2022年5月31日火曜日

暁のヨナ38

(第217話 固く閉じた蓋 2022年1号1/1 2021/12/03発売) 
スウォンの書斎にいるヨナ姫を四龍が迎えに来た。ほかの龍達がヨナと一緒に出ていったあとジェハはスウォンに「僕らの前では無理した笑顔だったのに君の前では泣くのかな。嫉妬する。」と。「ハクがどこにいるのか教えて」というヨナに答えなかったスウォンがヨナから感じたのは、悲しみと絶望と強い怒りだった。父ユホンの「振り返るな。選んだのならいらない箱は全て捨てろ」という教えだが、スウォンには迷いが生じている。
ユホンは戦略家としてはすばらしかったかもしれないけれど、スウォンは既にユホンを超える指導者になっているから、もっと自分が何をやりたいかを考えていいと思うけど。

4部族すべて揃った。ヨナはスウォンの反対にもかかわらず四龍と共に戦場に行くことにした。「あなたにもしもの事があった時、私はあなたを支える。戦が終われば私達の同盟も終わり。私ハクを捜しに行く」と。集まった4部族の兵達へのヨナ姫と四龍の求心力は大きい。ケイシュクは「最早ヨナ姫と四龍はこの国の象徴。このまま同盟を解消して良いものか」
ケイシュクが信服しているのは、スウォンと言うよりもユホンとその理想とした強い高華国。そういう意味では現状をスウォンよりよく把握してる。

一方重傷で動けないハクは、洪水で南戒の戦死者を埋める墓地に流れ着き、あやうく埋められようとしていたが、ランランという子どもを連れた女性ソノンの「その人は私の夫です。」との言葉に救われ、ソノンの家で介抱される。千樹草を入れた袋はハクの帯からはずれて、なくしてしまった。

(第218話 開戦の角笛 2022年2号1/10 2021/12/20発売)
ジュド将軍率いる、先鋒の空の部族群の精鋭部隊が、金州を南戒の群から辛うじて抑え込んでいた。負傷したグンテは、ジュドをからかいながらも「雷獣を探し出して礼を言わなきゃならんのだ」という。「イル陛下の件を黙認しスウォン陛下に忠誠を誓った自分は、雷獣にとって敵同然なのに、自分と自分の部族を命をかけて守ってくれた。ヨナ姫にも阿波が世話になった。あの二人に返せるものがあるなら返してやりたい」と。

南戒の大軍勢がやってくる。今の疲弊した少数の空の部族軍では相手に出来ない。「雷獣なら留まっただろうか。俺はいつまであの男に勝手な劣等感を抱いているのか 未熟者め」と思うジュド。「無茶をするな撤退しろ」というグンテに、「少しだけ時間を稼ぐ」と、敵の将軍に一騎打ちを挑む。

ユンと緋龍城にいるメイニャンによれば南戒にはメイニャンを含め八人の大将軍がいて、ヴァル、ラーン、ヒッタン将軍は割といい奴だけど、クラウ将軍はチャゴル殿下の義弟で八代将軍一力を持っていてえげつない。

そのクラウ将軍にジュドは一騎打ちを挑んだのだが、クラウ将軍はジュドに従う少数精鋭の兵に投石器を向ける。発射された大石が、空中で一瞬止まった。駆けつけたジェハが空中で止めて、南戒軍に蹴り返す。そして後ろにはスウォン陛下と4部族揃った高華国軍が到着していた。

高華国軍の角笛を耳にしたハクは、ソノンやランランが止めるが、千樹草を入れた巾着袋を捜しに行くという。「なぜ敵国の人間と知ってて俺を助ける?」「生きてる人間をわざわざ殺すのは嫌いです」と。

(第219話 人間兵器 2022年3号1/20 2022/1/4発売)
南戒軍に見つからないように千樹草の巾着袋をソノンやランランと探すハクだが、カジ将軍の巾着をランランが盗もうとして捕まる。都では盗みをしたものは指を切り落とされるといって、子供のかわりに母親の指を切り落とそうとしたカジ将軍の刀の刃をハクが掴む。

その子は俺の捜し物を手伝ってくれただけだといって、その巾着袋はどこで手にいれたか聞くと、墓地に落ちてたという。珍しい植物が入ってて踏まれると大変だから拾ったという。俺が拾ったから俺のものだというカジ将軍に「都じゃ指、切り落とされるんですよね?」とハクは反論。

ソノンが「夫は負傷して休養を頂いております」と庇うが、カジ将軍が刀をふりまわすと、ハクはひらりと避ける。どこの将軍の兵かと聞かれて、唯一知っているラーン将軍の名前を挙げる。ラーン将軍は高華国の一兵卒(ハク)に重傷負わされて暫く死にかけてたので遅れて到着するから自分の隊に入れという。

戦場ではジェハとキジャが投石を受け止め、ジュド達を助けているうちに、火の部族と風の部族が左右から敵の背後に回り込んでいた。

ところが今度はクラウ将軍は投石器で石の代わりに、捕虜となった地の部族の兵士を飛ばしてきた。石と違って蹴り返すことができない。その昔ユホンは真国に首だけ飛ばしてやっていたとクラウ将軍。
真国にしてもそうだけど、残酷な扱いはそのまま自分たちに返ってくる。

キジャとジェハは投石器を壊しに敵陣へ向かう。

(第220話 打っ壊せ 2022年5号2/20 2022/2/4発売 )
「捕虜になっている人達を助けるのに四龍だけでは厳しいので、援護に誰か向かわせて」というヨナに、「今戦略変更は命取りです。四龍さん達にも勝手な行動は控えて頂きたかった」というスウォン。「貴女はイル陛下の思想を継いでいる。ここは戦場ですよ。貴女を連れて来るべきではなかった」と。
そしてスウォンはユホンの思想を受け継いでいる。捕虜の残酷な扱いは自分たちにもはね返ってくることはユホンと同じ事をクラウ将軍がやっているのをみてもわかるのに。

投石器を破壊しに行ったキジャとジェハだが、ジェハは龍の右手を矢に射貫かれ落馬する。跳躍して現場に飛び込んだジェハは投石器を破壊する。だが投石器はまだ5台ある。ジェハはクラウ将軍の軍に囲まれてしまう。クラウ将軍の兵の大男につかまったジェハ。そこをゼノと一緒に駆けつけたシンアが、龍の目の力を開放して炸裂させ兵がバタバタ倒れる。反動で倒れたシンアを抱き起こしたゼノは、クラウ将軍の槍に串刺しにされる。

投石はとまったが、捕虜とキジャが助けた人達は戦場に取り残されているが、スウォンは第二陣第三陣の騎兵に前進を命じる。そこへグンテと阿波の海賊達が、捕虜と四龍達を助けに行ってくれるという。グンテはスウォンに、この戦が終わったら、負傷してもう役に立たないので将軍を降りるという。今はスウォンの戦略のじゃまにならないようにするから、と許しを請う。

(第221話 ただ心が向かう場所 2022年7号3/20 2022/3/4発売)
捕虜と四龍が残る前線にスウォンは予定通り弓隊を動かすという。遠方から弓の雨を降らして、その隙に風と火の部族が脇から回り込むのだ。ハク、ヨナ、グンテがスウォンの頭をよぎるが、戒帝国を制圧できるなら、自分は死をも受け入れると振り切る。

しかしこれでは戒帝国軍の一部に勝つだけだと思うけど。チャゴル殿下は安全なところでのうのうとしているし、8人の将軍の一部しかまだ対峙してないわけだし。あと北戒がどうするかは全くの未知数だし。ここを切り抜けても高華国は安泰ではない。

