2022年5月23日月曜日

スキップ・ビート!25

2010年6月18日発売

(ACT.145 バレンタイン バグ)
バレンタインデー当日、大きな花束を持ってDARK MOONの撮影現場に来た尚は、キョーコに、VGのボーカルと彼氏彼女のつき合いをしてる祝いの品だと渡す。

レイノへのチョコは「ビーグルへ♡」の意味じゃなくて、裏返ったチョコを正しく並べると「地獄へ『泣いてるビーグル犬』『憎』『青ざめるビーグル犬』堕ちろ」だとキョーコは解説。ビーグルに弱みを握られて仕方なくチョコをつくったのだと尚に説明した後、後ろに蓮と社さんにいるのに気が付くキョーコ。キョーコは弱みを握られているとはいえ敵に屈して敦賀さんに呆れられてると思って青ざめるが、(尚へのチョコではなく、レイノへとはいえ愛のチョコではないと知って)微笑む敦賀さん。

説明するのに、尚からのであっても花束をそっと床に置くところがキョーコちゃんらしい。

そこに「ようやく彼氏ができたかと思ったらこんなこととは。お前この先ずっと彼氏できねーんだろうなぁー」(キョーコが蓮にチョコレートを贈るのではないかと悶々としていたのは誰だ!)「DARK MOON関係者だけで10人近く居るんだから(チョコをあげたのは)」というキョーコに「敦賀蓮にもやったのか」「敦賀さんにはあげてないわよ。チョコは用意してないんだもん」「って事はチョコ以外の何かは用意してあるんだな」

撮影が始まろうとするところへいきなり蓮の目の前でキョーコを引きよせてキスをする尚。

(ACT.146 バレンタイン マッチ)
 キョーコの口にチョコレートを押し込んだ尚は、それを取り返すということでディープキスまがいの行動に走ったのだ。緒方監督も蓮も社さんも大原さんも百瀬さんも見守る前で。必至で押し返そうというキョーコを押さえつける尚との攻防戦に、表情が変わった蓮が近づいたところで、尚を突き飛ばすキョーコ。平然と「味見させてやっただけなんだから、ちゃんと返せよな」と尚。
最初からこういう状況を想定していてキョーコに味見させる一粒5千円のチョコレートを用意していたわけで、尚にはレイノよりも敦賀さんを牽制することが一番の目的ではという気がする。まあ尚が気付くほどキョーコに執着していて、キョーコの身近にいるのに、関係をすすめる気がない敦賀さんだからこうなるのもしょうがない。尚のやり方は感心しないけど。

ファーストキスの慰謝料だとスワロフスキーや淡水パールやキラキラビーズが満載のウン十万円する花束を置いていく尚は、蓮とすれ違ったときに勝ち誇ったように鼻で笑う。

ファーストキスがあんなロクデナシにあんなケチケチ動機のためだけに奪われたなんてと、大原さんや百瀬さんのなぐさめも耳には入らず呆然自失するキョーコを見て、蓮は鼻で笑って「ファーストキス。わからないなぁ。それってそんなに大切? まるでこの世の終わりみたいに泣ける程?なんかそれってちょっとバカバカしいよね?」

ここで連載が来月待ちなはずだけど、連載で追いかけている人達は蓮の意図不明だよね。まあキョーコちゃんの気持ちが全然入ってないキスは、カウントしなくていいのは確か。

(ACT.147 バレンタイン兵器《ウェポン》)
遊び尽くしたお前にとっちゃファーストキスで泣くなんて鼻で笑うに等しい事なんだろうけど!!キョーコちゃんショックで泣いてるのに!!このおバカ!!と心の中で思う社さん。

キョーコの顔を皆が見ると、意外と立ち直って「えっ」という表情。「お互いの気持ちが伴ってなくて唇と唇が合わさっただけのものをキスって言うなら俺のファーストキスなんて小学校一年生の時学校に遅刻しそうで急いで走った角を曲がった直後勢い良くぶつかったサラリーマン男性と言う事になってしまう。」と敦賀さん

