2022年6月30日木曜日

スキップ・ビート!32

2013年3月19日発売
(ACT.189 黒の息吹)
七倉美森からの連絡で、校門で堂々と顔をさらしてキョーコを待ち伏せしていた尚、キョーコは裏門から逃げようと思ったが、美森の策略で捕まり、尚の車に乗せられる。尚に「俺よりビッグネームになって俺をギャフンと言わせるために芸能業界に入ったんじゃないのか。男が女に服くれてやんのはその服引き剝いてセックスしてぇって意思表示だぞ。」と怒る。敦賀さんに怒られたこととデジャビュが重なる。「男に現を抜かしながら俺より大物になろうなんて自信、俺がそのうち木っ端微塵にして散らしてやるよ」という思わせな言葉で締めくくったところで、話が終わったのだが、尚もTBMに向かっている事に気が付く。
余計なお世話なんだけどな。と、尚にいわないところがキョーコちゃんだけど、これではますます敦賀さんの怒りのツボ。

しかし尚は未成年。祥子さんと同棲していいの?それなら敦賀さんも手を出してもいいのでは?

(ACT.190 黒の息吹)
予定が変わって打ち合わせのためにTBMに向かう社さんと蓮。社さんだけはキョーコちゃんとひょっとして会えるかもと気が付くが、今は貴島へのデコメの事で、キョーコちゃんの名前は出さない方がいいかもと思い直した。

そこへ貴島が現れてキョーコちゃんの誕生日を教えて欲しいという。あっさり12月25日と応える蓮。「わりと親しくしてるから」という蓮に「親しいのは知ってるけど、でも先輩・後輩枠でだろ?デコメもらわないいだし」と。「本当言うとね,俺あの娘にはデコメどころかメールそのものをもらった事が一度も無い。そもそもメールアドレスの交換すらしてもいないし。」「だってむなしいじゃないか。折角携帯電話ってアイテム使ってるのに文字で用事を済ませるなんて。どうせなら声が聞きたいだろう?」とあからさまな牽制をする蓮。おーい本人に言え。蓮の闇が見えたのでイジって遊ぶ気になれない社さんに、「ああ見えて貴島君はもめ事が苦手な人だから、俺と争ってまであの娘をどうこうしようと思わないだろうし、逆に言うとその程度の気持ちならあの娘には手を出さないでもらいたい。過去に負った深い傷がまだ癒えていないはずだと思うから」これは本気になったのではなく、B.Jを演る上で何かあって精神的に不安定になって、『敦賀蓮』を保てなりそうなのを固定しているのだと社さんは思う。
珍しく敦賀さん正攻法でマウントを取ってる。本気が溢れていて感心。格好いい!!ただどうせなら正攻法でキョーコを攻めたら?凍ってる社さんが笑える。

そして尚と一緒にほくほく食堂で定食を食べて、相乗りでTBMの駐車場に着いたところで、車から降りた蓮と目が合う。いや~~キョーコちゃんまあ幼馴染みなのでついのってしまうのはわかるし、蓮とつき合ってるわけじゃないので、蓮にしろ尚にしろ何か言われる筋合いはないのだけど・・・しかし貴島君なんて目じゃないラスボス。

(ACT.191 黒の息吹)
無表情で社さんとTBMに入っていく敦賀さんを見送るキョーコに「俺とお前が一緒に居たからって野郎の機嫌が悪うなるとでも思ってんのかよ。お前いつからそんな自惚れた女になった訳?」
機嫌悪くなるのを知ってて言う尚は最低。機嫌が悪くなる理由も、そしてその理由にキョーコが気づいてないのも知っていていってる。
尚を振り切っていこうとすると「敦賀蓮なんてなんとも思ってねぇっていえよ」と迫る。そんな尚に「もしも何かの間違いでもう一度私が愚者に戻る事があったとしても,相手に敦賀さんだけは有り得ないわ!」とキョーコ。

結局きまぐれロックの坊のコーナーの撮影に遅刻して監督に嫌みを言われて涙ぐむキョーコに、スタッフが頭を軽くたたいて慰めると、カインに『よくできました』って頭をなでなでされたことを思い出す。『よくできました』ってほめられて嬉しくて敦賀さんに嫌われていたという過去ですら誇らしくて宝物の様に愛しいと思った。少しでもこんな私が自分の気持ちに負けてしまったら、ショータロー、アンタの時より愚者になる自信があるからよ。と思うキョーコ。

しかし祥子さん未成年のマネージャーなのに尚の手綱をちゃんと保ってて。

キョーコを遅刻させる尚、最低。キョーコがここまで恋心に拒否感を持つのは誰のせいだというの!

(ACT.192 黒の息吹)
渕藤ディレクターとの打ち合わせが終わり、駐車場に蓮が降りると待ち伏せしていた尚は、蓮に「(キョーコは)間違ってもアンタに惚れる様なバカな真似だけはしないってさ」という。

敦賀さんの留守録に入れておいたメッセージにも返事がないので、翌日BOX"R"の現場で落ち込むキョーコ。今夜からまたカインとセッカなのに。

昨夜のTBMでの渕藤ディレクターとの打ち合わせでは、敦賀さんは人が殺せそうなくらい鋭い目つきしていてビックリしたけど、今日は戻っててよかったというスタッフは、「敦賀君って本当はすごく性格キツくて昔ヤンチャしてたんじゃないか」と社さんに言う。内心自分もそう思う社さん。

聞いていた蓮に「少しは否定してくれても良いんじゃないですか?やる事やりつくしたから今穏やか説」と。だって実際に社さんは過去の蓮を知らないから否定も肯定もしないのが当然と思うけど。まあゴージャスターのイメージに合わないのかな。

「昔ヤンチャだったのは本当だろ?初めて会った時どんな人生歩んだらこんな風になるんだろうって一目で思ったのは確かだな。華やかな容姿をしてるクセに微笑んでても瞳は暗く翳ってて、まるで何かに絶望してるように見えた。それなのにその瞳の奥には形容し難い強い光が揺らめいていて、正直ちょっと怖かった。ただ生温かい湯につかってぬくぬく生きてきた17歳じゃあんな空気はまとえないよ。」「俺の見た目が老けてるのは血筋だし、言動が老成してるのも家庭の事情でわりと大人社会で育ってので」

17歳の闇の表情をする敦賀さんも格好いい。

社さんも17歳の時からずっと蓮の傍に居れば、ある程度は気が付くだろうね。それも含めての社長さんの人選。キョーコをカインにつけたことといい、社長さん人を見る目を持っている。生まれたときから知っている久遠を思うがゆえ。

(ACT.193 黒の息吹)
キョーコは尚に思わず「敦賀さんにもし躓いたら一生アンタ実家で仲居勤めしてあげるわよ」と言ってしまう。あれだけはっきりと宣言すりゃ守るだろう。何かの間違いで敦賀蓮に傾くようなことがあったとしても俺に損は無いって事だ。と回想しながら、駐車場で蓮に「失せろ」と言われたときの迫力を思い出す。

キョーコちゃんもっと上手く尚を躱して!!言質取られてるよ。まあいざとなったら、あんなのアンタがしつこいからとりあえず嘘ついただけよ。おかげで撮影に遅刻しちゃったじゃ無いと、しれっと言って欲しい。

カインとセツとして暮らすホテルのドアの前で、躊躇うキョーコ。
本当は嫌なことを先に綺麗に片付けてスッキリした気分で仕事がしたい。だけどセツにその気持ちを持ち込んではいけない。かつて敦賀さんに「どんなに辛い事があっても仕事になれば笑ってふざけて楽しそうにしなければならない時がある。それを一瞬で気持ちを切り替え乗り切るのがプロ、他人に死ぬまで晒さないのが一流だ。」と言われたし。

気持ちを切り替えてドアを開けるとカインはソファーで寝ていたようだ。セッカになってら会話をしているところに突然携帯の音が。敦賀さんから連絡あったときのために、バイブも着信音も最大にしておいたことを忘れていた。電話は非通知の相手から、絶対ショータローからだ。切っても、再度しつこく電話がかかる。パニックになるキョーコを見て携帯電話を取り上げ、非通知なのを確認すると電源を切って放り投げる敦賀さん。

しかし事情は知らないとは言え、敦賀さんは今、久遠の闇に飲み込まれそうな危機にいるのに、それに輪をかける尚。社長さんも予想してない展開だろうな。

(ACT.194 黒の息吹)
突然電源が切れて、キョーコに何かあったのかとあわてる尚。駆けつけるつもりが祥子さんに窘められてやめるが、心の声はダダ漏れ。しかしこの時だるまやに駆けつけたとしてもキョーコは居ないわけだけど、敦賀さんとホテルにいることを知ったら更に尚は壊れたかも。

さっきの電話は不破じゃないのか、こんな時間に何の用でと迫る蓮。ヒール兄妹をやっているはずなのにカインが抜けた蓮に驚くキョーコ。ベッドまで後退して倒れ込んだキョーコの肩を押さえつける蓮。「まだ連絡を取り合ってるんじゃないのか。だから来られた訳か。昨日も学校に行ってるはずの君が不破と一緒にテレビ局に。ずいぶんと仲が良さそうに見えたよな。」カインを演じている際にも時々感じたけれど、カインでも敦賀さんでもない知らない誰かが、敦賀さんの身体を乗っ取っているのを感じるキョーコ。
更にキョーコの胸に手をかけたところで、蓮を引っ張りベッドの上で逆転させて馬乗りになり妖艶に微笑むキョーコ。

このセクシーキョーコ是非演技で見たい。

このまま止まらなかったら、蓮はキョーコをものにするつもりだったのかな。でもキョーコの力で逆転できるのは、予想外だったとは言え全力では押さえていない。キョーコが来る前に蓮は時計をしているし、なんとかコントロールしたいとは思っていただろうなあ。このときのキョーコが逆転しなかったバージョンを妄想・・・しかしこの状況でキョーコをものにしてしまったら蓮は更に落ち込むだろうな。

尚はモラルハラスメント。そして敦賀さんもDV一歩手前のモラハラ。
 

2022年6月26日日曜日

スキップ・ビート!31

2012年9月20日発売
(ACT.183 黒の息吹)
キョーコは電話で社長に、敦賀さんが、不安そうで一人でいると空気みたいに消えそうな表情をすると相談する。社長は事情を話すには蓮の許可が必要でできないけれど、アイツは今恐らく自分自身と闘っていて、勝とうとしている。アイツは納得しないだろうか必ず勝つ必要は無いんだ、引き分けでもいい、ただ負けるのはまずい。だからアイツが自分自身に潰されてしまわないように君が支えてやってくれ。君が思ったことをセツの言葉と行動で示してやってくれれば、それでいい。それでアイツが勝手に壁を乗り越えるから。蓮のためを思うならそれ以上の事は何もしてやるなと。

引き分けな状態というのは、今までのように完全に久遠の闇の部分も抑え込んでしまっているのではなく、それも久遠の性格の一部分なんだから、暴走して暴力的にならないようコントロールできる状態にするということでいいのかな。それにはストレスをためすぎない必要があるけど。

他に何か困ってることはないか?蓮の問題行動でと言われて、昨夜一晩中ベッドですがりつかれたことを思い出すが、気を取り直して敦賀さんの髪のハネがそこはかとなくゆるくなっている気がすると話をそらす。「最上君への荒療治計画がちっともうまく働かんじゃないか」と電話をきってから文句をつぶやく社長さん。

要は一石二鳥、二人を結びつけようとしていると考えていいのね社長さん。まあ久遠(蓮)は生まれたときから知ってるから、久遠のためではあるだろうけど。

B.Jの特殊メイクをしたカインは、共演者やスタッフを震撼させる。

一方社長さんと電話して安心したセッカは控え室で眠ってしまい、ふと気が付くと12時前、敦賀さんと別れて3時間は経過している。特殊メイクに1,2時間はかかるけど、今は撮影中のはず。昨日のDスタジオにいくと、村雨を締め上げたカインがセットの上にいて、怪我したスタッフもいる。

(スキップ・ビート!31-彼が非通知をやめた理由-)
非通知の電話にでて「プリン買ってこい」という尚とやりあうキョーコを見かけた蓮と社さん。(巻末へ)

(ACT.184 黒の息吹)
回想の中、アメリカ、ロシア、そして日本人?もはや人間ですらもないよな。そこに居るだけで僕達人間を不快にさせるしかできないお前は醜い奇形生物(ミュータント)だ、と久遠に投げつける(セドリックの?)言葉。

もはやスタジオの高台から落ちそうな、村雨さんは、カインを道連れに飛び降りる。下でマットを広げるスタッフは2人は無理と焦るが、直前に叫ぶセッカの声を聞いたカインは、村雨をマットに突き飛ばして、その反動でマットの外に身体を捻って脚から着地する。

カインの目の前にきたセッカは「大丈夫?」とはいったものの、カインの特殊メイクを「スッゴイ格好良い」といって携帯のカメラで撮り始める。そののんきな撮影風景に共演者もスタッフも呆然とする。

村雨は、今まではまだカインは本気じゃなかったんだと納得する。

控え室でお茶を入れるセツにカインは「訊かないのか」というが、「別にアタシ興味ないし」と。

「殺しちゃダメ-!!!」というセツの声があの阿鼻叫喚の中、カインの耳に届いたという。「おかげで命拾いした。ありがとう」と。

命拾いって・・・セツの声に我に返らなかったら、村雨を道連れにそのまま床にたたきつけられるつもりだったのかな。
敦賀さん、セツへの感謝の気持ちは素直に伝えたけど、もっとセツに心を開いて!でないとまた潰れてしまう。

(ACT.185 黒の息吹)
DARK MOON打ち上げの、大人美人キョーコの映像を見つけてしまった尚。思わず見惚れてしまって我に返り、美女の生き血をすすって美貌を保つ女吸血鬼みたいと思い直す。敦賀さんとのツーショットのインタビューに、まさかこの男の魂も性懲りもなくすすったんじゃないだろうなと、キョーコの留守電に「この妖怪魂ススリが-お前の名前は今日から妖怪七変化『魂ススリ』だ」と吽の仁王顔で入れるのを見つけた祥子さん。「キョーコならキョーコらしく地味にしてりゃいいものを」って、地味な女は興味ないくせに。

カインと同棲するホテルで、カインがお風呂に入っているところで、うっかり尚の留守電を訊いてしまったキョーコ。敦賀さんの携帯を発信者番号通知するように変えさせてしまったし、事務所の電話もナンバー通知するようにしてくれるって話なのにと慌てるが、今の敦賀さんはこの部屋でも役から離れたプライベートは話は一切しなくなったし、おしおきなんて今の敦賀さんにはそんな元気無いかもしれない。

しかし尚は何様のつもり。いずれにせよ敦賀さんはとっくに京子に魂をすすられているよ。いや嫉妬に狂う尚もすすられている。

今は夜中の0時22分。近衛監督が突然二人の部屋を訪問する。今日の事でちょっと話がしたいという。

村雨が言った「イギリス人が紳士だなんて一体誰が言ったんだ!!それともアンタは生粋のイギリス人じゃないからそんな風にクソなのか!?俺達日本人をそこまでバカにしてんならその身体に日本の血が混じってる事も当然アンタは否定してんだろ!!イギリス人にもなりきれねー日本人にもなりきれねーアンタは何様になってるつもりなんだ!!そこに居るだけで俺達全員を脅えさせる事しかできないアンタの存在はさながら本物の死神B.J、心を持たない冷たい殺人鬼た!!」カインの脳裏にまたセドリック?が蘇る。

昨日も今日も俺がマトモじゃないのは気付いてるはずだ。だけどあの娘は理由を訊かない。理由を訊かれたくない俺の気持ちを察してくれているのもあるんだろう。でも今日のあの娘は違う。兄さえ無事なら『理由』なんてとりわけどうでもいいセツの役に徹底したんだ。恥ずかしくないのかクオン。役を途中で放り出して暴走するなんて失態をそんなあの娘に見せつけて。思い出せよ。ただひたむきに演じることが好きだったときの事。やっぱり自分は芝居が好きだと改めて強く思ったときの事。父に褒められたこと、そして子供のキョーコに喜んでもらえたことなど走馬灯のように思い浮かべる。

まあカインの態度も悪いけど、飲みに行くかどうかは本人の勝手で強制するもんじゃないし、ここは村雨さんが悪い。

久遠が子供のキョーコちゃんの前で妖精を演じたのは、その頃まわりの悪意につぶれかけていた芝居への情熱を思い出すきっかけだったのね。でもその後は結局あまりにも周囲の悪意が大きすぎてつぶれてしまったけど。

(ACT.186 黒の息吹)
撮影現場での騒ぎの発端は、自分の歓迎会の飲み会へのお誘いを無視したことを村雨に咎められ、こんな片手で捻り潰せそうな小さな国の役者・スタッフ共と馴れ合って俺に一体どんなメリットが。と答えたことをセッカに説明する近衛監督。あの時のカイン・ヒールは本当に敦賀君だったのかと監督は疑問に思ったらしい。なぜならカイン・ヒールが混血というのは、イメージとしてつくったものだから。

セッカは、役作りは脚本に描かれていない背景まで掘り下げてやるものだと敦賀さんから教わったことを伝える。セッカが騒ぎの理由を訊かなかったのも『セツ』の役作りだからという。「たとえソレが誰が訊いても『兄』が悪いと言われる内容だったのだとしても、どうせアタシは端から兄さんの味方なんだから」と。

セッカ格好いい!このまま裏方なんてもったいない。撮影してもらいたい。2022年の「ライアー」で是非セッカ並みのクールな強い女の復活を。

そろそろ1時間になるので、バスルームからでてこない兄さんの様子を見てくるセッカ。ノックもせず風呂場のドアを開けるセッカに近衛監督はあわてる。バスルームで泡リョーシカをつくっているカインに、今日のアノ事で話がしたいって監督が部屋に来ていることを伝える。

泡風呂とはいえ立ち上がると・・・見えるはず。今回もキョーコは顔に視線を貼り付けてるように見える。視姦をする絶好のチャンスだったのに。

インスタントとコンビニ飯とファーストフードばかり思い浮かべている、社さんの食生活も、キョーコちゃんに少し指導をさせたい。

敦賀さんから京子はDARK MOONの未緒で、今度BOX"R"にも出ると聞いて驚く近衛監督。監督にはカイン・ヒールの役を作り込みすぎたと笑顔で説明する敦賀さん。

セッカは村雨の発言のうち”混血”は地雷ではなく「お前は本物の冷たい殺人鬼だ」のはずだと思う。
いや、キョーコちゃんは知らないけれど、久遠は混血で、それがかつてアメリカでの演劇仲間から冷たい扱いを受けた一因だから、これもまた地雷のはず。

(ACT.187 黒の息吹)
朝、テンさんの移動美容院まで迎えに来た社さんだが、学校に遅刻しそうなキョーコは食パンくわえたまま走って行ってしまう。「やはりそろそろ最上君にもマネージャーをつけてやるかなあ?すげェ男前の」と社長さん。ニコニコしながら「今の彼女の活躍ぶりと今後の事を考えてもマネージャーは必要でしょう」と敦賀さん。「イケメンで敏腕なら言う事無いじゃないですか。俺が社さんに担当してもらってこんなに幸せ者なんだから」と不自然に軽いトークをする蓮に、「悩んでるなら話くらい聞いてやる。その気になったらウチに来い」というサインを出すが、自分からは来ないだろうなとも思う。

学校に着くとなぜか七倉美森が敵意を向けてくる。キョーコの頭の中は、敦賀さんが昨夜監督と話してから不自然に機嫌がよく、似非紳士スマイルと似てる笑顔が溢れているのが気にかかって授業に集中できない。七倉美森が不破の話をしているのを耳にして、PVのとき憎しみに駆られて我を失って自分の感情が制御できなくて絶望感に打ちひしがれた自分を思い出し、もしかして敦賀さんも、自分の意識さえ乗っ取る程の強烈な負のエネルギーから生まれたもう一人の自分を心の中に飼っているんじゃないのかなと思う。”坊”内防諜した「俺はここで大切な存在は作れない」といっていたことも思い出す。

久々の七倉美森登場。それで尚のPVの時憎しみで我を失って絶望した自分を思い出して、蓮の現状を当てはめたのだから、この作者さんの構成力すごい。

しかしキョーコちゃん、学校に友達居ないのね。

社長さんの手も拒否、社さんにも心の内は見せない、キョーコは御守りなのは自覚してるけど、心を開いたわけじゃ無い、これでは敦賀さんまた壊れる。

しかし蓮の笑顔が作り笑顔だとわかるように描かれている作者さんの画力すごいな。

社さんを口説く敦賀さん楽しい。

(ACT.188 黒の息吹)
ここというのは「どこに居ても」という事だという。ということは自分には幸せになる資格が無いと言ってるようにも聞こえる。あの時の敦賀さんからは「自責」が感じられる。もしかして誰かが敦賀さんのせいで亡くなった?