負傷しながらも立ち直ったキジャは、串刺しから少し回復したゼノが戒軍の大男に捕まろうとしているのをみて、攻撃する。そこへ高華国軍の弓が、雨嵐と降ってくる。捕虜を助けて逃げ惑う四龍に、高華国軍の弓が降り注ぐのを、本部からみている国王軍の兵士達も動揺する。みていたケイシュク参謀はこれでは民はヨナ姫の方に傾くのではないか、選択を誤ったと思う。そんな折りだが、スウォンは発作を起こす。
戦場で発作を起こすことも十分あり得るのに、スウォンはやはり予測が甘い。
だが、ヨナ姫はスウォンを支え「四龍は大丈夫よ」と国王軍の兵士達にいう。「なぜ・・」と思うスウォン。自分は四龍を殺したかも知れないのに。ハクももういないのに。在りし日のヨナやハクが浮かび、捨てなければいけないものが捨てられないと。

突撃する風の部族だが、クラウ将軍の南戒軍の後ろに更に南戒のカジ将軍の援軍が控えていた。
南戒の軍の力を予測し間違ったのではないだろうか、スウォンは。

(第222話 肩を並べた日 2022年8号4/5 2022/3/19発売)
スウォンに風と火の部族軍を後退させて、水・地の部族に合流させてクラウ将軍の南戒第一陣を崩して後退させ、カジ将軍の援軍の方へ雪崩れ込ませるように進言するヨナ。急な変更は陣形を乱す恐れがあるというスウォンに、多少乱れても弓兵が風と火の援護にまわれば南戒の援軍は近寄れないとヨナ。スウォンの同意を経てケイシュクに風と火に後退の合図をするように命じる。

それをみたカジ将軍は弓兵隊に投石器を向ける。しかし2本目の攻撃をしようとしたところで投石器の縄が切れる。縄に刃物で傷つけた跡があのにカジ将軍は気が付く。

南戒の前線は瓦解したが、最初の投石で右翼弓兵隊の半数が壊滅したため、風の部族の背後にカジ将軍が近づいていた。ヘンデが自分は後列を守るから前につっぱしれとテウ将軍に告げて、カジ将軍の軍と対峙するヘンデ。

なぜかカジ将軍の軍で槍と旗を不器用に振り回して味方を落馬させている新米がいる。何で新米なのに歩兵じゃないのと違和感を感じたカジ将軍は、その新米兵の頭巾を落とすと、ハクだった。ヘンデを初めとした風の部族も驚く。「投石器の縄切った?」というカジ将軍に「何のことだかわかりません」とハク。
久しぶりにテウの相棒ノブも登場。25巻146話まで戻って名前を探してしまった。

2022年5月27日金曜日

スキップ・ビート!26

2010年10月19日発売
(ACT.151 だから最強エンブレム)
奏江のマンションでチョコを手作りして以来久しぶりに事務所で再開した奏江とキョーコ。キョーコがチョコを「皆すっごく喜んでくれた」というので奏江が「・敦賀さんは・」と振ってみると、キョーコは「もちろんすごく喜んでくれたわ。今思い出しても迷惑甚だしいくらい」と闇に堕ちる。『これはつまり心の平和を乱される程過度な礼を見舞われたと。もしかしてキスでもされたのかしら。敦賀さんって意外とそっちに手練れててもおかしくはなさそうだもんね。あのいかにも温和な雰囲気と紳士っぽさに騙されがちだけど・・むしろ慣れてるからそれで隠してると見えなくも』と奏江の心の声。
奏江は敦賀さんと接する機会はほとんどないと思うけど、なかなかいい推察。
二人がラブミー部部室へ行くと、天宮さんがLEM社長から川越みちか主演ドラマ総ての感想文を書かされていると、怨念をダダ漏れさせながらいう。奏江と天宮さんは初対面だ。

そこにナツコちゃんという人なつこいアナコンダを巻いたインド人の姿で現れたローリィ社長。「バレンタインとは君達にとってどんな日だった?」との質問に「平穏と平和を脅かす忌むべき悪夢の厄日です」とキョーコ。「バカな人間を一層バカにする、社会の迷惑公害日です!」とモー子さん。二人とも社長にドラマのレポート感想文を明示される。天宮さんは「3年前のその日!!顔だけが取り柄の川越みちかが初のドラマ出演という過ちを犯しました」と答えたそうだ。

天宮さんとモー子さんは川越みちかの悪口で意気投合するが、後ろに怒りの表情の社長が。モー子さんとキョーコは、この一年のラブミー部員としての成長のカケラも見えないことにお説教をくらう。

そして社長が丹念に選りすぐった、ラブミー部員に贈る仕事は、天宮さんには「楽しいの」モー子さんには「泥くさいの」キョーコには「危ないの」という。

泥くさいのってずいぶん先の話だよね。

(ACT.152 バイオレンス ミッション フェーズ1)
天宮さんに与えられた仕事「楽しいの」とは、去年から始まっている人気お笑い芸人揃い踏みのバラエティ番組「まじスカ(マジでスカッとする番組)」への出演。モー子さん曰くちょっと尖ったイメージのアイドルやタレントが、バラエティに出て見直されるって話をよく耳にするという。キョーコも「ユミカ」の悪いイメージを、天宮さんに重ねて固定させてしまわないチャンスというが、天宮さんは笑いのためなら何言っても許されると思っているあの芸人根性が嫌だという。天宮さんは子役時代のことを気にしているのかなと思うキョーコ。モー子さんのは時代劇で、命を助けてもらった浪人に恋をして無理矢理つきまとう天涯孤独の武家娘という、ストーカーみたいな設定の役だという。キョーコは急用ができた社長の代わりに社長のお客を迎えに行くという。一番楽な仕事だと出かけるが、モー子さんは社長の陰謀がより深く渦巻いているのではないかと心の中で思う。
いつもながらモー子さん鋭い!

ラブミーつなぎでWELCOME CAIN HEELとの看板を持って東京駅前で待つキョーコ。不審な呼び込みとして交番につれていかれそうになってあわてて車に戻る。ルトさんが社長に電話をつないでくれるが、渋谷の忠犬ハチ公前になったという。ヒールさんはどんな人かときくと、「行けば嫌でもすぐわかる。絶対一人でカタギじゃない空気を放ってるはずだから。」という。さらに「できたら遅刻だけはしない様にね。女の子が相手でもひょっとして気さくに拳で挨拶しちゃうかも」という。ハチ公前に行くと、確かに人の一人や二人殺していそうな異様な雰囲気の男が、タバコを次々吸っては踏み潰していた。気を取り直して、遅刻のお詫びをしようと改めてこの異様な雰囲気の男をしっかり見ると、長い腕と長い脚とそのバランスに、ふらふらと近づいたキョーコは「敦賀さん?」
体格だけは変えられないものね。あっさり見破るキョーコの直感力すごい。いかに正確に敦賀さんを見てきたかが解る。

(ACT.153 バイオレンス ミッション フェーズ1.5)
ただでさえ機嫌が悪ければ人間性が極悪そうな人の元へ、人の神経を逆なでするに十分な色のツナギで近づいたキョーコに周囲はざわめく。もう一度「敦賀さんですよね?」と呼びかけたキョーコを睨むと男はゆっくり立ち上がって、思わず尻餅をついたキョーコをまたいで去っていった。体中の血液が抜けるような感覚で、15分へたり込んでようやく指先から体温がもどって立ち上がるキョーコ。「どうかしている。あんな危なさそうな人を敦賀さんと間違えるなんて。でもごまかしようのない程ピッタリと私の頭の中の敦賀さんスケールとあったんだもの。頭部と全身の対比とか、上半身と下半身の対比とか、肩からひじ、ひじから手首にかけての対比、大腿部と下腿部の対比にしても、肩幅から腰へ流れる角度と造形、そしてそれらを可能にする骨組み達が、頸椎から腰椎へのグランドラインが、上腕骨頭のパーフェクトガーディアン、肩峰から望む肩甲骨、上腕二頭筋が、大胸筋と外腹斜筋と広背筋・・・あんな日本人二人と居ないと思ってたのに。

キョーコちゃんそれは既にストーカー。ACT.X LUCKY NUMBER "25" AFTERで敦賀さんが「おれは知らないうちによほど君に視姦されていたんだね」といった通り。
いずれにせよ、蓮は日本人じゃ無いからあんな日本人は一人もいないというのは正しい。キョーコけっこう本質をついてるんだけどな。

