2021年3月7日日曜日

暁のヨナ12


(66話)千州の村で一夜明けて、村の外をうろついているのは、千州ではなく火の部族の兵。数年前からよくうろついているらしい。村人は昨夜の踊りや薬草を処方してくれたユンに感謝してイザの種籾をくれた。国境近くの火の部族の土地では、将軍カン・スジンが秘密裏に千州の豪族リ・ハザラと密談をしていた。自分の部族こそ緋龍王の末裔と信じるカン・スジンは3日後にリ・ハザラと手を組んで反乱を企てていた。国境のようすを探り偵察にいったヨナ達は高華国側からリ・ハザラ一行が帰ってくるのを目にする。

(67話)緋龍城では、訪問した地の部族長グンテと会談するスウォンが、北東の方がきな臭いので、近々小火が起こるかもしれないと意味深な話をしている。千州で異変を感じたヨナ一行は火の部族の中心地である彩火の都の裏町に潜伏する。そこへ戒帝国の千州の軍が国境を突破して高華国に侵略し彩火に向かってきているとの知らせが来る。将軍カン・スジンは彩火城を息子のカン・キョウガに任せて大軍を率いて迎え撃ちに出陣する。

(68話)テジュンが部下達と畑を耕していた集落に、リ・ハザラの千州軍がやってくる。ヨナとの約束を思い出して、村人を避難させ、畑に踏み込もうとする千州軍にたちふさがるテジュン。あわや切られるかというときに剣で応戦したのはフクチ、他の部下達も立ちふさがり、躊躇する千州軍、現れたリ・ハザラはテジュンの顔を見て、「よく似ている」と笑い、手を出さずに部下を連れて他の道へ退いた。一方千州軍の一部2000ほどが彩火城の目の前まで来た。

フクチは、普段テジュンをおちょくっているけど、先頭に立って畑仕事も村人の手当てもするし、ヨナのことを感づいていながらテジュンが良い方向に変わりつつあるためか黙認しているようだし、欄外にあったように、いざというときには武術の達人でテジュンを守るし、10巻の巻末にあったように、これで痩せてハンサムだったらいい男過ぎて、テジュンの影が薄くなるかも。

(69話)千州軍を撃ちに行ったはずのカン・スジンは敗走しているとの知らせに、ユンの故郷を守るため、スジンが彩火城に合流できるように城の前の千州軍をヨナ達は賊を装って翻弄するが、遠目の聞くシンアが、スジンもそれを追う千州軍も彩火城に寄らずに通過して王都へ向かうのを見る。火の部族兵はほとんど怪我していないようだという。カン・スジンは敵国である千州と通じて、緋龍城に助けを求めるふりをしてスウォンの首をねらっていることをハクは気づく。

(70話)スジンと千州軍は併せて2万、ヨナはスジンの行動はこの国を混乱に落とししれるからと、追うことにした。リ・ハザラは、スジンの緋龍王の末裔が緋龍城と高華国を奪回するという妄想を利用して高華国と手を組んで、自分は戒帝国の皇帝になり、いずれは高華国も配下に置くことをもくろんでいる。スウォンはそれを既に読んでいて、空都の外で待ち構えている。空の部族軍は一万にも満たず、数の上では連合軍の方が有利だ。

番外編と特別編はキジャの幼い頃と、白龍を継ぐ事への覚悟

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