社さんも蓮が無駄にさわやか笑顔で他人に悟られたくない感情をかくしていると感じる。俺から聞いた所で素顔に話してはしないんだろうなと。

休憩時間に同じCMで共演している貴島さんが、甘喜廊の抹茶小豆クリームあんの鯛焼きを味わって京子ちゃんにメールするという。打ち上げの二次会が終わった後、大原さんや逸美ちゃんとも既に交換してるって話したらメールアドレスを教えてくれたという。自分を口説いてきた男に、無防備すぎると一人悶絶する社さん。いやキョーコちゃんが応えなきゃ済む話だと安心したところで、貴島さんのキラキラメールを見て即帰ってきた返信はデコメールだった。見せてもらうと「大好き(抹茶と小豆のコラボが)」というところだけキラキラしている。もはや笑ってない蓮。

キョーコちゃんに助けられているとは自覚しても、前に進めない蓮を進ませるのは(この時はいい方向とは言いがたいけど)やはり嫉妬。

敦賀さんもキョーコちゃんかのメアド知らないのに「あの娘からデコメールなんてもらった事ないから興味あるなぁ」って、ダークムーンの打ち合わせの時の「社長から面倒を見るようにいわれている」とかよくいうよ。ナチュラルホラリストって、社さんの心中の突っ込みと葛藤面白すぎ。

突然メールを見て学校に行くという尚。

(スキップ・ビート!31-彼が非通知をやめた理由-)続き
「もしかし不破への恨みが消えていってるんじゃないのか」って、演技を復讐の道具に使うことに怒っていたのだからそれは喜ぶことでは、敦賀さん?
キョーコは、そんなことはないと必死で否定して、ナンバーは教えてないのにストーカーの如く調べ上げて非通知でかけてくるんですという。非通知電話に出ないと必然的に敦賀さんからの電話も無視することになるし事務所の電話にも出られないというキョーコ。

敦賀さんは自分の携帯の非通知をやめて、事務所もナンバー通知するように社長に進言する。28巻ACT.168で、カーアクションで意識を乗っ取られた後の敦賀さんに夜電話を折り返しもらっったときは既に通知がでてるんだけど、この前後関係は??

2022年6月23日木曜日

スキップ・ビート!30

2012年3月19日発売

(ACT.177 黒の息吹)
 3年前まで暴走族でケンカは慣れていた村雨だが、カイン・ヒールの瞳を思い出してビビる。

 セッカにさっき村雨を脅したとき楽しんでた?と聞かれてカインは「この野郎をどうやって生かさず殺さずこづき回して遊び尽くせる狩玩具(子ウサギ)にしてやろうかと考えてた」と。セッカはもっと自分も『常識』を取っ払わなきゃと思うが、腕時計のない右手首を押さえるカインに違和感を感じる。しかしカインはセッカに右手手袋をはずさせるとセッカの頬や頭をなでる。「意味も無く急にお前に触りたくなるのはいつでもどこでもお前が無駄に可愛・・」といいかけるカインを遮るセッカ。

 御守りを愛でる敦賀さん。キョーコを見つめる目が頼りなさげ。

 コンタクトを入れにお手洗いへいくカイン。部屋は「この撮影所で唯一お前と二人きりになれる貴重な密室。仕事を持ち込みたくない。」と歯の浮くセリフ。実際は常につけているコンタクトを外すと碧の瞳が現れるからだが。

 敦賀さんセッカと同棲して24時間コンタクトを入れっぱなしって、考えただけで目が痛くなる。

 2人の思いが通じてでも恋人づきあいはお預けの現在2022年、キョーコの存在が、過去を乗り越えるのにどれくらい助けになったかが通じれば、そこらのお色気や美人女優などに心惑わされる心配も杞憂だし、キョーコが「なんで自分なんだろう」と卑下する必要などないほど2人の絆が深まるのに。詳細は今は言えないと言えばキョーコちゃんは聞かないと思う。

(ACT.178 黒の息吹)
 かつて(たぶんセドリックとそれに追従する一味から)アメリカの演劇界から追い出されたことを思い出し、村雨をそれに重ねる蓮。

 撮影現場に現れたカイン・ヒールの迫力に、スタッフも共演者も恐怖を感じる。監督とプロデューサーの前川さん立ち会いでB.Jと光嗣との中盤の初対決を演じる。あいかわらずセッカに通訳させているカイン・ヒールに「本当は日本語喋れるクセに」という村雨。「気の毒にな」とぼそりといって立ち去るカイン・ヒールに、「いちいち聞かなければそんな答えもはじき出せないのか。お前の脳はエメンタールチーズよ良さそうだ良さそうだ。」と補足するセッカ。「すごいな・・・なんでなんでわかった、あんな一言一句違えずに」とカイン。それは誰に対しても温和な敦賀蓮に時にちくちく時にズバリと私がイヤミを言われてきた経験があるから。その体験を元にカイン・ヒールの思考と言葉におきかえてみただけ。つまりは私が特別敦賀さんに嫌われてたって証拠だもんねと思うキョーコのあたまをなでなでするカインにほっこりする。
1年前はあんなに嫌われてたのに。
光嗣vsB.Jの初対決はスタートがかかっても打ち合わせと違いカインは動かない。それに切れた村雨が棒を投げつけ、なぐりかかる。

(ACT.179 黒の息吹)
予想外の展開になりそうでドキドキするキョーコ。村雨の棒もパンチも華麗に避け、空中でナイフをだすB.J。村雨と対峙するとき微笑みが浮かんでいるのをキョーコも村雨も見る。そして村雨に向かってくる。村雨がナイフをもっていたはずのB.Jの右腕を押さえると、いつの間にかナイフは左手にもちかえられて首につきつけられている。そこに監督のストップが。

アイツはケンカ慣れした人間が何をされれば隙を作るか熟知していると思う村雨。

一方セツはB.Jは感情なんか存在しないのにあのとき笑ったことに違和感を感じる。敦賀さんもカイン・ヒールも芝居にはひたむきだから肩慣らしとは言え芝居を忘れるわけがないのに。

改めて思うけど、キョーコは本当に敦賀さんのことをよく見ている。

(ACT.180 黒の息吹)
 夢の中の回想では、今までいたぶってきた相手に切れて暴力を振るう久遠。相手が謝っても、もう相手に意識がなくなってもとまらない。そこにかけつけて止めようとするリックとティナ。

 真夜中の1:40に目が覚めた敦賀さんは、昼間セッカに「兄さんとB.Jって絶対的に相性が良いんだわ。魂がリンクするっていうの?」という言葉を思い出す。自分がB.Jを楽しんでるって「ムラサメに襲いかかる時笑ってたから」わかるという。

 闇を開放して,芝居を忘れ久遠だった自分に落ち込む。芝居が出来ない久遠なんてただの人殺しだと、ティナの罵りを思い出す。ふとカーチェイスの時に闇に陥った自分をすくい上げてくれたキョーコを思い出して振り返ると、ベッドにキョーコが居ない。

 午前2時、キョーコはいつも眠れないが、今日は敦賀さんの村雨に襲いかかるときの笑いが気になり、その後"魂"がリンクしているという指摘に呆然とする敦賀さんも気になり考え事をしながら40分も買い物にでていたキョーコが、ホテルの12階に戻ると廊下にシーツにくるまれてたちつくす敦賀さん。

う~む敦賀さんのマンションと違って、ワンフロアワンルームじゃないよね。真夜中の2時に外に出るのはキョーコちゃんくらいだろうけど、丑三つ時に頭からシーツかぶった男性が佇んでいて、万が一誰かドアを開けたりエレベーターからでてきたら、怖すぎる。

回想は時系列でないので、今一わかりにくいけど、鶏にブライアンと名付けて餌をやっていた久遠、キョーコと妖精ごっこをしていた久遠がこうなる。ブラックな久遠、演技なら格好いいんだけど、これは我慢のしすぎ。でも悪いのはティナを突き飛ばして逃げた奴であり、リックをひき逃げした奴だよ。

昨今のスマホ連載用の漫画は、縦スクロールで,見開きにレイアウトするようなコマ割りはない。それはそれで楽しんでるけど、やっぱりスキップ・ビート!のような迫力あるコマ割り大好き。セツに、村雨と対峙するとき笑っていたといわれて呆然とするカインとか、回想の荒んだ久遠のアップとか(格好いいけど怖いよ~)。

(ACT.181 黒の息吹)
空気みたいに消えてしまいそうな、震えて顔色の悪い冷えた身体の敦賀さんに「来い」と言われる。カインとセツになってから,ホテルで二人きりでもいつも英語で話していたのに、日本語で。抱きしめられ、ベッドで一晩中一睡も出来ないキョーコ。

敦賀さんに「来い」と言われたら、喜んですっ飛んでいきたいけど。♡

しかし敦賀さん「1人になるな」ではなくて「自分を一人にするな」でしょう。しかし純情乙女のキョーコちゃん、セッカ魂は抜けてるように見えるけど、こういうときに素直に敦賀さんの腕の中に行ってあげる気遣いが、素晴らしい。やっぱり最強の御守り。ACT.180-181の敦賀さんのさまざまな表情の描き方がすごい。茫然自失しているようだったり悲しそうだったり不安そうだったり。

(ACT.182 黒の息吹)
朝起きるとカイン・ヒールに戻った敦賀さん。

B.Jの特殊メークをする間、「俺なら大丈夫だから」とカインに言われて、控え室に戻ったセツは、気になって社さんに電話するが、お風呂からあわてて出てきて素手で電話に出た社さんは10秒で、クラッシュさせる。ためらいながら社長さんに「困ったときにはかけていいと」言われたことを反芻し、電話をする。

風呂上がりの社さんなかなかいい男!

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スキップ・ビート!目次

2022年6月14日火曜日

スキップ・ビート!29

2011年11月18日発売
(ACT.171 サイケデリック コーション)
実は素で敦賀さんに会うのが怖いキョーコ。誰にも侵入されないように心の深くに埋めた人を恋する気持ちを入れた箱の鍵は、バレンタインデーに頬チューをされたときから吹き飛ばされていた。ってキョーコちゃん人を愛する気持ちを取り戻すためのラブミー部では?素直に人を愛する気持ちを表現して、敦賀さんの心の壁をぶっ飛ばしていいんだけど、そうできないのは尚との傷のせいだろうね。かつて尚ちゃんに心底惚れていた真面目なキョーコの心の傷がわかる。
会場のホテル入口で高校の制服のまま佇むキョーコに声をかける貴島さん。役に入ってしまえばDARK MOONの最後の撮りの最後の招集でも、何度か『セツ』として会ったときも平気だったけど(ってB.Jの顔合わせはこのあとなんだけど、既にセツとして同居の練習をしてたの?)、仕事以外で敦賀さんとうっかり会って、自分が敦賀さんにうにゃにゃら仕掛けてるんじゃないかと敦賀さんに感付かれたらとても嫌。何が何でも慣れてしまわないと。
地震・雷・火事・敦賀・・・

キョーコが上の空でいるうちに、貴島さん費用持ちで、美人度大人度2倍増しで美容院でいじられて、服を調達して貰うことになってしまった。DARK MOONのロケ先で言われていた『2倍増しの大人美人』のキョーコちゃんを、蓮が神業で連れて行ってしまったので見られなかった好奇心を満たしたかったのだ。

できあがったキョーコちゃんは思わず貴島さんがCGと言ってしまったほどのできばえだった。「普段の京子ちゃんとも『未緒』とも全然違う。本当にすごく綺麗だ」と言われて、敦賀さんが「綺麗だ」といいかけたときに自分の鼓動を聞いてしまって、本能的に悟って予防線を引いたあの時とは全然違うと思うキョーコ。
ナツの容姿で会ったときに、敦賀さんが「綺麗だ」までいわないように意図的に遮った訳ね。キョーコちゃん、天然でスルーするようで居て、実は敦賀さんのこと、既に敏感に気が付いている。一方で光さんの気持ちや、貴島さんの下心にはまったく鈍感。キョーコちゃんって、ショータローもレイノも執着してるし、実はモテモテ。もっと自信を持ってといいたい。面倒な男ばかりだけど。

改めて、大人になったキョーコちゃんはほんとうに美人になると思う。いつになるかわからないけど、最終回とかで蓮とキョーコの美男美女カップルを見たい。

敦賀さんに頬チューされたときに「俺だって日本人相手なら誰にでもする訳じゃないんだから」の意味(=キョーコだから)もしっかりわかっていたのね。認めたくないだけで。

(ACT.172 サイケデリック コーション)
貴島さんと腕を組んでパーティ会場で出逢った蓮はなぜかキラキラ笑顔で怒っている。
インタビューの順番は、百瀬さん、大原さん、飯塚さん、そしてなぜか敦賀さんは自身の希望で4番目だという。

調子に乗った貴島さんからお付き合いを申し込まれて、あっさり受けるキョーコちゃん。実は真剣に受け止めてなかっただけだが。笑顔で他の女性軍と話をしている蓮だが、聞こえているはずなのにと青ざめる社さん。そしてなぜかつき合うことになってしまったことに今更ながらあわてるキョーコ。「私おつき合いとかできないんです。誓いを立ててしまっているので。生涯この純潔を命にかえて守り抜くって(二度目は無いって敦賀さんに言われてるのに誓いを破ったらどんなイジワルされるか)」

そこに蓮が声をかける。「インタビュー呼ばれてるって」と。なぜか今は怒っている空気を蓮から感じない。なぜ敦賀さんは自分と一緒に待機するのだろうかという気持ちが顔に出ているキョーコ。「俺も君と一緒にインタビュー受けることになってるんだよ。こういうの初めての君が何か粗相すると事務所の恥だからね。面倒見るように社長から仰せつかって来てるんだ」と。「そんな格好でのこのこ男と腕組んでやって来るなんて」「男が女性に洋服を贈るのはその女性をどうにかしたいという下心の表れでもあると言われてるんだから」「肩や腰も無防備に男に抱かせるものじゃない。もしかしたら押せばいけるかもとか相手に思わせてしまうだろ。そんなだからつき合ってくれとか言われて困ったことになるんだよ。最初の時も冗談だと思ってヘラヘラOKする君が悪い。」微妙に関係ないことで怒られていると疑問が湧いてきたキョーコ。「今後今回みたいな事でまた困るようなら誰に言うより真っ先に俺に言うんだよ?」敦賀さんがいきなり不機嫌だったおかげで、心配してた程無駄に意識しなくて済んでると思うキョーコは気を取り直して。「敦賀さん、それってつまり私をどうにかしたいって言ってます?」と切り返す。
いや敦賀さん、よくこんなホラをペラペラと吹ける。で、この時エジプト風像の中で社長さんがニヤニヤ聞いているはずなのが面白い。だから敦賀さん、社長さんに遊ばれるんだ。

(ACT.173 ワンダー・エモーション)
「俺は男らしく自分の口から出た言葉に責任を持たなきゃいけないよな。」といって夜の帝王のまなざしになって「今すぐどうにかしてあげようか」という。大慌てで「結構です 遠慮します、と下がって後ろのエジプト風置物を倒しそうになるキョーコ。「バカだな冗談に決まってるだろ。そんな真剣に狼狽えなくても歩く純情さんだってわかってるのに。君には何もしないよ。泣かれると困るからね」それは柔軟な精神を持った大人の女性なら『どうにかする』のも吝かでないと、それはそれで落ち込むキョーコ。こういうときだけどうしてキョーコちゃん言葉を素直に受け取るの!!それより蓮様、今すぐどうにかしてあげて!

敦賀さんにとっては私なんて子供過ぎて恋愛対象外なんだと、ガッカリいやホッとするキョーコ。

大人美人のキョーコと蓮が一緒にインタビューを受けているのをテレビで見て、その見た目の変化に驚く祥子さん。尚には見せられないと思う。
大人美人のキョーコと蓮様、本当にお似合いの2人。

翌日TBM前でキョーコと出逢った百瀬さん、妙に敦賀さんのことを棘のある言葉で表現するので「敦賀さんとのツーショット、すごくお似合いだったよ」とは言えなくて言葉を飲み込む。

(ACT.174 ダイアモンド・エモーション)
ローリィ社長に「俺は最上君にお前の面倒を見る様に頼む事はあっても、お前に最上君の面倒を見ろと命じた事など一度も無いぞ」と言われて、社長が、昨夜のキョーコが倒すところだったエジプト風置物の中に潜んで、キョーコとの会話を聞いていたのかと気が付いた蓮。

昨夜のキョーコの反応からして、まだ自分の思惑通りには進んでない。余程の男じゃ無い限りそうは落とせまい。なんたって相手は全身全霊で愛を拒絶し否定する難易度MAXのラスボス、ラブミー部員一号なんだからと思う社長さん。「ヒール兄妹の設定が設定だから欲望に負けてうっかり撫でる位に手をだすくらいなら俺は一行に構わんと思うぞ。ただし!!絶対一線は越えん様にな!」と。
ラブモンスター社長さんもずっと気づかないくらいの、キョーコちゃんの自分の恋心を隠す演技すばらしい。

あの時にリックではなくあの娘を選んだ。何があってもカインの心は守ってみせる。と心で思う蓮。いやカインの心だからこそ・・・この二人役が入るとけっこう突き進むのでは。

今朝の報道番組の京子ちゃん凄く綺麗だった、といいたいのに言えなかったシャイなブリッジロックのリーダー石橋光さん、『ナツ』の役作りの時も最近京子ちゃん綺麗だなって思ってたのにやっぱり言わなかったし・・・光さんなんという恥ずかしがりや。残念ながら脈はありそうにない。

(ACT.175 ヒール・シック)
撮影に初めてカイン・ヒールが加わる。主役の村雨さん曰く、かなり外国の映画は観てるけどカイン・ヒールなんて名前覚えてもいないし、どうせ超端役だろうね。と。

現れたカイン・ヒールは、人の一人や二人殺してそうな、まるでリアルB.J。通訳する傍らの女性は、パッと見はイカれた外見だが、よく見るとすごく可愛い、と村雨さんが思ったところでカイン・ヒールにガンを飛ばされる。

村雨さんも中2から17の夏あたりまで、ヤンチャしてて近畿では名の知れたそのスジの顔だったのに、素でビビる。

休憩時間に自動販売機前で彼女を見つけた村雨、最初ナンパしようかと思ったが、監督に「午後の撮影前に少しB.Jと絡んでもらいますね。」と言われたことを思い出し、「カイン・ヒールって一体どこの大道芸人だったったっけ?」とケンカをふっかける。

(ACT.176 ヒーローズ・ハイ)
「兄さんは二流なんかじゃない」とセツはペットボトルで村雨にビンタを浴びせる。「兄妹ってよりはどっちかっていうと似た者カップルなのかと思ってた」と言われて頬を染めるセツ。そこにカインが現れ「気やすく懐くとブチ殺すぞ」と日本語でガンを飛ばされる。

一方カイン・ヒールが日本語が出来ない設定は、通訳が必要というセッカの存在意義にもなると敦賀さんからの提案だったのにいいのかというキョーコには無言だが、キョーコに興味を持っている村雨に確実に『脅し』をかけておくなら日本語で言うのが得策だと思ったというのが真相。要はキョーコちゃんが絡めばいつでも暴露しちゃう敦賀さん。

アタシの英語っておかしくない?というキョーコ。別におかしい事はないが、おかしくない事もない(セツとしてなら)。元々丁寧な喋り方で耳ざわりはいいんだが、ふいに言いまわしが丁寧すぎる時がある。一流ホテルの従業員が客を相手に話してる様な。そのクソ丁寧な英語をどこで習ったんだと。もちろんお世話になった京都の一流旅館での接客英語だよね。ということは尚との過去に絡んでいる。敦賀さん見当がついてるでしょうに。でもキョーコちゃんが英語話せるのを、敦賀さんどの段階で知ったの?