と横道から手が出てキョーコを引き込み口を塞ぐ。先ほどの男だったので慌ててパニクりながら謝るキョーコをなでなでとする手。「アタリだ」と穏やかな顔の蓮だった。敦賀さんがなでなでしながらキョーコを見る目が好き。

二人して社長の前に行くと「自分からバラしてどうするんだ。極秘だぞB.J演じる俳優Xカイン・ヒール」。蓮は「最上さんなら必ず秘密は守ってくれると思ったし、何より思いの外怖がらせてしまったのが心苦しくて」『どうせ腰抜かす程ビビられてスルーできんくらいヘコんだんだろう。まあわかるけどな。そんな恋する男心も。それに結局最上君には事情説明するつもりでいたからな』と思いながら、「最上君、社はカインヒールにつけられないので、事情を知る人間が一人は傍についていた方が。」「君には蓮の御守り代わりになってもらおうと思う」と思わせぶりな社長さん。

キョーコちゃん一目で敦賀さんを見破ったのに、そのあと恐さで最初の直感のを覆されてしまった。
好きな娘が自分に怯えて15分間も腰を抜かした姿を、陰からずっと見守っていた敦賀さんに同情する。そこでキョーコちゃんに正体をバラしちゃう敦賀さん大好き!!誰か敦賀さんの気持ちを2次で書いてくれないかな。どれだけ凹んでいたか。
(カインヒール設定は無口・短気・他人には神経質・ヘビースモーカー、仕事OFF時の動きは緩慢なのに、ラブミー部ピンクつなぎが目の端に入った瞬間、蓮は「まさか」と思い切り振り仰ぎそうになって危なかったという)
でも予定では怯えているキョーコを連れて、蓮だと気づかれずにローリィ社長宅へいくはずだったんだよね。しばらく一緒にいれば、キョーコはやっぱり敦賀さんだと気が付いたと思う。

(ACT.154 バイオレンス ミッション フェーズ2)
御守りって・・・いろいろ想像して床で悶えるキョーコに真面目な顔で冗談をやるルトさんが、一緒に横になって「お待たせ致しました。準備が整いましたのでご案内できますが、いかがいたしましょうか」と、ジェリー・ウッズのところへ案内してくれる。
出た!まじめに冗談やるルトさん!!

最初見破られたのは、と社長に聞かれて,危機としてパーツが、対比が、肉が、骨がと説明するキョーコを思い出し、びっくりするのを超越して恐怖すら覚える程・・・とキョーコの絶対視感を説明する蓮。「嬉しくない。あんなわかられ方」

そしてジェリー・ウッズに雪花ちゃんにつくられたキョーコは恥ずかしくてなかなか部屋に入ってこられない。「怖じ気づく程恥ずかしい格好を彼女に」「させてねえっつうの。お前が目くじら立てるような大した格好」目くじら立てる蓮の顔が凶悪で笑える。

根性でナツウォークで入ってナツ立ちするキョーコは、ハードでキュートでワイルドでアウトサイダーな、カイン・ヒールの妹役、雪花・ヒール。

(ACT.155 バイオレンス ミッション フェーズ3)
敦賀さんの食事の世話だと思って、「兄の面倒はこのアタシが見ます。責任を持って」と乗り気のキョーコ。カイン・ヒール日本滞在中の宿泊ホテルで兄さんと一緒に雪花も生活することになった。

千織ちゃんは宝田社長からの命令、バラエティ出演を断るのにマネージャーの吉本さんに加勢して貰ったけれど、最後に社長室に一人残されたときにラブミー部に志願した理由を「子役時代みたいな芝居への愛情を取り戻すため」と改めて確認され、宝田社長の『荒療治』(芝居がやりたくて仕方が無い衝動に駆り立てられるまで芝居を断つ勇気を持ってみる気にはならないかという)を実行した方がいいのかもしれないと思った。
そうだ天宮千織ちゃんは芸能歴15年、マネージャーは5年なんだよね。

ヒール兄妹の部屋はベッド一つの部屋。社長は俺に過保護なんだと思う蓮。「あの娘はな、いわば魔除けだ。最強のな。」半分蓮で遊んでいるとは思うけれど。「思い切って一緒に寝ようか。腕枕してあげるから」この時の蓮様の顔、素敵。夜の帝王ともちょっと違う魅惑的な瞳。こうなったら一緒に寝ましょう♡覚悟を決めて。
しかしそこでホテルの従業員がきて、部屋の鍵が間違っていたといって、ツインの部屋に案内していろいろお詫びの品を置いていく。

「わざと傷つく事を言ってでも家に帰すことができたのに、まあ俺がしっかりしてれば済む話なんだけど」

しかし胸の谷間や超ミニスカートからのぞく足は蓮にとっては災い。突然雰囲気が変わった蓮、いやカインヒールは雪花の手を引く。
この部屋間違い、わざとやったのかね。あの社長さんだからそこも疑ってしまう。

(ACT.156 バイオレンス ミッション フェーズ3.5)
カインに強引に手を引かれる雪花。お店のディスプレイに映る自分の雪花らしからぬ不様な姿に気が付いたキョーコは、ブラコンっぽくカインの手をにぎって立ち止まり「脚痛い、速いよ歩くの」とカインにいうが、カインの目はかつて敦賀さんのマンションでDARK MOONごっこにダメ出しされた目に見えた。おまけにダメ息。

しかしNGかと思ってたのに返ってきたのは意外な言葉だった。
「すまない。もう店も閉まる時間が迫ってると思って、少し焦っていたようだ」とカインは雪花から手を放して「行くぞ」どうやら及第点だったようだ。
そうだこれは2月の寒空だったよね。
連れて行かれたのはマリアちゃんお気に入りのブランド店ジャンヌ・ダルク。洋服を買ってやるから好きなだけ選んでこいという。キョーコは敦賀さんに買わせるなんてと思いかけたけど、ブラコンの雪花ならと思い浮かべて、「大丈夫なの、そんなこというとアタシめいっぱい買ってもらっちゃうケド」「いいから何でも好きなだけ買ってこい」とふわりと笑う。
この時の敦賀さんの笑った顔も好き。ヒール兄妹は、現実では思いが通じ合った2022年でもまだできない、甘々な関係が、役にかこつけているのと敦賀蓮と京子だとバレないので、人前で手を繋いだり、町で二人でショッピングしたりと思う存分できてること。さて現実ではスキビ時間でも何年後になることやら。


2022年5月23日月曜日

スキップ・ビート!25

2010年6月18日発売

(ACT.145 バレンタイン バグ)
バレンタインデー当日、大きな花束を持ってDARK MOONの撮影現場に来た尚は、キョーコに、VGのボーカルと彼氏彼女のつき合いをしてる祝いの品だと渡す。

レイノへのチョコは「ビーグルへ♡」の意味じゃなくて、裏返ったチョコを正しく並べると「地獄へ『泣いてるビーグル犬』『憎』『青ざめるビーグル犬』堕ちろ」だとキョーコは解説。ビーグルに弱みを握られて仕方なくチョコをつくったのだと尚に説明した後、後ろに蓮と社さんにいるのに気が付くキョーコ。キョーコは弱みを握られているとはいえ敵に屈して敦賀さんに呆れられてると思って青ざめるが、(尚へのチョコではなく、レイノへとはいえ愛のチョコではないと知って)微笑む敦賀さん。

説明するのに、尚からのであっても花束をそっと床に置くところがキョーコちゃんらしい。

そこに「ようやく彼氏ができたかと思ったらこんなこととは。お前この先ずっと彼氏できねーんだろうなぁー」(キョーコが蓮にチョコレートを贈るのではないかと悶々としていたのは誰だ!)「DARK MOON関係者だけで10人近く居るんだから(チョコをあげたのは)」というキョーコに「敦賀蓮にもやったのか」「敦賀さんにはあげてないわよ。チョコは用意してないんだもん」「って事はチョコ以外の何かは用意してあるんだな」

