2021年3月16日火曜日

暁のヨナ21

 (118話)もう一人の脱走者をとらえに来た兵にヨナも見つかって連れて行かれるところを、空から探しているジェハの背中から見つけたゼノは、飛び降りて地面のぶつかった衝撃の大怪我から龍の力が発動し、続いて降りてきたジェハとともに兵をやっつける。リリが殺されるとジェハにしがみついて泣くヨナを背負って、ジェハはクシビの砦に戻る。ゼノは地上を走って追いかける。

こういうとき、不死で再生すると龍の力がでるゼノが、結局は最強の龍だと思う。

(119話)スウォン達がクシビの砦にたどり着くと、クシビは奴隷を奥の広場に集めて待ち構えている。奴隷から取り上げた荷物の中に、ヨナに贈った簪を見つけたスウォンは、ヨナもここにとらえられている(いた)ことを知る。高華国からの侵入者を前にクシビはリリを公開処刑するつもりである。ハク達も広場の別の側から到着。クシビの兵を攻撃はじめる。スウォン達もハクに気がつく。

(120話)スウォン達の反撃も始まる。リリの次には奴隷達を順番に処刑するというのを聞いて、リリは奴隷達に「あんた達 何ボケッとしていんの!死にたくないなら闘え!!」と鼓舞する。

南戒からの商船団に対抗するためにリリは前にも仙水の駐屯部隊に要請に行く際に「麻薬にしてもヒヨウにしても 結局は この地の人々が立ち向かわなきゃ未来はないと思う(16巻89話)」といっていたけど、これが水の部族長の娘としてのリリの基本的な考え方。リリもリーダーとしていい素質を持っている。

まさにリリが絞首台に掛けられようとしたその瞬間にスウォンが放った矢が縄を切り、直前のスウォンの念が通じたのか、真っ逆さまに落下したリリを武器を捨てて走り寄ったハクが受け止める。ジェハの背中で空から見ていたヨナを含め、全員が注目。

(121話)ヨナの胸には、ハクとスウォンが共にあったらどれだけの事を成し遂げる事ができただろう。今なぜ私達はこんな風になってしまったのだろうという思いが浮かぶ。リリは救ったものの丸腰のハクに兵は刀を突きつける。思わず自分の刀に手をやるスウォン、遅れてきたグンテが兵を切りつけて助け、風の部族、地の部族、ジュドやジュンギ将軍他の高華国メンバーも駆けつけ、ヨナが無事であることを伝えに来たジェハも戦闘に加わって大乱闘となるが、高華国側の圧勝。クシビにスウォンは、不当に攫って先ほど処刑をしようとしていたのは水の部族長の娘で自分の友人でもあること、砦を解体して攫ってきた人々を解放すること、クシビは高華国に拘束されることを宣言。

青龍、白龍に守られ、ユンに肩をかりてやってくるヨナに、ハクは駆け寄る。

(122話)ヨナとハクに背を向けるスウォンに、このままあの男を帰すのか、次は斬るといったではないかとジュドはいい、自らの剣を抜く。リリの救出に手を貸してくれたから今日のところは・・というグンテにも「あれはいずれ陛下の命を脅かす!!そうなる前に何としても殺さねばならんのだ!!」という。しかし、スウォンは風の部族のムンドクとテウとヘンデが殺気立っているようすに注意を向けさせる。漸く五部族がまとまろうとしているのに風の部族を敵にまわすのは得策ではないという。ハクが四龍に守られているようすにも目を向けさせ、彼らと正面切って戦えば貴方も私も命はないという。クシビと斉国の兵士の件の処理が今は先だと。

やっと追いついたゼノは勢い余ってスウォンに突進する。ゼノに四龍が欲しいか?と聞かれて「いえ、全くと答える」スウォン。

スウォンとゼノは後にヨナ達が緋龍城に滞在するようになったときにも、特別な感情があるようだ。ゼノはスウォンの母親を知っているし、緋龍王の子孫も見てきたし、感慨があるのはわかるけど、スウォンも他の龍とは違う親しみを感じているように見える。スウォンは緋龍王の子孫で自分の命が短いかもしれないことを予感しているから不老不死に興味があるのかな。

夜中に目が覚めたヨナはハクも起きて薪を集めているのを見つける。ハクと話したいというつもりが「ハクに触れたい」と思わず言ってしまう。

(123話)幻聴かと反芻するハク。ヨナは自分がずっとお風呂に入ってないことを思い出し、自分は臭おうからあまり近寄ってはまずいと思う。近寄る事すら許されないのかと誤解するハク、もみ合っているうちに思わずヨナを抱きしめるハク。傷だらけのヨナがかっこいいという。綺麗好きの姫さんなんてもやはや懐かしいといわれて、城にいた時代を思い出す。スウォンと話す時間が嬉しくて楽しくて待ち遠しかったけど、(説明不足だけど、ここは「今」のハクへの気持ちだと思う)ハクといるときは呼吸をするのが苦しくて言葉を紡ぐのも怖くなる。でも近づきたくてたまらない 今まで私ハクの前でどうしてたっけと自問する。

昔城にいた頃、ヨナにとってハクは幼なじみの従者という存在で、スウォンへの恋心も隠してなかったから、今のハクが「呼吸をするのが苦しくて言葉を紡ぐのも怖くなる でも近づきたくてたまらない」存在になったということだと思う。ちょっと分かりにくいけど。

番外編 ヨナ一行のお酒の飲み比べ。白龍の腕力と緑龍の脚力はどちらが強いか。最強の矛と最強の盾をぶつけると双方砕け散ったという故事があるそうだが・・・実はいくら飲んでも酔い潰れない黄龍が最強の酒豪。でも酔わなくても眠くなったら寝る。皆が潰れてから食器片付けて火の番して朝から山菜採りにいってご飯炊いて洗濯していて繕い物は早めに出してというユンくんが優勝。


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