2021年4月19日月曜日

暁のヨナ35

通常版
現パロ番外編+スケッチ集付き特装版

199話 2020/11/05発売花とゆめ23号11/20)高華国が取り返した金州で小競り合いが耐えないことに不満を述べる南戒の使者に、戒高公法を持ち出すヨナ。相手は理解していないので反論できない。ケイシュクは、このような複雑な法をヨナが知っていたことに舌を巻く。ヨナは3日間スウォンの執務室で籠もっていた間に本を読みまくっていたのだ。四龍の噂を持ち出した使者に、ケイシュクが「四龍は高華国の王が所有する勝利の象徴」というのも、使者が戒にも神の力を授かるという伝説の池があるというのも、ユーモアを交えてかわすヨナ。今まで黙っていたランタンという使者の具合が悪いのに気がついたヨナは、休ませるために会談の延期をする。ランタンが休む部屋にジュドとケイシュクを伴って見舞いに訪れたヨナに、ランタンは自分の国の皇族や貴族がいかに腐敗していて、自由に発言することもできないかを吐露する。更に恋人入るのかと問われて、ヨナはハクを思い浮かべる。会談後ケイシュクはヨナの態度が完璧だったことを評価する。

ケイシュクのヨナへの見方が少しは変わったようだ。ヨナは貫禄があって格好いい。

翌朝ランタンは死んでいた。戒の使者達はヨナ姫が毒を盛ったと騒ぎ立てる。ケイシュクやジュドは遅効性の毒で会談で城に入る前から既に盛ってあったと読む。戦を始めるきっかけを作ることと、皇帝に批判的なランタンを消すこと。

騒ぎは緋龍城中に伝わり、図書室にいこうとしたユンや、文官のふりをしたジェハにも。そして35番部隊にいるハクにも。

具合の悪いランタンにどんぐりをあげようとするアオ、ランタンの死を告げに来たジュドの肩にも乗っている。28巻161話でイグニの屋敷に匿ってもらうとき、アオが警戒しない相手はいい人だと以前シンアはいっていたけど、ジュドは既にヨナの見方になっている。いずれケイシュクやスウォンの肩にも乗るようになるといいな。しかし四龍と会うのを禁じられているヨナのもとにいつの間にかアオがいるのに誰も突っ込まないのかい!

(200話 2020/12/4発売花とゆめ1号1/10)ヨナがスウォンの代理で使者と会談したという所にひっかかるハク。ヨナ姫はいずれスウォンと結婚するからと想像で解説する同僚に「百万歩譲って 譲らなくて 王はなぜ共に出席しない?」とハク。(面白い表現だ!けどいっていることはまとも。最初からヨナ一人で大役を任せるのはあまりにも不自然)ハクは城内に入り込み文官の姿をしたジェハとそれを呆然と見つめるユンの問答に加わる。ジェハだけはスウォンが緋の病で倒れたのでヨナが代理をしていることを察する。ハクに問い詰められて、ヨナが「来られると困る」とジェハに言ったこと、ハクには「専属護衛はいらないって伝えて」と言ったことを白状する。ハクは「殺しの容疑をかけられているなら傍観ってわけにはいかない。」また来られると困るっていわれたら「遠くからでも護る方法を探す」という。

目覚めたスウォンに報告に行くジュドとケイシュクとヨナとミンス。戦をしかけてきた今なら五部族全てが一丸となって南戒を制圧できるとスウォン。万が一スウォンが出陣できないときはケイシュク参謀が総指揮に?とのジュドの言葉にスウォン以外にスウォンと並び立つ求心力のある人間はと考えたケイシュクの頭に浮かんだのはヨナの姿。あわてて頭の中で打ち消す。

使節団に自分が会って話をするというスウォンにヨナも同行する。外廊下を進むスウォン、ヨナ、ケイシュク、ジュドの一行を、ようすを見に来たハクとジェハが外から見つめる。「ランタンの葬儀を行うので列席して下さい。南戒の皇帝チャゴル殿下にはお伝えしておきます」と烟に巻くスウォン。言葉も挟めず呆然とする使者達。無事会見は終わったが、宮殿の階段を降りるスウォンは、衆人の前で具合が悪くなってよろけヨナにぶつかる。はずみでころげ落ちそうになったヨナをとっさに支えたのはスウォンと衛兵の姿をしたハク。ヨナはハクに気がつくが、スウォンの意識が飛びそうなことに気がついてスウォンを支える。ハクはスウォンの不調に気がついた。