撮影が始まろうとするところへいきなり蓮の目の前でキョーコを引きよせてキスをする尚。

(ACT.146 バレンタイン マッチ)
 キョーコの口にチョコレートを押し込んだ尚は、それを取り返すということでディープキスまがいの行動に走ったのだ。緒方監督も蓮も社さんも大原さんも百瀬さんも見守る前で。必至で押し返そうというキョーコを押さえつける尚との攻防戦に、表情が変わった蓮が近づいたところで、尚を突き飛ばすキョーコ。平然と「味見させてやっただけなんだから、ちゃんと返せよな」と尚。
最初からこういう状況を想定していてキョーコに味見させる一粒5千円のチョコレートを用意していたわけで、尚にはレイノよりも敦賀さんを牽制することが一番の目的ではという気がする。まあ尚が気付くほどキョーコに執着していて、キョーコの身近にいるのに、関係をすすめる気がない敦賀さんだからこうなるのもしょうがない。尚のやり方は感心しないけど。

ファーストキスの慰謝料だとスワロフスキーや淡水パールやキラキラビーズが満載のウン十万円する花束を置いていく尚は、蓮とすれ違ったときに勝ち誇ったように鼻で笑う。

ファーストキスがあんなロクデナシにあんなケチケチ動機のためだけに奪われたなんてと、大原さんや百瀬さんのなぐさめも耳には入らず呆然自失するキョーコを見て、蓮は鼻で笑って「ファーストキス。わからないなぁ。それってそんなに大切? まるでこの世の終わりみたいに泣ける程?なんかそれってちょっとバカバカしいよね?」

ここで連載が来月待ちなはずだけど、連載で追いかけている人達は蓮の意図不明だよね。まあキョーコちゃんの気持ちが全然入ってないキスは、カウントしなくていいのは確か。

(ACT.147 バレンタイン兵器《ウェポン》)
遊び尽くしたお前にとっちゃファーストキスで泣くなんて鼻で笑うに等しい事なんだろうけど!!キョーコちゃんショックで泣いてるのに!!このおバカ!!と心の中で思う社さん。

キョーコの顔を皆が見ると、意外と立ち直って「えっ」という表情。「お互いの気持ちが伴ってなくて唇と唇が合わさっただけのものをキスって言うなら俺のファーストキスなんて小学校一年生の時学校に遅刻しそうで急いで走った角を曲がった直後勢い良くぶつかったサラリーマン男性と言う事になってしまう。」と敦賀さん

あの~~お言葉ですが敦賀さん。アメリカの高級住宅地で育ったであろう小学生時代、学校は母親(あるいは他のお世話をする大人)が車で送り迎えするものだと思うけど。日本人『敦賀蓮』をつくるときに、そういった詳細までボロが出ないように考え尽くしたの?しかしなんでそれを聞いた社さんが悶絶しているんだろう

「あんなの事故だしキスだと認めてないし、あの頃にはもう密かにプロの役者になりたいって思っていたから、”仕事”でそういうシーンがあれば相手を好きじゃなくても本気でやらなきゃいけないのはわかっていたし、演技だとわかる芝居をするのはプロ失格だって思ってたから、スッパリ割り切ったね。」という敦賀さんの言葉に、キョーコは今まで全然考えたことなかったけど、私だっていつか仕事でそういうシーンを演る事になるかもしれないんだ。たいして親しくもない男性と。それこそ『一流』の役者になりたいのなら、『キス』の一つや二つや三つや四つなんでもない事みたいにこなせないと。

「どんなシチュエーションで誰としたのがファーストキスかなんて要は最上さんの気持ちの持ち様だと思うけどな。そうやって割り切っていくのが俺達芝居に生きる人間が身につける心の法則。」隣で聞いている社さんだけは『先輩俳優として優しくアドバイスしている様に一見端からは見えるけど、さっさとキョーコチャンの頭から削除させようとしているな』と心で思う。

「この『役者の心の法則』芝居中ならなんでも有効だけどプライベートでは同じ人に二回は使えないから」(そんな訳ないじゃんと心でつっこむ社さん。)「今後は十分気をつけて二度目は無いよ」「もちろんこの純潔命にかえて守り抜く所存であります」

あのね~~~そんなわけないでしょ。確かにキョーコちゃんに隙があって、尚に思ったように転がされてるけど、二度目だって不本意ならキスにカウントしなくていいよキョーコちゃん。あとその法則で言えば、敦賀さんのファーストキスもこの後のキョーコちゃんでいいのかな。しかしまあこのめちゃくちゃな論理に気がつかないのがキョーコらしいところであるし、社さんがびっくりするように思わず隠していた本音がでてしまうところ、敦賀さんも21歳の若造だから。

まあ不破も帰っちゃったし蓮の感情線を切っちゃうような爆弾もう無いだろうしねと社さんは思うけど、キョーコの控え室には保冷バッグに入った最終兵器が待機中であった。


(ACT.148 バレンタインデーXXXX)
キョーコに恨まれることでキョーコに自分のことで頭をいっぱいにさせて満足な尚。一方キョーコは、DARK MOON撮影スタジオで、社さんと敦賀さんと昼食をとりながら、まだなにかと尚とのキスを思い出しては妄想の中で腹をたてるキョーコに、面白くない敦賀さん。

食事の終わった敦賀さんに控え室でワインゼリーを渡すキョーコ。「クリスタルの薔薇の細工に赤いワインゼリーが透けて見えてクィーンローザみたいで、敦賀さんにゼリー贈るならこれだとおもった」と嬉しそうなキョーコに、もしかしたら俺は”特別”待遇なのかもしれないなんて思うのは・・・危険だなと度重なる学習能力で冷静に戻るが、「私まで味見で一杯食べちゃって」といいかけて『味見』で突然脳内が完全に不破汚染されて般若になったキョーコを見て、顔を近づける敦賀さん。

いや今上書きしてはいけない。、敦賀さん。嫉妬から行動したら尚と同じになる。

(ACT.149 毒の華)
真剣な顔をした蓮の顔がキョーコの唇に近づいてきたが、方向転換して頬にキスして「ありがとう」と言われて、脳内に巣喰っていたショータローは吹き飛んだ。

敦賀さん、左側から近づいてきて顔の正面を通って右頬にキスするところが、なんともスローですばらしい。唇にキスするつもりがキョーコの反応を見て方針を変えたからだけど、逆にこれではキョーコも衝撃的すぎて忘れられない。頬チューでショータローのディープキスに勝つ敦賀さん、最高。ショータローもうキョーコの脳から吹き飛ばされてる。

チャラい共演者に絡まれてバレンタインの手作りチョコを取り上げられた奏江に「好きな女にイヤガラセして面白がるなんて小学生のガキかよ」と助け船を出す飛鷹くん。
いやそれはかつての君でしょ、と突っ込みたいけど飛鷹くんは成長したんだよね。

「芸能業界の人間が丁重にお前を扱うのはお前の血縁が怖いからでお前に敬服してんじゃねーんだぞ。こういう芝居の仕事だってなお前の親が大物男優と大物女優だから入って来んのよ」とのチャラ男の言葉に切れて投げ飛ばす奏江。
アメリカ時代の蓮をつぶしたのもこういう周囲の目かな。奏江みたいな人がいればよかったのに。

午後からの撮影で、フリーズしてNGを連発するキョーコ。
敦賀さんせっかくキョーコに意識されるようになったんだからこのあともっと攻めると良かったのに。まあ今はあまり押すとキョーコちゃんが逃げるかな。

(ACT.150 淡い傷跡)
芝居は見てる人間がシラけたらそこで一巻の終わり!!血筋だけがいいダイコンに幾つも仕事くれるほど甘くないのよ!!アンタみたいに芝居に対していいかげんな奴が飛鷹くんに向かって上から物を言うなんて世間が許しても私が許さない!

