2022年7月29日金曜日

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(2015年9月18日)

(ACT.219 CRYSTAL STREAM)
お笑い芸人見習いの覚悟を決めた天宮さんの代マネとして、天宮さんとともにラブミーピンクつなぎで富士テレビに行くキョーコ。天宮さんが昨日の事故で捻って首に包帯をしていることを揶揄されるのを見て、スカーフを買いに行くと申し出るキョーコ。自らをラブミー部員一号と名乗る。

天宮さん、今では完全にキョーコに信服している。ただ階段から突き落として指を負傷するさせた人(23巻ACT.133)とそんなに仲良くしていいの・という気もするけど。突き飛ばされて捻挫して(2巻ACT.9)脚のヒビに発展してしまった松内瑠璃子も最後はキョーコに信服したけど(3巻ACT.13)、キョーコちゃん満身創痍過ぎる。

天宮さんのその後が出てこないけど(2022年)お笑い番組で名をあげて、役者としても返り咲いて欲しい。

テレビでキョーコの母最上冴菜が、交通事故についてコメントしているのをミス・ウッズとの電話中に気が付くローリィ社長。蓮とミス・ウッズは今夜中に韓国を発って明日日本に帰るようだ。目玉焼きのせトーストの食事中だった社さんも同じテレビ番組を自宅で見て、もしかしてキョーコちゃんの・・・と気が付く。

「『芸人見習いになってみせる』じゃなくて『芸人見習いを演じてみる』っていったのよ。」という天宮さんに、「『お笑い芸人』のリアリティを追求するあまりそのうち演技じゃなくなります」とキョーコ。

嫌みをいっていた共演者が「見直した。けどっ収録中一瞬でも『女優なのに』ヅラしやがったら・・・」「「『給料泥棒』なんて二度と言わせない」と天宮さん。

スカーフを買って急いで帰ってきたキョーコが、エレベーターに乗ろうとすると、降りてきたのは母、冴菜だった。

(ACT.220 CRYSTAL STREAM)
冴菜さんの眉間にしわが寄ったけれど、何も言わずにキョーコとすれ違う。

誰かの付き添いでTBMに来ていた琴南さんは(誰の付き添いだったのだろう、ラブミー部の仕事じゃないといっていたけど。)、『きまぐれ』の録画に来たキョーコと出逢う。「鶏は連続ドラマでレギュラー出演してる人間がやる仕事じゃないでしょ」という琴南さんに、キョーコが、「主演張れるようになったら考える」というので正直今のドラマもW主演みたいなもんだと思うけどと「ふくしきこゆーは結婚式の名前だよ」と素人っぽいアイドルの主演、丸山留美を想像する。(初心者マークを持った留美ちゃんが奏江の脳内でいってるこのわけのわからないセリフは何?複式?故宮?)

モー子さんにBOX"R"の初回見てくれたと聞くが、見てないという(正確には「録画で見たのでオンタイムではない」のだが)

突然モー子さんに「あんたの母親って弁護士やってたりする?」と聞かれる。今回のモー子さん出演「水森都シリーズ」に、最上冴菜という弁護士が監修についているという。キョーコはさっき富士で会ったという。バラエティやコメンテーターとしてよく見る『笑いも取れる鰐顔弁護士』片桐憲一が過労で倒れて、富士は代打らしい。奏江のドラマは監修のサブでもともとついていたという。奏江は冴菜さんに昨日会って「(キョーコと)親子だって確信した」という「だって似てるもの」といわれて呆然とするキョーコに、「正確に言うと似てるのは普段のあんたじゃなくてドラマの中の『ナツ』特に無表情になる時の人形みたいな無機質な顔と雰囲気」(モー子さん、キョーコにBOX"R"見てないといったばかりなのに)「本当はドラマ見てくれたの?」とキョーコは喜ぶ。「あんたにしては表現が慎ましやかね。」「ちょっと今気持ち的に複雑で。私が母に似てるらしいって事に対して」「嫌なの?」「母がね」。

TBMのカフェテリアに移って会話を続けるキョーコと奏江。「普通の家庭の親子より関係が氷点下なだけ」(いや男と家出した娘に何年ぶり?であってスルーするのは氷点下なんてものじゃなくて絶対0度)「富士ではスルーされた」というキョーコに「(不破尚)だってあんたが茶髪ショートにしただけで気づかなかったんでしょ」というが「二度目に目が合ったときは眉を顰められた」「ただの通りすがりの人間がどんな常軌を逸した服を着てようが、そんな事であの人は顔に表情を乗せたりしない。昔からあの人が感情を出す時は私があの人にとって不快な事をした時だけ。そして私の存在を疎ましいと思ってる。子供の頃からずっと。」