(201話 2020/12/19発売花とゆめ2号1/20)事情を話すわけにいかないジェハは、ハクと別れる。そこへヒューリがハクに襲いかかる。「あのとき(階段でヨナを支えたときスウォンに近づきすぎた)殺らなかったのは俺が王の不調に気づいたからか?」とのハクの言葉にヒューリは顔色を変え、ハクに深手を負わせる。ハクが気づいたのは城の牢の中、ヒューリとケイシュクが見つめていた。ハクは「じっとしていても拉致が明かない」のでわざと捕まったという。「これがスウォンの命令なわけないか。俺に気づかないくらい弱ってたもんな」というハクにケイシュクも顔色を変える。ヨナが王の代理をしている理由にはケイシュクは答えないが、不治の病であることを理解する。立ち去ろうとするケイシュクの後ろ姿に「姫さんと四龍とユンを自由に会わせてやってくれ 四龍やユンはたとえ秘密を知っても言いふらしたりはしない 城を出て姫さんはあいつらのお陰で明るく笑えるようになったんだ」と投げかけるが、ケイシュクは応えずヒューリに後の処理をといって扉の外にでると、目の前にヨナが怒りを込めて立っていた。ミンスが共にいるのを気がついてヨナ姫に状況を伝えたことを知る。「通しなさい」とケイシュクに命令してハクのいる部屋に入ると、ヒューリにも「下がって」と命じる。ケイシュクもあのヒューリも逆らえない迫力のヨナ、ますます格好よくなる!でもって早速ハクにどんぐりを渡そうとするアオ!戦を前にして私と四龍を敵に回したいのかというヨナに無言のケイシュク、ハクが「俺を戦の最前線に置け ここでただ殺すより無駄じゃねえだろ 俺も高華国は守りたい それだけは同じ方向を向いているはずだ」というと。やっと「わかりましたと」返事をするケイシュク。ミンスにハクの手当てを命じて立ち去る。ハクが殺される前に間に合って安心したヨナはその場にへなへなと座り込む。スウォンの父ユホンがイル陛下から殺害されたのは本当だったとハクはここで初めて知る。大切なものは皆守ろうとするハクとは物事の捕らえかたが全く違うスウォンの考えをどう説明しようかとヨナは思い悩む。説明できないまま、ヨナは牢からハクに引き寄せられて檻越しにキス。専属護衛はいらないという理由が理解できたハクは「そんなに俺を守ろうとしなくていいよ」

ミンスはかつてイル国王の小姓だったし、ヨンヒ様の医務官だった母スイメイの功績で子どもの頃からスウォンの屋敷で世話になっていたので、ジュドもケイシュクもミンスには命令口調で、軽く見ているけれど、実は暗殺の夜ヨナを逃がしても(1巻2話)、真国の戦を止めるために走り回るヨナを助けても(24巻137話でヨナの手助けをするとミンスやミンスの母に危険が及ぶかもしれないとヨナが躊躇っても大丈夫ですというのは、文字通りスウォン達は自分を切り捨てることができないと踏んでいたのではと思う)、今回のようにハクが殺されそうになったことをヨナに知らせに走っても罰を受けない最強の存在。なんと言っても緋の病を直せはしないけど緩和できる唯一の存在だから、誰も手をだせないよね。実は緋龍城で最強の立場にいるミンス。

(202話 2021/1/4発売花とゆめ3号1/20)ヒューリも見張っていることだし、そろそろ帰った方がいいとヨナに言うハク。ハクの手当てをしに戻ってきたミンスを待たせて、戻りたくないしもっと近くへ行きたいという二人のやりとり。(オギさんのところで二人が別行動する前に別れのキスを思わずヨナがハクにする場面(24巻137話)とか、ミンスはどうも二人のいちゃいちゃに居合わせることになる)部屋に帰るヨナに護衛というか見張るためについてくるヒューリに、「昔ユホン伯父上の命で母上を殺したのはあなたでしょう?あなたが私を殺意を持った目で見ていたのはその時一緒に殺すはずだった私を取り逃したから ハクの命を奪わないで もう憎みたくないの」というが、ヒューリは無言で無表情。この人喋れるのかしら。ヒューリの背景についてもどこかで描いてくれるといいな。