そこに時間だと、けんか腰で呼びに来る村雨。

カイン・ヒールの正体を知ったときの皆の反応が見たい!

2022年6月12日日曜日

スキップ・ビート!28

2011年6月20日発売
(ACT.164 バイオレンス ミッション フェーズ8)
横断歩道側が青信号だが、通行を止めて、スタントマンの五十嵐さん(と美月役の百瀬さん)の車を追いかけて、嘉月の蓮の車がカーチェイスする。横断歩道で、向こうに母親を見つけた子供が走って出て、一緒に居たお婆さんも追いかけて走ってくるというありえない状況に、2台とも急ブレーキをかけてスピンしながら接触もせず見事に止まる。
しかしいくらなんでももっと一般の人が入れないようにしてないの?危険すぎる。・・と思ったけど、現実に西部警察のカーアクションで見物人に怪我させて、制作中止になってるか。あの時も俳優が運転していたようだし。
キョーコちゃん自分が出てるドラマなんだから、監督にちゃんと理由を言えば納得して貰えると思うよ。

ブレーキ音と見物人の悲鳴は隣の公園にいたBOX"R"の撮影現場にも聞こえた。近くでDARK MOONがカーアクションをしていると聞いたBOX"R"の安南監督は、真っ先に現場離脱して野次馬しにいく。躊躇するキョーコに「行ってくれば。現場の最高責任者が率先して離脱してるんだもの。ここで京子さんが野次馬しに行ったからって誰も怒る人なんか居ないと思うけど。」と天宮さん、共演の薪野さんや須藤さんも同調する。
15で親元をでて日本に来た敦賀さん、たぶん親元にいた頃にそのカーアクションの練習をしたのだろうけど、アメリカの運転免許は州によるけど、仮免許で14-5歳くらいから?クーさんと同乗して教わったのかな。それともヒズリ家には広大な私有地がある?まあクーはアクション俳優だから自分のカーアクションを練習する土地くらい持っててもおかしくないか。 

(ACT.165 バイオレンス ミッション フェーズ9)
飛び出してきた子供は急ブレーキでスピンしながら回避したものの、かつてリックを失った目の前でのひき逃げと、恋人のティナの罵りが蘇り、意識喪失状態の敦賀さん。かけつけたキョーコは、路上でカインが怒りにわれをわすれたあと呆然としていたときの顔と同じ瞳をしていると気が付く。

(ACT.166 バイオレンス ミッション フェーズ9.5)
緒方監督を始めとして誰が声をかけても茫然自失していた敦賀さん。キョーコが冷たくなった敦賀さんの手を握り呼びかけると、現実に戻り、ふっと微笑んで「ちゃんと聞こえてるよ」という。
敦賀さんを闇から引き上げるキョーコちゃんのこのシーン好き。やっぱキョーコちゃんはこの漫画のヒロインだよね。まわりの人ももう二人の結びつきに気づいたのでは?

リックのひき逃げによる死は、回想として断片的にしか出てこないけど、久遠が直接死に追いやったのではないから、そこまで自分を責めなくてもいいと思うけど。ただ15歳で日本に来ているわけだからその前にこの事件が生じたんだよね。ちょっとショックが大きいかな。ただティナの言葉の呪縛は大きいかな。だから46巻ACT.285でティナも大切な人が出来て前向きに人生を進んでいるから、もう一度ティナにあえば、蓮の自責の念も少し軽くなるよ。

(ACT.167 バイオレンス ミッション フェーズ10)
念のため病院で検査を受けて待っている間に、蓮はリックの事件の時は社長が日本に連れてきてチャンスをくれて助けられたこと、今回はキョーコちゃんの声で引き戻されたことなど思い出す。

社長の「あの娘はいわば魔除けだ。お前が自力じゃ身動きできない状況に陥った時、彼女がそこからお前を連れ出してくれる。御守りだ。最強の」という言葉を思い出す。もしかしてこういう意味だったのだろうかと。B.Jを演るにはずっと封印してきた『クオン』を開放しなければいけないので、自分がクオンの感情に引きずられて敦賀蓮側に帰って来られなくなるんじゃないかと予想したのかと。

カーチェイスの撮り直しについては、緒方監督からの提案『スタントマンを使う』は明らかに蓮のポリシーに反するのに、「今夜一晩考えさせてください」と言葉を濁す蓮。社さんは、蓮があの程度のトラブルでビビるわけはないと知っているが、「どんな理由があるにせよ迷いがあるなら止めといた方がいい。失敗は必ずするものだからな」と。
この時の社さん本当に格好いい。理由は聞かないけど社さんもまた蓮がコントロールできない闇を抱えていることを察している。
マンションで一人、無自覚に覚醒したクオンを自力で制御する自身がないと悩む蓮。再び社長に言った「あの子がそばにいると忘れてしまいそうになるんです。俺が忘れては生きていけないものを」という言葉を思い出しながら2時13分(2時16分頃に見えるが・・・)で止まっている腕時計を眺め、「俺にとったら両方重大なんだ。それでもどちらか一方を選ばないといけないとしたら」
この蓮の二者択一の発想、もう少し柔軟になる日が、この話の終わるときかな。選ぶ必要はないんだけどな。
そこにキョーコちゃんからの着信。出ることが出来ずに腕時計を押さえたまま、携帯のバイブレーションを見つめる蓮。
頭に浮かんだのはリックに謝る自分の姿。「俺は自分の人生を自分のために生きられない奴が大嫌いだ。時間は無限じゃないんだよ。立ち止まって悩む暇があったらまず動け。俺に悪いと思うなら、立て、クオン」
これは蓮の頭の中の反映かな。ならば少しは前に進もうという自覚があるのか。
敦賀さんにもう一度かけようかとキョーコは悩むが、病院に付き添った社さんに様子を聞こうと、折りたたみ式携帯を開いたところで、敦賀さんからの着信が。ガラケーだ!で、ここから非通知じゃなくなったのね。非通知じゃなくなった説明は先の31巻の最後で説明されてるけど。

(ACT.168 バイオレンス ミッション フェーズ10.5)
敦賀さんのマンションと地下でつながる、隣接したセレブ向けスーパーで二人でお買い物。電話で敦賀さんが「マウイオムライスが食べたいなあ」という話だったので、てっきり自分が作るものと思っていたら、自分でワイルドに料理を始めた。できあがったのは冷凍エビ、鳥肉、ダイナミックに切った野菜、ご飯に黄砂で霞むほどかけた塩・コショウを、ほとんどスクランブルエッグの卵で包んだいや押し固めたオムライス。キョーコちゃんの役割は、敦賀さんのラッキーナンバー8をケチャップを書くということだ。

味は殺人的な、いや『おりじなりてぃに富んでいてふぁんたじっく』な大盛りオムライスを「マウイ(=まずい)」といいながらひたすら食べる二人。「最上さんは無理しなくて残していいよ」とはいわれたが、敦賀さんが何かと闘ってるみたいに食べるので、傍観できなくて一緒に攻略するキョーコ。
敦賀さん、本気で料理をすれば、何事もそつなくこなすんだから、出来ると思う。ただ、IHに見えるけど、炒め物はしにくいよね。特に大量に炒めるとひょっとして冷凍エビとか鶏肉とか生だったりして・・・だいたい鶏肉を手でちぎるの!

(ACT.169 バイオレンス ミッション フェーズ11)
<回想>
チキンには臆病者という意味がある。「コレはお前だ」とクオンに言うリック。そのチキンにブライアンという名前をつけ餌をやるクオン。「そんなチキン野郎はお前自身の手で縊り殺して叩き潰して噛み砕いて、チキンなお前と一緒にクソにかえて全部だしちまえ」と。「お前がそんな風に優し・・情けないから奴らがどんどんつけ上がるんだ。どつき合えばお前の敵じゃないだろうってのに」「お前が何か問題起こしたら親父と母親の迷惑になる。それが嫌で何に対してもお前が耐え忍んでる。このまま芝居ができなくなっても、自分の生きていける場所を奪われ続けてもいいのか」
それは・・・両親が気づいてあげなくては。クーもジュリもクオンを溺愛しているけど、そういった面は気が利かなかったのかな。まあある程度の歳になると、親よりも周囲の友達とかの影響の方が大きくなるから、いい家庭でも問題を起こすことはあるのだけど。

結局ブライアンを潰して、クーの真似をしてつくったはずの殺人的な料理「オムライス」をつくる。「凶悪チキン」料理を「強力チキン」料理に変えるには、惚れた女に「あなたはできる」「絶対勝てる」と魔法をかけてもらえばいいとリックは言う。しかし次々とつきあった女の子に振られて相手が今はいないクオン。やる事はやってて、あんまりソッチに対しては不満をぶつけられる事はないのになんでかフラれると。そこで教えてもらったのはケチャップで書いたRELUCKという文字。

殺人的オムライスを全部平らげて瀕死の敦賀さん。キョーコは消化剤を貰ったが、敦賀さんは自力で消化しないと『負ける』気がするという。

キョーコが洗い物にいって一人になった蓮は「あの子が傍に居るとリックの存在を忘れそうだと怯える自分。だけど自分の闇に翻弄されないためにはあの子が必要で、どちらも選べないと逃げる自分に勢いが欲しかった。自分の行きたいと思う道を突き進める、躊躇わない勢いと陰らない意志が欲しかった。B.Jを演り遂げたい。自分に勝たなきゃいけない」と。

キョーコが「プリンセスローザの魔法の力で、自分は『ナツ』になると大人っぽいとか美人とか奇跡の言葉をもらえるようになった」といいかけてバッサリ否定されるキョーコ(つまりナツになると魔法ではなくてほんとうにキョーコは大人っぽくて美人だと敦賀さんはいってるんだけど、スルーするキョーコちゃん)

「プリンセスローザ様が傍に居ると負ける気がしないんです。どんなに弱気になって不可能に思える事も可能にしてくれるんです。だから敦賀さんにもできるはずです。」「惚れた女に魔法をかけてもらうだけだから」というリックの言葉が頭をよぎる。「騙されたと思って一緒に居てみませんか」「そうだね居ようか」とプリンセスローザ様を差し出すキョーコの手を包む敦賀さん。
惚れた女に魔法をかけてもらうって、もう敦賀さん、ここまで自覚しているのになんでつき合わないの!!

(ACT.170 バイオレンス ミッション フェーズ12)
大ヒットしたDARK MOONの打ち上げパーティは大がかりなものとなった。ゲリラ参加しないでくださいよと椹さんに釘をさされるローリィ社長。
敦賀さんに惹かれている自分の心を封じ込めたくてパーティが憂鬱なキョーコだが、奏江には着ている服がなくて悩んでいることにする。パーティ自体に出るのが嫌だとほとんど見抜かれていたが。 
ここで蓮様、自分がキョーコちゃんにドレスをプレゼントすれば、後ほどの貴島さんとのあれこれがなくて済んだのに。
しかし普通に恋していいのに、ここまで傷を負わせた尚は酷い男だ。

2022年6月6日月曜日

スキップ・ビート! 27

2011年2月18日発売
(ACT. 157 バイオレンス ミッション フェーズ4)
雪花がちょっとふざけて悪魔の衣装一式70万円が欲しいと言えば、サラリと「一式もらう」というカイン兄さん。高いとか実用的じゃないとかいって宥め賺して説得して欲しかったのにとあわてて「兄さんを困らせてみたかっただけ」というと、思い切りほっぺたを引っ張られる。ジャレ合いはこれくらにして、と渡されたのが足首まであるパンツ。上着の下にインナーも着せられる。穿き心地も良くて動きやすい。極短スカートじゃ見られてもいいインナー着用でも動き辛いなって思ってた。
女性の服が、サイズとかデザインとかすぐにわかるの・・・敦賀さん。いやキョーコちゃんに服を贈りたいというのが願望だったからかな。
こういうのちょっと欲しかったのというと、多分そう言うだろうと思って先にもう10本ほど買っておいたと。一本18000円のパンツなのに。「俺が稼いだ金を俺がどう使おうとかってだろう」
敦賀さん、キョーコに思う存分服を買って磨き立てたかったのが実現して浮かれてる。雪花仕様の服に限られるのが残念だろうけど。ほんとうはキョーコちゃんを思うように仕立て上げたい願望があったのよね。
仕事以外で感じる事ができる楽しみをお前は俺から取り上げるのか?と捨てられた子犬のような顔でいう。さまざまな甘えた顔のカイン兄さんに悶えるセッカ。久遠を演じたときに感じた、芝居を生きる楽しさを思い出す。結局パンツは3本にして残りはお店に返してくることになった。カイン兄さんがお店に戻っている間に不良グループにからまれるセッカ。アタシと遊びたいならアタシの貸し出し許可をとってみてからにしてくれる?そこにいるアタシの大事な人にと、不穏な空気を漂わせて立つカインを示す。

(ACT.158 バイオレンス ミッション フェーズ5)
からむ不良グループを無視して、セッカに手を貸し「行くぞ」というと、いきなり後ろから殴りかかるカズ君と呼ばれた男。軽くかわして鋭い目で振り返るカイン。スイッチが入ったカズ君は両手にナックルをはめてパンチを打つが、軽くかわすカイン。セツ霊が抜けて呆然とするキョーコ。既に周囲の注目を集めている。暴力事件になったらカイン・ヒールの正体が敦賀さんだってバレて映画のプロジェクトが台無しになってしまう。今バレなくても映画公開後カイン・ヒールの総てが明らかにされた時、敦賀さんが一般人に一度でも手をあげてしまったらバッシングされる、私があんな事言わないで自分で断るなり逃げるなりしておけばと思うキョーコ。カズ君のパンチもキックもカインにすべてかわされるが、このままではカズ君が消耗すると仲間が応援に手をだそうと杖をだして寄っていく。突然ナイフを出すカズ君だが再びかわされる。近づいて杖で殴りかかる仲間たちに「兄さんうしろ!!」と叫ぶキョーコ。二人をかわしたものの、一人の男の杖をねじ伏せようとするセッカが目に入る。振り切られキョーコは地面に転げる。ナイフを持って更に追いかけて攻撃するカズ君を躱し、反動でカズ君は転げて後頭部を地面で打つ。完全にスイッチが入ったカイン。

(ACT.159 バイオレンス ミッション フェーズ5.5)
突如カインの雰囲気が変わり、殺人鬼ブラックジャックのごと杖を振り回す男に向かっていく。敦賀さんの意識が完全にB.Jに乗っ取られていると思ったキョーコは、相手を追い詰め杖を掴み杖ごと引いたところで「兄さん、殺しちゃダメ!!」と叫ぶ。その瞬間血まみれのリックを抱く「人殺し」と叫ぶティナが敦賀さんの頭に浮かび、男を殴ろうとした手を空振りさせる。その敦賀さんの腕に引っかかって投げ出されて壁に後頭部をぶつける男。呆然とする敦賀さんに声をかけるキョーコだが、ハッとしてキョーコを見た敦賀さんは「俺は誰だ」という。「今俺の中に黒の魔物が。はまだヤツに捕らわれてるか セツ」意味はわからないながら「カイン・ヒール アタシの大事な可愛いドジっ子兄さんよ」と笑うキョーコ。

(ACT.160 バイオレンス ミッション フェーズ6)
ホテルに戻り風呂に入る敦賀さん。あのあと「助かったセツ。危うくあの男の顔面を片側粉砕する所だった。どんな事情があったにせよ、俺達のような業界の人間が暴力をふるえば問題になる。もう少しで映画のプロジェクト自体をぶち壊す事になったかもしれない。我に返った途端ゾッとした。ありがとうな 止めてくれて」

シャワーを出したまま、2時13分で止まったままの右手の腕時計を押さえて茫然自失の敦賀さん。シャワーが長いので寝ちゃってるのではと心配した「兄さん!!」とドアを開け、カーテンをひく。
バスルームで寝るなんてファブルかいな。それにまず声をかけてしばらくして返事がなければドアを開け、カーテンの向こうから更に声をかけるべきでは。だいたいホントに寝てたらどうするつもりだったのだろうか。
敦賀さんがシャワーを浴びていたので思わず顔に視線を固定させるキョーコ。「なんだ一緒に入るのか?」と敦賀さん。仲居魂でにっこり笑顔をつくり「料理中じゃない時ならぜひ。どうぞごゆっくり心ゆくまでご堪能くださいませ」と。
シャワー室の外で悶えるキョーコ。チカン行為を働いてしまったことと、よく考えるとこんなハプニングでもない限り二度とみられないはずの敦賀さんの生肌を上から下まで拝見できたのに、顔に視線を固定して見てないこともにも。敦賀さん人形の身体をもっと本物にできたのに(いやどこを寸分違わぬ本物にしたかったのよ・・)

シャワーからでてきてそのままベッドに入った敦賀さんに、スープくらいは飲んどいてよねと言ってお風呂に入るキョーコ。冷静を装ったが、シャワー室のドアを閉めてから思わず座り込む。敦賀さんの腕時計があるのに気が付くキョーコ。芝居で私物は使わないタイプの役者なのに、まだ映画撮影じゃないからかなと考える。2時13分で止まっているのに気が付く。
敦賀さんのシーツに丸まった寝姿、自分の部屋のベッドの場面ではそういう寝方はしてないから、キョーコちゃんの下着姿とか見ないようにしてるのね。

(ACT.161 バイオレンス ミッション フェーズ6.5)
一方キョーコの言ったとおりスープを飲もうかと思って起き上がった敦賀さんは、腕時計をシャワー室に忘れてきたことに気が付く。実はキョーコがあまりにも冷静に切り返してきたことがショックだったのだ。たとえ演技の最中でもあの子ならもっと動揺すると思っていたけど、これはもう異性として意識されていないと凹む。そして腕時計の存在を忘れるのはまずいと思う。

お風呂上がりに何を着たらいいか悩むキョーコ。バスローブはどうもセツっぽくないけど、元来ていた服はくつろげないし、一番セツっぽいのはテンさんが用意したエロカワキャミとエロカワショーツだけだけど恥ずかしい。結局、敦賀さんでさえ私物の腕時計を使ってたのだから、下だけ今まで穿いていたロングパンツで出ていくことにしたが、カイン兄さんはすでにシーツにくるまっていた。

明日敦賀さんは何時から仕事なのだろうと社さんに電話すると、一週間後にはカイン・ヒールとしての極秘の二重生活が始まるので、バレるリスクは避けておきたいと妙に歯切れが悪い。「もしかして社さん、私が今敦賀さんいえカイン・ヒールの妹を演ってる事ご存じないんでしょうか」というと異様に興奮して、明日の朝8時にホテルの地下駐車場にミス・ウッズが出張美容室の準備してくれてるはずで、朝10時にDARK MOONの現場入りだと。

翌朝極悪非道ブローカ風の社長が「兄妹仲は深まったかと嬉しそうに聞く」が、妙に蓮は沈んでいる。「やはり俺には必要ありません。御守りは。」
とても不吉な予感がするという蓮の心の声は、キョーコちゃんといると手枷を忘れて久遠の闇に落ちるということ?でもそのための御守りでは?

