2023年6月23日金曜日

暁のヨナ41

2023.5.19
(第235話 苦楽を共にした仲間)
南戒軍の野営地に忍び込むハクとヨナとヴァル将軍。ラーン将軍と対峙して、ヴァルはかつての仲間と苦楽を共にしてきた日々を思い出し、メイニャンを一刻も早く助け出したい決心が鈍る。ヨナはヴァル将軍を庇って前に出る。

3人は見張りをすりぬけてシンヤが見た大きな天幕へと急ぐ。

一方四龍はドロモスと闘っていた。ゼノはドロモスに捕まると、我を忘れて龍の力で攻撃する。4人とも回復が早すぎるのに不信感を持ったゼノは、「緋龍城の地下に入って何か持ち出したか?」とドロモスに聞くが、仲間のドロモスに攻撃され、騒ぎに気が付いた南戒軍の兵士が集まってくる。

ヴァルは1人でメイニャンの救出にいくというので、ハクが兵士全部蹴散らすという。ハクは南戒軍を相手に暴れて兵士の目を惹きつけるがヒッタン将軍がやってきたのを見て、ヴァルは戻ってきた。

(第256話 遺物)
「裏切ったなんて誤解ですよね」という南戒軍にヴァルは「オレはチャゴルに刃を向けた。それはメイニャンの身が危険だと判断したからだ。鳳凰宮に帰すわけにはいかない.メイニャンを連れて南戒帝国を去ります。」とヒッタン将軍にいう。「チャゴル殿下はお前が生きていたら処刑しろと仰った。俺は都に家族がいる。お前程身軽ではない」というヒッタン将軍はヴァルと対峙する。

兵士が皆ヴァルとヒッタンの戦いに集まっていって手薄になったのを見て、気になる小屋をのぞいたヨナは、ぶら下げられたカジを見つける。「ヴァル将軍生きてた?」と聞かれて「ええ」と答える。「じゃあ早くメイニャン様にお伝えしてあげて」というカジに「あなたはメイニャンやヴァルの味方?私はヴァルと共にメイニャンを助けに来たの」

そこに戻ってきた兵士を、ヨナに拘束を解かれていたカジは縛り上げる。ヨナという名を聞いて「(高華国の)姫の名にあやかって?」というカジは、ヨナの肩の上に乗ったホーちゃんに気が付く。「君一緒に来てよ。ちょっと手伝って欲しいんだ。全部ここで捨ててもそれでもメイニャン様を助けたいんだよ。チャゴルの傍は地獄だ」という。

四龍を待っているはずだったヨナだがジェハ達はここに来ない気もして協力する。

ゼノには緋龍城を焼いたドロモスが、緋龍城の地下から四龍の身体を造ったモノ、龍神から賜った四龍の血の盃を持ち出したことがわかっていた。

(第237話 呼ばれる方へ)
キジャもドロモスが現れた時、何故だが追わねばと強く思ったといい「四龍のものは四龍で取り戻そうではないか」という。

盃はチャゴルに渡るだろうからメイニャンもその近くにいるかもしれない。まずはヨナと合流だといって、上空から探すジェハを招くメイニャン。降り立ったジェハを、待ち構えていた南戒軍の矢が射貫く。他の四龍も集まってきたがドロモスに捕まってしまう。メイニャンがカジを解放してもらうために、四龍の特性をチャゴルに伝え協力したのだ。

メイニャンとの約束で、「カジを解放しよう」とチャゴルがいったところに、ドロモスが「カジ将軍が脱走した」と伝えに来る。気が変わり「我のもとから逃げる者は許さん。殺せ」と命じる。もともとチャゴルを信用するのが無理な気がするよメイニャン。

ハクは南戒兵士を全て倒し、ヒッタン将軍とヴァル将軍の闘いは口を挟まないことにして、ヨナ姫のところへ戻ると矢が地面に。何らかの事情でここを離れたという伝言と受け取る。

出発前にケイシュク参謀が「ヨナ姫を必ず守り抜いて下さい」とわざわざ言いに来たことを思い出す。ハクはもう三十五番隊ではなくて空の部族護衛部隊隊長だという。金州の地を守ってなくなったハク隊員の栄誉を称えて昇進させたと。この作戦で貴方の働き如何では更なる昇進も考えましょう、と。またケイシュクもずいぶん変わり身の早い。まあスウォンの先が長くないのは見てもわかるから現実的になったのかもしれないけど。

そこにぼろぼろになって戻ってきたキジャ。ジェハ達は捕まったという。

(第238話 場の支配者)
ヨナ姫と行動を共にするカジ将軍に襲いかかるドロモス。ドロモスに「何故ヨナ姫と共に行動を?」と問われて、一緒にいるのが本物のヨナ姫であることを知るカジ将軍。四龍の内3人はチャゴル殿下の手に落ちたことを伝えて、チャゴルの元に2人とも行くようにいうドロモス。

後ほど239話で種明かしされるが、ここでアルギラとヴォルドが2人を助け、アルギラとヴォルトはドロモスのふりを、カジ将軍は兵士のふりをしてチャゴルの懐に入る。

白龍を逃がした後の、3人の龍の元に現れたチャゴル殿下。身体が熱くなった3人。ゼノは「お前持っているな、あれを。」と。「貴様らは高華国の信仰の化身だ。神を奪って殺せば高華国の民の心は死ぬ。戦をするよりずっと効率が良いだろう」とチャゴル。しかし神様の力ってこういう物質的なものに依存するの???