飛鷹君に「前回始めて飛鷹君と仕事して思ったんだもの『負けた』って」「だからありがとう 成長するチャンスをくれて」と真面目な顔で伝える奏江。
モー子さんかっこいい!

「食事のあとお前と楽屋で二人になってからキョーコちゃんがおかしくなったんだからお前何かやらかしたんだとしか思えないだろ!何したのかだいたい俺には想像つくけどな」「社さんが怒りで震える程の事はしてませんが彼女の調子が悪いのは多分俺のせいなんてちょっとフォローして来ます」と蓮。社さん何を想像したの?

直前で耐えて方向転換した蓮様偉い。今じゃないよね、恋人キスは。キョーコちゃんの気持ちが蓮に向いている時で無いと、ショータローと同じになっちゃう。切れそうになっていてもキョーコの気持ちを考える蓮、やっぱりキョーコにふさわしいのはあなた。

控え室で不破のことなんか考えられないほど敦賀さんのことで頭が一杯で『つるがのるつぼ』にはまって仕事に集中できないキョーコに、嬉しいけど、このままではキョーコが傷つくからと。「あんなのただのお礼返しなだけなのに頬にキスしたくらいでいちいちそんなに過剰に意識されたんじゃおちおち御礼も安心してできやしない」「あんな他愛無い事で時間を無駄にするのは正直現場全体にも迷惑だから早く気持ち立て直そうよプロなんだし」「俺だって日本人相手なら誰にでもする訳じゃないんだから」「つまり外国人相手なら誰にでもするという」キョーコちゃん肝心なところを見事にスルーしてる。これってキョーコちゃんが特別といってるのに。蓮様切ないね。

立ち直ったキョーコに『なんだ本当に大した事じゃなかったんだ』と思う社さん。『あの子の心にほんの少し後遺症が残ればいいのにと心の隅で願う俺はやっぱり女心をもてあそぶ悪い男なのかな」

つるがのるつぼ大好き。いずれにせよディープキスした尚には怒りでいっぱいになって、敦賀さんの頬チューにはぐるぐるするんだから、敦賀さんもっと自信持って!次がある!

(番外編 バレンタインの怪-VS.レイノ編-)
「俺はお前が好きだ」とドストライクの告白をキョーコにしたレイノ。「だが容姿は以前に黒髪に頬に傷のある方が好きだ。あの気品と妖しさから生まれる美しさは他に類を見ない。初めて心から俺に生身の人間を美しいと思わせた奇跡の女といって言い。それが今のお前の容姿と来たらどうだ。その辺のつまらん女共にどうかしてうすらぼんやりしていな。」と外れた賛辞に平手打ちを食らうレイノ。冷静に解説するミロクはまるで敦賀さんに対する社さんみたい。

2022年5月15日日曜日

スキップ・ビート!24

2010年2月19日発売

(ACT.139 バレンタイン ターゲット)
蓮の誕生日を間違えていて渡せるのは14日になるけど「受け取っていただけますか」というキョーコちゃんに、理性と欲望の狭間で一瞬無反応の蓮。「今日俺の誕生日を祝ってくれるんなら最上さんが笑っててくれる方が俺は数倍嬉しい」と神々スマイル。

このときの真っ正面からの神々スマイル、ほんとにいいなあ。

相手が私じゃなかったら、敦賀さんってもしかして私の事っ・・て勘違いをさせるところよ、と思うキョーコ。いや勘違いじゃないです。そこでもうすぐ14日はバレンタインデーであることも思い出す。敦賀さんは甘いもの食べるイメージが全然ないし、もらうチョコは尋常な数じゃないはず。食が細いし。貰ってもらう事はできても食べてはもらえないのかもしれないなと思う。自分が14日に渡すのは誕生日プレゼントで食べ物では無いけど。と考えてレイノに脅迫されてチョコレートを手作りしなければならないことを思い出す。もっと色々お世話になった人にあげたいのにと思ったところで、本当にお世話になったひとへ贈るチョコを手作りすればいいんだと思う。過去、本命(尚)以外にはチョコを渡したことが無かったので思いつかなかったのだ。

敦賀さんはどうしよう・・・キョーコは贈るリストの『敦賀さん』にはバッテンをつけた。リストのトップはモー子さんだ!

一方、蓮は一つ食べるともらったものは全部食べなきゃくれた人に悪い気がして通常バレンタインデーのチョコレートは食べないのだが、社さんから今回キョーコちゃんがチョコこれたらどうすんの?と言われる。

(ACT.140 バレンタイン スクランブル)
撮影現場でチャラいミュージシャンの共演者から絡まれている奏江に、声をかけて助ける飛鷹くん。俺が空いてる時はついててやるよ。って飛鷹君いい男になったね。奏江にいじわるしていた最初の頃とはずいぶん変わった。もうちょっと大人になった飛鷹君と奏江を見たい。

2月11日午前、キョーコの携帯の着信履歴には非通知設定の不在着信がたくさん届いていた。昨日の無言電話は椹さんではないと本人に確認したし、敦賀さんならDARK MOON現場で会ったときに何か言ってくれるはずだし、思い当たるのはビーグルじゃなくてビーグールのレイノ。と思っている所にまた着信が。「ビーグルのくせにおとなしく待ってないと手作りチョコなんてあげないわよ!!」とキョーコは一方的に電話を切る。

もう一度かかってきた電話に、思わず「おすわりー!!」と叫ぶと、モー子さんから、飛鷹君にあげるので、翌日モー子さんのマンションにお泊まりで手作りチョコの作り方を教えて欲しいという頼みだった。昼食に一緒に行こうと誘われた社さんと蓮の前でもご機嫌で、話し始めるが、モー子さんの事情をペラペラ喋るのはまずいだろうと突然「今の話聞かなかったことにして下さい」とキョーコ。

「キョーコちゃんが手作りチョコを作る事にしてようがしてまいが関係ないか。どっちみち食べないんだから、お前は。」との社さんに「それ以前に俺に作るなんて一言も言ってなかったですよ」「お前が(お世話になった人の)3本に指に入らない訳ないじゃないか。」「たった一言の不確かな情報を、確かな予測にして、他人の意識にそうやって植え込むの良くないですよ。それでその確かな予測が外れた場合、どう責任を取ってくれるつもりなんですか」凹んだ敦賀蓮を想像して青ざめる社さん。

すばらしい学習能力、予防本能だけど、キョーコちゃんの笑顔にあっという間に顔が崩れている。

一方、般若になって祥子さんや麻生春樹さんをはらはらさせる尚。キョーコが蓮にチョコレートをあげるのは許せないと、探りの電話をしたのだが、レイノにあげるのはもっと許せない。キョーコとレイノが抱き合う妄想を勝手にしている尚。

(ACT.141 バレンタイン黙示録)
「女が嫌いな男に手作りチョコをやるって、どうやったらなると思う」と祥子さんに聞く尚。キョーコちゃんが尚に手作りチョコをくれる様にするにはって事かしら、と解釈した祥子さんは「その女の子、嫌いだと見せかけてるその男性の事、本当は心底嫌いじゃないのよ。本当はその男性といい関係になりたいってずっと思ってたんだと思うから」と火に油を注いでしまう。

「アイツ無言の相手に対してまっ先に頭をよぎらせたのは『敦賀蓮』のクセして、おかしな関係になってるのはあの犬野郎(レイノ)だっていうのかよ。まだ敦賀蓮ならマシなものを」

琴南さんのマンションで一緒にチョコを手作り。キョーコはお世話になった人にトリュフを2個ずつ贈るという。モー子さんとだるまやのご夫婦とダークムーンときまぐれロックとBOX"R"の監督と特別関わりのある共演者、敦賀さんのマネージャーの社さん。

敦賀さんは甘いもの食べるイメージがあまりにもないし、ファンや業界の人にもチョコってたくさんもらうので私までチョコあげちゃったら迷惑になると思って、チョコは用意してないのという。(よく見ると『チョコは』といってる。つまりチョコ以外を渡すことはこの頃から考えていた。モー子さんはこの微妙な言い方に気が付いてないようだけど)