(ACT. 162 バイオレンス ミッション フェーズ7)
社長に「バケの兄皮がはがれそうで怖いのか?お前の理性のヒモは枯れた輪ゴムか」とイジられる。「あの子がそばにいると忘れてしまいそうになるんです。俺が忘れては生きていけないものを」
この言葉がよくわからない。「俺が忘れて生きてはいけないものを」では?誤植かな???過去の過ちは忘れられたらむしろ生きやすくなるはずだけど。
要するに、自分には幸せになる資格がないという気持ちを忘れて、キョーコちゃんとの幸せを求めてしまいそうだということ?
セツとの同居を画策する社長さんは、蓮に自分の過去を消化して、前向きに生きて欲しかった??
意外にも社さんはキョーコちゃんと一緒に暮らすことをいじってこない。社長との会話を思い出して自分の中に沈む蓮に、「大丈夫か?もしかして夕べ眠れてないのかな。ホテルの狭い部屋で好きな女の子と二人っきり。同じ男として俺は同情で涙を禁じ得ないよ。映画は『ヒール兄妹』で出る訳じゃない。ラブミー部として受けた仕事らしいからキョーコちゃんにも妹としての報酬は発生してない。今ここで妹の存在がリセットされても誰にも迷惑はかからない。正直キョーコちゃんへの私的な感情は抜きにして、現在の状況を少しでもお前が精神的にキツいと思うなら、それも考えた方がいいんじゃないのか?」

再び社長さんの言ったことが頭をよぎる。「最上君へのクビ宣告はお前がしろよ。俺ぁお前にはあの娘が必要だと思ってるし。だが最後の選択権はお前にやる。気を遣った綺麗な理由並べたってあの娘は納得しないだろうからお前の本音をそのままズバリ言ってやれ。『君に俺は必要価値を感じる事が出来ない。もうお来なくていい』ってな。」
今のあの子との状況が俺は嫌なわけじゃないんだから。自信がない。次はちゃんと繋ぎ止めておけるのか。暴走する前に。手枷が外れ自由になった自分自身を。

このヒール兄妹の日々で蓮の闇もかなり見て、キョーコちゃんの蓮への理解も深まったし、二人の絆も深まったわけだけど、好意を抱いている娘をホテルの同じ部屋で暮らさせるという社長さん、なかなか大胆。

DARK MOONの撮影は公道で交通を止めて、最終回の蓮のカーチェイス。一方キョーコは隣のショッピングセンターでBOX"R"の撮影が終わって、天宮さんと次の撮影地、隣接する公園へ移動の途中「どうして京子さんは誰にも気づかれないのかしら、ダークムーンのヒットで顔も名前も売れてるはず」と言われる。「まわりの人の目には今の私って『京子』でも『未緒』ない別人に映っててそれこそまだ世に出ていない無名の新人なんだと思います。」というと「不死蝶(フェアリー)」とつぶやく天宮さん。自分のこととは思わず、血眼で探すキョーコ。彼方に人が集まっている。敦賀蓮がDARK MOON撮影中のようだ。

(ACT.163 バイオレンス ミッション フェーズ7.5)
そんなキョーコの後ろ姿に、天宮さんは心の師Mr.D(実はトラおじさま)が探しているという、『役柄』という命を吹き込まれれば何度でも姿を変え生まれ変わる『不死身の蝶』を感じる。
キャッキャいう観客女子に、なんで同じ役者相手に!冗談じゃない。とスタスタいく天宮さん。天宮さんって敦賀さんにもうにゃうにゃしない珍品女子。モー子さんと似てる。キョーコちゃんの親友はみんなこんな人でいいねえ。
交通整理待ちでロケバスに戻った敦賀さんに一言声をかけにいくキョーコちゃん。カリスマ女子高生で大人美人のナツの容姿を見て、敦賀さんも社さんも、DAKR MOONの共演者もスタッフも驚く。今まで食指を動かさなかったチャラい貴島さんが立ち上がった様子をみて即キョーコちゃんを連れて瞬間移動する敦賀さん。その危機管理能力に戦慄する社さん。

キョーコの胸元のプリンセスローザを見て似合ってるねと敦賀さん。自分が贈った宝石をキョーコが身につけているのを見て敦賀さん嬉しそう。「役に合わせてそうやって変身できるのは80%君の持って生まれた実力だと思う」と。「本当に(綺麗だ)」と言いかけたところでキョーコに言葉をぶった切られる。カーアクションを自分でするという敦賀さんに「御守り渡すって事は何か危険な目に遭うって前提みたいじゃないですか。御守りなんかいらないじゃないですか。それでも気はつけてくださいね」とキョーコ。思わず顔がゆるんで手がでそうになった敦賀さんだが、そこに天宮さんが迎えにくる。
敦賀さん、こういうところは素直にキョーコを賛辞する。遮るキョーコは既にかなり敦賀さんに傾いている。

「あの娘はな、いわば魔除けだ。お前が自力じゃ身動きできない状況に陥った時彼女がそこからお前を連れ出してくれる御守りだ。最強のな」といった社長を思い出す。食事事情やカイン・ヒールの正体を隠し通すことへの喩えとしては少し大袈裟だけど、社長には何か他『前提』があったのかと思う敦賀さん。

ロケ現場にたどり着いたキョーコのプリンセス・ローザの首飾りがはずれる。
敦賀さんプリンセス・ローザをバラの花に仕込むために生石の形にしたのだろうけど(さすがに花の中からペンダントが出てきたらおかしい)その後どうするつもりだったのだろう。「気に入っているようだから、知り合いにペンダントに加工してくれる人が居るから」ってな感じで申し出るつもりだったのかな。まさかキョーコちゃんが自分で加工するとは思ってなかっただろうから。しかし値段は知らないけどたぶんすごく高価な宝石を、自分で加工するとは、恐れ多い。

2022年5月31日火曜日

暁のヨナ38

(第217話 固く閉じた蓋 2022年1号1/1 2021/12/03発売) 
スウォンの書斎にいるヨナ姫を四龍が迎えに来た。ほかの龍達がヨナと一緒に出ていったあとジェハはスウォンに「僕らの前では無理した笑顔だったのに君の前では泣くのかな。嫉妬する。」と。「ハクがどこにいるのか教えて」というヨナに答えなかったスウォンがヨナから感じたのは、悲しみと絶望と強い怒りだった。父ユホンの「振り返るな。選んだのならいらない箱は全て捨てろ」という教えだが、スウォンには迷いが生じている。
ユホンは戦略家としてはすばらしかったかもしれないけれど、スウォンは既にユホンを超える指導者になっているから、もっと自分が何をやりたいかを考えていいと思うけど。

4部族すべて揃った。ヨナはスウォンの反対にもかかわらず四龍と共に戦場に行くことにした。「あなたにもしもの事があった時、私はあなたを支える。戦が終われば私達の同盟も終わり。私ハクを捜しに行く」と。集まった4部族の兵達へのヨナ姫と四龍の求心力は大きい。ケイシュクは「最早ヨナ姫と四龍はこの国の象徴。このまま同盟を解消して良いものか」
ケイシュクが信服しているのは、スウォンと言うよりもユホンとその理想とした強い高華国。そういう意味では現状をスウォンよりよく把握してる。

一方重傷で動けないハクは、洪水で南戒の戦死者を埋める墓地に流れ着き、あやうく埋められようとしていたが、ランランという子どもを連れた女性ソノンの「その人は私の夫です。」との言葉に救われ、ソノンの家で介抱される。千樹草を入れた袋はハクの帯からはずれて、なくしてしまった。

(第218話 開戦の角笛 2022年2号1/10 2021/12/20発売)
ジュド将軍率いる、先鋒の空の部族群の精鋭部隊が、金州を南戒の群から辛うじて抑え込んでいた。負傷したグンテは、ジュドをからかいながらも「雷獣を探し出して礼を言わなきゃならんのだ」という。「イル陛下の件を黙認しスウォン陛下に忠誠を誓った自分は、雷獣にとって敵同然なのに、自分と自分の部族を命をかけて守ってくれた。ヨナ姫にも阿波が世話になった。あの二人に返せるものがあるなら返してやりたい」と。

南戒の大軍勢がやってくる。今の疲弊した少数の空の部族軍では相手に出来ない。「雷獣なら留まっただろうか。俺はいつまであの男に勝手な劣等感を抱いているのか 未熟者め」と思うジュド。「無茶をするな撤退しろ」というグンテに、「少しだけ時間を稼ぐ」と、敵の将軍に一騎打ちを挑む。

ユンと緋龍城にいるメイニャンによれば南戒にはメイニャンを含め八人の大将軍がいて、ヴァル、ラーン、ヒッタン将軍は割といい奴だけど、クラウ将軍はチャゴル殿下の義弟で八代将軍一力を持っていてえげつない。

そのクラウ将軍にジュドは一騎打ちを挑んだのだが、クラウ将軍はジュドに従う少数精鋭の兵に投石器を向ける。発射された大石が、空中で一瞬止まった。駆けつけたジェハが空中で止めて、南戒軍に蹴り返す。そして後ろにはスウォン陛下と4部族揃った高華国軍が到着していた。

高華国軍の角笛を耳にしたハクは、ソノンやランランが止めるが、千樹草を入れた巾着袋を捜しに行くという。「なぜ敵国の人間と知ってて俺を助ける?」「生きてる人間をわざわざ殺すのは嫌いです」と。

(第219話 人間兵器 2022年3号1/20 2022/1/4発売)
南戒軍に見つからないように千樹草の巾着袋をソノンやランランと探すハクだが、カジ将軍の巾着をランランが盗もうとして捕まる。都では盗みをしたものは指を切り落とされるといって、子供のかわりに母親の指を切り落とそうとしたカジ将軍の刀の刃をハクが掴む。

その子は俺の捜し物を手伝ってくれただけだといって、その巾着袋はどこで手にいれたか聞くと、墓地に落ちてたという。珍しい植物が入ってて踏まれると大変だから拾ったという。俺が拾ったから俺のものだというカジ将軍に「都じゃ指、切り落とされるんですよね?」とハクは反論。

ソノンが「夫は負傷して休養を頂いております」と庇うが、カジ将軍が刀をふりまわすと、ハクはひらりと避ける。どこの将軍の兵かと聞かれて、唯一知っているラーン将軍の名前を挙げる。ラーン将軍は高華国の一兵卒(ハク)に重傷負わされて暫く死にかけてたので遅れて到着するから自分の隊に入れという。

戦場ではジェハとキジャが投石を受け止め、ジュド達を助けているうちに、火の部族と風の部族が左右から敵の背後に回り込んでいた。

ところが今度はクラウ将軍は投石器で石の代わりに、捕虜となった地の部族の兵士を飛ばしてきた。石と違って蹴り返すことができない。その昔ユホンは真国に首だけ飛ばしてやっていたとクラウ将軍。
真国にしてもそうだけど、残酷な扱いはそのまま自分たちに返ってくる。

キジャとジェハは投石器を壊しに敵陣へ向かう。

(第220話 打っ壊せ 2022年5号2/20 2022/2/4発売 )
「捕虜になっている人達を助けるのに四龍だけでは厳しいので、援護に誰か向かわせて」というヨナに、「今戦略変更は命取りです。四龍さん達にも勝手な行動は控えて頂きたかった」というスウォン。「貴女はイル陛下の思想を継いでいる。ここは戦場ですよ。貴女を連れて来るべきではなかった」と。
そしてスウォンはユホンの思想を受け継いでいる。捕虜の残酷な扱いは自分たちにもはね返ってくることはユホンと同じ事をクラウ将軍がやっているのをみてもわかるのに。

投石器を破壊しに行ったキジャとジェハだが、ジェハは龍の右手を矢に射貫かれ落馬する。跳躍して現場に飛び込んだジェハは投石器を破壊する。だが投石器はまだ5台ある。ジェハはクラウ将軍の軍に囲まれてしまう。クラウ将軍の兵の大男につかまったジェハ。そこをゼノと一緒に駆けつけたシンアが、龍の目の力を開放して炸裂させ兵がバタバタ倒れる。反動で倒れたシンアを抱き起こしたゼノは、クラウ将軍の槍に串刺しにされる。

投石はとまったが、捕虜とキジャが助けた人達は戦場に取り残されているが、スウォンは第二陣第三陣の騎兵に前進を命じる。そこへグンテと阿波の海賊達が、捕虜と四龍達を助けに行ってくれるという。グンテはスウォンに、この戦が終わったら、負傷してもう役に立たないので将軍を降りるという。今はスウォンの戦略のじゃまにならないようにするから、と許しを請う。

(第221話 ただ心が向かう場所 2022年7号3/20 2022/3/4発売)
捕虜と四龍が残る前線にスウォンは予定通り弓隊を動かすという。遠方から弓の雨を降らして、その隙に風と火の部族が脇から回り込むのだ。ハク、ヨナ、グンテがスウォンの頭をよぎるが、戒帝国を制圧できるなら、自分は死をも受け入れると振り切る。

しかしこれでは戒帝国軍の一部に勝つだけだと思うけど。チャゴル殿下は安全なところでのうのうとしているし、8人の将軍の一部しかまだ対峙してないわけだし。あと北戒がどうするかは全くの未知数だし。ここを切り抜けても高華国は安泰ではない。

負傷しながらも立ち直ったキジャは、串刺しから少し回復したゼノが戒軍の大男に捕まろうとしているのをみて、攻撃する。そこへ高華国軍の弓が、雨嵐と降ってくる。捕虜を助けて逃げ惑う四龍に、高華国軍の弓が降り注ぐのを、本部からみている国王軍の兵士達も動揺する。みていたケイシュク参謀はこれでは民はヨナ姫の方に傾くのではないか、選択を誤ったと思う。そんな折りだが、スウォンは発作を起こす。
戦場で発作を起こすことも十分あり得るのに、スウォンはやはり予測が甘い。
だが、ヨナ姫はスウォンを支え「四龍は大丈夫よ」と国王軍の兵士達にいう。「なぜ・・」と思うスウォン。自分は四龍を殺したかも知れないのに。ハクももういないのに。在りし日のヨナやハクが浮かび、捨てなければいけないものが捨てられないと。

突撃する風の部族だが、クラウ将軍の南戒軍の後ろに更に南戒のカジ将軍の援軍が控えていた。
南戒の軍の力を予測し間違ったのではないだろうか、スウォンは。

(第222話 肩を並べた日 2022年8号4/5 2022/3/19発売)
スウォンに風と火の部族軍を後退させて、水・地の部族に合流させてクラウ将軍の南戒第一陣を崩して後退させ、カジ将軍の援軍の方へ雪崩れ込ませるように進言するヨナ。急な変更は陣形を乱す恐れがあるというスウォンに、多少乱れても弓兵が風と火の援護にまわれば南戒の援軍は近寄れないとヨナ。スウォンの同意を経てケイシュクに風と火に後退の合図をするように命じる。

それをみたカジ将軍は弓兵隊に投石器を向ける。しかし2本目の攻撃をしようとしたところで投石器の縄が切れる。縄に刃物で傷つけた跡があのにカジ将軍は気が付く。

南戒の前線は瓦解したが、最初の投石で右翼弓兵隊の半数が壊滅したため、風の部族の背後にカジ将軍が近づいていた。ヘンデが自分は後列を守るから前につっぱしれとテウ将軍に告げて、カジ将軍の軍と対峙するヘンデ。

なぜかカジ将軍の軍で槍と旗を不器用に振り回して味方を落馬させている新米がいる。何で新米なのに歩兵じゃないのと違和感を感じたカジ将軍は、その新米兵の頭巾を落とすと、ハクだった。ヘンデを初めとした風の部族も驚く。「投石器の縄切った?」というカジ将軍に「何のことだかわかりません」とハク。
久しぶりにテウの相棒ノブも登場。25巻146話まで戻って名前を探してしまった。

2022年5月27日金曜日

スキップ・ビート!26

2010年10月19日発売
(ACT.151 だから最強エンブレム)
奏江のマンションでチョコを手作りして以来久しぶりに事務所で再開した奏江とキョーコ。キョーコがチョコを「皆すっごく喜んでくれた」というので奏江が「・敦賀さんは・」と振ってみると、キョーコは「もちろんすごく喜んでくれたわ。今思い出しても迷惑甚だしいくらい」と闇に堕ちる。『これはつまり心の平和を乱される程過度な礼を見舞われたと。もしかしてキスでもされたのかしら。敦賀さんって意外とそっちに手練れててもおかしくはなさそうだもんね。あのいかにも温和な雰囲気と紳士っぽさに騙されがちだけど・・むしろ慣れてるからそれで隠してると見えなくも』と奏江の心の声。
奏江は敦賀さんと接する機会はほとんどないと思うけど、なかなかいい推察。
二人がラブミー部部室へ行くと、天宮さんがLEM社長から川越みちか主演ドラマ総ての感想文を書かされていると、怨念をダダ漏れさせながらいう。奏江と天宮さんは初対面だ。

そこにナツコちゃんという人なつこいアナコンダを巻いたインド人の姿で現れたローリィ社長。「バレンタインとは君達にとってどんな日だった?」との質問に「平穏と平和を脅かす忌むべき悪夢の厄日です」とキョーコ。「バカな人間を一層バカにする、社会の迷惑公害日です!」とモー子さん。二人とも社長にドラマのレポート感想文を明示される。天宮さんは「3年前のその日!!顔だけが取り柄の川越みちかが初のドラマ出演という過ちを犯しました」と答えたそうだ。

天宮さんとモー子さんは川越みちかの悪口で意気投合するが、後ろに怒りの表情の社長が。モー子さんとキョーコは、この一年のラブミー部員としての成長のカケラも見えないことにお説教をくらう。

そして社長が丹念に選りすぐった、ラブミー部員に贈る仕事は、天宮さんには「楽しいの」モー子さんには「泥くさいの」キョーコには「危ないの」という。

泥くさいのってずいぶん先の話だよね。

(ACT.152 バイオレンス ミッション フェーズ1)
天宮さんに与えられた仕事「楽しいの」とは、去年から始まっている人気お笑い芸人揃い踏みのバラエティ番組「まじスカ(マジでスカッとする番組)」への出演。モー子さん曰くちょっと尖ったイメージのアイドルやタレントが、バラエティに出て見直されるって話をよく耳にするという。キョーコも「ユミカ」の悪いイメージを、天宮さんに重ねて固定させてしまわないチャンスというが、天宮さんは笑いのためなら何言っても許されると思っているあの芸人根性が嫌だという。天宮さんは子役時代のことを気にしているのかなと思うキョーコ。モー子さんのは時代劇で、命を助けてもらった浪人に恋をして無理矢理つきまとう天涯孤独の武家娘という、ストーカーみたいな設定の役だという。キョーコは急用ができた社長の代わりに社長のお客を迎えに行くという。一番楽な仕事だと出かけるが、モー子さんは社長の陰謀がより深く渦巻いているのではないかと心の中で思う。
いつもながらモー子さん鋭い!