あの~~お言葉ですが敦賀さん。アメリカの高級住宅地で育ったであろう小学生時代、学校は母親(あるいは他のお世話をする大人)が車で送り迎えするものだと思うけど。日本人『敦賀蓮』をつくるときに、そういった詳細までボロが出ないように考え尽くしたの?しかしなんでそれを聞いた社さんが悶絶しているんだろう

「あんなの事故だしキスだと認めてないし、あの頃にはもう密かにプロの役者になりたいって思っていたから、”仕事”でそういうシーンがあれば相手を好きじゃなくても本気でやらなきゃいけないのはわかっていたし、演技だとわかる芝居をするのはプロ失格だって思ってたから、スッパリ割り切ったね。」という敦賀さんの言葉に、キョーコは今まで全然考えたことなかったけど、私だっていつか仕事でそういうシーンを演る事になるかもしれないんだ。たいして親しくもない男性と。それこそ『一流』の役者になりたいのなら、『キス』の一つや二つや三つや四つなんでもない事みたいにこなせないと。

「どんなシチュエーションで誰としたのがファーストキスかなんて要は最上さんの気持ちの持ち様だと思うけどな。そうやって割り切っていくのが俺達芝居に生きる人間が身につける心の法則。」隣で聞いている社さんだけは『先輩俳優として優しくアドバイスしている様に一見端からは見えるけど、さっさとキョーコチャンの頭から削除させようとしているな』と心で思う。

「この『役者の心の法則』芝居中ならなんでも有効だけどプライベートでは同じ人に二回は使えないから」(そんな訳ないじゃんと心でつっこむ社さん。)「今後は十分気をつけて二度目は無いよ」「もちろんこの純潔命にかえて守り抜く所存であります」

あのね~~~そんなわけないでしょ。確かにキョーコちゃんに隙があって、尚に思ったように転がされてるけど、二度目だって不本意ならキスにカウントしなくていいよキョーコちゃん。あとその法則で言えば、敦賀さんのファーストキスもこの後のキョーコちゃんでいいのかな。しかしまあこのめちゃくちゃな論理に気がつかないのがキョーコらしいところであるし、社さんがびっくりするように思わず隠していた本音がでてしまうところ、敦賀さんも21歳の若造だから。

まあ不破も帰っちゃったし蓮の感情線を切っちゃうような爆弾もう無いだろうしねと社さんは思うけど、キョーコの控え室には保冷バッグに入った最終兵器が待機中であった。


(ACT.148 バレンタインデーXXXX)
キョーコに恨まれることでキョーコに自分のことで頭をいっぱいにさせて満足な尚。一方キョーコは、DARK MOON撮影スタジオで、社さんと敦賀さんと昼食をとりながら、まだなにかと尚とのキスを思い出しては妄想の中で腹をたてるキョーコに、面白くない敦賀さん。

食事の終わった敦賀さんに控え室でワインゼリーを渡すキョーコ。「クリスタルの薔薇の細工に赤いワインゼリーが透けて見えてクィーンローザみたいで、敦賀さんにゼリー贈るならこれだとおもった」と嬉しそうなキョーコに、もしかしたら俺は”特別”待遇なのかもしれないなんて思うのは・・・危険だなと度重なる学習能力で冷静に戻るが、「私まで味見で一杯食べちゃって」といいかけて『味見』で突然脳内が完全に不破汚染されて般若になったキョーコを見て、顔を近づける敦賀さん。

いや今上書きしてはいけない。、敦賀さん。嫉妬から行動したら尚と同じになる。

(ACT.149 毒の華)
真剣な顔をした蓮の顔がキョーコの唇に近づいてきたが、方向転換して頬にキスして「ありがとう」と言われて、脳内に巣喰っていたショータローは吹き飛んだ。

敦賀さん、左側から近づいてきて顔の正面を通って右頬にキスするところが、なんともスローですばらしい。唇にキスするつもりがキョーコの反応を見て方針を変えたからだけど、逆にこれではキョーコも衝撃的すぎて忘れられない。頬チューでショータローのディープキスに勝つ敦賀さん、最高。ショータローもうキョーコの脳から吹き飛ばされてる。

