(135話)オギはスウォンの依頼で真国の情報を集めているところだった。「ハクはイル王を殺害し失踪」という、巷に流れているというか流されている噂も耳にしていたが、密かにイル王を殺したのはスウォンでハクとヨナ姫は殺されたのではと考えていたが、生きていたとは知らなかった。ヨナはスウォンを自分たちと引き合わせて欲しいという。
真国の牢では、ミザリが四龍に包帯や毛布まで差し入れてくれて食べ物の世話をしたりする。見返りにジェハが緑の龍の足が巨大化するところを見せてあげる。(なんでその場面の描写がないのかな?美しくないからジェハが拒否?)緋龍城ではリリがアン・ジュンギ将軍のすすめで長期滞在中。実は数年前水の部族の水呼城の祭りに招かれたときにリリを正室にどうかとアン・ジュンギ将軍に勧められたので、リリの顔を知っていたという。リリもスウォンもその気は全くない。オギが出したヨナ達の現状や要望を書いた暗号の手紙がスウォンの元に着く。しばしオギは昔(10巻60話61話)の思い出話。そこにスウォンの返事を持ってきたのはミンスだった。
(136話)文は真国との和解の要求に応じることはできないとのことだった。スウォンはコウレン姫の憎悪を知っているので、表面上和解しても解決しないし、真国に勝って戒帝国に対応しうる力を持っていることを示したいようだ。ミンスは、今はスウォンに仕える身で、もともと母親がスウォンの母ヨンヒの医務官だったのでスウォンの屋敷で育ったので、イル国王の側仕えをしていた頃、何気なく城のようすをケイシュク参謀に漏らしていて、結果的にイル陛下を葬った人間の一人だと。ヨナは憎しみを糧に生きるのは嫌で、その憎しみの連鎖である戦を止めたいと。家族である仲間が真国にとらわれているのでそのためにも戦を止めたいと。ミンスはスウォンが真国との戦に空と風の部族軍をぶつける予定であることを漏らす。城に戻りスウォンに改めてヨナの大切な者がまた奪われるけれどいいのかと問うミンスに、スウォンは「この国にとって最善を選ばなければ私が玉座にいる意味はない」と「一個人を優先する王がいる国は滅びる」とも。王ではなかったけどスウォンの父のユホンも私情にとらわれすぎて国を混乱に導いたのでは・・・。
別れるときのムンドクの言葉「いつかあなたが再び絶望に立たされ助けを求めたとき 我ら風の部族は誰を敵に回してもお味方します」をヨナに思い出させて(2巻8話)ハクは風の部族に協力を頼むという。オギは小さい頃から知っているスウォン(ウォン)がかわいいし、スウォンが王であることが国のためにもいいと思っているが、友達を裏切る奴は許せないということで、風の部族に伝令をだすことに同意した。その代償としてヨナはスウォンからもらった簪をオギに渡す。
(137話)風の部族の舞台は国境で待機している。スウォンは空の部族2万の兵を連れて3日後に進軍する。耳にしたミンスは、まだオギのところにいるハクたちに伝えに来る。ハクは風の部族のところに行かせて、ヨナは身分の高い人に会って進軍を遅らせるという。ミンスは自分なら緋龍城の使者という立場で動けるから、お供をするという。オギは馬車を出してくれることにした。アルギラがヨナを護衛するという。不安そうに見つめるハクにヨナはキスをする。ハクからの手紙を受け取った風の部族は、「ハク様の言葉は絶対」と確認する。真国の人と仲良くやれ、とのハクの指示で、風の部族には宴の指示をして、テウやヘンデは真国軍に近づく。
ヨナはミンスとアルギラと共に彩火城へ。
(138話)お忍びでテジュンに会って、空の軍の出発を遅らせるために、北戒からの侵略があった印の狼煙を上げてスウォンの注意を引いて欲しいと頼む。テジュンはヨナからもらったイザの実が初めて収穫できて火の部族にとって希望の実だといい、診療所も村も順調であるといい快く引き受ける。13巻74話はずいぶん昔の話。テジュンも久しぶりの登場!アルギラは感激して俺もいつかテジュにゃんやヨにゃん達に恩を返すよとの言葉、いずれ29巻166話でヴォルドと一緒に、誘拐されたヨナ達を助けるためにハクと共にたたかってくれる!この真国との事件でヨナが今までよりずっと強くなって、たくましくなった。ハクなしででかけてテジュンと交渉して、スウォンを攪乱し、後ほどスウォンと対峙しても一歩も退かずに説得したりと。
ミザリがあれこれ世話を焼いてくれるのは白龍と緑龍を仲間に入れたいという下心。コウレンも自分に下れば牢からだしてやってもいいという。高華国と和平などどだい無理だったのだと。しかしゼノは、ヨナは四体の龍に愛されて生まれた緋龍の子だからその気になれば天をも味方につける、という。
ハクは国境に駐屯する風の部族に到着。
(139話)ハクの姿を見て喜ぶ風の部族の兵士達。スウォンは信用ならないという真国の兵達に、ハクは「確かに切れ者で必要とあれば卑怯な手も使う だが偏った神への信仰心はないし差別主義者でもない 下手に戦を仕掛けなきゃ大儀なくあんたらを虐げるなんて馬鹿はしねえよ 」「それって結局信じてるって言ってるように聞こえるよハク様」と心の中で思うテウ将軍。4日たっても空の軍はまだ国境に到着しない。国境の真国側にヨタカとミザリがくる。高華国側にいるヴォルドは、高華国にはアルギラも叶わないハクという武人もいるし、四龍がいるという。四龍はヨタカ相手に手も足も出なくて大したことなかったという兵士たちを、ミザリはそんなことを言うなら強いのかと思ったと味方でありながら斬る。そのミザリへの反発と、敵方なのに手当てを徹夜でするアヤメほか風の部族に、7年前の戦いを知らない真国軍兵士の中には、態度を和らげる者もでてきた。
もともとハクはスウォンに心から信服していたから。テウも王命に背いてもハクに従うとは思いながら、同時にスウォンも認めているし。
火の部族の烽火には少し引っかかるとスウォンは言うがいずれにせよ空の部族軍は当初の予定通りには真へ行けなくなった。
(140話)味方を攻撃したミザリは、四龍達のすぐそばの牢に閉じ込められる。四龍の力が欲しいというミザリに、ゼノは人と違う自分のような力はない方がいいんだというのを聞きながらジェハは、ここに閉じ込められてから、自分の脚が奪われてもう二度と泣いている彼女の元へ飛んでいけない夢を度々見ると思う。
このジェハの夢は何かの予告だろうか、それともこの時点ではジェハが閉じ込められていて、スウォンと対決するヨナを何も助けられない無念さを表しているだけ?ゼノ以外の龍は短命だし、ジェハは一番年上で、先代が死んだ年に近づきつつあるわけだけど、2021年2月現在203話までのところでは、新しい緑龍が生まれたような感覚はなさそうだし。
スウォンは空の部族1万の部隊を率いて出発。水の部族からは6千の部隊を出すことになった。潸潸に向かう途中併走して行軍していた水の部族のようすを馬車から伺うと、不審に思われた兵士に襲われてしまう。そこに水の部族軍と合流するためにケイシュク参謀があらわれたので、真国についてスウォンに話があるので案内して欲しいというが、ケイシュクは部下にヨナ達を殺せと命じる。「戦を前に真国の使者の言葉も聞かずなぜここで不条理に殺されなければならない それが私の父を葬ってまで手にいれた地位でやりたかったことか」というヨナの姿に、ケイシュクが思わず退いたところにスウォンがくる。
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