ラブミーつなぎでWELCOME CAIN HEELとの看板を持って東京駅前で待つキョーコ。不審な呼び込みとして交番につれていかれそうになってあわてて車に戻る。ルトさんが社長に電話をつないでくれるが、渋谷の忠犬ハチ公前になったという。ヒールさんはどんな人かときくと、「行けば嫌でもすぐわかる。絶対一人でカタギじゃない空気を放ってるはずだから。」という。さらに「できたら遅刻だけはしない様にね。女の子が相手でもひょっとして気さくに拳で挨拶しちゃうかも」という。ハチ公前に行くと、確かに人の一人や二人殺していそうな異様な雰囲気の男が、タバコを次々吸っては踏み潰していた。気を取り直して、遅刻のお詫びをしようと改めてこの異様な雰囲気の男をしっかり見ると、長い腕と長い脚とそのバランスに、ふらふらと近づいたキョーコは「敦賀さん?」
体格だけは変えられないものね。あっさり見破るキョーコの直感力すごい。いかに正確に敦賀さんを見てきたかが解る。

(ACT.153 バイオレンス ミッション フェーズ1.5)
ただでさえ機嫌が悪ければ人間性が極悪そうな人の元へ、人の神経を逆なでするに十分な色のツナギで近づいたキョーコに周囲はざわめく。もう一度「敦賀さんですよね?」と呼びかけたキョーコを睨むと男はゆっくり立ち上がって、思わず尻餅をついたキョーコをまたいで去っていった。体中の血液が抜けるような感覚で、15分へたり込んでようやく指先から体温がもどって立ち上がるキョーコ。「どうかしている。あんな危なさそうな人を敦賀さんと間違えるなんて。でもごまかしようのない程ピッタリと私の頭の中の敦賀さんスケールとあったんだもの。頭部と全身の対比とか、上半身と下半身の対比とか、肩からひじ、ひじから手首にかけての対比、大腿部と下腿部の対比にしても、肩幅から腰へ流れる角度と造形、そしてそれらを可能にする骨組み達が、頸椎から腰椎へのグランドラインが、上腕骨頭のパーフェクトガーディアン、肩峰から望む肩甲骨、上腕二頭筋が、大胸筋と外腹斜筋と広背筋・・・あんな日本人二人と居ないと思ってたのに。

キョーコちゃんそれは既にストーカー。ACT.X LUCKY NUMBER "25" AFTERで敦賀さんが「おれは知らないうちによほど君に視姦されていたんだね」といった通り。
いずれにせよ、蓮は日本人じゃ無いからあんな日本人は一人もいないというのは正しい。キョーコけっこう本質をついてるんだけどな。

と横道から手が出てキョーコを引き込み口を塞ぐ。先ほどの男だったので慌ててパニクりながら謝るキョーコをなでなでとする手。「アタリだ」と穏やかな顔の蓮だった。敦賀さんがなでなでしながらキョーコを見る目が好き。

二人して社長の前に行くと「自分からバラしてどうするんだ。極秘だぞB.J演じる俳優Xカイン・ヒール」。蓮は「最上さんなら必ず秘密は守ってくれると思ったし、何より思いの外怖がらせてしまったのが心苦しくて」『どうせ腰抜かす程ビビられてスルーできんくらいヘコんだんだろう。まあわかるけどな。そんな恋する男心も。それに結局最上君には事情説明するつもりでいたからな』と思いながら、「最上君、社はカインヒールにつけられないので、事情を知る人間が一人は傍についていた方が。」「君には蓮の御守り代わりになってもらおうと思う」と思わせぶりな社長さん。

キョーコちゃん一目で敦賀さんを見破ったのに、そのあと恐さで最初の直感のを覆されてしまった。
好きな娘が自分に怯えて15分間も腰を抜かした姿を、陰からずっと見守っていた敦賀さんに同情する。そこでキョーコちゃんに正体をバラしちゃう敦賀さん大好き!!誰か敦賀さんの気持ちを2次で書いてくれないかな。どれだけ凹んでいたか。
(カインヒール設定は無口・短気・他人には神経質・ヘビースモーカー、仕事OFF時の動きは緩慢なのに、ラブミー部ピンクつなぎが目の端に入った瞬間、蓮は「まさか」と思い切り振り仰ぎそうになって危なかったという)
でも予定では怯えているキョーコを連れて、蓮だと気づかれずにローリィ社長宅へいくはずだったんだよね。しばらく一緒にいれば、キョーコはやっぱり敦賀さんだと気が付いたと思う。

(ACT.154 バイオレンス ミッション フェーズ2)
御守りって・・・いろいろ想像して床で悶えるキョーコに真面目な顔で冗談をやるルトさんが、一緒に横になって「お待たせ致しました。準備が整いましたのでご案内できますが、いかがいたしましょうか」と、ジェリー・ウッズのところへ案内してくれる。
出た!まじめに冗談やるルトさん!!

最初見破られたのは、と社長に聞かれて,危機としてパーツが、対比が、肉が、骨がと説明するキョーコを思い出し、びっくりするのを超越して恐怖すら覚える程・・・とキョーコの絶対視感を説明する蓮。「嬉しくない。あんなわかられ方」

そしてジェリー・ウッズに雪花ちゃんにつくられたキョーコは恥ずかしくてなかなか部屋に入ってこられない。「怖じ気づく程恥ずかしい格好を彼女に」「させてねえっつうの。お前が目くじら立てるような大した格好」目くじら立てる蓮の顔が凶悪で笑える。

根性でナツウォークで入ってナツ立ちするキョーコは、ハードでキュートでワイルドでアウトサイダーな、カイン・ヒールの妹役、雪花・ヒール。

(ACT.155 バイオレンス ミッション フェーズ3)
敦賀さんの食事の世話だと思って、「兄の面倒はこのアタシが見ます。責任を持って」と乗り気のキョーコ。カイン・ヒール日本滞在中の宿泊ホテルで兄さんと一緒に雪花も生活することになった。

千織ちゃんは宝田社長からの命令、バラエティ出演を断るのにマネージャーの吉本さんに加勢して貰ったけれど、最後に社長室に一人残されたときにラブミー部に志願した理由を「子役時代みたいな芝居への愛情を取り戻すため」と改めて確認され、宝田社長の『荒療治』(芝居がやりたくて仕方が無い衝動に駆り立てられるまで芝居を断つ勇気を持ってみる気にはならないかという)を実行した方がいいのかもしれないと思った。
そうだ天宮千織ちゃんは芸能歴15年、マネージャーは5年なんだよね。

ヒール兄妹の部屋はベッド一つの部屋。社長は俺に過保護なんだと思う蓮。「あの娘はな、いわば魔除けだ。最強のな。」半分蓮で遊んでいるとは思うけれど。「思い切って一緒に寝ようか。腕枕してあげるから」この時の蓮様の顔、素敵。夜の帝王ともちょっと違う魅惑的な瞳。こうなったら一緒に寝ましょう♡覚悟を決めて。
しかしそこでホテルの従業員がきて、部屋の鍵が間違っていたといって、ツインの部屋に案内していろいろお詫びの品を置いていく。

「わざと傷つく事を言ってでも家に帰すことができたのに、まあ俺がしっかりしてれば済む話なんだけど」

しかし胸の谷間や超ミニスカートからのぞく足は蓮にとっては災い。突然雰囲気が変わった蓮、いやカインヒールは雪花の手を引く。
この部屋間違い、わざとやったのかね。あの社長さんだからそこも疑ってしまう。

(ACT.156 バイオレンス ミッション フェーズ3.5)
カインに強引に手を引かれる雪花。お店のディスプレイに映る自分の雪花らしからぬ不様な姿に気が付いたキョーコは、ブラコンっぽくカインの手をにぎって立ち止まり「脚痛い、速いよ歩くの」とカインにいうが、カインの目はかつて敦賀さんのマンションでDARK MOONごっこにダメ出しされた目に見えた。おまけにダメ息。

しかしNGかと思ってたのに返ってきたのは意外な言葉だった。
「すまない。もう店も閉まる時間が迫ってると思って、少し焦っていたようだ」とカインは雪花から手を放して「行くぞ」どうやら及第点だったようだ。
そうだこれは2月の寒空だったよね。
連れて行かれたのはマリアちゃんお気に入りのブランド店ジャンヌ・ダルク。洋服を買ってやるから好きなだけ選んでこいという。キョーコは敦賀さんに買わせるなんてと思いかけたけど、ブラコンの雪花ならと思い浮かべて、「大丈夫なの、そんなこというとアタシめいっぱい買ってもらっちゃうケド」「いいから何でも好きなだけ買ってこい」とふわりと笑う。
この時の敦賀さんの笑った顔も好き。ヒール兄妹は、現実では思いが通じ合った2022年でもまだできない、甘々な関係が、役にかこつけているのと敦賀蓮と京子だとバレないので、人前で手を繋いだり、町で二人でショッピングしたりと思う存分できてること。さて現実ではスキビ時間でも何年後になることやら。


2022年5月23日月曜日

スキップ・ビート!25

2010年6月18日発売

(ACT.145 バレンタイン バグ)
バレンタインデー当日、大きな花束を持ってDARK MOONの撮影現場に来た尚は、キョーコに、VGのボーカルと彼氏彼女のつき合いをしてる祝いの品だと渡す。

レイノへのチョコは「ビーグルへ♡」の意味じゃなくて、裏返ったチョコを正しく並べると「地獄へ『泣いてるビーグル犬』『憎』『青ざめるビーグル犬』堕ちろ」だとキョーコは解説。ビーグルに弱みを握られて仕方なくチョコをつくったのだと尚に説明した後、後ろに蓮と社さんにいるのに気が付くキョーコ。キョーコは弱みを握られているとはいえ敵に屈して敦賀さんに呆れられてると思って青ざめるが、(尚へのチョコではなく、レイノへとはいえ愛のチョコではないと知って)微笑む敦賀さん。

説明するのに、尚からのであっても花束をそっと床に置くところがキョーコちゃんらしい。

そこに「ようやく彼氏ができたかと思ったらこんなこととは。お前この先ずっと彼氏できねーんだろうなぁー」(キョーコが蓮にチョコレートを贈るのではないかと悶々としていたのは誰だ!)「DARK MOON関係者だけで10人近く居るんだから(チョコをあげたのは)」というキョーコに「敦賀蓮にもやったのか」「敦賀さんにはあげてないわよ。チョコは用意してないんだもん」「って事はチョコ以外の何かは用意してあるんだな」

撮影が始まろうとするところへいきなり蓮の目の前でキョーコを引きよせてキスをする尚。

(ACT.146 バレンタイン マッチ)
 キョーコの口にチョコレートを押し込んだ尚は、それを取り返すということでディープキスまがいの行動に走ったのだ。緒方監督も蓮も社さんも大原さんも百瀬さんも見守る前で。必至で押し返そうというキョーコを押さえつける尚との攻防戦に、表情が変わった蓮が近づいたところで、尚を突き飛ばすキョーコ。平然と「味見させてやっただけなんだから、ちゃんと返せよな」と尚。
最初からこういう状況を想定していてキョーコに味見させる一粒5千円のチョコレートを用意していたわけで、尚にはレイノよりも敦賀さんを牽制することが一番の目的ではという気がする。まあ尚が気付くほどキョーコに執着していて、キョーコの身近にいるのに、関係をすすめる気がない敦賀さんだからこうなるのもしょうがない。尚のやり方は感心しないけど。

ファーストキスの慰謝料だとスワロフスキーや淡水パールやキラキラビーズが満載のウン十万円する花束を置いていく尚は、蓮とすれ違ったときに勝ち誇ったように鼻で笑う。

ファーストキスがあんなロクデナシにあんなケチケチ動機のためだけに奪われたなんてと、大原さんや百瀬さんのなぐさめも耳には入らず呆然自失するキョーコを見て、蓮は鼻で笑って「ファーストキス。わからないなぁ。それってそんなに大切? まるでこの世の終わりみたいに泣ける程?なんかそれってちょっとバカバカしいよね?」

ここで連載が来月待ちなはずだけど、連載で追いかけている人達は蓮の意図不明だよね。まあキョーコちゃんの気持ちが全然入ってないキスは、カウントしなくていいのは確か。

(ACT.147 バレンタイン兵器《ウェポン》)
遊び尽くしたお前にとっちゃファーストキスで泣くなんて鼻で笑うに等しい事なんだろうけど!!キョーコちゃんショックで泣いてるのに!!このおバカ!!と心の中で思う社さん。

キョーコの顔を皆が見ると、意外と立ち直って「えっ」という表情。「お互いの気持ちが伴ってなくて唇と唇が合わさっただけのものをキスって言うなら俺のファーストキスなんて小学校一年生の時学校に遅刻しそうで急いで走った角を曲がった直後勢い良くぶつかったサラリーマン男性と言う事になってしまう。」と敦賀さん

あの~~お言葉ですが敦賀さん。アメリカの高級住宅地で育ったであろう小学生時代、学校は母親(あるいは他のお世話をする大人)が車で送り迎えするものだと思うけど。日本人『敦賀蓮』をつくるときに、そういった詳細までボロが出ないように考え尽くしたの?しかしなんでそれを聞いた社さんが悶絶しているんだろう

「あんなの事故だしキスだと認めてないし、あの頃にはもう密かにプロの役者になりたいって思っていたから、”仕事”でそういうシーンがあれば相手を好きじゃなくても本気でやらなきゃいけないのはわかっていたし、演技だとわかる芝居をするのはプロ失格だって思ってたから、スッパリ割り切ったね。」という敦賀さんの言葉に、キョーコは今まで全然考えたことなかったけど、私だっていつか仕事でそういうシーンを演る事になるかもしれないんだ。たいして親しくもない男性と。それこそ『一流』の役者になりたいのなら、『キス』の一つや二つや三つや四つなんでもない事みたいにこなせないと。

「どんなシチュエーションで誰としたのがファーストキスかなんて要は最上さんの気持ちの持ち様だと思うけどな。そうやって割り切っていくのが俺達芝居に生きる人間が身につける心の法則。」隣で聞いている社さんだけは『先輩俳優として優しくアドバイスしている様に一見端からは見えるけど、さっさとキョーコチャンの頭から削除させようとしているな』と心で思う。

「この『役者の心の法則』芝居中ならなんでも有効だけどプライベートでは同じ人に二回は使えないから」(そんな訳ないじゃんと心でつっこむ社さん。)「今後は十分気をつけて二度目は無いよ」「もちろんこの純潔命にかえて守り抜く所存であります」

あのね~~~そんなわけないでしょ。確かにキョーコちゃんに隙があって、尚に思ったように転がされてるけど、二度目だって不本意ならキスにカウントしなくていいよキョーコちゃん。あとその法則で言えば、敦賀さんのファーストキスもこの後のキョーコちゃんでいいのかな。しかしまあこのめちゃくちゃな論理に気がつかないのがキョーコらしいところであるし、社さんがびっくりするように思わず隠していた本音がでてしまうところ、敦賀さんも21歳の若造だから。

まあ不破も帰っちゃったし蓮の感情線を切っちゃうような爆弾もう無いだろうしねと社さんは思うけど、キョーコの控え室には保冷バッグに入った最終兵器が待機中であった。


(ACT.148 バレンタインデーXXXX)
キョーコに恨まれることでキョーコに自分のことで頭をいっぱいにさせて満足な尚。一方キョーコは、DARK MOON撮影スタジオで、社さんと敦賀さんと昼食をとりながら、まだなにかと尚とのキスを思い出しては妄想の中で腹をたてるキョーコに、面白くない敦賀さん。

食事の終わった敦賀さんに控え室でワインゼリーを渡すキョーコ。「クリスタルの薔薇の細工に赤いワインゼリーが透けて見えてクィーンローザみたいで、敦賀さんにゼリー贈るならこれだとおもった」と嬉しそうなキョーコに、もしかしたら俺は”特別”待遇なのかもしれないなんて思うのは・・・危険だなと度重なる学習能力で冷静に戻るが、「私まで味見で一杯食べちゃって」といいかけて『味見』で突然脳内が完全に不破汚染されて般若になったキョーコを見て、顔を近づける敦賀さん。

いや今上書きしてはいけない。、敦賀さん。嫉妬から行動したら尚と同じになる。

(ACT.149 毒の華)
真剣な顔をした蓮の顔がキョーコの唇に近づいてきたが、方向転換して頬にキスして「ありがとう」と言われて、脳内に巣喰っていたショータローは吹き飛んだ。

敦賀さん、左側から近づいてきて顔の正面を通って右頬にキスするところが、なんともスローですばらしい。唇にキスするつもりがキョーコの反応を見て方針を変えたからだけど、逆にこれではキョーコも衝撃的すぎて忘れられない。頬チューでショータローのディープキスに勝つ敦賀さん、最高。ショータローもうキョーコの脳から吹き飛ばされてる。

チャラい共演者に絡まれてバレンタインの手作りチョコを取り上げられた奏江に「好きな女にイヤガラセして面白がるなんて小学生のガキかよ」と助け船を出す飛鷹くん。
いやそれはかつての君でしょ、と突っ込みたいけど飛鷹くんは成長したんだよね。

「芸能業界の人間が丁重にお前を扱うのはお前の血縁が怖いからでお前に敬服してんじゃねーんだぞ。こういう芝居の仕事だってなお前の親が大物男優と大物女優だから入って来んのよ」とのチャラ男の言葉に切れて投げ飛ばす奏江。
アメリカ時代の蓮をつぶしたのもこういう周囲の目かな。奏江みたいな人がいればよかったのに。

午後からの撮影で、フリーズしてNGを連発するキョーコ。
敦賀さんせっかくキョーコに意識されるようになったんだからこのあともっと攻めると良かったのに。まあ今はあまり押すとキョーコちゃんが逃げるかな。

(ACT.150 淡い傷跡)
芝居は見てる人間がシラけたらそこで一巻の終わり!!血筋だけがいいダイコンに幾つも仕事くれるほど甘くないのよ!!アンタみたいに芝居に対していいかげんな奴が飛鷹くんに向かって上から物を言うなんて世間が許しても私が許さない!

飛鷹君に「前回始めて飛鷹君と仕事して思ったんだもの『負けた』って」「だからありがとう 成長するチャンスをくれて」と真面目な顔で伝える奏江。
モー子さんかっこいい!

「食事のあとお前と楽屋で二人になってからキョーコちゃんがおかしくなったんだからお前何かやらかしたんだとしか思えないだろ!何したのかだいたい俺には想像つくけどな」「社さんが怒りで震える程の事はしてませんが彼女の調子が悪いのは多分俺のせいなんてちょっとフォローして来ます」と蓮。社さん何を想像したの?

直前で耐えて方向転換した蓮様偉い。今じゃないよね、恋人キスは。キョーコちゃんの気持ちが蓮に向いている時で無いと、ショータローと同じになっちゃう。切れそうになっていてもキョーコの気持ちを考える蓮、やっぱりキョーコにふさわしいのはあなた。

控え室で不破のことなんか考えられないほど敦賀さんのことで頭が一杯で『つるがのるつぼ』にはまって仕事に集中できないキョーコに、嬉しいけど、このままではキョーコが傷つくからと。「あんなのただのお礼返しなだけなのに頬にキスしたくらいでいちいちそんなに過剰に意識されたんじゃおちおち御礼も安心してできやしない」「あんな他愛無い事で時間を無駄にするのは正直現場全体にも迷惑だから早く気持ち立て直そうよプロなんだし」「俺だって日本人相手なら誰にでもする訳じゃないんだから」「つまり外国人相手なら誰にでもするという」キョーコちゃん肝心なところを見事にスルーしてる。これってキョーコちゃんが特別といってるのに。蓮様切ないね。

立ち直ったキョーコに『なんだ本当に大した事じゃなかったんだ』と思う社さん。『あの子の心にほんの少し後遺症が残ればいいのにと心の隅で願う俺はやっぱり女心をもてあそぶ悪い男なのかな」

つるがのるつぼ大好き。いずれにせよディープキスした尚には怒りでいっぱいになって、敦賀さんの頬チューにはぐるぐるするんだから、敦賀さんもっと自信持って!次がある!

(番外編 バレンタインの怪-VS.レイノ編-)
「俺はお前が好きだ」とドストライクの告白をキョーコにしたレイノ。「だが容姿は以前に黒髪に頬に傷のある方が好きだ。あの気品と妖しさから生まれる美しさは他に類を見ない。初めて心から俺に生身の人間を美しいと思わせた奇跡の女といって言い。それが今のお前の容姿と来たらどうだ。その辺のつまらん女共にどうかしてうすらぼんやりしていな。」と外れた賛辞に平手打ちを食らうレイノ。冷静に解説するミロクはまるで敦賀さんに対する社さんみたい。

2022年5月15日日曜日

スキップ・ビート!24

2010年2月19日発売

(ACT.139 バレンタイン ターゲット)
蓮の誕生日を間違えていて渡せるのは14日になるけど「受け取っていただけますか」というキョーコちゃんに、理性と欲望の狭間で一瞬無反応の蓮。「今日俺の誕生日を祝ってくれるんなら最上さんが笑っててくれる方が俺は数倍嬉しい」と神々スマイル。

このときの真っ正面からの神々スマイル、ほんとにいいなあ。

相手が私じゃなかったら、敦賀さんってもしかして私の事っ・・て勘違いをさせるところよ、と思うキョーコ。いや勘違いじゃないです。そこでもうすぐ14日はバレンタインデーであることも思い出す。敦賀さんは甘いもの食べるイメージが全然ないし、もらうチョコは尋常な数じゃないはず。食が細いし。貰ってもらう事はできても食べてはもらえないのかもしれないなと思う。自分が14日に渡すのは誕生日プレゼントで食べ物では無いけど。と考えてレイノに脅迫されてチョコレートを手作りしなければならないことを思い出す。もっと色々お世話になった人にあげたいのにと思ったところで、本当にお世話になったひとへ贈るチョコを手作りすればいいんだと思う。過去、本命(尚)以外にはチョコを渡したことが無かったので思いつかなかったのだ。

敦賀さんはどうしよう・・・キョーコは贈るリストの『敦賀さん』にはバッテンをつけた。リストのトップはモー子さんだ!

