(106話)一人薪を取りに行った青龍シンアは相棒のリス、アオが、森の中にポツンと立つ龍の像に呑み込まれそうになったので、像を斬って助け出すと何者かに取り憑かれる。シンアの様子がおかしいことに気がついたキジャを、シンアは龍の目の力で攻撃しようとする。ゼノが飛び出してきて前に立ち塞がる。ゼノには龍の力は一瞬しか聞かない。
(107話)心臓を止めても死なないゼノを見て、青龍は他のメンバーを麻痺させてゼノを縛り上げ連れていく。キジャとジェハは後を追って、龍の像の地下にある空間へ。取り残されたユンは、狩りから戻ってきたヨナとハクに事情を伝え、二人も地下へ。突然扉が閉まってユンは地上に取り残される。取り憑かれた青龍は、気がついたゼノに、ここは歴代青龍の墓。押さえつけられ踏みにじられてきた無念がたまっている。青龍という最高の器を得たがお前の体も同胞に明け渡せという。だが何百年何千年と自分を消そうとしてきた黄龍の器は霊には背負えない。
(108話)地上に一人取り残されたユンは、他から音がすることに気がつく。地下で気を失ったヨナは夢の中でシンヤが、強い恨みをもつ霊が狙っているから近づくなという。青龍にのりうつった霊は、里人に囮とされ賊と一緒に閉じ込められて朽ちた昔の青龍だった。ヨナはシンアが何をしても私やみんなの心は揺るがない。という。霊達に取り憑かれてハクもジェハも弱っている。一方黄龍は隙を突いて青龍の剣を奪い自分を縛っている縄を切る。でもその剣で青龍を切ることはしないという。黄龍にとっては自分以外の龍は、昔一緒に戦った1代目のアビやシュテンやグエンの子どもみたいなもので、俺はお前らがかわいくて仕方がねぇという。黄龍は自分で自分の腕を切りつけて龍の力を発動させ、外にいる緑龍と白龍を招く。白龍は昔の青龍の霊に、自分に取り憑けという。だが、先代白龍の加護が強すぎて取り憑けない。そこへ来たヨナはまっすぐ青龍に向かう。恐れ多くて近寄れない青龍を抱きしめ、閉じ込められて怖かった死ぬまでの記憶を聞いてあげる。シンアもやっと太陽の下にでられたのだから、気持ちが落ち着いたらその体をシンアに返してというヨナに、お前が来るのを待っていたような気がするといって昔の青龍の霊は消え、シンアに戻る。そこへ別の入口を見つけたユンが迎えに来る。
(109話)5部族会議が終わった後、スウォンに声を掛けられた風の部族の将軍テウは、丁寧に、だが素っ気なく挨拶をして帰る。自分の領土が返還されてご機嫌のグンテはケイシュク参謀やジュド将軍とともにスウォンに結婚の予定はないかとからかう。阿波であった行きずりの女(実はヨナとの再会7巻39話)の話もでる。
ヨナ達は水の部族領竜水へ。仲睦まじくふざけあうハクとヨナを見て青龍と白龍はちょっと複雑な気分。
緋龍王が女性として蘇ったおかげで、男性である龍達はちょと複雑な気分のよう。おかげで暁のヨナはイケメンハーレム物語の要素があって面白いけど。黄龍は永遠の命をもっていて緋龍王の次代から見てきたため、ヨナに対しておじいさん目線を感じる。青龍はヨナのことを姉のように慕っているように見える。緑龍と白龍が一番ヨナのことを女性として見ている。
市場でテトラとアユラになぜか出会い、ゼノの服を買ってあげたりお酒を持参したりしたのち、ハクに促されて、リリが斉国へいくといって聞かないので、護衛をお願いしたいという。
(110話)リリに会い、斉国の商人がナダイを横流ししていて、南戒からの流通を絶ってもなくならないこと、斉との国境付近で行方不明者が多発していることを聞く。ヒヨウに刺されて重傷を負ったテトラはまだ回復しておらず行けないので、斉国に行くリリを守って欲しいと。ヨナはリリと一緒に寝ながらガールズトーク。スウォンを今討つのは国のためにならないと思うこと。実際スウォンを許せないと思っていても本気で殺したいと思ったことは一度もない。自分やハクに見せた優しさが全て嘘だとどうしても思えないという。ヨナがスウォンを愛していたことを感じ取るリリ。でもハクは誰よりもスウォンを信じていたから ハクはスウォンを絶対許さないともヨナはいう。
眠れなくなったヨナが庭に出るとハクがいた。竜水の市場で買った癒やしと幸運の青金石のペンダントを贈る。「あんたが幸せになってくれたら 俺はそれで十分幸せですよ。」との言葉に、ハクがどれだけ大切かを自覚するヨナ。
(111話)人が消えると評判の、斉との国境の灯水の町に来たヨナ達とリリ達の一行。リリの馴染みの宿に泊まりお祭りを見にいく。昨日からドキドキが止まらなくて上の空のヨナ。リリが人混みの中で誰かに手を切られる。どこかで叫び声もする。龍達を置いて、ハクやヨナやリリ一行はいったん宿に帰るが、外で騒ぎが起こって怪我人が出たということで、ハクも助けに行く。アユラとテトラが宿でも不審な動きを見つけて、ようすを見にいったすきに、宿のツバルという女性にリリは薬物の入ったお茶で眠らされる。リリに宿にいて欲しかったんだと言いあてたヨナも、薬物で眠らされる。
番外編回想 幽霊が出て金縛りに遭うから一緒に寝てくれという御姫様だった頃のヨナ。真っ暗い夜の中にハクとヨナは城を放り出され、気がつくとハクは血まみれになって倒れていたという。
たぶん16歳の誕生日がもう近い頃の話。スウォンの謀反の時に城の兵も大部分は寝返ったはずなので、なにか不穏な空気を感じ取っていたのかも。イル国王は人気なかったようだし。
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