(42話)白龍、青龍、緑龍が加わりあとは黄龍だけと思ったら、鹿のバーベキューをしているところにちゃっかり加わった少年が黄龍ゼノだった。里はとっくに出て、一人でのんびり旅をしていて、特に目的地とかないしヒマだしご飯がおいしかったから仲間になっていいという。
(43話)四龍が揃ったが、何事も起こらず神官イクスの予言
「四龍 集結せん時
王 守護する 剣と盾が目覚め
ついに 赤き龍 暁より還り給う」
の意味はわからない。ドジな神官イクスが3ヶ月弱一人暮らしでどうしているかも心配で、いったん全員で神官のところに行くことにする。
イクス曰く「王を守護する剣と盾が現れるにはもう少し時間が必要なようです」
2021年2月20日の204話でも、王を守護する剣と盾とは何か、王は誰かという謎はまだ解明していない。ゼノは俺は娘さんの盾になるために生まれてきた龍だといっているけど(17巻99話)四龍とは別に王を守護する盾がいるように読めるし。
それまでおちゃらけていたゼノがヨナに「四龍を集めてどうしたい?」とヨナに問いかける。「城を追われたってことだから戦力がいるのはわかる 生きるために でもそれから先は?ずっと逃げるだけ?王位を簒奪したスウォンを討ち 緋龍城を 玉座を 取り戻そうとお考えか」
時々ゼノは鋭い本質をついてくる。まあ後ほど(18巻)ゼノは唯一不老不死で緋龍王の時代から高華国を見てきたことがわかれば、実は一番状況を見極めているし、仙人みたいな威厳があるのはわかってくるけど。
夜イクスに「初めて城の外の人と話して聞こえてきたのは 亡くなった父上と変わらない現状への恨みの声 私はこの国に守りたい人がたくさんできた 私はこれから大地に立って高華国を見渡し苦境に押しつぶされる人々を助けたい そしてこれは決して城の中ではできないことなの」といいながらヨナの脳裏に浮かんだのはスウォンの「今はまだ私にはやるべき事がある」という言葉。阿波でスウォンと再会し憎くて許せないのに剣を抜けなかったともいう。それは人に憎まれ人に裏切られても人を愛さずにいられない緋龍王の苦悶だとイクスはいう。だまって聞くハク。
(44話)地心の都の地心城で腐っていたグンテは、憧れた比類なき最強の武人ユホンの嫡男であるスウォンが、地心には観光に来たといい、お茶の話や、鉱山から副産物としてとれた美しい石の話などに興ずる気の抜けたようなようすにいらだち「イル王には疑問を抱くばかりで、これ以上の屈辱を受け入れ高華を危険にさらすのならば もしかしたら謀反を起こしたのは俺だったかもしれん」と物騒な皮肉をいったあと「おっと違った 俺は謀反を起こしていたかもしれん」とわざとらしく言い直す。スウォンはあいかわらずひょうひょうとして「戴冠式でこの国を先々代国王のような強国へと再生させるといったことに偽りはない」というが、覇気が感じられずグンテは失望。なんとかとりつくろうといいわけをする側近に、グンテ将軍のことはあなた達を見ていればわかります。私の大好きな人達に どこか似てますというスウォンの脳裏にはハクと風の部族のなかまたちが浮かんでいた。そんな家来達にスウォンは祭りで模擬戦をすることを提案する。
(45話)戦争を忘れた人々の、皿割り合戦という戦争ごっこにしらけるグンテだが、スウォンは転んだと見せかけて敵軍を同士討ちさせ、敵軍に追いかけ回されているように見えて巧みに自軍を導き、ただらなぬ剣の腕の片鱗も感じ取る。
(46話)スウォンとグンテの一騎打ちとなり、グンテは一瞬スウォンに覇気に満ちた目を感じたが、スウォンは足をすべらせて負ける。
試合が終わり、スウォンのすすめでグンテの妻ユウノがグンテに身につけさせた鉱山の副産物の輝石が人気になり、更にユウノはスウォンのすすめで戒の商団にお茶をすすめて、購入の話がきて、地心が潤うこととなったときには、スウォン一行は帰った後だった。スウォンの目的は五部族1の士気をもつ地の部族を味方につけることであった。
(47話)一方ヨナは剣の稽古もしたいといってハクやシンアやジェハから拒否されていた。
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