そのころ冴菜さんはLMEサイトのキョーコを見て、額に深い最上川をつくっていた。

冴菜さんの部下かな?勤務時間中に1時間も私用電話していてお客様にお茶もださなかったら、皮肉を言われても仕方ないだろうに。

(ACT.221 CRYSTAL STORM)
深刻な奏江の顔をみて「母の事に関しては私のハート、コンニャクみたいに柔軟になっちゃってモー子さんが思ってる程傷ついたりしてないのよ?」「でもごめんいろんな意味で」

翌朝、モー子さんとの会話を思い出して、「罪悪感なんて感じないで欲しい。今まで人様のあたたかい家庭を見て羨ましいと思った事なんてただの一度も・・・なかったとは言わないけれども、それで自分は不幸だと哀れんだ事は一度も無い。これまでだって一人ぼっちで生きて来た訳じゃないし、今だって大好きだと思える人がたくさん居る。」

敦賀さんが手に書いてくれた消えかけた「よくできました」マークを見て微笑むキョーコ(今日は敦賀さんが一時帰国する日)

そのころミス・ウッズと飛行機の中にいた久遠は「今回は短期滞在なのに蓮ちゃんの髪色に染めてもいいの?」「万一の事があると困るのでお願いします」「貴方の髪と頭皮のダメージが心配だわ」「禿げたら潔く丸坊主にしましょう。敦賀蓮ウィッグもあるので大丈夫。むしろウィッグが無駄にならなくて良いのじゃないかと。」

しかし久遠の姿は出入国に必要なだけだから、そっちを鬘ですませて、カイン・ヒール→敦賀蓮じゃいけないのかな。
しかし眉毛とかまつげはどうなるのかな。あちらとか・・・地がキラキラ金髪だったらほかもそうなると思うのだけど。

そうすると社長さんがよく浮いた話の一つもないといっていたけど、バレないように気を遣っているのにそんな浮いた話どころではないでしょうと思う。

BOX"R"のメンバーと会話中のキョーコ。今年のタレント名鑑にはキョーコは未登録だと聞いて驚く共演者たち。元々「ラブミー部員」って補欠タレント的な扱いだったから(『親の承諾』って壁もあったからなんだと思うけど)パスポートを取るためにあの人と連絡を取った事を社長に話してすぐ後、事務所のホームページに正式に所属タレントとして載せるから、あの人と直接話していいかって社長さんに訊かれた。それでホームページに載せてもらえてるんだから滞りなくOKがでたのだと思うキョーコ。『何をしようと勝手だけど間違っても私と関わりがあるなんて世間に知られないようにしてちょうだいね」と昨日スルーされたときの眉間のしわは語っていたけど、社長さんにもそういったんだろうな。それでも迷惑だから認めないとは言わなかったんだ。と。

CMの撮影が終わって、インタビューのために社さんと事務所に向かう蓮。その後は社長と報告がてら飲むことになっている。

このCM撮影の敦賀さん、ポスターで欲しい!

事務所へ蓮と社さんが顔をだすと、真剣な顔で社長が「キロノット」というテレビ人生相談番組を見ている。挨拶にいくと、画面に『最上冴菜』という弁護士が、相談者から「あなたには子供居ないんですか!?あなたっお腹を痛めて子供産んだ事なんかないんでしょう!!!」と罵られていた。「確かに私に子供はおりません。母親になった事のない私にはあなたのつらさも悔しさも、想像はできても分かち合う事はできません。ですがそれは今ここでは関係の無い事です。」

眉間にしわを寄せているローリィ社長を横目で見た社さんは「社長、もしかしこの女性やっぱりキョーコちゃんの・・・」えっと驚いた表情の蓮。社長は「最上君がこれを見ていなければいいんだが。最悪だ」

冴菜さんの発言は、普段テレビにでる人じゃないから理解してないのかも知れないけど、全国ネットでこんなことをいうのは、どんな気持ちからであっても許せない。キョーコだけでなく、その知り合いにもみんな伝わる事を考えてないのかな。

(ACT.222 CRYSTAL STORM)
車で移動中の尚は、偶然冴菜さんが登場するキロノットを見て、しまう。一方キョーコもだるまやでおかみさんが間違って録画したキロノットを見てしまう。

インタビューが終わって社さんと社長と飲む蓮。すらすらと会話をしながら、突然「最上さんの母親は社長と会ったとき特に異論無く最上さんの芸能活動を許可したんですか」と唐突に会話を変える。