プリンセス・ローザがめちゃくちゃ高いものらしいし、バラに仕込んでおかしな伝説で遠慮させないようにまでしてキョーコに受け取らせて、敦賀さんはこの子の事が好きだと意思表示(バクダン)しているのに、いいのかしらと悶々とする琴南さん。

結局「トリュフの一つでも渡しとけって」キョーコにいう機会がなかったが、敦賀さん大人だし自分だけチョコもらえなかったからって人が変わる程怒る訳ないか。過去の変化パターンから考えて。まあ危険分子でも絡んで来れば話は別なんでしょうけど」

さすがモー子さん、敦賀さんのキョーコへの気持ちに気が付いているだけでなく、Dr.学習能力があることまで看破している。本来ならチョコがもらえなくても大魔王にはならないはずだけど、問題は今回は危険分子が絡んでいること。

(ACT.142 バレンタイン ジョーカー)
2月13日「地獄へ堕ちろ 憎」という文字と、泣いているビーグル犬の顔で飾ったチョコレートを、だるまやの冷蔵庫に置いておきたくなくて持ち歩くキョーコ。

富士テレビにBOX"R"の番組宣伝で来ているキョーコは、控え室入り口でチョコの箱をひっくりかえして、思いもかけず敦賀さんと社さんに「憎」と書いたチョコレートを見られてしまう。軽井沢ではストーカーの件で敦賀さんにすごく心配して貰ったのにそのストーカーに手作りのバレンタインチョコを渡すなんて絶対呆れられると心配するキョーコ。

いやキョーコちゃん、レイノの件を知らない敦賀さんの発想は違う方向に向いてるから。

富士テレビの駐車場からの入口でぶつかった相手は尚。チョコの箱を見られてチョコと見破られて追求されるが、先ほど落とした際に表を向いて残ったのが、『泣いているビーグルの絵』と『へ』『♡』と読めなくは無い部分。勘違いして駐車場方向に放り投げたチョコは車に牽かれる。あわてるキョーコに尚は「アイツが好きなのか」

2回床に落ちて更に車に牽かれるチョコが可哀想過ぎる。キョーコちゃんが作ったものだから怨念がこもっているとはいえ、きっとおいしいだろうに。しかし尚と蓮の両方に嫉妬させるキョーコちゃん最高!

(ACT.143 バレンタイン ベル)
ちょうどタイミング良く来たレイノ(とミロク)が牽かれたチョコを持ってきて、「キョーコが、俺のことを想いつつ、俺のためだけに作った特別なチョコだ」という。怨キョを人質に取られて脅迫されているとも言えないキョーコ。誤解したまま「お前が隙だらけだからつけ込まれたんだろうが!!」という尚に、「私の心に隙作らせたのアンタのくせに!!」と言う言葉にフリーズする尚。誤解したまま祥子さんに促されて楽屋に向かう。
見事な勘違い合戦だけど、もともと尚に口を出す筋合いなんて無い。

「明らかに不破が勘違いしてんのわかってて、あえて意味深な言い方して追い打ちかけるとか、お前でもそんな小細工をするんだなと思って」とミロクはレイノに言う。
ようは、キョーコちゃんが好きなわけで、レイノは嫌いだけど、このストレートさはいいね。尚にしても蓮にしてもヘタレでめんどくさい男と比べると。

車に牽かれたチョコでいいからバレンタイン当日に渡せというレイノを、明日ならDARK MOONの撮影に自分入るから来なさい、でも敦賀さんもいるからといって、敦賀さんが怖いレイノにその場で受け取らせる。

レイノの中の敦賀さんは目だけで人が殺せる。
しかし、敦賀さんの誕生日からバレンタインデーまでキョーコちゃん災難続き。

(ACT.144 バレンタイン ゲリラ)
扉絵が阿吽の吽になってる尚。

キョーコはレイノとつきあっていて、レイノに愛のバレンタインチョコをあげると誤解した尚は、仁王像となって祥子さんと麻生さんを困らせる。

祥子さんの「あなたがそうやってつっぱねてる間に二人はどんどん絆を深めて行くのよ。いいの?あなたの入り込む隙が無くなっても」との言葉を一人になって反芻する尚。
祥子さんと尚はほとんど同棲しているはずだけど、祥子さんはキョーコちゃんと尚をけしかけるようなことをいつもいうけど、尚に対して恋愛感情はないのかな。

バレンタインデー当日。DARK MOON撮影の控え室にいる蓮と社さんは、山ほどバレンタインのチョコレートを貰っている。しかし社さんが(キョーコちゃんで)イジろうとすると「申し訳ありませんけれどその話題、俺で遊びたいだけなら避けてくれますか」と闇を見せる。やっぱり、昨日キョーコちゃんがあわてて隠した『憎』というチョコのことを気にしてるんだと思う社さん。

そこへキョーコちゃん登場。誕生日のプレゼントを蓮に渡すが、恥ずかしいから家に帰って一人で見て下さいという。

そして社さんにはバレンタインのチョコレートを渡す。(「なんで俺が蓮より先な訳?」)と慌てる社さんは「ほら・・・こういうのってやっぱ順番があるじゃない。俺より先に一番に渡さなきゃ行けない人が他に居るでしょ」。鈍いキョーコちゃんは「緒方監督に渡して来ます」と走って行く。「違ぁあああう」という社さんの心の叫びを残して。そして緒方監督、大原さん、百瀬逸美ちゃんに渡してもキラキラ笑顔の蓮。そこに大きな花束を抱えて尚がやってくる。
社さん、キョーコちゃんには口に出して言わないと通じないよ。

バレンタインのプレゼントにはなぜか犬のぬいぐるみがついてくる社さん。乙女度が最近ますます上がっている。


2022年5月12日木曜日

スキップ・ビート!23

2009年10月19日発売

(ACT.133 抗えぬ『右手』)
ブリッジロックの光はキョーコを突き落とした相手の顔を見たので協力すると言うが、天宮さんが落としていった恨みをつのった紙に「なんであの子は未緒でダメにならないの」という言葉を見てキョーコは「ほっとくなんてできないですよ。こんな面白そうな事。できれば黙認して見守っててくれますか?この子あたしのモノなんで。」と。完全にナツになってる!キョーコちゃんもう少し大人になったらすごく美人になりそう。

変な打ち方をしたのか、京子の利き手の右手に鈍い痛みがはしる。

翌日天宮さんがBOX"R"の撮影現場に入ると、キョーコが監督に、自分の不注意で階段から落ちてケガをしたから、右手をできるだけ動かすなと医者に言われたといっている。「利き手が自由に動かなくてもいい画が余裕で撮れます。だってあたしの思う通り自由に動くあたしの右手になりそうな都合のいい人間、一杯そばにいるじゃないですか。」とユミカ(天宮さん)を指名する。

自分で手を下さずに信奉者にやらせる方が、カリスマ高校生でかつイジメグループのリーダー、ナツらしい。さすがキョーコちゃん、ただでは転ばない。

(ACT.134 ミッド ブラスト)
監督に「カオリ」でなくて「ユミカ」なのかと聞かれて、「カオリは、あたしにとって、あたしの代わりをまかせてもいいと思うくらいの存在。いわば『右腕』。汚れれば使い捨てられるパシリ代わりの安い『右手』なんかじゃありません。」という。聞いていたカオリ(薪野さん)は、一瞬京子を疑ったことを後悔してむずむずする。

もうすっかり薪野さんは京子の信奉者だよね。監督も『ナツさん』と呼んでるし。

一方、かつて『緋色のダイス』の子役天童あかりでブレイクした後消えていった自分を思い出す天宮さん。

カオリにデコネイルをしてもらうナツは、ユミカに命じてイジメをやらせる。「さっきもそのレベルじゃつまんないって言わなかった?三度同じ事を言わせるようなら」と昨日拾った天宮さんの恨みを書きつのった紙を示して「あんたが一番知られたくない人に見せるわよ?」と挑発する。「コレってあんたの本音よね?これ見てスゴイ納得しちゃった。あんたのこれまでの行動の裏に隠された意味に。ちょうどあんたの過去も小耳にはさんだ後だったから」との言葉に顔色を変える天宮さん。「どんなに綺麗に取り繕ってもね、一度ついた泥は一生死ぬまで消えないのよ?あたしとあんたを一緒にしないでくれる?ちょっと境遇が似ててもね。あんたとあたしじゃここ(頭)とここ(心)の出来が違うんだから。コレが欲しいならあの子使って本気であたしを楽しませてみな!!もしできたら土下座して謝ってあげる特典もつけてあげるわよ」

これはユミカ(天宮さん)の演技を引き出す、敦賀さん並のお手並み。ナツかっこいい!!

