2021年3月15日月曜日

暁のヨナ20


(112話)気がついたらヨナとリリは他のたくさんの人とともに斉国が水の部族領との境に建設中の砦に連れてこられた。ツバルは斉国でナダイの商人をやっていて、ナダイについて探って取り締まっているリリが邪魔で連れてきたのだ。リリは仙水の貴族の娘という事になっている。ここではナダイを疲労回復の薬として水の代わりに飲ませて、連れてきた人間を奴隷として働かせている。
龍達とハクは、宿の使用人を締め上げてリリとヨナが斉国の砦に連れて行かれて、ナダイを飲まされながら奴隷として働かされていることを、知る。
 砦は2カ所あるので、ジェハ、ゼノ、アユラ組とハク、ユン、キジャ、シンア組に分かれて潜入することになる。テトラは高華国側の灯水で待機する。

(113話)テトラが駐屯軍隊長のラマルの報告を聞いていると、突然アン・ジュンギ将軍が現れる。ラマルが、リリが昨夜の騒ぎに巻き込まれて斉国に誘拐されたことを報告する。そこにジュド将軍とスウォンも現れる。
砦では水の代わりにナダイしか飲ませてもらえないので、2日たってもヨナ達は水を飲まずにがんばっている。夜中に水を探しにでていったヨナを追っていったリリは、兵士に見つかってしまう。後ろから棒で応援するヨナを守るために兵士の首筋を壺?の欠片で刺して殺し、二人は森に脱走する。

(114話)ハク達の潜入したホツマの砦にはヨナ達はいないことがわかった。ヨナ達と合流したら何らかの形で伝えるとジェハはいっていたのでしばらく待つことにする。一方ジェハ達の潜入したクシビの砦にはヨナとリリは確かにいたが、ある朝いなくなっていたという。ジェハはヨナはリリを連れて逃げたと信じて、探しに行くことにした。アユラの機転でゼノもジェハに飛び乗って脱出。
灯水ではグンテ将軍とその精鋭部下数人および水の部族の英雄ムンドクと将軍テウとヘンデがリリ奪回部隊を形成。

(115話)斉国はカザグモが王座に就いているが、その叔父のホツマとクシビが実際には政をしており、この二人が王座を狙いそれぞれ砦を築いて高華国への侵入を企てている。まずはリリを救出するために風の部族と地の部族の精鋭隊が派手に暴れて注目を集めるというのがスウォンの作戦である。
宿舎の外に出たハクは、高華国との間の壁の向こう側に人の気配を感じる。誘拐された奴隷の親族かと思い、自分は高華国の人間であると伝える。聞こえてきたのはまぎれもないスウォンの声。早朝ここから砦を壊してそちらに侵入するので、そちらにとらえられた人たちに被害がないよう避難させておいて頂きたいと。暁に合図するという返事をしたのが、ハクであるとスウォンも気がついた。

そして夜明けにキジャは抛石機で砦の壁に大々的に穴を開ける。

(116話)むこうに協力者がいるとは聞いてないと不審そうなジュド。穴を広げて風の部族と地の部族は侵入して暴れる。ハクは火薬で壁を壊している。煙漂う中駆けつけたムンドクはハクと対峙して、お互いに驚きのあまりすぐ反応できず、ムンドクはハクの爆薬を受けてしまう。ムンドクがやられたと思ったヘンデも駆けつけるが、風の部族一素早い男ヘンデは、大刀で爆弾をよけて壁に飛ばす。そこにテウもかけつけ、ハクを見て涙を流す。

テトラがいれば情報が聞けるかもしれないと、壁の穴から高華国側に出たキジャとシンアはスウォンと顔を会わせる。

(117話)姫様の敵と龍の力を持つ右手を攻撃態勢にしたキジャ、刀を構えるシンア、応戦しようとするジュンギ将軍と兵士達。スウォンは大丈夫ですと皆を退かせ、あなたは何者なのでしょうと問う。緋龍王に使える白龍と青龍で、緋龍王はそなたもよく知っているお方だとの返事に、そうですかとだけ答える。尚も問い詰めるキジャに、「私の目的はただ一つ この国を他国に侵されない強国にすること 王になったのはその手段です 四龍の存在は興味深いし否定もしませんが必要ともしていません 私が欲しいのは神の力ではなく人の力なのだから」 といってリリを助けにもう一つのクシビの砦に向かう指示をする。

森の中で斉国のクシビの軍隊を見かけたヨナとリリ、見つかって矢で足を射貫かれて走れないヨナを置いて、リリは時分が囮になってつかまる。

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