「異論は唱えないが条件があるっていうか、内容が内容だけに、たとえお前とはいえそうペラペラとはなあ」という社長に、「『何をさせても構わない。親子だと世間に知られないようにしてくれるなら』とでも言われましたか」という蓮。「最上君から家庭の事情を聞いてるのか?」と驚く社長さん。「少しだけ。母親が最上さんには随分厳しい人だという事くらいですが」(あれは厳しいと言うより、愛情が感じられないという方が適切では・・)(「以前最上君の口からも蓮が幸せになる資格が無いとこいつが自分を責めていた事を知ってる感じのセリフをきいたが、お互い話してるのか。心の傷を。まさかこいつが惚れた女に自ら弱み晒すと思えんが。それも重すぎて闇すぎる」)敦賀さんはコーンだった子供のとき、キョーコは坊の時と、お互い相手が知らないときに聞いてるんだよね。いつ本当の事をうちあけて、心から癒やし合えるのかな。

「好意的に受け止めればその厳しさも最上さんを思っての事ですよね」「社長に彼女が言った事も、今回のテレビでの発言も、彼女なりに最上さんの将来や立場を気遣って」と言いかけた蓮を目で制するローリィ社長。「もういちいち許可を取りに来るなと言われた。全部LMEの自由にしていいからと」愛の伝道師社長さん、涙を拭ってる?

冴菜さんすごい美人。キョーコも大人になったら絶世の美女になりそう。しかし複雑な思いがあるにしても全国ネットで「私に子供は居ません」はない。でも社さん、敦賀さん、社長さん、尚と、キョーコを心配してくれる人が、たくさんいるのが救い。久遠は両親からは溺愛されてたから、衝撃だろうな。とはいっても久遠も自分の存在をアメリカ芸能界で否定されたわけだから、気持ちはわかるかと思う。

遙かな昔「お母さん頭の悪い子キライなの。だから私頑張って100点いっぱい取るの。それでね、いつか笑顔でいい子ねってお母さんにほめてもらうんだっ」といった子供の頃のキョーコの顔を思い浮かべながら電話をしようか迷う蓮。

電話では一度演技でごまかされた過去がある(15巻ACT.85-86で軽井沢のレイノにストーカーされてた事)。怖いのはもしあの子があの番組を見ていなかった場合、俺のその不自然な探りが、あの番組を見るキッカケをあの子に作ってしまうかもしれないという事だ。『会う』のならグアムでの食事の証拠動画という切り札がある。この一時帰国中に会う機会を作って後日・・・と思ったところで、絶望的に泣いていた子供のキョーコのが浮かぶ。

録画した番組を見てしまったキョーコは、コーンの石を持ってだるまやの裏口から飛び出すと、キョーコが心配で電話する尚が目の前に居た。「その顔やっぱり見たんだな」

まあ尚は事情を知ってるからまっ先に駆けつけるのは当然か。軽井沢でレイノにストーカーされたときと言い、敦賀さん一歩遅れてる。でも子供の頃からこの場合キョーコを本当に癒やせるのは、コーンだよ。

(ACT.223 CRYSTAL STORM)
後を追ったおかみさんは、尚とキョーコが対峙しているのに気が付く。おかみさんに気づいた尚は首を振ってみせる。幼馴染にまかせた方が良さそうだね、とおかみさんは引っ込む。

尚の頭には、かつて「私は自然とあんたの居ない所で泣く様になったのよ。あんたを困らせたくなかったから」と言ったキョーコ(8巻ACT.45)が思い浮かぶ。心を見せようとしないキョーコに近づくと、感情まで殺して目が死んでいる。

思わずキスをして、「いつものお前ならケリの一つも入れんだろうが。俺の前で泣くのが嫌なら切れてみせろ」という尚に、「メンドくさい。お願いがあるの、一人にして。」

尚もけっこういいところがあるけど、ここでキスして、キョーコの怒りの感情を引きおこそうというのはそもそも間違ってる。たとえ怒ったとしても、キョーコが癒やされるわけじゃない。キョーコが尚に甘えられないのは、今までの2人の関係から尚が招いた事だし。まあ結果的にずっとあとに敦賀さんの怒りの感情を引きおこしたけど(44巻ACT.267)。

キョーコも尚も有名人である事を思い出したおかみさんとご主人が裏口から見にいくと二人とも居ない。

一人になったキョーコは近くの小さな公園のベンチで「東京にコーンの森は存在しないのに。大声で安心して泣いていい場所なんて東京には無いのに」「"無視"されると覚悟していた"お願い"を聞いてもらえたのは、あの人なら無視ができなくなる様に自分でそういう手段を選んだから(つまり本人直接でなくて、冴菜さんの事務所に母の知り合いと思われる藤道さん送って、たとえ藤道さんが人違いでも手紙で事情を知った第三者の手から同意書を母の手に渡してさえもらえれば、外聞を気にするあの人は絶対に同意書を無視できないと、たくらんだから38巻ACT.226)。