一方、蓮は一つ食べるともらったものは全部食べなきゃくれた人に悪い気がして通常バレンタインデーのチョコレートは食べないのだが、社さんから今回キョーコちゃんがチョコこれたらどうすんの?と言われる。

(ACT.140 バレンタイン スクランブル)
撮影現場でチャラいミュージシャンの共演者から絡まれている奏江に、声をかけて助ける飛鷹くん。俺が空いてる時はついててやるよ。って飛鷹君いい男になったね。奏江にいじわるしていた最初の頃とはずいぶん変わった。もうちょっと大人になった飛鷹君と奏江を見たい。

2月11日午前、キョーコの携帯の着信履歴には非通知設定の不在着信がたくさん届いていた。昨日の無言電話は椹さんではないと本人に確認したし、敦賀さんならDARK MOON現場で会ったときに何か言ってくれるはずだし、思い当たるのはビーグルじゃなくてビーグールのレイノ。と思っている所にまた着信が。「ビーグルのくせにおとなしく待ってないと手作りチョコなんてあげないわよ!!」とキョーコは一方的に電話を切る。

もう一度かかってきた電話に、思わず「おすわりー!!」と叫ぶと、モー子さんから、飛鷹君にあげるので、翌日モー子さんのマンションにお泊まりで手作りチョコの作り方を教えて欲しいという頼みだった。昼食に一緒に行こうと誘われた社さんと蓮の前でもご機嫌で、話し始めるが、モー子さんの事情をペラペラ喋るのはまずいだろうと突然「今の話聞かなかったことにして下さい」とキョーコ。

「キョーコちゃんが手作りチョコを作る事にしてようがしてまいが関係ないか。どっちみち食べないんだから、お前は。」との社さんに「それ以前に俺に作るなんて一言も言ってなかったですよ」「お前が(お世話になった人の)3本に指に入らない訳ないじゃないか。」「たった一言の不確かな情報を、確かな予測にして、他人の意識にそうやって植え込むの良くないですよ。それでその確かな予測が外れた場合、どう責任を取ってくれるつもりなんですか」凹んだ敦賀蓮を想像して青ざめる社さん。

すばらしい学習能力、予防本能だけど、キョーコちゃんの笑顔にあっという間に顔が崩れている。

一方、般若になって祥子さんや麻生春樹さんをはらはらさせる尚。キョーコが蓮にチョコレートをあげるのは許せないと、探りの電話をしたのだが、レイノにあげるのはもっと許せない。キョーコとレイノが抱き合う妄想を勝手にしている尚。

(ACT.141 バレンタイン黙示録)
「女が嫌いな男に手作りチョコをやるって、どうやったらなると思う」と祥子さんに聞く尚。キョーコちゃんが尚に手作りチョコをくれる様にするにはって事かしら、と解釈した祥子さんは「その女の子、嫌いだと見せかけてるその男性の事、本当は心底嫌いじゃないのよ。本当はその男性といい関係になりたいってずっと思ってたんだと思うから」と火に油を注いでしまう。

「アイツ無言の相手に対してまっ先に頭をよぎらせたのは『敦賀蓮』のクセして、おかしな関係になってるのはあの犬野郎(レイノ)だっていうのかよ。まだ敦賀蓮ならマシなものを」

琴南さんのマンションで一緒にチョコを手作り。キョーコはお世話になった人にトリュフを2個ずつ贈るという。モー子さんとだるまやのご夫婦とダークムーンときまぐれロックとBOX"R"の監督と特別関わりのある共演者、敦賀さんのマネージャーの社さん。

敦賀さんは甘いもの食べるイメージがあまりにもないし、ファンや業界の人にもチョコってたくさんもらうので私までチョコあげちゃったら迷惑になると思って、チョコは用意してないのという。(よく見ると『チョコは』といってる。つまりチョコ以外を渡すことはこの頃から考えていた。モー子さんはこの微妙な言い方に気が付いてないようだけど)

プリンセス・ローザがめちゃくちゃ高いものらしいし、バラに仕込んでおかしな伝説で遠慮させないようにまでしてキョーコに受け取らせて、敦賀さんはこの子の事が好きだと意思表示(バクダン)しているのに、いいのかしらと悶々とする琴南さん。

結局「トリュフの一つでも渡しとけって」キョーコにいう機会がなかったが、敦賀さん大人だし自分だけチョコもらえなかったからって人が変わる程怒る訳ないか。過去の変化パターンから考えて。まあ危険分子でも絡んで来れば話は別なんでしょうけど」

さすがモー子さん、敦賀さんのキョーコへの気持ちに気が付いているだけでなく、Dr.学習能力があることまで看破している。本来ならチョコがもらえなくても大魔王にはならないはずだけど、問題は今回は危険分子が絡んでいること。

(ACT.142 バレンタイン ジョーカー)
2月13日「地獄へ堕ちろ 憎」という文字と、泣いているビーグル犬の顔で飾ったチョコレートを、だるまやの冷蔵庫に置いておきたくなくて持ち歩くキョーコ。

富士テレビにBOX"R"の番組宣伝で来ているキョーコは、控え室入り口でチョコの箱をひっくりかえして、思いもかけず敦賀さんと社さんに「憎」と書いたチョコレートを見られてしまう。軽井沢ではストーカーの件で敦賀さんにすごく心配して貰ったのにそのストーカーに手作りのバレンタインチョコを渡すなんて絶対呆れられると心配するキョーコ。

いやキョーコちゃん、レイノの件を知らない敦賀さんの発想は違う方向に向いてるから。

富士テレビの駐車場からの入口でぶつかった相手は尚。チョコの箱を見られてチョコと見破られて追求されるが、先ほど落とした際に表を向いて残ったのが、『泣いているビーグルの絵』と『へ』『♡』と読めなくは無い部分。勘違いして駐車場方向に放り投げたチョコは車に牽かれる。あわてるキョーコに尚は「アイツが好きなのか」

2回床に落ちて更に車に牽かれるチョコが可哀想過ぎる。キョーコちゃんが作ったものだから怨念がこもっているとはいえ、きっとおいしいだろうに。しかし尚と蓮の両方に嫉妬させるキョーコちゃん最高!

(ACT.143 バレンタイン ベル)
ちょうどタイミング良く来たレイノ(とミロク)が牽かれたチョコを持ってきて、「キョーコが、俺のことを想いつつ、俺のためだけに作った特別なチョコだ」という。怨キョを人質に取られて脅迫されているとも言えないキョーコ。誤解したまま「お前が隙だらけだからつけ込まれたんだろうが!!」という尚に、「私の心に隙作らせたのアンタのくせに!!」と言う言葉にフリーズする尚。誤解したまま祥子さんに促されて楽屋に向かう。
見事な勘違い合戦だけど、もともと尚に口を出す筋合いなんて無い。

「明らかに不破が勘違いしてんのわかってて、あえて意味深な言い方して追い打ちかけるとか、お前でもそんな小細工をするんだなと思って」とミロクはレイノに言う。
ようは、キョーコちゃんが好きなわけで、レイノは嫌いだけど、このストレートさはいいね。尚にしても蓮にしてもヘタレでめんどくさい男と比べると。

車に牽かれたチョコでいいからバレンタイン当日に渡せというレイノを、明日ならDARK MOONの撮影に自分入るから来なさい、でも敦賀さんもいるからといって、敦賀さんが怖いレイノにその場で受け取らせる。

レイノの中の敦賀さんは目だけで人が殺せる。
しかし、敦賀さんの誕生日からバレンタインデーまでキョーコちゃん災難続き。

(ACT.144 バレンタイン ゲリラ)
扉絵が阿吽の吽になってる尚。

キョーコはレイノとつきあっていて、レイノに愛のバレンタインチョコをあげると誤解した尚は、仁王像となって祥子さんと麻生さんを困らせる。

祥子さんの「あなたがそうやってつっぱねてる間に二人はどんどん絆を深めて行くのよ。いいの?あなたの入り込む隙が無くなっても」との言葉を一人になって反芻する尚。
祥子さんと尚はほとんど同棲しているはずだけど、祥子さんはキョーコちゃんと尚をけしかけるようなことをいつもいうけど、尚に対して恋愛感情はないのかな。

バレンタインデー当日。DARK MOON撮影の控え室にいる蓮と社さんは、山ほどバレンタインのチョコレートを貰っている。しかし社さんが(キョーコちゃんで)イジろうとすると「申し訳ありませんけれどその話題、俺で遊びたいだけなら避けてくれますか」と闇を見せる。やっぱり、昨日キョーコちゃんがあわてて隠した『憎』というチョコのことを気にしてるんだと思う社さん。

そこへキョーコちゃん登場。誕生日のプレゼントを蓮に渡すが、恥ずかしいから家に帰って一人で見て下さいという。

そして社さんにはバレンタインのチョコレートを渡す。(「なんで俺が蓮より先な訳?」)と慌てる社さんは「ほら・・・こういうのってやっぱ順番があるじゃない。俺より先に一番に渡さなきゃ行けない人が他に居るでしょ」。鈍いキョーコちゃんは「緒方監督に渡して来ます」と走って行く。「違ぁあああう」という社さんの心の叫びを残して。そして緒方監督、大原さん、百瀬逸美ちゃんに渡してもキラキラ笑顔の蓮。そこに大きな花束を抱えて尚がやってくる。
社さん、キョーコちゃんには口に出して言わないと通じないよ。

バレンタインのプレゼントにはなぜか犬のぬいぐるみがついてくる社さん。乙女度が最近ますます上がっている。


2022年5月12日木曜日

スキップ・ビート!23

2009年10月19日発売

(ACT.133 抗えぬ『右手』)
ブリッジロックの光はキョーコを突き落とした相手の顔を見たので協力すると言うが、天宮さんが落としていった恨みをつのった紙に「なんであの子は未緒でダメにならないの」という言葉を見てキョーコは「ほっとくなんてできないですよ。こんな面白そうな事。できれば黙認して見守っててくれますか?この子あたしのモノなんで。」と。完全にナツになってる!キョーコちゃんもう少し大人になったらすごく美人になりそう。

変な打ち方をしたのか、京子の利き手の右手に鈍い痛みがはしる。

翌日天宮さんがBOX"R"の撮影現場に入ると、キョーコが監督に、自分の不注意で階段から落ちてケガをしたから、右手をできるだけ動かすなと医者に言われたといっている。「利き手が自由に動かなくてもいい画が余裕で撮れます。だってあたしの思う通り自由に動くあたしの右手になりそうな都合のいい人間、一杯そばにいるじゃないですか。」とユミカ(天宮さん)を指名する。

自分で手を下さずに信奉者にやらせる方が、カリスマ高校生でかつイジメグループのリーダー、ナツらしい。さすがキョーコちゃん、ただでは転ばない。

(ACT.134 ミッド ブラスト)
監督に「カオリ」でなくて「ユミカ」なのかと聞かれて、「カオリは、あたしにとって、あたしの代わりをまかせてもいいと思うくらいの存在。いわば『右腕』。汚れれば使い捨てられるパシリ代わりの安い『右手』なんかじゃありません。」という。聞いていたカオリ(薪野さん)は、一瞬京子を疑ったことを後悔してむずむずする。

もうすっかり薪野さんは京子の信奉者だよね。監督も『ナツさん』と呼んでるし。

一方、かつて『緋色のダイス』の子役天童あかりでブレイクした後消えていった自分を思い出す天宮さん。

カオリにデコネイルをしてもらうナツは、ユミカに命じてイジメをやらせる。「さっきもそのレベルじゃつまんないって言わなかった?三度同じ事を言わせるようなら」と昨日拾った天宮さんの恨みを書きつのった紙を示して「あんたが一番知られたくない人に見せるわよ?」と挑発する。「コレってあんたの本音よね?これ見てスゴイ納得しちゃった。あんたのこれまでの行動の裏に隠された意味に。ちょうどあんたの過去も小耳にはさんだ後だったから」との言葉に顔色を変える天宮さん。「どんなに綺麗に取り繕ってもね、一度ついた泥は一生死ぬまで消えないのよ?あたしとあんたを一緒にしないでくれる?ちょっと境遇が似ててもね。あんたとあたしじゃここ(頭)とここ(心)の出来が違うんだから。コレが欲しいならあの子使って本気であたしを楽しませてみな!!もしできたら土下座して謝ってあげる特典もつけてあげるわよ」

これはユミカ(天宮さん)の演技を引き出す、敦賀さん並のお手並み。ナツかっこいい!!

(ACT.135 消えない鼓動)
ユミカの演技が変わった。いじめられる麻子ちゃん(柳織さん)が、苦しがるほど本気で激しくエスカレートした。その姿を覚めた目で見て恍惚とした顔で笑うナツ。

主役の留美ちゃんがやってきて、監督の命令であわてて撮影場所から遠ざけるスタッフ。

(ACT.136 KISS AND CRY)
見ていたカオリ(薪野さん)はツグミ(須藤さん)に、天宮さんと京子は演技では無くほんとうにあの瞬間ユミカとナツを生きていた。こんなに芝居を怖いと思ったのは初めてだという。

「さっきのシーンはやっぱり本番ではユミカよりカオリが演るのが設定上適してると思います」といおうとした天宮さんは、監督にさっきの演技はめちゃくちゃに良かったと褒められる。「内心、実は千織ちゃんテレビ業界に帰るキッカケになればいいくらいのゆるい気持ちでこの仕事受けてくれたんじゃないかと思ってたから!!」と。

監督から緋色のダイスの屋八監督は呑み友達で、屋八監督はずっと千織ちゃんの事を元にもどしてあげたいと気にして影ながら見守っていたという話を聞く。「あの子なら全力で演り通す。たとえまた昔のように悪いイメージがついたとしても今の彼女ならそんなものには負けない実力があるはずだから。」と。

ナツ魂が抜けたキョーコは、監督が去った後一人涙を流している天宮さんを見つけて土下座しかけるが「あなたみたいに人生うまくやれてる人に謝ってなんかほしっくない!!これ以上もう私を惨めにしないでよ!!」。

キョーコは、幼稚園から中学校卒業するまでずっとイジメられっこだった自分が、たとえ演技でも他人がいじめられてるのを見て『楽しい』なんて思える訳がないって思ってたのに、自分とは違う全く別の人格が存在して『気持ちいい』って思った。「こんな感覚初めてなんです。この感覚を引き出してくれたのは天宮さんだと思うからありがとう」と。

麻子ちゃん(柳織さん)のマネージャーが監督にさっきのシーンをもうちょっとソフトにしてくれと抗議する。だって、リハーサルの時のあの除光液ホンモノでしょ。ほんとに火がつかなくてよかった。

(ACT.137 VIVID WALKER)
優等生ぶってなんでも外聞よく飲み込んでしまうからいつも体中に苦い毒が渦巻いていて、それをスッキリさせられるなら本当は誰だって構わないというユミカは、ナツに似ているという。天宮さんに控え室の名前の紙を破られたのを見た瞬間『ナツ』が生まれた、というキョーコ。

「私も未緒の影に縛られてたから、わかりますよ。天宮さんの気持ち。でも無理です。私には未緒を無かった事にはできません」

!!!キョーコちゃん格好いい!!!天宮さんの気持ちや、いいところも認めてるし。
話としてはBOX"R"にこれだけ時間をかけるのは本来増長なはずで、ずっと蓮様もでてこないけど、キョーコや天宮さんの気持ちや劇中劇の性格もしっかり描いてあるところがスキップ・ビート!の魅力だと思う。人気の漫画は息もつけない展開をすることが多い中、こういった漫画があってよかった。(このころ今より頻繁に掲載されてたようだけど、BOX"R"メイン部分の21-23巻だけで1年間はかかってるし、蓮との絡みはモデルウォークを習う22巻ACT.127の次は23巻ACT.138の蓮の誕生日のDARK MOON撮影現場で会うまでずっとないし(ACT.129で蓮と社さんだけでてくるけど)。やはりずっと連載で追っている人は根性がいると思う。)

(ACT.138 トラブル ラッシュ)
本当になんて嫌みな人なのかしらと思いながら、天宮さんの心にはキョーコの言葉が染み入る。

麻子ちゃん(柳織さん)も監督に「メインキャストに劣らないインパクトのある演技ができてたのに」といわれて女優魂が芽生えてマネージャーを説得したという。顛末をキョーコから聞く光さん。

ラブミー繋ぎを見つけてモー子さんかと思ってかけていくと、なんと天宮さんだった。

天宮さんキョーコを突き落としたのは謝ったかなあ。あれは完全に傷害だから。ところでキョーコ、金缶コーラをせっかく今度は袋に入れたのに、モー子さんと思った興奮でまた振り回してるよ。

バレンタインが近づく2月10日、キョーコは非通知の無言電話に「あの・・・敦賀さん?」と語りかけると突然切れる。

まがまがしいものが近づいてくる雰囲気を感じると、17巻99話以来突然現れたレイノ。あの時蓮に「二度と彼女に近づかない」といったはずだが・・「だから去年のうちは現れなかった」という。「俺はキョーコからチョコをもらいたい」という。「バレンタインデーは男が好きな女にチョコを貰える日だから」と告白するレイノを「違う違う。女の子が好きな男性にチョコをあげる日!!」と見事にスルーするキョーコ。しかし・・・

一方2月10日蓮の控え室は、誕生日とバレンタインも近いため贈り物で溢れている。

キョーコは古いタレント名鑑で敦賀さんの誕生日は2月19日だと思っていたのに間違いに2月10日当日DARK MOON撮影現場で知る。


2022年5月2日月曜日

スキップ・ビート!22

2009年6月19日発売

(ACT.127 PRIVATE EXIT)
1月中旬のある夜2:10、キョーコは蓮をマンションの前で待ち伏せしてモデルウォークを習う。ショーモデルと雑誌モデルで、そして女性モデルと男性モデルでは立ち振る舞いが違ってくることも知らなかったが、世界で最も美しいと賞賛されたスーパーモデルの高度技術を伝授される。

「俺男なんだけど」という敦賀さんの言葉に「今頃申告されずとも存じておりますが」ときょとんとして返すキョーコちゃん最高。いや男として意識してないだろうけど。

未だかつて彼女以上に気高くて美しいモデルに俺はまだ一度も出逢ったことがないってのはジュリエナさんだと思うけど、自分の母親をそう表現するんだ。

蓮の女性モデルウォークを見たかった。

ナツの必需品プリンセス・ローザを首飾りに加工して結局ほとんど一睡もしてないキョーコ。蓮も2時間ほどしか寝てないとのこと。朝の6時までモデルの立ち振る舞いを教えていたというから社さんが来たのは朝8時過ぎか。

しかし男性の一人暮らしのマンションに深夜2時過ぎに訪れてそのまま朝までいるというのは、敦賀さん全く男と思われてない。

「役に興味を持ったら速いんです。走り出すのが。あの子は怖いですよ」と敦賀さん。
未緒の時と言い、敦賀さんのキョーコへの役者としての信頼はすごい。

(ACT.128 SWITCH OVER)
翌日、久しぶりにBOX"R"の撮影現場に出てきたキョーコ。表向きは親切な顔で、唯一キョーコを応援していながら、心の中では「監督に逆らったナツを演り続けて自信も居場所も失うくらい徹底的に叩き潰されればいいんだ」と思っている天宮千織ちゃん。

キョーコは、お姉さんスタイルの洋服をLMEから借りてプリンセス・ローザの首飾りをつけ、モデルウォーク、モデル立ちでナツになりきった言動で皆の目を奪う。

カリスマ高校生のナツ登場!演技で皆を黙らせるキョーコちゃん大好き。

キョーコの衣装を届けるようスタッフに言われて、カオリを共演する薪野さんは不満顔で、いやがらせをしてやろうと、制服セットからリボンを抜き取る。

かつて10代前半に久遠がであったのもこれをもっと深刻にしたようないやがらせなんだろうな。これで監督にも首三昧で居場所をなくしていったのか。

(ACT.129 静かなる戦火)
一方社さんは昨日キョーコのモデルウォークを見て、蓮が女性モデルウォークを教えるところを想像して悶々としていた。
更にお姉さん服とプリンセス・ローザの首飾りと蓮直伝のモデルアクションが合わさると自分たちの知っているキョーコちゃんじゃなくなると思う社さん。

一方キョーコは堂々とノータイで監督や共演者の前にでてきた。衣装にタイがなくてというので、衣装係を責める監督、衣装を届けてくれた薪野さんにすがる衣装係、薪野さんは「ナツが自分でなくしたんじゃないですかぁ?」とこれ見よがしに口にする。にっこりと挑戦的に笑うキョーコ。

