2021年2月21日日曜日

暁のヨナ YONA -The girl standing in the blush of dawn- Yona of the dawn

 長編漫画の連載を始めるときには、作家は当然構想を練って、あちこちに伏線を張っておくと思うのだけど、いろいろな漫画家のつぶやきやインタビューを読むと、連載がどこまで続くか先行きが見通せなくて、突然打ち切りになることもあるらしい。これは創作する際にすごく厳しいだろう。

 暁のヨナが気に入って草凪みずほの他の漫画も電子本で手に入るものはすべて読んでみた。「夢幻スパイラル」は黒猫に変えられたときの、おちゃめな温羅と、ちょっと暁のヨナのハクに似たシリアスな鬼の温羅の対比が楽しいし、だんだん弥生にひかれていく温羅も魅力的だったのだけど、結局温羅の父阿羅久王は助かるのか、鈴鹿弥生を食べずに解決方法はあるのか、温羅の弟皇雅も死んでないし、皇雅を操っている闇の力は健在で未だ何かやりたそうだったし、すごく中途半端なまま話がブツッと切れて終了してしまっているのが編だなと思っていた。これは連載を打ち切られたというのを作者がいっているのを読んでやっと納得できた。「ゲーム×ラッシュ」も途中打ちきりだそうだ。確かに話は一応決着ついたように見えたけど、急いでまとめたせいか不自然さが拭えない印象はある。

 贄姫と獣の王も第1話読み切りのはずだったというけど、せっかくの力のある作家をもっとのびのびと使うことはできないのだろうか。

 作者が花とゆめの創刊45周年特集で「初期は全然人気がなかったし、四龍集めの途中で打ち切られる可能性もあったと思います。3巻が出たときに「5巻くらいまでいけるんじゃないかな」、5巻が出たら「7巻くらいまでは大丈夫」と担当さんに言われて、そうこうしているうちに今に至るという(笑)。初期はどこまで描けるかというよりは、1話でも多く描けるよう願うばかりでした。今はようやくラストを見据えられるようになりましたが。”といっているけど、これはなかなか辛い状況だ。ヨナは最終的には緋龍城に帰ってきてスウォンと決着をつけないと話が中途半端だけど、帰還したのは32巻だし、イル国王が一巻で頑なにヨナとスウォンと結婚を認めようとしない、スウォンがイル国王を殺したときに「父ユホンはイル国王に殺された」とのことだけど、なぜイル国王がユホンを殺したのかは過去編の34巻まで行ってやっと理由が解き明かされたし、それより前に連載が終了していたら、これも中途半端なままだったのだろう。よくぞ設定を根本的に変えずに続いたと思う。

 ただ、長編であればあるほど、話が進まないと面白さがわかってのめり込むほどにならない。なかなか難しいところなのはわかる。この暁のヨナは、「マンガPark」で無料ポイントをコツコツと貯めながら26巻くらいまでよんだところで、その当時33巻くらいまででていてどうしても先が読みたいのと、読み返してみたいので、改めて一巻から電子本を買って、はまったのだから。どうしても先が読みたいと思うようになってきたのは、ジェハとともに海賊に加わってクムジを討つあたりなので6巻あたりからだ。もっとも購入したのはマンガParkではないけど。電子本は手元にものが積み上がらないだけに歯止めが無くなりそうでクレジットカードを登録しないでいいRenta!から借りている。

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