2021年3月8日月曜日

暁のヨナ13


 (71話)敵方に落とし穴の偽情報を流したり、ジュドの率いる騎馬隊に虎の顔をかぶせさせたりといったスウォンの奇策で時間稼ぎをしているあいだに、火の部族軍後ろから、グンテ率いる地の部族軍が援軍に来た。


近隣の村から略奪しながら退却しようとする千州軍に、ハク達が立ち塞がる。

(72話)退却しようと進言する部下の首をはねたスジンに、「あなたは高華国の五将軍のひとりでありながらやってはならない大罪を犯した。その上自らの兵の首を刎ね犬死にさせるというの?」と問いかけるが聞く耳を持たないスジンに「王の器ではない」と。「テジュンを見てもらいたい」とも。

(73話)火の部族に何やら凄い力を持ったもの達が乱入してきたと聞いて見に来たスウォン、グンテ、ジュドほか。スウォンの鷹グルファンの声に振り向いてスウォンと見つめ合うヨナ。大刀を持つハクの姿を見つけて「捕らえますか」と言う部下に無言のスウォンとそのようすを伺うジュド。グンテは「訳の分からんどっかの賊が戦場に紛れ込んだんだろ ほっとけ」との言葉に「今はスジン将軍を捕らえるのが先だ 賊はかまうな」とジュド(?たぶん)スウォンに気がついたスジンは、矢を放てと叫ぶが火の部族兵は皆躊躇するので自ら矢をつがえる。グンテが斬りに来る前に、背後から部下の火の部族兵がスジンを刺し殺す。事切れる前のスジンの脳裏に浮かんだのは、キョウガとテジュン、もうすぐおまえたちにあの緋龍城を与えてやれると。

スウォン一行から話を聞いて自分が責を負うからテジュンの命は助けて欲しいと土下座するキョウガに、スウォンは、キョウガは今回のことは全く知らなかったことだし、戒と国境を接する部族として今まで軍事に力をいれてきたことは間違いではないから、火の部族長に任命するという。ただ彩火の外のことはあまり知らないようだが、テジュンが面白い試みをしているときいたので見にいこうと誘う。

(74話)テジュンは村で病人の村人の面倒をみたり自ら洗濯をしたり甲斐甲斐しく働いていた。弟の今の姿をみて驚くキョウガ。そんなキョウガに、部族の統治の仕方にはいろいろあることを学びに空都にくるようにスウォンは言う。テジュンには村の仕事は各役所に引き継がせて、将軍代理として彩火に戻るようにと。

 村人のセドルがヨナから託されたイザの実をテジュンに届けに来たところにスウォンも居合わせる。

(75話)千州のリ・ハザラの休戦協定は、高華国の損害の実費の賠償と、高華国との不戦協定と、それに国境近くにある村を一つ高華国にもらうこと。イザの実そのものをもらうより、イザの栽培の仕方を知っている村ごと火の部族に与えるというのがスウォンなりのやり方だった。意外と甘い王だと内心思ったリ・ハザラは、協定を破った場合はその首をもらい受けるとのスウォンの迫力にたじたじする。

12巻68話で、キョウガとテジュンは、火の部族とは神の血を引く民であり部族長とは緋龍王の化身と子どもの頃から教え込まれていて、父親スジンはその思いに準じて死んだのに、キョウガはこの後スウォンに忠実に従順になって、17巻97話の金州での戒帝国と高華国の戦いでは、先頭に立って戦っている、そう簡単に今まで吹き込まれていたことは嘘だったと、スウォンに忠誠を誓えるのだろうか。

(76話)市場で薬草を売ってお金を稼ぐヨナ一行。客引きで女の子を抱きしめるサービスをするハクをみてちょっともやもや。火の部族の新部族長にカン・キョウガ、部族長代理にカン・テジュンが就任した噂も耳にする。最近は水の部族の治安が悪いという話も聞く。その胸の内を聞くジェハももやもや。その後ハクにおだてられて賭け射的に挑戦するヨナ。ハクの賭けたとおりど真ん中にあて、いつの間にか弓の腕もかなりのものとなっていた。

特別編「雷獣」」は、ハクがグンテを負かして雷獣と呼ばれるようになった昔の武術大会。若き日のジュドとグンテの対決や素直にハクをたたえるスウォン。

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