薪野さん「ナツ」ってキョーコのこと読んでるよ。もうナツを認めてるのでは。あと監督もキョーコが役作りを変えてきたと言うとき怒りの表情だったのに、見た途端に責めなかったのは既に認めているのでは。いずれにせよ、キョーコはずっと同級生の女の子達ほとんどにいじめられてきたから、こんなレベルのいじめにはびくともしないのかも。

(ACT.130 逆転)
ナツの容姿にも、薪野さんのいやがらせにも余裕の笑みを見せるキョーコに驚く天宮さん。新生ナツ・キョーコは薪野さんに近づき、「もう一度探してみて、それでも見つからなかったら」といって薪野さんのネクタイを剥ぎ取り、ポトンと床に落とすと「これでいいんじゃない?だって『友達』なんでしょ?あたし達」とカオリ(薪野さん)と肩を組んで「監督ダメですか?こういうの」「ダメだなやっぱ『ユミカ』だけ浮いちまう」と監督。

京子ちゃんが素のビジュアルだった時は今のユミカ(天宮さん)で違和感無かったのに。ということで「千織ちゃん雰囲気ちょっと変えてみてもらえないかな。この三人の中に居て違和感のない雰囲気?」といわれて戸惑う天宮さん。

それ監督、抽象的すぎてわからないよ。

ナツのグループノータイは監督が格好いいと言うことで決定。イジメのシーンはこっちの方が迫力あるし。と。
しかしこんなに簡単に落ちる監督、なんというかいいものはいいと認めるともいえるけど、ちょっと天宮さんの立場がない。

薪野さんは京子に「気づいてたんでしょうネクタイ。なんで言わなかったの」というが、キョーコは「言ったら監督あんたを怒るでしょ。あんたは友達だから。」

監督に「俺が思い描いてたものよりもいいものはいいって。『カオリ』と『ツグミ』と『ユミカ』と『ナツ』とは一番気があう友達だ。俺は千織ちゃんのユミカから『ナツ』と類似の空気を感じたいんだ」と言われてプライドが傷つき、ますますどす黒い気持ちを膨らませる天宮さん。

天宮さん、怒るのはわかるけど、キョーコちゃんも悩んで努力したんだよ。監督、意外と考えが柔軟なんだ。まあキョーコも敦賀さんもそしてたぶんクーも天才タイプではあるけど、人一倍努力もしていると思う。

(ACT.131 浮かび上がる鏡像)
控え室の『京子』の名前を書いた紙が破られていた。「あたしじゃないわよ」と焦る薪野さん。「わかってるわよそんな事」とキョーコ。薪野さんと須藤さん(ツグミ)を誘って屋台でラーメンを食べて帰る。

しかしキョーコちゃんも、ゴールデンカムイの鶴見中尉並の人たらしだ。

監督がどのようなものを求めているのかわからない天宮さんは、的外れな事して撮影がスムーズに進まなければ監督やスタッフや共演者のイラ立ちは余計なことをして衣装設定を変えさせたキョーコへ向かうと、思う。

そうかなあ。撮影がスムーズに進まなかったら怒られるのは天宮さんでは。

翌日も早めに来た犯人天宮さんが京子の控え室の名前を破ろうと外すと、「刺激レベルPOINT5次はもっとヒネリのきいた悪戯してねとナツからのメッセージが。思わず紙を元に戻して周りを伺うが、今までキョーコにはいい顔をしてきたので薪野さんと須藤さんと間違えているに違いないと思い直す。

大人っぽさを出した天宮さんは監督には受けなかった。「見た目の話じゃなかったんだよ。芝居に関しては何をどうするって考えて来ては無い訳だ」と。

いや監督の指示が曖昧すぎるからです。

京子がDARK MOON以外にもレギュラーの仕事があって今日は抜けるときいた天宮さんはびっくりする。
監督がユミカの頭をアップにしたらというのを聞いて「嫌!!」と拒否する天宮さん。はっとする監督、「やっぱり見せるの嫌なんだ」という薪野さんと須藤さん。

やっぱきまぐれロックの今回のゲストは10年前の「緋色のダイス」というドラマでセクシー男優と呼ばれるようになった近江政彦さん。その予行練習をするブリッジロックより、緋色のダイスの火災シーンで撮影中誤ってセットの一部が6歳の子役の上に崩れたのだけど、最後まで演技したという逸話を聞く。そのせいで結構ひどい火傷を負って今でもその跡が残っていると、うなじを指し示すブリッジロックから思い起こしたのは「ちおリンって、うなじのあたりにわりと目立つ火傷の跡があるんだって」と先ほど教えてくれた薪野さん。

(ACT.132 CROSS EYES)
ジャポネットスコープの控え室で、京子が不破尚のPVで反響があったのとDARK MOONで未緒をやることが決まってた頃に、既にウォンテッドSで取り上げたことがあると聞いた千織。その後の未緒の出世ぶりには大満足だというスタッフ。「天宮さんも『京子』と売れて来方が似てる」といわれて暗くなる天宮さん。

緋色のダイスの子役は天童あかり。役名は明だという。あの子「明」役でブレイクしたはずが今どこ行っちゃったんだろうなぁ。というブリッジロック。強すぎる「役」にハマっちゃったせいなんじゃないのかな」という光さん。キョーコちゃんは大丈夫なのと言われて、確かに私は運良く未緒の影を徐々に切り離す事に成功している。それは自分でも実感できると思うキョーコ。

キョーコの腹の虫が大声で鳴いたので買い出しにでかけるキョーコと光さん。カリスマ高校生を演じるのでお昼を抜いたという(いやお昼抜いておやつ食べると帰って太るのでは。まあキョーコちゃん心配しなくてもいい体型かと思うけど)

待ち時間が長いのでTBMの階段で恨み辛みを書きツラっていた天宮さん。自動販売機でコーラを購入するキョーコを見つけて、TBMでレギュラーの仕事をやってるんだと恨みを募らせ、階段の上からキョーコを突き落とす。落ちる瞬間に身体を捻って天宮さんの姿を確認するキョーコと目が合って天宮さんは驚愕する。キョーコはブリッジロックの分の飲み物も抱えているので手が使えない。いやこの緊急事態には手を使って!!で、天宮さんいくらなんでも突き落とすのは一線を越えてしまってる。

キョーコちゃんお腹の音って、今回はきょろきょろきょろきょろと鳴るんだ。で皆が思わずキョロキョロするくらい大きいの!!そういえば6巻ACT.32の代マネのときにも、キョーコのお腹はきゅるきゅるきゅるきゅると大きな音を出したので、ファミレスに寄って目玉焼きが乗ったハンバーグを蓮と二人で食べていたっけ。

お好みあんパン・・・チーズとあんこの組み合わせはちょっと私は遠慮したい。

2022年4月23日土曜日

スキップ・ビート!21

2009年2月19日発売
(ACT.121 幸福注意報)
 夢のようなパーティが終わった12月26日、まだ幸福感に浸っていたキョーコは仕事にいくのを忘れて、10時集合のBox"R"台本読み合わせ初日にいきなり1時間1分23秒遅刻する。

 15:50蓮と社さんがDARK MOONのスタジオ入りしてみると、キョーコは落ち込んで、珍しく未緒にもなかなか気持ちが入れなくて、緒方監督に少し休んでいるように言われて、さらに沈んでいるところだった。そっと十八茶を差し出す敦賀さん。

敦賀さん最初の頃とは別人のようにキョーコちゃんに優しい。

 新しいドラマの読み合わせに遅刻して共演者を一時間は待たせたときいて、「それで?他には?」と蓮。「今はその事忘れて早いところ気分を切り替えた方がいいな。今から5分待ってあげるからその間になんとかするように。はい、じゃあ、よーいスタート」絶対遅刻しない敦賀さんならもっと怒るかと思っていて、すがりつくキョーコに「俺が怒るとすれば先の現場でのその失敗を次の現場へ持ち込んでそのうえ悪影響を及ぼしているという事だな。正直迷惑だ。」と。

昨日蓮立ち会いの下、社長さんにデュリスさんを紹介され「この芸能界で、未来の自分が何を手にいれていたら嬉しいと思う?」と聞かれて、「これが私ですって他人に誇れる自分自身です。最終的にはどんな役でもこなせてしまう最高で最強の一流俳優になれればなって思ってます」といったことを、蓮は思い出させる。

「芸能業界は厳しい。親が死んでも仕事に穴は空けるなと言われる程。どんな辛い事があっても仕事になれば笑ってふざけて楽しそうにしなければならない時がある。それを一瞬で気持ちを切り替え乗り切るのがプロ。他人に死ぬまで晒さないのが一流だ」「気持ちも切り替えられず、『未緒』も演れないなら今日はもう帰らせてもらうんだな。芝居のできない役者は現場にいらない」といって離れていく蓮。

「甘やかすだけじゃ才能のある人間は育たないんです。それに俺だって無茶を言ったりしませんよ。わざわざできもしない人間相手に」社さんが振り返ってみると、確かにキョーコの中で何か変わったようで、表情が変わっている。

 蓮は松内瑠璃子のときそうだったけど、共演者のわがままややる気のなさに皮肉はいっても寛容だものね。この場合、愛の鞭をあげるキョーコちゃんは特別。

 キョーコが落ち込むのは役者としては甘えだけど、生まれて初めてバースディを大勢の人に祝ってもらって舞い上がるのは無理がない。今後は気持ちをすばやく切り替えられるといいね。こういう浮かれた後、気持ちを引きずって周りに迷惑をかけてしまうってありがちだから、気をつけよう。

 やっぱり京子さんは敦賀君には何でも話せるんだねと、様子をうかがう緒方監督。

(ACT.122 無敵のローザ)
 蓮に叱られたおかげで気持ちを切り替えて仕事に戻れたとお礼をいうキョーコ。引きずったのはあっちの監督にスゴイ凹むような叱られ方をしたからなんだろ?という社さんに、「全く叱られなかったからむしろスゴク凹んだんです」と。安南監督がナツについて熱く語っているうちに他の人は帰ってしまったのでまともに謝罪することもできなかったと。

 緒方監督じゃ優しすぎて無理だから、敦賀さんに一刀両断にバッサリ斬って欲しかった。斬って生かせるなんて盆栽か植木職人のようですね!!というキョーコにどこから突っ込んでいいかわからない社さんだが、蓮はまんざらでもなくて、盆栽の剪定トークをする二人。

 花瓶を買いたいというキョーコにつき合う二人。あのバラは「クィーン・ローザ」という名前で、イギリス王家にまつわる伝説があって、娘のプリンセス・ローザの夭逝を嘆いたクィーン・ローザの亡くなった場所で咲いたバラで、開ききった中心から王女の面差しによく似た小さな女の子が出てきたという。

コーンが妖精だと今でも信じているキョーコちゃんならまあ信じるのもわかるけど、このおとぎ話を考えている敦賀さんが、吹き出したくなるほど可愛い!久遠ならキョーコのメルヘン癖に徹底してつき合ってくれたんだろうなと彷彿させる。ほんとうは前日のキョーコの誕生日にローザ様を贈ったときに言おうと思っていたのだけど、モー子さんに邪魔されたから(20巻ACT.120)ここで披露できてよかったね。

 そして家に帰ったキョーコを待っていたのは、貧弱な一輪挿しでは絶えきれずにひっくりかえったクィーン・ローザ様からでてきたバラ色に近いピンク色下涙型の宝石。

 無敵の気分で報告するキョーコちゃん。社さんは「仕込んだな」と蓮にぽつり。

高いものを渡して受け取ってくれないからとその努力はかうけど、もう少し正攻法に使ったら・・・というのはまだ早いか。しかしいくらなんだろう。ネットで探した感じだとパパラチアサファイヤかと。ということは、意味は「シンハラ語(スリランカの言語)で『蓮の花』『蓮の花の蕾』」うんそれっぽいかも。

(ACT.123 Wake me up!)
BOX"R"の撮影が始まった。
『未緒』っぽくしてくれと安南監督に言われて、その通りすれば一発OKで絶賛される夢を見て、蓮様人形に「図々しいにも程があるよね」と叱られる一人芝居をLEMのラブミー部部室でしているところを、当の蓮に見られてしまうキョーコ。人形が見られなかったのは幸だけど「最上さんの中で俺ってずいぶんイヤミキャラなんだな」と。「敦賀さんの言う事はいつも正しくてダメなことはダメってはっきり叱ってくれるし、今の暴走気味な私をもし敦賀さんが見たら今回も窘めてくれるかなって」

BOX"R"の撮影1月15日が近づいてきて、未緒とは違う演技がしたいのにいじめるシーンはどうしても未緒になっちゃうし、いじめるシーン以外では平凡以上普通以下で私の演技は全然つまらないんですというキョーコに、台本を読んだ蓮は「そのまま演ってみれば?」と笑顔でいう。「答えって意外と自分のすぐ近くにあるものだよ」と。椹さんに呼ばれているキョーコだが、「すぐ済みます」といっても蓮は「待っててあげようか?」とは言ってくれなかったのにもちょっとショック。

敦賀さんはキョーコちゃんの実力を信じてるんだ。少々時間がかかっても自分のナツを作れるって。ただもう一言あってもいいかな。

蓮は、次の映画で殺し屋B.J.を演じる謎の俳優Xの役柄確認にきた。撮影は去年の暮れか今年の頭という話だったけれど、20日にクランクイン(1月の?)で蓮は来月末(2月末?)まで入らなくていいと監督に言われている。Xは主役だけど謎の人物だから。

ラブミー部部室で蓮が休憩するのは、キョーコは不思議に思わないんだ。キョーコちゃんのスケジュールまで管理しつつある社さんご苦労様。

ナツは優しいお父さんとお母さんがいて何でもすぐにこなせてしまう程、器用で頭も良くて、そんなだから常にリーダー的存在で人気者で・・・久遠少年とかぶるトコ一杯あるのになぁと思いながらクーさんの「成長と共にあの子の顔から笑顔が消えていったのはわたしのせいではあるんだが」という言葉を思い出す。でも笑顔が消えても久遠少年はナツみたいに自分の人生を退屈でつまらないものだと思ったりなんかしてなかったはず。ナツは人前ではいい子ぶって笑顔をとりつくろってるから反動で一人の時無表情になる。

敦賀さんの「そのまま演ってみれば?」という言葉を思い出す。クーさんの言った「演じるんじゃなくてお芝居の中で生きるんだ」という言葉も思い出す。

いや久遠も心がこわれていくのに、表をつくろって一人の時は無表情になっていったと思う。ナツとは状況が違うけど。

(ACT.124 見えない残像)
ナツになるためにモー子さんからのプレゼントの高い化粧品セットを前にしたが、決心がつかずもののいつものドラッグストアのコスメでメイクをする。足元だけは誕生日にだるまや夫婦からもらった靴を履いて。しかし撮影はNGの連続。こういう普通のシーンは未緒でなくて言いと安南監督は言うが、キョーコには未緒を演じている自覚はない。

いずれにせよキョーコは普通の女子高生じゃないから、敦賀さんの言う『そのまま』ではダメだと思う。やっぱ敦賀さん指導的配慮と言うより、単にスルーするスキルだけでは。

(ACT.125 Black or White)
とうとう休憩を取らされたキョーコ達。共演者がキョーコのことを所詮タレント女優じゃないと聞こえる様にいう。

未緒の演技しているつもり無いんです。これで普通に、普段通りにしてるだけなんですというキョーコに、突然「よろしくお願いします」って言ってみてというスタッフ。この丁寧で美しいお辞儀、今時の10代の子が普通にできることじゃないでしょ。この子立ち姿が、もう素で現代っ子のものじゃないいです。という。とりあえずもっと楽に立ってみてといわれてもキョーコにはできない。

気分を変えるために教室のシーンにかえるという安南監督に、主役より扱いがいいと不満たらたらの共演者達。「当たりクジ一回引いただけなのに自分才能ある人だから~~みたいに」。初顔合わせに遅刻したことを謝っても、更にうっとおしがられるだけ。

いろいろ理由はあると思うけど、やっぱりキョーコちゃん最初の顔合わせで遅刻して反発をかったのはまずかったかも。しかし謝ってるのに虫扱いとは他のJK役もちょっとねえ。

かつて小学校時代に同級生から虫扱いされたことを突然思い出して、自分のことをいわれていたことを自覚するキョーコ。ショータローのおかげで同級生の女の子から嫌われていた自分の歴史であるが、小学生レベルのいじめじゃナツの演技にもつかえないと思うキョーコ。

教室シーンで安南監督からイジメシーンはもっと未緒っぽっくと要求されて、未緒が美月を憎んでるみたいにナツはちとせを憎んでる訳ではないので違う気が、と思わず口にするキョーコに「俺が未緒でいいって言ってんだから黙って未緒で演ればいいんだよ。ただでさえ普通の演技がまともに出来ないんだから、こういう得意分野の演技くらい一発でキメてくれないか」と頭ごなしの監督に、誰も助けをだしてくれない。

まあ監督のイメージにも未緒以外ないからこうなったら実践するしかないキョーコちゃん。

(ACT.126 ナツへダッシュ!)
未緒の演技にかえてから一発OKのキョーコ。今最も怖い悪役NO1という声に複雑な気分のキョーコ。「やっぱり『敦賀蓮の後輩』は伊達じゃないかもな!」という声。

でも共演JKたちは「『ナツ』って確かあたしらのリーダー的存在じゃんね。すべてにおいて常に頭一つ出ている『ナツ』に、あたしら親しみの中に憧れすら抱いてなくちゃいけないのよ」と納得できない様子。

その中で天宮千織だけは「気にしないで」と優しい。「それに私はあなたの意見に賛成よ。憎悪を露にして『ちとせ』に接するのは『ナツ』としては異質な気がするわ」と。「もしあなたが役にこだわりを持っているのなら諦めないで」と励ます。

しかし千織は監督にこっそり「京子さん、監督の求める『ナツ』にどうしても納得できないらしくて、もしかしてまた自分なりの『ナツ』にかえてくるかも知れません」と告げ口をすると、監督は「次また俺に刃向かう様ならもっと無駄なプライド叩き潰しとくか。」と。

『敦賀蓮の後輩』は伊達じゃないかもなという声をきいたときに、もしかしたら敦賀さんなら闘ったかもしれないと思ったキョーコ。かつて坊に、蓮が、新人時代はクビ三昧だったとの言葉を思い出す。役を守りたいって言う役者魂がまだ全然足りなかったんだ。とつらつらと控え室で鏡に映る自分を見て、仲居立ちしている自分に気が付く。女の子が憧れるファンションリーダーのモデルさんのようになりたいと思ったキョーコの頭に、先日の「やっぱきまぐれロック」収録で会ったファッションモデルのほのかさんのたたずまいが思い浮かぶが、どんな風にたっていたか思い出せない。何かいい案はと蓮人形に話しかけて、ふとモデルである蓮のたたずまいを思い出す。

車を運転して自宅に向かう途中の蓮は、社さんから、キョーコちゃんから蓮のあがりの時間を聞かれたと連絡を受ける。もう夜中の2:10。切迫していて様子がおかしかったという。そんな蓮の前方の道路にたたずむキョーコが目に入る。

夜中の2:10に忙しいスター俳優を待ち伏せするって、すごく非常識だけど、キョーコは自分が拒否されないだろうと無意識のうちに思っている?ということは無意識のうちの蓮の好意を少しは感じているのでは?まあ気になることがあると、そういう事を考えられないくらいまわりが見えなくなるのもキョーコらしいか。

調べたら道路交通法が改正されて「運転中にスマートフォンなどの携帯電話などを手に持っての通話の禁止」「運転中にスマートフォンなどの携帯電話やカーナビなどの画像の注視の禁止」になったのは2019年12月1日かあ。後からこういったシーンを見るとなかなか感慨深い

しかし素のキョーコを表す素うどんって悪くはないよ。何にでも変身できるし。


2022年4月4日月曜日

スキップ・ビート!20

2008年10月17日

(ACT.115 LUCKY NUMBER"24")
今度のキョーコの役Box"R"という学園ドラマの”ナツ”はリーダー的存在で周りからも親しまれ、優しい両親に恵まれ、ちょっとの努力で成績トップな順風満帆な生活に退屈して、主人公をいじめることで憂さ晴らしをするという、到底キョーコには理解できない高校生。だってキョーコはいじめられる側だったものね。