そこにドロモスがヨナ姫を捕らえて現れる。「ヨナ姫が奪われ死ねば高華国の民は、国王は折れると思うか?」というチャゴル。スウォンが折れるわけはない・・けどスウォンの性格やヨナ姫との関係を知らないからしょうがないか。

さらにヨナ姫はメイニャンの所に連れて行かれる。メイニャンにヴァルが生きていることを伝えようとすると「余計な事を喋るな。喉を潰すぞ」とチャゴルに言われる。メイニャンに緋の病の発作が起きたのを見て、「メイニャンは頭痛に苦しんでいるの。薬を持っているからお願い飲ませる許可を頂戴。彼女と口をきかないから。」とヨナ。「死なせて」というメイニャンにユンの思いを込めて千樹草を飲ませる。

「何故高華国の姫が野営地まで来た?貴様は戦でも国王の隣に立つような女だ。我を出し抜けると思ったか?」というチャゴルに「薬を届けに来たのよ。私は貴方と闘ったりするのは無理。でも人質になる事は出来る。お願いします。どうかジェハ達の命だけは助けて」と。

高華国軍に見えるよう処刑台に縛られたヨナ。ヨナ姫処刑の声をハクとキジャも聞く。高華国への要求は、兵を引くこと及びスウォンが1人でヨナ姫を取りに来ること。

高華国軍が引いていく。チャゴルの命令で兵が弓をつがえたのを見たメイニャンは、ドロモスを振り切って飛び出し、「ヨナ姫は殺さないで。ユンが悲しむ!」とヨナを庇う。「私は何度も迷惑かけたし高華国の人にたくさん世話になった。もう嫌なの!やるなら私にしてよ。ここで死ぬから。私なんて生きてる意味ないの。おもちゃにしたいなら、的にでも何でもすればいいよ。でも来世で殺してやるから。チャゴルのクソッタレが!!」と。そんなメイニャンに「ありがとう私は大丈夫」と縄がほどけたヨナが抱きしめる。メイニャンを連れ戻しに処刑台に上がったドロモス2人は、実はアルギラとヴォルドだった。まだ種明かしがされてないのでこの2人どこにいったかと思った。

(第239話)戦う意志 闘う意味
メイニャンにヴァルが生きていることを伝えるヨナ姫。そして「猫(メイニャン)以外を殺れ」という命令に弓をつがえた南戒の兵士達を射ったのはヨナ姫の処刑人に扮したカジ将軍。

とうとうチャゴルが自ら刀を手にした。すごい武力にアルギラもヴォルドもカジも倒れる。ヨナは「そんな力があるのに側にいる人を傷つける為にしか使ってこなかったのね」と矢をつがえる。「あなたがいる限り戦は終わらない」「ユホンなどは捕虜の首を刎ねまくったものだ」「あれを繰り返してはいけない。私はこれを最後の戦にしたいの。私のような王家の人間は民がいなくては存在しない。難しくても未来に争わなくても良い世を創るよう考えること働くことではじめて生きている申し訳が立つのよ」

ヨナ姫に飛びかかって抑えるチャゴル。「貴様が何の役に立ったというのだ」というチャゴルに「たとえば王家の血筋赤い髪というだけであなたの注意を少しだけ引くことが出来た」というヨナの言葉に気を取られているうちに後ろからハクが攻撃する。

「ハク様」というヴォルドの声に、これこそラーン将軍のいう、クラウを殺した高華国の要となる最強の武人ハクであることを知る。援護する南戒軍の矢を避けるためヨナをかばうハク、その後ろから攻撃しようとするチャゴルの胸をヨナの矢が貫く。しかしチャゴルは倒れず「狼狽えるな南戒の者共、勝機は我々にある。高華国の人間兵器四龍のうち三匹は既に我が手に落ちた。鳳凰宮に向かっている」

(第240話 「否」)
ヨタカもドロモスに扮して四龍を救い出しに潜入中。ドロモスだと思ったキジャに攻撃されるが、あやうくキジャは間違いに気付く。キジャにはジェハ達の気配が先ほどまであったのに消えたのがわかる。2人はヴァルとヒッタン将軍が対峙しているところに行き逢う。ヴァルはヒッタン将軍ならメイニャンを逃がす協力をしてくれるかもと少し期待していたという。そこに助太刀してヒッタン将軍を気絶させるキジャとヨタカ。

一方ハクは「メイニャンを連れて高華国軍に向かって走れ。敵は任せろ」というが、ヨナは「傍にいさせて。私闘えるから。お願い」と。闘うお姫様カッコイイ!

「帰ったらもうちょい色気のある場所で聞かせて下さいよ」とハクがいったところで、スウォンの鷹が空を飛ぶ。風の部族がや火の部族がいつの間にか野営地背後に回り込み侵入して攻撃してきたのだ。

これは最初からスウォンとケイシュクとヨナの間で合意していた作戦だった。松明軍で攪乱させて高華国軍が正面から侵入する作戦だと思わせておいて、ヨナ達が潜入してメイニャンを奪還し、夜明け過ぎまでに風と火の部族軍が野営地背後に回り込む。

キジャもヨタカもヴァルもやってきた。そして鷹と共にスウォンとケイシュクとジュドと高華国軍本体。「ヨナ姫の処刑に来いとのお話しだったので伺ったのですが、これはあなたの処刑場でしたか?」と。スウォンらしいお言葉!ヨナ姫の餌でおびき出されたのは自分だと気が付いたチャゴル。刀を抜いてスウォンに斬りかかるチャゴルに、スウォンを制するジュドの更に前に立ち、チャゴルを斬ったのはハク。重傷を負ったチャゴルと抱えて馬で逃げるラーン将軍。

カジ将軍とヨナ姫は、メイニャンが連れて行かれないようにあらかじめ全ての馬車に細工をしておいたから、四龍は馬車で運ばれただろうから途中で壊れて鳳凰宮には辿り着けないはずだという。

キジャとヨタカ、作者さんも後書きで書いているけど、似たタイプで楽しいコンビ。

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