迷惑だと思いながらも許可をくれたのは別に私の未来を尊重してくれた訳じゃない。あのヒトは私の存在ごと無かった事にしてたんだ。これがコーンと再会する前じゃなくて良かった。」かつてコーンと会えなくなってから一人雨森の中をコーンの名前を呼んで泣いて歩いたことを思い出す。

向こうから歩いてきたのは・・・

この時の敦賀さん、どうみても敦賀さんの姿なんだけど、敦賀さん規格にそっくりのコーンがコーンに見えるように、キョーコちゃん絶対視感を持ってるけど、けっこうフィルターがかかるんだね。

この時のキョーコを心配しながら、何と声をかけたらいいのか、なんでキョーコと母の事を知ってるのか葛藤してるであろう憂いを帯びた敦賀さんの立ち姿が素敵。

でもほんとうのところ、事務所で偶然社長と一緒に冴菜さんの発言を見て、社長に事情を聞いたで、よかったはず。コーンの事を言わずにどう話しかけるかに気を取られすぎて頭が回らなかった?」

(ACT.224 PRESSURE CHANGE)
キョーコは子供の頃、弁護士として難しい案件に落ち込んでいる母の部屋に入って「この案件に負けたらあんたのせいよ」と拒絶された事が浮かぶ。

「嫌われてるのは知っていた。ともすれば憎まれている可能性も受け入れた。だけどまだ私には存在そのものを否定される現実なんて」コーンに見えた敦賀さんに「コーン」と呼びながらすがりつくキョーコ。

個人的に母親との関係、修復しなくてもいいと思う。まあ事情は尋ねてもいいけど。

蓮はキョーコに抱きつかれて思わず手を浮かせて悩むが、更に号泣するキョーコに、そっと抱きしめて頭をすり寄せる蓮。

この時、一旦キョーコの肩に手をおいてそっと抱きしめかけたのを「コーン」と呼ばれたのを思い出してもう一度手を放したものの、キョーコが号泣したのを見て、やっぱり抱きしめてスリスリするのが、好き。

本当はこの状態で尚が戻ってきて欲しかった。その後の話の展開がまったく変わっただろうな。

一方状況を電話で社長に報告するレトは、何かに気が付く。

社さんに「こんな時にまで若い二人のラブの行方を想像して楽しんでるなんて、社長は只のラブモンじゃありません。ゲスラブモンです!!」といわれて、ローリィ社長は「俺が『行方』を想像してんのはあの娘の成長だ。役者としてもう一皮むけるかどうかを期待している。それは今回のこの状況をあの娘がどう受けとめるかで決まる。"傷"にするのかそれとも宝にするのか」

キョーコに一人にしてといわれて一旦立ち去ったものの、付き人と共に道に立ち尽くす尚。やっぱり一人にできるかと戻ったがキョーコは居ない。一人で泣くつもりならどっちにいくかと考える。

キョーコの最初で最後のショータローへのお願いが「1人にして」ってのは、まさにキョーコと尚の関係の象徴。

昔、キョーコが泣き止むと「きょうはどうしたの?」と話を聞いてくれたコーンを思い出すキョーコ。敦賀さんになでなでされて、「今はうまく話せる自信が無い。黙ってただこうしてくれてるだけの方が落ちつける。これがグアムでコーンと再会前だったら私また自分の事情ばかりを話してしまうと思ったけど。」「また逢おう」といった眩しいくらいの最後のコーンを思い出して、「ウソみたい。呼んだら本当に来てくれた」と思ったところで、抱きつく前の顔は金髪碧眼でなかったことに気が付く。改めて見れば、明らかに敦賀さん。「ごめん。言い出せなくて」。

キョーコちゃんの直感はいつも正しい!でもコーンだと言えないのにコーンとしてキョーコに抱きつかれている敦賀さんの心境は複雑だろうな。抱きしめたいのにわざわざ最初両手を挙げて困った顔に葛藤が見られる。でも最後に優しく抱きしめてキョーコの髪に頬ずりして、なでなでするのがたまらない。

しかしキョーコの中の敦賀さんのイメージって、未だにいじめっこ敦賀さんなの?

最後の「ごめん。言い出せなくて。」というのは「コーンじゃないよと言い出せなくて」と言ったつもりだろうけど、ほんとうは「コーンだと言えなくて」だよね。言えればキョーコはもっと癒やされるのに。困り顔の敦賀さん、最高。

で、最終コマ、コーンだと思ったら敦賀さんだった事に気が付いたキョーコに叫ばれちゃうのかわいそう。

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