかったというのもあるけど、感情的になったときに思わずでてくる感嘆詞はやっぱり母国語だものね。作者さん素晴らしい!そして完全に久遠がでている敦賀さん。この後も含めてすごいスキャンダル、ニュースになりそうだけど。
エレベーターが下に向かっているのをみて、階段を手摺りを超えて飛び越える蓮。それって安全上お勧めしません。まあ村雨を掴んだまま空中で方向を変えられる蓮だから、下に人がいても避けてくれるかもしれないけど。
改めて敦賀さんは何を言いたかったのだろう。昨日も話があるって言われたけど、昨日は香凪さんと結婚前提にお付き合いしますって宣言されるのかと思ってて。ってなんでそんなことをキョーコに宣言するの?
森住さんに告白する事はさっき決心したんだから決意表明じゃないのよね?
やっと気づいた!
地下駐車場についたエレベーター。ここから直接外へ出てしまえば(蓮と会わずに済む)と思ったところで、閉まりかけたエレベーターの扉をこじ開ける両手が。そ、それはホラー。入って来た蓮の迫力に思わず一番奥まで下がるキョーコ。キョーコ以外に人がいるかもしれないというのは考えないのだろうか。
あまりにもベタな壁ドンだけど、蓮がやると迫力がある。しかしキョーコはハイヒールブーツにミニスカートなのに逃げ足ものすごく速くて蓮でも追いつけないし、蓮の階段手摺り越えで下りるのも迫力ある。二人とも運動神経、能力ありすぎ。二人で将来アクション映画で共演して!

でもって追いかけっこだけで一話が終わるのすごい。

(ACT.278 災異猛襲-ノアの方舟滑り込んだら-)
どうも話が噛み合わない。「意中の女の子に告白しようと意気込んでいるのでは?」ってそれは坊でないと知らない情報「私森住さんじゃないですよ」「誰?本気で誰の事かわからないんだけど」まあ蓮からしたらわからないよね。共演!したでしょう!?パープルダウンⅡで!!森住礼二プロデューサーの娘さん!!といってやっと記憶のフタが開いた蓮。「重ね重ねヒドイですね。指輪まで贈っておいて何ですかっその言い草!!」というキョーコに「それ彼女から聞いた?本当に言った?俺から『もらった』って。そう思わせる様な別の言い方してなかった?」ここの二人の身長さいいね~~~「お守りにって蓮さんがこれをそっと指にはめてくれたんです」という言葉を再現するキョーコ。「だろうと思った。うまいんだよあの娘。そういう誤解招く様な言い方するのが」高価なものだけどバレンタインのお返しを兼ねているから気にしなくていいと彼女が言ったのも、靴が欲しいってリクエストされてオーダーメイドで彼女用に靴をつくってあげたことだという。フィッティングに付き合って欲しいと言われたけど断ったという。「相手はまだ子供だからそこまで警戒しなくていいかと思ったんだけど、彼女が俺に好意を持ってくれてるのはわかってたし、迂闊な事はしない方がいいと思って」蓮はこういうのすごく敏感だから今までスキャンダルにならないようにかわしてきたんだし、香凪さんはそういう男女の仲になりたいという好意がないから油断してんだろうけど、キョーコちゃんの気持ちだけは鈍感なのね。
ピンキーリングを指にはめてくれたという件は・・・そのまんま右手のピンキーにはこういう意味があるんだよと教えたら、「蓮さんに念を込めてもらったらもっとご利益ありそう。お願いします!!念注入!!」って無邪気に請われたと。その日15歳の誕生日にもらったというプレゼントの私物だったと。
すばらしい。「森住さんは言葉足らず」とキョーコちゃん言ってるけど、意図的に思わせぶりな文脈になるように言葉を省略してるんだよ。何一つ嘘じゃないところがもう天才としかいいようがない。息をするように嘘をつく人っているけど、これはそれを上回っている。だってバレても嘘はついてないから勝手に受け取る方が誤解しただけだものね。
そして、突然蓮は思い出した、先日タンポポの花のピンキーリングをキョーコに嵌めたとき、傷ついたような顔をして「最低ですね」というキョーコの反応を。