ランタンの葬儀が始まる。そこにランタンの身内だというリスを連れた美人が崩れ落ちているのに気がついたヨナが話しかけると、その女性はヨナを強引に引っ張ってランタンの棺に土下座して謝れという。あなたは何者?ランタンの親族ではないと見抜いたヨナに生意気だと手をあげたところで、突然現れたジェハに手を抑えられる。龍の手をかざしてキジャがヨナを守る。ヨナから離れてとシンアも加わる。ゼノが二人の女性を引き離す。神官を呼べという戒の使者達の要求で、ケイシュクが神官のかわりをしてくれるように四龍に頼んだのだ。本物より御利益ありそうでしょうと、ジュドに説明するケイシュクは少しキャラが変わったのでは。それにしても四龍とヨナはやっと再会!部屋までこっそり飛んできたジェハをのぞけば、ヨナと会うのは33巻179話以来。空の部族軍も戒の使者も四龍に釘付け。やはり四龍はヨナ姫に仕えていると知る。更に雷獣の噂も、メイニャンと呼ばれるこの女性は知っていて、雷獣は誰のもの問うと、四龍達はヨナを指し示す。王でもないのに与えられすぎではないかしら ずるいわね。とヨナに。

(203話 2021/2/5発売花とゆめ5号2/20)葬儀にスウォン登場。すり寄ったメイニャン。戒の使者達の態度から皇帝チャゴル殿下の寵姫と気づいたスウォンは自分に近づきすぎないようにという。ジュドとケイシュクも引き離そうとする(ふたりともキャラが変わったみたいだけど、このあとの深刻さを考えると、ここでユーモアキャラになるのは合わないと思うが)が、メイニャンが何事かスウォンに囁くと、スウォンが顔色を変える。
翌日無事四龍達と自分の部屋で会うことは許されたヨナは、メイニャンがケイシュクと歩いて行くのを見る。昨日のメイニャンに何か囁かれたときに動揺していたスウォンが気になるヨナは、ジェハと一緒に部屋を抜けだし、庭園でのスウォンとの話を盗み聞きをする。メイニャンはスウォンに葬儀で「緋の病に侵されているな」と言ったのだが、自分も一族で緋の病に侵されているという。四龍と雷獣が欲しい。くれるなら自分は戒帝国に勝つための情報を持っているので協力する。緋龍王末裔の二人ですべてを手にいれようというが、「緋龍王嫌いなんで」とスウォンはあっさり断る。戒帝国に勝つための情報ってなんだろう。今後の展開の鍵になりそうな予感。

(204話 2021/2/20発売花とゆめ6号3/5)血筋にあるのは病だけで、四龍はヨナ姫のもの。お前の痛みがわかるのは私だけだろとメイニャンは言うが、スウォンは緋龍王の生まれ変わりも四龍もいらないという。「あなたが理不尽と感じていることと私がおかしいと感じていることは全く違う」と拒否。そこへヒューリを伴ってケイシュクが現れる。逃げ出すメイニャンを斬ろうとするヒューリに、ジェハが立ち塞がる。ヨナも駆けつけ、スウォンを促すが、「あなたには関わりのないことです」とすげなく言われる。だが、「この人の痛みはヨンヒ様のようで」というヨナにスウォンの表情が変わる。その隙に逃げようとしたメイニャンの肩から、リスのホーが庭園の枝にひっかかって転げ落ちる。メイニャンは牢に閉じ込められる。アオがホーをヨナ達の所へ連れてくる。

緋龍王はなぜ今ヨナとして蘇ったのだろう。ヨナも言っているけど、なぜこんな話をややこしくする形で生まれてきたのだろう。たとえばかなりの賢王になる素質をもっているスウォンに現れたのなら、この話が成り立たなくなるけど、少なくともこれほど複雑な関係にならなかったものを。緋龍王の目指した戦のない世界を、ヨナなら実現すると龍神あるいは緋龍王の魂が思ったのか。まあ血筋は濃く残されているようだから、血筋に蘇ると短命で志を果たせないことも引き継いでしまうけれど。

牢でメイニャンは世話に来た兵を色仕掛けで攻略して脱獄する。通り道に居たハクの警備をしていた兵4人も殺して、牢をのぞいてみると、そこには6544回目の腹筋をするハクが。

(現代版パロディ 番外編 2020/4/27ザ花とゆめ6/1増刊号)

(現代版パロディ あかつきのよなさん 2021/3/5花とゆめ7号)
本編はシリアスなので、ヨナが女子高生になってジェハがマスターをしている喫茶店に来るこのコメディ楽しく笑える。店のオーナーはクムジ、ジェハの家主はギガン船長、小さい頃は親戚のガロウおじさんに絡まれたとはジェハも苦労しているなあ。久しくでてないリリとアユラとテトラも登場したし。ゼノさんの彼女ってカヤさん?

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