2021年3月4日木曜日

暁のヨナ9


 (48話)火の部族の民は寒くて乾燥した土地が多い上、部族長は若い男性はみな兵にとり、予算は軍事につぎ込んで、畑を耕す働き手もないのに重税の厳しい取り立てにあえいでいた。火の部族出身のユンは、イクスだけに告げて、縁のある加淡村に「自己満足だけどね」といいながらこっそり食べ物を差しいれにいく。四龍とハクとヨナはそんなユンの後をつけ、手伝うことになった。そこにやってきた役人一行は、ユンの差し入れの食料とともに子どもを連れて行って売り払うという。ヨナ達は身元を隠して山賊を装って、役人を追い返す。

(49話)その後も「暗黒龍とゆかいな腹へり達」という賊を名乗ってあちこちで乱暴する役人を追い返す。ジェハとハクとキジャとユンとゼノが別の場所の見回りに行った間、留守番するシンアとヨナ。ヨナにシンアには龍の目の力があるのになぜ剣を覚えたのか聞くが、4歳の時目の力で集落に押し入ってきた兵士を全滅させて、一族が隠れ住むことになったことはまだ話せないトラウマだ。ほんものの盗賊がやってきて、ヨナの弓だけでは太刀打ちできず捕まったヨナは必死でシンアに呼びかける。

(50話)子ども達に遊びで剣を奪われたタイミングで、剣が手元にないシンアは素手では対抗できず賊の刀で傷を負う。ヨナが必死で呼んでいるにに気づいたシンアは、目の力を解放し賊を麻痺させて殺そうとする。

(51話)シンアは力を解放する快感に我を忘れていたが、体を張って止めて必死に呼びかけるヨナの声が届き、龍の目の力の反動でシンアは倒れる。この力の為に里の人達は二度と自分に近づかなくなったと後悔しながら。そんなシンアに「シンアがやらねばならないのは 目を閉じてすべてを封じることじゃなく 目を開けてその力を自分のものにすること」「一緒に強くなろう」と語りかける。

(52話)帰ってきた皆はシンアの手当てをし賊は縛って公道に放り出す。役人に殺された子どもの弔いに、ヨナとユンは「火の土地からこんな風景をなくそう」と誓う。

天幕が怪我したシンアと看病をするユンが使うために、ヨナも外に寝ることになったが、ヨナはハクと一緒がいいという。その心はこっそりハクの剣を奪って無理矢理剣の稽古をしたいがためだった。ハクもヨナに剣を教えることにやっと同意する。

このあたりからハクもヨナも顔が大人っぽくなって、安定してきた。

一方火の部族の城、彩火城では、最愛のヨナを殺してしまったと信じている将軍次男のカン・テジュンはふぬけになって、部下から見放されていた。剛を煮やした長男のカン・キョウガはテジュンに賊の討伐を命じる。

(53話)現地役所でも不抜けて役人にあきれられているテジュンだがフクチのたくらみで、現地へ行ったところへ暗黒龍とゆかいな腹へり達がやってくる。そこでテジュンは白龍と青龍にこてんぱんにやられながら、賊長ヨナの声を耳にする。

カン・テジュンと部下のフクチの愉快な組み合わせの始まり!

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