2021年2月27日土曜日

暁のヨナ5


(24話)青龍の里で地震に遭い暗闇に閉じ込めらる。村人やヨナを助けに来てくれた青龍に、ヨナは、「青龍が青龍のまま手足をのばせる場所につれていってあげる」と宣言する。外側からハクが、内側から白龍たちが穴を開け、脱出口がついにつながって、閉じ込められた村人も家族と再会し、ヨナやユンや白龍もハクと再開し、改めて一緒に行こうというヨナに、ついていく決心をし一緒に旅する仲間になる青龍。

(25話)天然な青龍はヨナを「ヨナ」と呼ぶ。ユンもそれを見て「お姫様じゃなくてヨナと呼んでいい」と。でもヨナはハクには自分のことを姫と呼んで欲しい。という。私がイル国王の娘であることを忘れないでいて、と。
 名前の無い青龍にヨナは、月の光という意味のシンヤと名付ける。村人に暗闇に閉じ込められそうになったときに手を引いて導いてくれた青龍は、日の光より優しく闇にあって暖かさを失わない、月の光のような存在だという。

(26話)シンヤの目は人を麻痺させる以外にも、遠視能力があり、敵がいないか探ることができる。その助けを借りて、次の目的地緑龍のいる場所を目指す4人は、貧しい火の部族の集落を通る。そこで村人から「先王イルはひどい王だった 他国の圧力に屈し波風立てないことばかり考えていた 他部族の反発も大きくなりわれわれ弱い民も救ってはくれない あれは誰のための王だったのか」と聞いて、民が父王をどのように見ていたかを知り、寂しくなる。ヨナがひとりで泣きにいったあと、ハクは「武器も争いもなく誰も傷つかない世界なんで夢物語でしかない しかしそれが理想だと言って揺るがなかった王を 俺は愚かだとどうしても思えなかった」という。

 ここが、2021年の連載まで読み進めて過去の確執もわかっても、イル国王に共鳴できない一番のポイントで、理想はわかるけれど、そのための手腕も努力もまったく見えなく、民が不幸になる方向にしか働いてないと思える。武器も争いも嫌なら、その分外交手腕が必要なのに、そのための器も努力もないなら、単に弱気で他国に蹂躙されても何も打つ手がない無能な王でしかない。自分のことを繋ぎの王だといっているが、その間も飢えに病んでいく民がたくさんいるわけなのに。

 イル先王のことは快く思っていなかったユンも、優しくてすべての人を救おうとする神官イクスのことはキレイ事だと言いながらもその思いを信じたかったと思う。

 緑龍を探してたどり着いたのは、地の部族阿波の港。買い物がてら町の様子を探りに行ったハクは若い娘に横暴な態度を示す役人達に、思わず手をだしてしまう。

(27話)(28話)そのときに一緒に力を貸したのは、凄い足技をもつ男。その後いかがわしいお店へ二人で行き、このあたりを治める領主ヤン・クムジは横暴で不当に高い税を課し、人身売買に手を貸しているという噂があり、さらに役人とつながっているので役人も町でしたい放題横暴であることを聞く。この話している相手こそ緑龍ジェハだとハクは知らないが、ギガン船長を初めとする正義の海賊の一味である緑龍の方は、白龍と青龍がこの町に来ているのを既に感じ取っていて、伝説の緋龍王もそれに仕える生まれたときからの定めもくだらないと思っている。

(29話)ヤン・クムジの人身売買の証拠を掴む決定的な対決を前にして、若くて強いいい男はいないかというギガン船長の言葉にハクを思い出すジェハ。翌日再び町に出たハク達、ハクがひとりでいるところにであってジェハは仲間に勧誘しようとするが、白龍が近づいている気配に逃げ出すが、屋根からすべりおち壺にお尻がはまって動けないところに、追いかけてきたキジャと対面する。われわれの主とあって一緒に行こうと説得するキジャに、自分は今の生活が気に入っていると拒絶するが、歴代の龍がなしえなかった悲願がと、なおも説得する白龍に、人形のような龍と言い放ち去る。再びハクを見つけたジェハが海賊の仲間になるように説得しているところに、ハクを探しに来たヨナに出会う。

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