(158話)彩火の都でテジュンの別荘に滞在するヨナ達一行。3年ほど前に緋龍城でヨナに言い寄っているところを、ハクに邪魔されたことを思い出したテジュン(懐かしの1巻3話!あの頃のテジュンとずいぶん変わった)、ヨナ姫と将来を誓い合ったというのは嘘だろうとハクに迫る。ハクは「この人を好きな気持ちは偽ってない」と皆の前でしれっという。フクチはすかさず「私が聞いておきましょうか ヨナ姫の気持ち」と突っ込む。フクチの突っ込み最高!
熱狂した火の部族の民衆が別荘に押しかけてヨナ姫の手をひっぱったり、キジャの龍の手に触ろうとして、真国で四龍が民衆につかまったことを思い出す。あわてて皆窓を閉めて引っ込むが、民衆に話を聞きに来たのは、なぜかあの真国のゴビ神官。
空の部族の民衆にも、ヨナ姫と四龍の噂は広がり、イル国王は本当はスウォンに殺されて、天罰を与えるために緋龍王であるヨナ姫が四龍と共に立ち上がったのではという者もでてきた。ケイシュクは尊大で民衆に人気が無いが、リリはケイシュクがヨナ達を快く思ってないだろうと心配する。
(159話)ヨナ達はテジュンの手配で彩火城に身を寄せることになった。テジュンの母イグ二がやってくる。イグニはヨナ四龍を見て「あか しろ あお みどり き」とつぶやく。(これはずっと後の34巻の過去編でヨナの母カシがイグ二に「この子にはしろとあおとみどりときいろの守護がついている」といったことを思い出したのだけど、この伏線は単行本になってから読み直さないと思い出さないだろうな。)
キョウガ将軍はもう風呂に入った後なので将軍の風呂を四龍達に貸したところが、綺麗好きのキョウガ将軍が食事中に阻喪をしてもう一度入浴に来ていてはち合わせしてしまう。ドアの両側で争っているうちに外れたドアにぶつかって気を失うキョウガ将軍。しかしここで思わず緋龍王よ私に力をと叫ぶキョウガ将軍、緋龍王伝説はやはり染みついているようで。
ハクとヨナは貴賓室で二人きり。気が利きすぎる女官に最高級の夜用香水と絹の服と怪しげな寝所を用意してもらう。(って女官はヨナをテジュンの恋人だと思っているようだが)そこにユンや四龍達が失神したキョウガを担ぎ込んで乱入。そこへキョウガの母イグ二も入ってきて・・・
(160話)更にテジュンも来る。そこに空の部族を率いたケイシュク参謀が国境警備の為に彩火城に到着したという知らせ。キョウガ将軍は失神したままなのでテジュンが部下のフクチとキルソンと共に迎えに行く。ケイシュクの何か隠しているのはという思わせぶりないい方や前回の烽火はヨナ姫が関わっているのではという言葉に更に侮辱的な発言もあったが、こらえるテジュン。
テジュンが何か隠しているのを察して空の兵に(名前は32巻でやっとでてくるけどケイシュク直属の部下ラパに見える)後をつけさせたのをちゃんと気がつくフクチは相変わらず優秀な部下!
事情を知らないキョウガの部下がケイシュクを貴賓室に案内する。先客が泊まっているといて、女官はその名前を答えられないというのをきいてピンときたケイシュク達が押し入ってくるのを、ヨナ達も察して隠れ、まずは気を失ったキョウガ将軍が裸で寝所で休んでいるところを発見させ、攪乱したところで灯りが消え、シンアがケイシュクの頭の中に話しかける。そのスキに、ジェハに載ったゼノが逃げて注目を集め、他のメンバーは走って逃げる。
(161話)庭園は空の部族軍に見張られているがイグ二が抜け穴からヨナ達を自分の屋敷に招く。イグニはテジュンを笑った参謀もキョウガを懐柔したスウォン陛下もいい気分がしないという。キョウガを懐柔したスウォンにはいい気分がしないというのは、簡単に方向転換したキョウガよりもよほど正直だと思う。なんと言ってもイグニはスジン前将軍の妻だし、後ほど34巻の過去編ででてくるけどヨナの母カシの友達でもあったし、ヨナもスウォンも子どもの頃から知っているわけだから。空を飛んで皆の注意を逸らそうとしたジェハに乗ったゼノは、ケイシュクの部下に射られる。夜目遠目の聞くシンアが気がつき、四龍とユンとヨナとハクが駆けつける。ジェハと共に墜落したゼノの矢傷が寸時に治るのを見たケイシュク。
(162話)更にもう一度矢をゼノに射かけて死ぬかどうか確認せよというケイシュクに、火の部族が駆け寄って四龍達を守る。このままでは国王の権威が脅かされる。そこにハクの大刀がケイシュクの首筋に据えられる。ケイシュクは、今自分と兵士が死ねば民衆の大半はハク達は悪と見なすし、陛下はヨナ姫とハクを処刑する正当なる理由が出来不安材料は消えるが、首を懸けるのはここではないと判断して、空の部族兵を退かせる。翌朝目が覚めたキョウガを待っていたイグニは、火の部族の民の恩人を軽んじてはいけないとキョウガを諭す。
トゥーリ族の王イン・クエルボは千州を制圧してリ・ハザラを従えていた。真国のゴビ神官もクエルボの元に身を寄せ、高華国の化け物と化け物が守る赤い髪の少女を捕らえるようにクエルボに勧める。
(163話)ケイシュクはキョウガ将軍に、国境整備に四龍とハクの力を借りるよう提案。キョウガはヨナに、四龍という兵を味方につけてスウォン陛下に復讐するつもりか問いただす。「父を亡くした日を忘れたことはないし 許すつもりもないけれど ただ父の愛したこの国がいとおしい」「火の部族領には思い出の地や大切な人もいっぱいいる 私で出来ることがあれば手を貸したい」と。
既に28巻になってしまったけれど、父を殺した人への恐れや憎しみ、そしてなかなか吹っ切れない恋心、裏切られた思いを乗り越えて自分が国のために何をしたいか自覚するにはこのくらいかかるのが自然かと思う。
イグニの屋敷の池の畔で、ハクはヨナに、「あんたとタレ目(ジェハ、ケイシュクの部下にゼノが射られたときに一緒に墜落してまだ負傷中)は安全な場所にいてください」という。ヨナとラブラブになりそうな雰囲気だったのに、わざと避けた。
ヨナたちと別れてもまだ彩火城下町の裏町いるオギは、赤い髪の少女と四龍をおびき出せとゴビ神官の傭兵に脅かされる。ハクとキジャがキョウガ将軍に、協力の話をしにいっている間にオギに呼び出されたヨナとユンとジェハとゼノ。
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