いっぽうキョーコは、敦賀さんの想い人って森住さんじゃなかったって事で・・・と過去の坊として聞いた蓮の言動をあれこれ思い出すと、「高校生だ」「逃げられたのは昨日だけだし」「口はかなり堅い方だと思うけど」「どちらかといえば彼女は恋話より三度の食事を重視する」「朝食だけは必ず食べるべしと以前鬼の様な形相で説教された事がある」
やっとお互い気づいたの?だけど、キョーコの方が坊じゃないと知らない情報ばかりだ。

(ACT.279 災異猛襲-ノアの方舟滑り込んだら-)
キョーコを見てこの反応は俺の思い違いじゃなければと思いつつ「同じピンキーリングでも私は野っ原のたんぽぽでまんぞくしてたなんて!!恥ずかしい」とななめひねりな結論の可能性を考える蓮。
「今君が何に対して動揺しているのか確認したいんだけど」と冷静に問う蓮。「すみません私ったらなんて図々しい勘違いを」「私ったら愚かにも『アレ?敦賀さんの想い人ってもしや私!?』などと的外れな妄想を」というキョーコ。
「間違ってないから!!!合ってるから!!!勘違いでも的外れな妄想でも高難度のアメリカンジョークでもないから!!君が最初に思ったとおり俺の想い人は君だから!!!」偉い!よくストレートに言った敦賀さん。
赤面したまま言葉が出ないキョーコに「大体間違ってもその手のジョークは絶対言わない。君にだけは。通じないだろ?冗談だって」「いまなにかすごく失礼なこといわれた?」いや敦賀さんやっと学習した。実際にストレートでなければキョーコには通じない。

「君を困らせるだろうなってわかってはいたんだけど、どうしても俺の気持ちが本当は誰に向いているのか知っていて欲しくて。香凪さんとの事を誤解されてる可能性を考えると落ちつかなくて」と言ってから、「いやそうじゃなくて、落ちつかないのは、君があの朝不破とひどく親密そうに見えたから、焦って余裕を無くして君に酷い言葉をぶつけてしまった。君を傷つけた事に変わりはないから言い訳にしかならないけど、アレは決して心から言った言葉じゃない。信じてもらえないかもしれないけど、全部ヤキモチだったって。」やっとヤキモチを認めた敦賀さん。

反応のないキョーコに「ヤキモチを焼いてしまいました。初めて焼いたから不様で、不細工で、丸こげでとてもほめられたものではないけれ・・」と繰り返す敦賀さん。いやヤキモチを妬いたのは初めてじゃないよ!!尚のPVの頃からでしょうが。敦賀さんいつか過去の自分を振り返ってキョーコに謝って欲しいな。自覚してなかったからと言ってそのままにするのはズーズーしいよね。

エレベーターの隅に座り込むキョーコに「最上さんもそうだった?ピンキーリングの話をしたとき俺に言ったよな。『最低ですね』って」キョーコの手を取りながら「あの時もしかして同じだった?俺の気持ちと」といいながらキョーコの左手を取って小指をスリッとする敦賀さん!

社長に言った言葉「必ず罰を受けるから、地獄に行けばいいですよね。不実の罪の償いはこの魂でしますから、この胸の中では堂々とあの男を想う事赦して下さい」を思い出すキョーコ。でもそれは敦賀さんが別の女性を想ってるって前提だから・・・当然無効だってキョーコ。敦賀さんの好きな人が他の女性だったら、キョーコは敦賀さんがその人と上手くいかないことを願ってしまうのは罪だけどそうじゃないんだから。

「最上さん難しく考えないで欲しい。最上さんが困るならこの箱の中で見た夢だと思うことにするから。格好悪いと思うけど、相手の気持ちがわからなくて不安になるのは女の子だけじゃないんだよ」っていいながらキョーコの手をいじってる敦賀さん。「YesかNoで聞かせてもらっても?」という敦賀さんの手を握り返すキョーコ。敦賀さん、表情も言葉も不安そうでキョーコの気持ちを確かめようと珍しくストレートに言葉をつくして丁寧なのに、手つきだけちょっとセクシーというかいかがわしいというか・・・

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