(12話)神官イクスがどうして城を追い出されたのか、城にいても何も知らないヨナにユンの言葉は険しい。重傷で意識不明のハクを助けてとユンに迫るヨナに更に、「あんたまだ助けた礼の一言もないじゃない」という。
ヨナは改めてユンに礼をいって、「私は何も知らないけれど 阿呆のままいたくない」と教えを請う。神官は昔王をしても侵せない権威を持っていて国の祭事や時には戦争を左右したり王を降ろすこともあったため、スウォンの父であるユホン王子は、城を追い出したり処刑したりしたという。(ユホンの神官虐殺事件はもっと複雑なのだけど(33巻)、ユンもそれほど詳しく知っているわけでは無い)
(13話)回復しつつあるハクとととに神官から聞いた神の声は、
「闇 落つる 大地
龍の血により 再び蘇らん
古の 盟約に従い
四龍 集結せん時
王 守護する 剣と盾が目覚め
ついに 赤き龍 暁より還り給う」
建国神話では、赤い龍神が人間の姿になって天界から地上に降り、地上を治めるようになったのが高華国初代国王緋龍王、しかし緋龍王も人になってからは人間の権力争いに巻き込まれあわや討ち取られそうになったけれど、青緑黄白の四体の龍からの人間を滅ぼして天界に帰ろうという説得を、人を愛するため拒否したので、龍達は自らの血を人に与え戦士として緋龍王の助けとした。やがて緋龍王は眠りにつき、役目を終えた龍達はいずこかへ消えた。
ヨナ姫は外にでればまた命をねらわれる。このままではハクも死ぬ。四龍の戦士を探しに行けば力を貸してくれるという。懐疑的なハクに、ヨナは不条理なままここで死ぬのは嫌、ハクを失うのも嫌だ。そのためには自分も強くなるし、その為には神の力だろうと私は手にいれたいと説得する。
(14話)そんな二人にイクスはユンも連れて行って外の世界を見せて欲しいという。
(15話)戒帝国と火の部族や王都との境界にある霧深い山に隠れ住む白龍の里に向かう。道々弓の練習をしながら。
武術も弓もスポーツ的な要素が大きいので、天才は出来ない人の気持ちがわからないというのはあると思う。バスケットボールでスポーツが得意な生徒をが苦手な生徒をからかうのは、嫌みだけどできない人の気持ちがわからないんだろうな。後ほどグンテがいっているけどハクは武術の天才で実践から学ばなくても技術を身につけてきたというから(8巻45話)、逆に出来ない人がどこでつまずくか、1から人を指導するのはなかなか難しいかも。
(16話)ユンとはぐれてしまったハクとヨナを霧がつつみ白龍の里を守る一族が帰れと警告する。ところがその長と思われる人物はヨナの赤い髪を見て態度を変え、白龍の里へ案内してくれる。先にとらわれて檻に入れられていたユンも加わって、白龍の力を持つキジャと会う。
(17話)ヨナと会った途端キジャの頭の中には「四龍の戦士よ これよりお前達は私の分身 緋龍を主とし 命の限りこれを守り これを愛し 決して裏切るな」という言葉が響く。この人こそ歴代白龍の血を受け継いできた一族が仕える相手と、無条件に仕えることになった。
緋龍王を守る白龍としては、ハクはもう不要と思ったのだが、ヨナはハクは大事な人でこのままだとハクは自分を守って死んでしまうからハクを守って欲しいということで受け入れる。
四龍どうしは気配で互いがわかるということで、次の龍を探すたびに出発する。
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