(ACT.135 消えない鼓動)
ユミカの演技が変わった。いじめられる麻子ちゃん(柳織さん)が、苦しがるほど本気で激しくエスカレートした。その姿を覚めた目で見て恍惚とした顔で笑うナツ。

主役の留美ちゃんがやってきて、監督の命令であわてて撮影場所から遠ざけるスタッフ。

(ACT.136 KISS AND CRY)
見ていたカオリ(薪野さん)はツグミ(須藤さん)に、天宮さんと京子は演技では無くほんとうにあの瞬間ユミカとナツを生きていた。こんなに芝居を怖いと思ったのは初めてだという。

「さっきのシーンはやっぱり本番ではユミカよりカオリが演るのが設定上適してると思います」といおうとした天宮さんは、監督にさっきの演技はめちゃくちゃに良かったと褒められる。「内心、実は千織ちゃんテレビ業界に帰るキッカケになればいいくらいのゆるい気持ちでこの仕事受けてくれたんじゃないかと思ってたから!!」と。

監督から緋色のダイスの屋八監督は呑み友達で、屋八監督はずっと千織ちゃんの事を元にもどしてあげたいと気にして影ながら見守っていたという話を聞く。「あの子なら全力で演り通す。たとえまた昔のように悪いイメージがついたとしても今の彼女ならそんなものには負けない実力があるはずだから。」と。

ナツ魂が抜けたキョーコは、監督が去った後一人涙を流している天宮さんを見つけて土下座しかけるが「あなたみたいに人生うまくやれてる人に謝ってなんかほしっくない!!これ以上もう私を惨めにしないでよ!!」。

キョーコは、幼稚園から中学校卒業するまでずっとイジメられっこだった自分が、たとえ演技でも他人がいじめられてるのを見て『楽しい』なんて思える訳がないって思ってたのに、自分とは違う全く別の人格が存在して『気持ちいい』って思った。「こんな感覚初めてなんです。この感覚を引き出してくれたのは天宮さんだと思うからありがとう」と。

麻子ちゃん(柳織さん)のマネージャーが監督にさっきのシーンをもうちょっとソフトにしてくれと抗議する。だって、リハーサルの時のあの除光液ホンモノでしょ。ほんとに火がつかなくてよかった。

(ACT.137 VIVID WALKER)
優等生ぶってなんでも外聞よく飲み込んでしまうからいつも体中に苦い毒が渦巻いていて、それをスッキリさせられるなら本当は誰だって構わないというユミカは、ナツに似ているという。天宮さんに控え室の名前の紙を破られたのを見た瞬間『ナツ』が生まれた、というキョーコ。

「私も未緒の影に縛られてたから、わかりますよ。天宮さんの気持ち。でも無理です。私には未緒を無かった事にはできません」

!!!キョーコちゃん格好いい!!!天宮さんの気持ちや、いいところも認めてるし。
話としてはBOX"R"にこれだけ時間をかけるのは本来増長なはずで、ずっと蓮様もでてこないけど、キョーコや天宮さんの気持ちや劇中劇の性格もしっかり描いてあるところがスキップ・ビート!の魅力だと思う。人気の漫画は息もつけない展開をすることが多い中、こういった漫画があってよかった。(このころ今より頻繁に掲載されてたようだけど、BOX"R"メイン部分の21-23巻だけで1年間はかかってるし、蓮との絡みはモデルウォークを習う22巻ACT.127の次は23巻ACT.138の蓮の誕生日のDARK MOON撮影現場で会うまでずっとないし(ACT.129で蓮と社さんだけでてくるけど)。やはりずっと連載で追っている人は根性がいると思う。)

(ACT.138 トラブル ラッシュ)
本当になんて嫌みな人なのかしらと思いながら、天宮さんの心にはキョーコの言葉が染み入る。

麻子ちゃん(柳織さん)も監督に「メインキャストに劣らないインパクトのある演技ができてたのに」といわれて女優魂が芽生えてマネージャーを説得したという。顛末をキョーコから聞く光さん。

ラブミー繋ぎを見つけてモー子さんかと思ってかけていくと、なんと天宮さんだった。

天宮さんキョーコを突き落としたのは謝ったかなあ。あれは完全に傷害だから。ところでキョーコ、金缶コーラをせっかく今度は袋に入れたのに、モー子さんと思った興奮でまた振り回してるよ。

バレンタインが近づく2月10日、キョーコは非通知の無言電話に「あの・・・敦賀さん?」と語りかけると突然切れる。

まがまがしいものが近づいてくる雰囲気を感じると、17巻99話以来突然現れたレイノ。あの時蓮に「二度と彼女に近づかない」といったはずだが・・「だから去年のうちは現れなかった」という。「俺はキョーコからチョコをもらいたい」という。「バレンタインデーは男が好きな女にチョコを貰える日だから」と告白するレイノを「違う違う。女の子が好きな男性にチョコをあげる日!!」と見事にスルーするキョーコ。しかし・・・

一方2月10日蓮の控え室は、誕生日とバレンタインも近いため贈り物で溢れている。

キョーコは古いタレント名鑑で敦賀さんの誕生日は2月19日だと思っていたのに間違いに2月10日当日DARK MOON撮影現場で知る。


2022年5月2日月曜日

スキップ・ビート!22

2009年6月19日発売

(ACT.127 PRIVATE EXIT)
1月中旬のある夜2:10、キョーコは蓮をマンションの前で待ち伏せしてモデルウォークを習う。ショーモデルと雑誌モデルで、そして女性モデルと男性モデルでは立ち振る舞いが違ってくることも知らなかったが、世界で最も美しいと賞賛されたスーパーモデルの高度技術を伝授される。

「俺男なんだけど」という敦賀さんの言葉に「今頃申告されずとも存じておりますが」ときょとんとして返すキョーコちゃん最高。いや男として意識してないだろうけど。

未だかつて彼女以上に気高くて美しいモデルに俺はまだ一度も出逢ったことがないってのはジュリエナさんだと思うけど、自分の母親をそう表現するんだ。

蓮の女性モデルウォークを見たかった。

ナツの必需品プリンセス・ローザを首飾りに加工して結局ほとんど一睡もしてないキョーコ。蓮も2時間ほどしか寝てないとのこと。朝の6時までモデルの立ち振る舞いを教えていたというから社さんが来たのは朝8時過ぎか。

しかし男性の一人暮らしのマンションに深夜2時過ぎに訪れてそのまま朝までいるというのは、敦賀さん全く男と思われてない。

「役に興味を持ったら速いんです。走り出すのが。あの子は怖いですよ」と敦賀さん。
未緒の時と言い、敦賀さんのキョーコへの役者としての信頼はすごい。

(ACT.128 SWITCH OVER)
翌日、久しぶりにBOX"R"の撮影現場に出てきたキョーコ。表向きは親切な顔で、唯一キョーコを応援していながら、心の中では「監督に逆らったナツを演り続けて自信も居場所も失うくらい徹底的に叩き潰されればいいんだ」と思っている天宮千織ちゃん。