チャラい共演者に絡まれてバレンタインの手作りチョコを取り上げられた奏江に「好きな女にイヤガラセして面白がるなんて小学生のガキかよ」と助け船を出す飛鷹くん。
いやそれはかつての君でしょ、と突っ込みたいけど飛鷹くんは成長したんだよね。

「芸能業界の人間が丁重にお前を扱うのはお前の血縁が怖いからでお前に敬服してんじゃねーんだぞ。こういう芝居の仕事だってなお前の親が大物男優と大物女優だから入って来んのよ」とのチャラ男の言葉に切れて投げ飛ばす奏江。
アメリカ時代の蓮をつぶしたのもこういう周囲の目かな。奏江みたいな人がいればよかったのに。

午後からの撮影で、フリーズしてNGを連発するキョーコ。
敦賀さんせっかくキョーコに意識されるようになったんだからこのあともっと攻めると良かったのに。まあ今はあまり押すとキョーコちゃんが逃げるかな。

(ACT.150 淡い傷跡)
芝居は見てる人間がシラけたらそこで一巻の終わり!!血筋だけがいいダイコンに幾つも仕事くれるほど甘くないのよ!!アンタみたいに芝居に対していいかげんな奴が飛鷹くんに向かって上から物を言うなんて世間が許しても私が許さない!

飛鷹君に「前回始めて飛鷹君と仕事して思ったんだもの『負けた』って」「だからありがとう 成長するチャンスをくれて」と真面目な顔で伝える奏江。
モー子さんかっこいい!

「食事のあとお前と楽屋で二人になってからキョーコちゃんがおかしくなったんだからお前何かやらかしたんだとしか思えないだろ!何したのかだいたい俺には想像つくけどな」「社さんが怒りで震える程の事はしてませんが彼女の調子が悪いのは多分俺のせいなんてちょっとフォローして来ます」と蓮。社さん何を想像したの?

直前で耐えて方向転換した蓮様偉い。今じゃないよね、恋人キスは。キョーコちゃんの気持ちが蓮に向いている時で無いと、ショータローと同じになっちゃう。切れそうになっていてもキョーコの気持ちを考える蓮、やっぱりキョーコにふさわしいのはあなた。

控え室で不破のことなんか考えられないほど敦賀さんのことで頭が一杯で『つるがのるつぼ』にはまって仕事に集中できないキョーコに、嬉しいけど、このままではキョーコが傷つくからと。「あんなのただのお礼返しなだけなのに頬にキスしたくらいでいちいちそんなに過剰に意識されたんじゃおちおち御礼も安心してできやしない」「あんな他愛無い事で時間を無駄にするのは正直現場全体にも迷惑だから早く気持ち立て直そうよプロなんだし」「俺だって日本人相手なら誰にでもする訳じゃないんだから」「つまり外国人相手なら誰にでもするという」キョーコちゃん肝心なところを見事にスルーしてる。これってキョーコちゃんが特別といってるのに。蓮様切ないね。

立ち直ったキョーコに『なんだ本当に大した事じゃなかったんだ』と思う社さん。『あの子の心にほんの少し後遺症が残ればいいのにと心の隅で願う俺はやっぱり女心をもてあそぶ悪い男なのかな」

つるがのるつぼ大好き。いずれにせよディープキスした尚には怒りでいっぱいになって、敦賀さんの頬チューにはぐるぐるするんだから、敦賀さんもっと自信持って!次がある!

(番外編 バレンタインの怪-VS.レイノ編-)
「俺はお前が好きだ」とドストライクの告白をキョーコにしたレイノ。「だが容姿は以前に黒髪に頬に傷のある方が好きだ。あの気品と妖しさから生まれる美しさは他に類を見ない。初めて心から俺に生身の人間を美しいと思わせた奇跡の女といって言い。それが今のお前の容姿と来たらどうだ。その辺のつまらん女共にどうかしてうすらぼんやりしていな。」と外れた賛辞に平手打ちを食らうレイノ。冷静に解説するミロクはまるで敦賀さんに対する社さんみたい。

0 件のコメント:

コメントを投稿