(153話)大声の告白の後もハクは変わらない。朝から木刀持ってビシバシ剣の稽古。ヨナはなかなか集中できない。「姫さんが弱いんでしょ」といわれて、ハクの喉元に木刀を突きつけるヨナ「やっぱ かっこいいな あんた」とハク。「昨日言ったことなら本気ですよ あ 気にしないで下さいね 俺は別にあんたに何か期待してるわけじゃねーから」といわれて何か言うきっかけを失ったヨナ。夜しみじみとジェハと語るハク。「今はお前らがいるし姫さんの心も安定してるみたいだから俺が何か言ったくらいじゃ揺らがないだろうし」(いやハクといるとヨナの目が泳いでいるのはちゃんと気がついてるじゃない)
ヨナには忘れてくれと言ったハクの話は、スウォンからもらった簪は情報屋に対価として渡してしまったけど取り返さなくていいのかということだった。あの日の傷が少し過去のものとなって前に進めているのならよかったという。自分だけが思い出を手放せてないと。ハクはまだ裏切りの闇にいて救ってあげられるのはヨナちゃんたぶん君だけだとジェハは思う。
そういえばこの簪はリリが後ほど買い取るのだけど(27巻154話)、当然ヨナに返そうと思ってリリは買い取ったと思うのだけど2021年3月現在まだ登場しない。というかこのあとリリとヨナは会えてないし。
ヨナは真国との戦を止める件でスウォンと対峙してから、すごく強くなった。スウォンもユホンやイルよりまっとうな王だと思うけど、ユホンを崇拝するあまり引きずられているところがあるけれど、真国の事件以来ヨナは父親を殺されたこともスウォンへの恋心も乗り越えたように見える。連載で読んでいる人にはこの進行具合がもどかしく、話を引き延ばしているように感じるだろうけど、後からまとめて読む身としてはこのくらいいろいろあった上でスウォンと向き合えるようになった方が、自然に感じる。
(154話)緋龍城には緋龍王の霊魂を祀る廟があり龍神の加護が強いので、近くに行くと四龍は体が回復するからと、空都の近くでの療養をゼノは提案する。緋龍王の廟には小さい頃からヨナは出入りしていたが、一度だけスウォンを連れて入ろうとしたらイル国王に「お前が脚を踏み入れていい場所じゃない」とスウォンだけ叱られたが、スウォンは不満も漏らさず廟には二度と近寄らなかったことを回想する。
空都で、オギはスウォンを小さい頃から知っているけれど、今回のヨナ姫の件でもうスウォンは自分とは会わないだろうと落ち込む。そこにリリが訪れ、ヨナの簪を見つけて、あの子の物よといい、ヨナ姫と知り合いであることをオギも知る。オギはスウォンが心配だという。リリは簪は自分が買い取るけど、負けてくれれば対価としてスウォンが元気にしているかどうか時々伝えにくるという。緋龍城に戻ったリリはスウォンが玉座の地下にある緋龍王の廟へ入るのを見かけてついて行く。一度止められたのでどんなところか見に来たけど、こんなものかという。
火の部族ではテジュンが烽火の件でキョウガから責められていた。そこに本当に戒帝国側より国境を破り、火の部族領最北の町に敵の軍が侵攻してきたとの知らせが来る。
(155話)ハクや四龍達が療養する空都近くの温泉に、オギが情報屋仲間と密会するために来て、戒帝国より敵が侵入してきたという話をハク達も耳にする。テジュンに進軍を遅らせるために烽火を上げてもらった話を仲間にして、言葉に詰まるヨナに、行けば何か出来ることがあるかもしれないとキジャはいう。四龍の噂を確かめるために、オギは馬を貸して自分もついていくことにする。
侵攻を確認にいったキョウガ将軍とテジュンは軍勢を目にする。彩火城への援軍を頼むが時間がかかるので、キョウガはここで敵の侵攻を食い止める。しかし相手方の方が圧倒的に兵力が大きい。そこにヨナの放った矢が。
(156話)ハクと白龍緑龍青龍が火の部族を応援し、敵は退却する。戦場に現れるという四龍を探していた火の部族兵に囲まれて、ジェハ達は引き上げられずにいるうちに、現れたキョウガはハクに気がつく。ということは丘の上にいるのはヨナ姫。彩火城まで連行してスウォンに引き渡さなければという。テジュンが駆けつけて、ヨナ姫と仲間たちは火の部族領の復興に手を貸してくれたし、今も火の部族を救ってくれたので手出ししないで頂きたいという。誰が何と言おうとたとえ兄上でもヨナ姫に手出しは許さないと。ヨナは崖を降りてキョウガに「スウォンは自分たちが生きていることは知っている 殺したければいつでも出来るし貴方一人で焦る必要はない」という。城にいた頃の何も知らない甘やかされたヨナ姫しか知らないキョウガは驚く。火の部族の兵達は、伝説の赤い髪と四龍だという。彼らに手出しする事は髪への冒涜にも等しいと。一部始終を見ていたオギは、この騒ぎが広まれば、スウォンにはない神の力をもつヨナ姫は、王家にとってより目障りな存在となることを感じていた。
火の部族は緋龍王や四龍への信仰が厚く子どもの頃から聞かせれているのだから、いくら将軍という立場があるとは言え、父のカン・スジンや緋龍王や四龍の話をすべて否定して、ころっとスウォンへの忠誠第一と思えるキョウガの方が、変わり身が早すぎると思うが。
(157話)ユンとゼノも崖から降り、兵の手当てを先にするように呼びかける。侵略してきた敵は千州より更に北方の豪族であることがわかった。
リリは緋龍城にまだ滞在中。リリとスウォンは恋仲だと思われて、城の人には歓迎されているし、スウォンとしてもうるさい婚姻話を持ちかけられないので都合がいいという。ただリリは真国の出兵の際に、自分とヨナは親友で、スウォン達がヨナを城から追い出したと空の部族軍や水の部族軍に喋ったので、ケイシュクだけはリリを排除すべきと思っている。そこに火の部族領に、北の豪族イン・クエルボが指揮する戒帝国からの軍勢が来たというキョウガ将軍からの報告書が届く。またヨナ姫とハク元将軍と四龍が戦場に現れて、火の部族軍に加勢したとも聞く。この国の神を王以外の者が騙っているようなものだとケイシュクは問題視する。
(番外編1)若き日のアユラとテトラが活躍してアン・ジュンギ将軍にリリの護衛としてスカウトされる。ハクが風の部族長となる。暴力の嫌いなイル王は、ハクの試合が始まる前にヨナを部屋に戻してしまう。テウはキョウガに負けてボロボロになる。スウォンは応援専門といって出場しない。ハクはジュド将軍と戦うはずだったが、棄権して部屋に帰されたヨナ姫のようすを見にいく。顔を潰されたジュドは面白くない。
(番外編2 お大事にその3 2018/6/1号ザ花とゆめファンタジー)白龍の里ののど飴を舐めたハクに四龍達ぶっ飛ばされたあと森の中で気がつく
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