キョーコは、お姉さんスタイルの洋服をLMEから借りてプリンセス・ローザの首飾りをつけ、モデルウォーク、モデル立ちでナツになりきった言動で皆の目を奪う。

カリスマ高校生のナツ登場!演技で皆を黙らせるキョーコちゃん大好き。

キョーコの衣装を届けるようスタッフに言われて、カオリを共演する薪野さんは不満顔で、いやがらせをしてやろうと、制服セットからリボンを抜き取る。

かつて10代前半に久遠がであったのもこれをもっと深刻にしたようないやがらせなんだろうな。これで監督にも首三昧で居場所をなくしていったのか。

(ACT.129 静かなる戦火)
一方社さんは昨日キョーコのモデルウォークを見て、蓮が女性モデルウォークを教えるところを想像して悶々としていた。
更にお姉さん服とプリンセス・ローザの首飾りと蓮直伝のモデルアクションが合わさると自分たちの知っているキョーコちゃんじゃなくなると思う社さん。

一方キョーコは堂々とノータイで監督や共演者の前にでてきた。衣装にタイがなくてというので、衣装係を責める監督、衣装を届けてくれた薪野さんにすがる衣装係、薪野さんは「ナツが自分でなくしたんじゃないですかぁ?」とこれ見よがしに口にする。にっこりと挑戦的に笑うキョーコ。

薪野さん「ナツ」ってキョーコのこと読んでるよ。もうナツを認めてるのでは。あと監督もキョーコが役作りを変えてきたと言うとき怒りの表情だったのに、見た途端に責めなかったのは既に認めているのでは。いずれにせよ、キョーコはずっと同級生の女の子達ほとんどにいじめられてきたから、こんなレベルのいじめにはびくともしないのかも。

(ACT.130 逆転)
ナツの容姿にも、薪野さんのいやがらせにも余裕の笑みを見せるキョーコに驚く天宮さん。新生ナツ・キョーコは薪野さんに近づき、「もう一度探してみて、それでも見つからなかったら」といって薪野さんのネクタイを剥ぎ取り、ポトンと床に落とすと「これでいいんじゃない?だって『友達』なんでしょ?あたし達」とカオリ(薪野さん)と肩を組んで「監督ダメですか?こういうの」「ダメだなやっぱ『ユミカ』だけ浮いちまう」と監督。

京子ちゃんが素のビジュアルだった時は今のユミカ(天宮さん)で違和感無かったのに。ということで「千織ちゃん雰囲気ちょっと変えてみてもらえないかな。この三人の中に居て違和感のない雰囲気?」といわれて戸惑う天宮さん。

それ監督、抽象的すぎてわからないよ。

ナツのグループノータイは監督が格好いいと言うことで決定。イジメのシーンはこっちの方が迫力あるし。と。
しかしこんなに簡単に落ちる監督、なんというかいいものはいいと認めるともいえるけど、ちょっと天宮さんの立場がない。

薪野さんは京子に「気づいてたんでしょうネクタイ。なんで言わなかったの」というが、キョーコは「言ったら監督あんたを怒るでしょ。あんたは友達だから。」

監督に「俺が思い描いてたものよりもいいものはいいって。『カオリ』と『ツグミ』と『ユミカ』と『ナツ』とは一番気があう友達だ。俺は千織ちゃんのユミカから『ナツ』と類似の空気を感じたいんだ」と言われてプライドが傷つき、ますますどす黒い気持ちを膨らませる天宮さん。

天宮さん、怒るのはわかるけど、キョーコちゃんも悩んで努力したんだよ。監督、意外と考えが柔軟なんだ。まあキョーコも敦賀さんもそしてたぶんクーも天才タイプではあるけど、人一倍努力もしていると思う。

(ACT.131 浮かび上がる鏡像)
控え室の『京子』の名前を書いた紙が破られていた。「あたしじゃないわよ」と焦る薪野さん。「わかってるわよそんな事」とキョーコ。薪野さんと須藤さん(ツグミ)を誘って屋台でラーメンを食べて帰る。

しかしキョーコちゃんも、ゴールデンカムイの鶴見中尉並の人たらしだ。

監督がどのようなものを求めているのかわからない天宮さんは、的外れな事して撮影がスムーズに進まなければ監督やスタッフや共演者のイラ立ちは余計なことをして衣装設定を変えさせたキョーコへ向かうと、思う。

そうかなあ。撮影がスムーズに進まなかったら怒られるのは天宮さんでは。

翌日も早めに来た犯人天宮さんが京子の控え室の名前を破ろうと外すと、「刺激レベルPOINT5次はもっとヒネリのきいた悪戯してねとナツからのメッセージが。思わず紙を元に戻して周りを伺うが、今までキョーコにはいい顔をしてきたので薪野さんと須藤さんと間違えているに違いないと思い直す。

大人っぽさを出した天宮さんは監督には受けなかった。「見た目の話じゃなかったんだよ。芝居に関しては何をどうするって考えて来ては無い訳だ」と。

いや監督の指示が曖昧すぎるからです。

京子がDARK MOON以外にもレギュラーの仕事があって今日は抜けるときいた天宮さんはびっくりする。
監督がユミカの頭をアップにしたらというのを聞いて「嫌!!」と拒否する天宮さん。はっとする監督、「やっぱり見せるの嫌なんだ」という薪野さんと須藤さん。

やっぱきまぐれロックの今回のゲストは10年前の「緋色のダイス」というドラマでセクシー男優と呼ばれるようになった近江政彦さん。その予行練習をするブリッジロックより、緋色のダイスの火災シーンで撮影中誤ってセットの一部が6歳の子役の上に崩れたのだけど、最後まで演技したという逸話を聞く。そのせいで結構ひどい火傷を負って今でもその跡が残っていると、うなじを指し示すブリッジロックから思い起こしたのは「ちおリンって、うなじのあたりにわりと目立つ火傷の跡があるんだって」と先ほど教えてくれた薪野さん。

(ACT.132 CROSS EYES)
ジャポネットスコープの控え室で、京子が不破尚のPVで反響があったのとDARK MOONで未緒をやることが決まってた頃に、既にウォンテッドSで取り上げたことがあると聞いた千織。その後の未緒の出世ぶりには大満足だというスタッフ。「天宮さんも『京子』と売れて来方が似てる」といわれて暗くなる天宮さん。

緋色のダイスの子役は天童あかり。役名は明だという。あの子「明」役でブレイクしたはずが今どこ行っちゃったんだろうなぁ。というブリッジロック。強すぎる「役」にハマっちゃったせいなんじゃないのかな」という光さん。キョーコちゃんは大丈夫なのと言われて、確かに私は運良く未緒の影を徐々に切り離す事に成功している。それは自分でも実感できると思うキョーコ。

キョーコの腹の虫が大声で鳴いたので買い出しにでかけるキョーコと光さん。カリスマ高校生を演じるのでお昼を抜いたという(いやお昼抜いておやつ食べると帰って太るのでは。まあキョーコちゃん心配しなくてもいい体型かと思うけど)

待ち時間が長いのでTBMの階段で恨み辛みを書きツラっていた天宮さん。自動販売機でコーラを購入するキョーコを見つけて、TBMでレギュラーの仕事をやってるんだと恨みを募らせ、階段の上からキョーコを突き落とす。落ちる瞬間に身体を捻って天宮さんの姿を確認するキョーコと目が合って天宮さんは驚愕する。キョーコはブリッジロックの分の飲み物も抱えているので手が使えない。いやこの緊急事態には手を使って!!で、天宮さんいくらなんでも突き落とすのは一線を越えてしまってる。

キョーコちゃんお腹の音って、今回はきょろきょろきょろきょろと鳴るんだ。で皆が思わずキョロキョロするくらい大きいの!!そういえば6巻ACT.32の代マネのときにも、キョーコのお腹はきゅるきゅるきゅるきゅると大きな音を出したので、ファミレスに寄って目玉焼きが乗ったハンバーグを蓮と二人で食べていたっけ。

お好みあんパン・・・チーズとあんこの組み合わせはちょっと私は遠慮したい。