2021年3月25日木曜日

暁のヨナ30


(170話)龍達はまだ決着がつかない(つかないよう引き延ばしている)。千州千都のリ・ハザラの城では、クエルボの妻ユーランが、ヨナの世話をしている。ユーランはヨナがクエルボの第二の妻であると思い込んでいるが、クエルボを愛して尊重していることが伺われる。そこへゴビ神官が現れる。戦場ではクエルボが前線にあがり、ハクと対決する。姫さんはどこだとハクに言われて、クエルボは、ヨナがこの男に惚れていると察する。

(171話)馬鹿馬鹿しい会話をしながら、凄い対決をしている二人を見守る戒と火の部族の兵。そこに戒軍の左右の騎兵隊が崩壊寸前で、まもなく高華国の騎兵が中央歩兵隊に向かってくるとの伝令に、クエルボは四龍を回収して退却を命じる。ハクはクエルボに重傷を負わせるが、クエルボは部下に連れて行かれてしまう。四龍達はユンを逃がし、4人が人質になるとクエルボの兵に伝える。戦場で動けないハクを見つけて手当てをしにユンは駆け寄る。
 ゴビ神官はユーランに、ヨナ姫を自分に引き渡して、その後四龍を逃がせば、クエルボの妻として嫉妬する必要がなくなるというがユーランに拒否される。

(172話)ゴビ神官は傭兵を使ってヨナを連れ去ろうとするが、アオがゴビ神官の顔面に突撃、ヨナも傭兵を跳び蹴り、(アオはシンアのお友達ペット?だけど、のちのちの32巻187話の緋龍城とか、ヨナやその他の人が精神的に大変な時は寄り添ってくれる。ヨナは足に鎖をつけらたまま跳び蹴りというのは無理があるような・・・)ユーランがトゥーリ族伝統の激辛香辛料をかけて脱出。傭兵に追いつかれたところをヨナは倒れている警備兵の刀で反撃、更に弓で射る。

そうこうしているうちに退却したクエルボが兵と四龍を連れて千都に戻ってきた。ところがクエルボの命で門前で戦わせるために四龍を運ぶのは、いつの間にか千州兵に扮したアルギラとヴォルド。ジェハは、本当は戦いたくないし、戦でもっぱら前線に自分の兵ばかり晒されて兵をたくさん失ったリ・ハザラに、四龍が都を守ることと引き換えに降伏を持ちかける。クエルボに逆らって白旗をあげるリ・ハザラ軍。四龍はリ・ハザラは降伏したので都の門を開けるが無抵抗の兵や都の民に害をなさないよう高華国軍を説得。空の部族は納得しないが、ハクが現れると火の部族は英雄のごとく歓喜する。

(173話)
火の部族の熱狂支持により、ジュドたち空の部族兵も従う「これではまるで雷獣がこの戦の総隊長ではないか。もしここに陛下がいると軍が分裂してしまう この者達の存在がこれ以上大きくなれば高華国は分裂してしまう」とジュドは危惧するが。
ジェハが言っている、降伏したのだから無抵抗の兵や都の民に害をなさないっていうのは至極当たり前でまっとうだと思うのだけど、戦国時代には敵国の一般市民まで虐殺するのが当たり前だったのだろうな。それこそこの方法で国を守り国内で圧倒的に人気があったというユホンのやり方だ。これが変わらないと外交による平和的共存ができないのだけど、スウォンはユホンを崇拝しながら、もっと外交的手腕が見えるところがユホンを越えた王だ。
ユーランは脚枷をされたヨナを隠してクエルボを探しに行くが、ゴビ神官の手下に襲われる。隠れ場所から出てきたヨナはその傭兵を射るが、ゴビ神官側に捕まる。トゥーリ族には撤退命令が出るが、クエルボは一人空の部族兵の服装で千州城に潜入する。ハクがそれに気がつき一緒に潜入。

(174話)ハクの目的はヨナ奪還。クエルボはヨナがいるはずの自室に案内しようとする。城を警護するクエルボの部下が殺されていてゴビ神官が裏切ったことをクエルボは知る。二人でゴビ神官の部下を倒してクエルボの部屋に向かう途中で、クエルボを探しに来たユーランと出会う。ヨナ姫がゴビ神官に連れ去られたことを聞いてハクは駆け出す。クエルボはユーランを連れて撤退。
後ほど34巻過去編のユホン将軍もそうだけど、残虐な君主であることと配偶者を大切にすることは普通に両立するものなので。
ヨナを探しに来たアルギラとヴォルドは、ゴビ神官の部下に抱えられているところを見つけるが、ゴビ神官は灯りを倒して逃げたために城が火事になる。燃えさかる火の中で意識が遠ざかりながらハクを思うヨナ。近くまできたハクはアオが呼ぶ声に気がつき、倒れているヨナを見つける。ハクの腕の中で夢を見ていたヨナは「ハク すき」とつぶやく。

(175話)火事で煙を吸って声が出なくなったヨナ、クエルボがユーランを迎えにきたときいて喜ぶ。ひどい火傷と怪我のハクは、ヨナを抱えながら途中で休憩、水をあげようとしたヨナはひしゃくがないので口うつして渡す。

 しつこく狙うゴビ神官はハクの大刀で服ごと壁に固定される。アルギラとヴォルドはゴビ神官の手下をやっつけたものの、城の外廊下から落下、その間に火はどんどん廻り、ジェハを探して助けを求める。

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