台本を読みながらLMEを歩いていると、退屈だというマリアちゃんの声がする。蓮様人形で会話に加わるキョーコとのやりとりにあきれるモー子さん。蓮様人形が欲しいとキラキラ顔でマリアちゃんに言われるが、あげられないと聞いて落ち込むマリアちゃん。

明るくなるような話題をと思って12月24日はマリアちゃんの誕生日だし、クリスマス・イブでもあるからパーティをやるんでしょと話をふると、誕生日はママの命日だから生涯祝わないって決めてるのというどんよりした顔。しまったと思うキョーコに更に「私のバースデーパーティのために誰かに来て欲しいなんて言ったりすると良くない事が起こりそうだから」と。

マリアちゃん、大金持ちの家に生まれて、お祖父様や蓮様にも愛されているけど、深い傷はまだ残ってるんだよね。キョーコが養成所に入るときにお父さんの気持ちに気付かせてくれて(3巻ACT.16-4巻ACT18)、お父さんとはメールをやりとりするようにはなったけど。

そういえばマリアちゃんのお母様が飛行機事故で亡くなったのはマリアちゃんのお誕生日のために日本へ帰ってきてたときだったのだ。お誕生日をママと一緒に過ごしたいという生まれて初めてのマリアちゃんのお願い事を叶えるために。

クリスマスも誕生日も祝わないのはそのためかと思い、キョーコは7歳のマリアとキョーコ主催で「大切な人に『今年もあなたと関わることができて幸せでした。ありがとう』って伝えるパーティを持ちかける。「どちら様もセンキュウパーティー」という案はモー子さんにダサいと一蹴されたが。

マリアちゃんを笑顔にするために奮闘するキョーコは素敵。仏頂面して文句をいいながらも協力するモー子さん最高。

その頃蓮は、控え室でクィーン・ローザという大輪のバラが誕生したという雑誌記事を見て何かを思いついたもよう。

(ACT.116 LUCKY NUMBER"24")
12月24日午後6時半からというHAPPY GRATEFUL PARTYの招待状を蓮と社さんに渡す。

マリアちゃんのバースデープレゼントを渡しに行くくらいなら余裕で行けると蓮にいわれて、喜ぶキョーコ。「喜ぶのはマリアちゃんだけ?」というストレートなボールを「それは他の招待客の方々も」とフルスイングで空ぶるキョーコ。「じゃ最上さんは?」と更に外しようのないボールを「もちろん嬉しいですよ。敦賀さんには色々お世話になって感謝してますから!!」と笑えない凡打に冷や汗をかく社さん。

「24日に何で感謝パーティなのだろう。普通クリスマスパーティじゃないか?」と不思議そうな社さんに、「マリアちゃんのためかなあ」と蓮。

マリアちゃんが誕生日もクリスマスも祝いたくない事情を知っていて、マリアちゃんのためにパーティを開くキョーコの優しい気持ちを察する敦賀さん、だから思いっきり空振りされてもへこたれないよね。キョーコへの思いが更に募っただろうな。

パーティはキョーコとマリアの反対にもかかわらず、宝田社長が通りすがりの「足長おじさん」として出資し、社長の迎賓館でやるという大がかりなことになった。

ショーウィンドウにキョーコの好きそうなメルヘンな化粧品セットを見かけて、葛藤するモー子さん。

TV局からパーティの準備にキョーコが駆けつけると、足長おじさんが派遣した匠により、お菓子の家の基礎やチョコレートの滝の準備ができていた。

楽しそうなマリアとキョーコの様子をそっとのぞく社長さん。「マリア様があんな風に陰りなく笑うのを久しぶりに見ました」「もしかしたらマリア様はご自分の誕生日は決して他人を不幸にする呪われたものではないと思い直してくれるかもしれませんね。このパーティが楽しくて幸せなものに終われば」とルトさん。「なるさ。最上君は頭のいい娘だからな」と社長さん。

後に蓮の闇も乗り越える手伝いをするわけだけど、キョーコは他人を不幸な過去を克服させて幸せにする名人なんだなあ早くキョーコ自身が幸せになりますように。

(ACT.117 LUCKY NUMBER"24")
そしてHAPPY GRATEFUL PARTYが始まった。蝶ネクタイにパンツスーツで出迎える主催者のマリアちゃん。ローリィ社長の趣味でヨーロッパ王室のパレード風の出迎え。社長の友達や仕事関係の集団は多国的セレブのサロン風。マリアちゃんのお友達の集団はメルヘンガーデンin悪魔の森ゾーン。キョーコは厨房でディナーとスイーツ作成中。キョーコが一つつくってシェフとパティシェ集団があとを引き受ける形式だ。表との連絡をするのはルトさん。琴南さんに、「ごめんねぇモー子さぁ~ん!!もちょっと待ってて~~~!!」と真面目な顔でキョーコの口調を真似て伝える。

トラおじ様ことエルトラは「アルジに呼ばれたくらいじゃ、忙しい私はのこのこ日本までやって来ないよ」と。主催はマリアちゃんとキョーコという娘と聞き、更にプロが舌を巻く程の料理の腕前と「芝居の才能にも恵まれている」と既に噂を聞いて獲物を狙う獣の目になって、ローリィに紹介してくれるように頼む。

これは将来の伏線かな。わかりにくいけどトラおじさまとマリアの会話とか、ローリィとトラおじさまの会話とか、横書きの字は英語で喋ってるんだよね。ずっと先のカインとセツカの会話とかACT.296の京子とヘルベルト監督の監督の会話とか呉前プロデューサーとヘルベルト監督の会話とかACT.297のモー子さんの演技とかヘルベルト監督との会話とかを改めて見てみるとみんなそうなってる。

坊(当然今日は中身はキョーコじゃない)とブリッジロックも招待されているのを見て、キョーコとの今までを思い返す奏江。

そういえば後ほど敦賀さん来た時に坊を見たかな。見ていればますますキョーコとは別の存在だと無意識のうちに記憶が強化されるかも。

万年ダイエット中のモー子さんがキョーコの料理がおいしすぎて食べ過ぎてしまったところへシェフスタイルのまま走ってくるキョーコ。

舞台では音楽一家がマリアちゃんの演奏に加わって盛り上がっている。マリアちゃん楽しそうでよかったとつぶやくキョーコに「責任感じてたんだ。あの子に自分の誕生日が母親の命日だと言わせて落ち込ませた事」と奏江はいうが、キョーコの返事は「マリアちゃんきっと今でも自分のせいでママが亡くなったと思ってるんだと思うから。大好きな人達と楽しく過ごせるバースデーはしたくてもママの死んだ日に自分が祝われるのは辛いんだよ。だからせめて12月24日をマリアちゃんが大好きな人達と楽しい時間を思い切り笑顔で過ごせる様に生誕祭を感謝祭にしてみたの」

舞台裏ではローリィ宝田とトラおじさまとそしてもう一人、パーティの佳境に向けて密かに打ち合わせをしていた。

スキップ・ビート!には素敵なおじさまもたくさん出てくる。

(ACT.118 LUCKY NUMBER"24")
DARK MOONの緒方監督や共演者も、だるまやご夫婦も仕事が終わった後駆けつけてくれた。

そして蓮と社さんも登場。シェフの格好で、社さんには「夜の帳」蓮には「夜明けの明星」と名付けた特別なウェルカムドリンクを持って迎えるキョーコ。

ヨーロッパ王室パレード風の入場案内のそれぞれの反応の仕方が面白い。モー子さん、DARK MOONの緒方監督や共演者、だるまやご夫婦、そして社さん。さすがに蓮は社長さんには慣れていて動じてない。

突然灯りが消え、花火と共に登場する社長。社長さんも招待客だったはずだけど、どこにいっても存在だけでその場を乗っ取るのはさすが。

そして社長さんから参加者へのプレゼントは、マントを振って幸せの花がでてくる・・・はずがトラおじさま登場。もう一度マントを振るってでてきた箱からはやはりトラおじさまが。何度やってもでてくるのはトラおじさま。

そして24日が終わるまであと15分、ラストチャンスに花と共に現れたのは宝田コウキさん、すなわちマリアちゃんのお父さん。キョーコの隣で見まもっていたマリアは呆然として「パパ」とつぶやく。

マリアの気持ちをたてながら本心がわかっていて、策をたてたトラおじさまと社長が素晴らしい!

(ACT.119 LUCKY NUMBER"24")
パパには招待状を出してないという。呆然としたまま動けないマリアちゃんにトラおじさまは「このパーティーに、直接マリアに招待してもらえなかったこと、内心コウキはショックを受けてるよ」「理由があるならちゃんとコウキに言ってお上げ(きっとマリアがどんなにコウキを愛しているか伝わるはずだから)」と。

手を組んで成り行きを見守るキョーコに目をやる蓮。

「マリアは気を遣ってくれたんだよね。招待状を出すことで僕の仕事の邪魔をするんじゃないかって。謝るのは僕の方だよ。マリアにずっと我慢ばかりをさせて来たくせにたった一度のわがままを咎めてしまった。もう我慢しなくていいからもっとわがままを言ってもらえないかな」とのお父さん(コウキ)の言葉に、無言で首を振るマリアちゃん。

「だって神様は私に意地悪なのよ。きっとまた私の大切なものを奪って行くの。私がわがまま言うと」「パパが飛行機乗るの怖かったの」と絞り出すマリアちゃん。涙がとめどなく流れるキョーコ。「僕は今日飛行機に乗ってきたんだよ。マリアに会うために。でもちゃんと生きてる。確かめてごらん」抱き合うコウキさんとマリア。「ありがとう僕の娘に生まれてくれて」

「マリアちゃんこれを機にうまく甘えられるようになるといいね。お父さんに。」とキョーコにハンカチを差し出す蓮。

20巻を読むと、事故で父を亡くした私はいつも涙が出る。崩壊家庭で父と暮らしていたのは多分4歳くらいまでで、ほとんど覚えてなくて、その後父はアメリカに職を得て人生の後ろ半分はアメリカにいた。私が高校生になる頃から手紙、後にメールを交換するようになったけど、付き合い方は常にギクシャクしていた。

あまり近い存在でははなかったので、突然の事故で逝ってしまったときに涙はでなかったけど、やはり喪失感があった。

父の人生の半分以上は内縁の妻だった方と一緒で、母がどれだけ不愉快な人間かよく知っている私は、父が幸せな半生を送れてよかったとは思う。でも父が亡くなった直後の電話でのやりとりで、彼女にそういったときに「私の母と出会ったのは若い頃の過ちだった」と言われた。私もそうは思うけど複雑な気持ちで、それまで良好だった彼女との間はその後も見かけ上は良好だし、その後2回彼女を訪問したけど、父の生前には絶対に私の母の悪口をいわなかったのが(父が悪口をいうとたしなめていた)、私に母の悪口をいうようになった。まあそれが本音だろうと思うし、父も母も彼女も全員同じ分野の人で、彼女も父も、母から非常に不愉快な目にあわされたと察するし、父が日本に居づらくなったのもたぶんそれと関係なくはないと思う。でも同意はするものの何というか心が痛かった。母は人を不愉快にする名人で、私にとっても毒親だし、父はその人と幸せに暮らせて良かったとは思うけど、若い頃の母との暮らしがなかったら私は存在しなかったはずだから。

12時の鐘が鳴る。12月25日になった。大輪のバラを一輪差し出す蓮。「17歳お誕生日おめでとう」と。

ともあれこういうときの蓮はスマート。蓮はマリアちゃんと親しかったからマリアちゃんの気持ちも知っているだろうし、この結末もある程度予想して、キョーコちゃんが感涙した最高のシチュエーションを狙ってたんだろうなあ。ちなみにバラ一輪の花言葉は「一目ぼれ」「あなたしかいない」

(ACT.120 LUCKY NUMBER"25")
帰る前にキョーコへの恥ずかしいキラキラ化粧品セットを渡そうか悩むモー子さん。やっぱり帰ろうと、キョー子に一声かけにいくと、キョーコは敦賀さんからバラを贈られているところだった。社長からバースディを聞いたと嘘をついて。(10年前コーンとして子供のキョーコと会ったときに聞いていた)

突然「あんた、今日、誕生日だったの」と二人の会話に割って入るモー子さん。視線は敦賀さんの送ったバラを睨んでいる。いそいでクラークから預けた化粧品セットをキョーコに渡す。
モー子さんって、敦賀さんになびかない数少ない女性で、むしろキョーコを争って敦賀さんに対抗意識を燃やしてるところが最高。敦賀さんといい雰囲気のキョーコに割って入るところもモー子さんなら許せるし、ツンデレでいて肝心の所ではちゃんとキョーコへの気持ちを言葉にできるところは蓮にも見習って欲しい。

「思わず買っちゃったのよね。誕生日なんて知らなかったけどあんたこういうの好きそうだし、喜ぶかな(と思って)」

大喜びのキョーコに、「(蓮に)勝った」とほくそ笑むモー子さん。「そこまで演出考えて日付変わった瞬間に一番乗りでプレゼント渡した敦賀君が、誕生日すら知らなかった駆け込み乗車客に負けるなんて」と吹き出す社さん。

蓮の脳裏に浮かんだのは「私のお誕生日は25日なの。でもお世話になってるお家が旅館で忙しいときだからお祝いは24日。クリスマスパーティ-の時一緒にしてくれるのよっ」といった10年前のキョーコ。「それはすこしかなしいね」というコーンに「どうして?クリスマスとお誕生日二つ同時にお祝いできるのに。一人お家でお留守番してるのと比べたら私ずっとずっと嬉しいし楽しいわ!!」と笑う。

「やっぱり誕生日を一人でもたくさん祝ってくれる人が居るって嬉しくないですか」と蓮。10年前からずっとそう思ってきたのならいい加減にコーンバレせい!と思う。
だるまや夫婦からもプレゼントをもらって喜ぶキョーコに、神々スマイルを浮かべる蓮。そして社長さんによるハッピーバースディのシェフコーラス隊とお菓子の家???の登場。

『今日、ずっと気付かないふりをしてきた胸にあいた小さな穴が暖かい何かで埋まった気がした』キョーコ。

2022年3月25日金曜日

スキップ・ビート!19

2008年7月17日発売

(ACT.109 そして、動き出したもの)
「おまえの役作りは成功している」とクーに評価されたのに浮かない顔のキョーコ。

一方クーは、蓮が会わせてくれといってきたと社長から聞いて、その夜11時に社長の自宅にいくことになった。社長は昨夜キョーコが15.6歳のアメリカ人の男の子が着ていそうな服をLMEの事務所に借りに来た時からこういうことになるんじゃ無いかと思ってたという。クーと蓮がはち合わせするのも予想済みだったらしい。ただし声に全く抑揚がなかったから予想以上の怒りぶりとみていいと。当初の予定では、クーがイヤミな男を演じてキョーコが蓮に助けを求めるようにするという線が失敗したのは、クーがそこにダイヤモンドの原石(役者としてのキョーコ)があって磨いてみたくなったからだという。あの娘は『ほんの一握り』と言われる役者になれるはずの人間だ、ある欠点さえ克服すればというクーに社長も同意する。

「その欠点を克服するにはひたすら芝居に出ることだ」とクーに言われてまだ浮かない顔のキョーコ。「お前はちゃんと役作りのコツを知っている。本物の役者になるためにお前に一番必要なのは”芝居の中で生きる喜び”を知る事だ」「その楽しさがわかるようになれば、お前の『好きな役しか受けつけなくて嫌いな役にはフタをする極度の役者偏食症候群』も治るはずだ。」「治せなきゃ大根(役者)にすらなれない」背景の萎れた大根と想像したキョーコの顔が最高。「恐らくお前は芝居の本当の面白さにまだ触れていないだけだ。一度触れたら病みつきになるぞ。楽しくて芝居が終わる頃には喪失感で”淋しい”と思うほど。」

クーの言葉を思い出してかみしめるキョーコは、まだ久遠少年で居てみたいと思った。
本物の久遠がすぐそばにいるのに。

一方社長の家で蓮を待つクーは、5年ぶりの再会に落ち着かない。昼間会って自己紹介やダークムーンの話をしてしまったからこそ余計に落ち着かない。そして時刻通りに無表情で入ってきた蓮。

(ACT.110 故に解き、放たれるもの)
「昼間のことで話があって来ました」と蓮。
この冒頭の部分どこまでが社長さんの妄想コマなのかよくわからないけど、「あなた俺の芸能生命を絶たせたいんですか。迷惑ですね。おとなしく映画の宣伝だけしてさっさと帰って下さいよ。」は全部社長さんの妄想だよね。続いた言葉がクーの「あの娘に『クオン』を演らせていた事か?」だから。
「彼女が演じていたのはまだ無邪気で純粋な部分を持っていた頃のあなたの息子だ。あなたは心から『クオン』を愛していたから、日本に居る間彼女に息子を演じてくれと頼んだ。世間を斜めに見下ろして荒れて荒(すさ)んで可愛くなくなった息子より、当時のまだ可愛かった頃の息子を望む気持ちはわかります。」クーの顔色が変わる。「過去形で話すのはやめてくれないか。今でも息子を心から愛している。たとえ他人から見れば世間を斜めに見下ろして荒れて荒んで可愛くなくなっていたとしても、わたしにとっては他の誰にも代わりなどできないたった一人の可愛い息子なんだ!」
聞いていた社長は「気持ちの悪い会話だなあまるでこの場にクオン本人は居合わせていないかのように」
「この容姿の彼はあくまで『敦賀蓮』という人物だからどんなときでも他人として振る舞う事を忘れるなと社長が戒律作ったクセに」とクー
「ここは外部に情報がもれることがない。普通に親子の会話すりゃいいだろ」と社長に言われて固まる蓮とクー。ふっと顔が緩んで「無理はしなくていい」とクー。

突然胃袋ブラックホールが起動して食事を始めたクーは「アレは彼女に演技の特訓として演らせていただけだ。新しい仕事の役作りにつまずいて困り果ててたから」「自分の好きな役どころでなければ興味が持てないし役に入り込むこともできない」と。
「ひとたび役には入れたら勝手に『役』が走り出す怖いタイプの役者だろうから(ほんの一握りの素晴らしい役者になれる)。お前と同じだ」と蓮に言うクー。

「あの娘のクオンを目の前で見て驚かなかったか?自分と似てるって」とクーに言われて、「まだ可愛かった頃のな」とつっこむ社長さん。「どう考えてもあなたが彼女に『クオン』の詳細を話してるとしか思えなかった」(だから焦ったのね)「お前が役者として将来的に成功したと言えるためにはまずわたしの生まれ育ったこの国でわたしと並ぶ役者にならなければならないはずだ。決してわたしの息子だという副産物が動力源にならない条件下でな。」とクー。「そのためにはお前とわたしの関係は誰にも知られてはならないはずだ。」まあ今はキョーコちゃん恋人でも何でも無いからしょうがないけど、両思いになった2022年にはそろそろうち明けてもいいのではないだろうか。蓮は日本で保津周平と並ぶ役者に既になれたし。)

キョーコに何を話したか親馬鹿の数々を並べるクーさん。「あの子はいきなり本物と違和感の無いクオンを作ってきたんだ。おまけにTV局でのやりとりに至っては完全にあの子のアドリブだ。お前と遭遇するなんて想定してるはずがないからな。」「恐らくあの子『クオン』は役柄的に『好き』なんだろうな。だから役作りが完璧だったんだ」蓮の顔をじ~と見つめてにたっと笑う社長さん。

社長さんも意地が悪い。でも久遠の役作りが完璧なのは、キョーコちゃんの心の中でコーンの一挙一動が鮮明に残っているからで、コーンが心の支えなのは蓮も知ってるけど、久遠の役作りでコーンを連想しているのは、誰も知らないはず。コーンバレしたら是非蓮に言ってあげて欲しい。

母親はどうしているのかと話を強引にそらす蓮。とつぜんクーは真顔になって今回日本に帰ってきたのは蓮に母親ジュリエナのことで頼みがあるという。一度でいい、5分でいいから私達の息子の姿に戻って欲しいという。あと三ヶ月しか生きられないとジュリエナに告白されたという。

(ACT.111 褪せない想い)
ジュリエナの口癖は余命一週間だったり一日だったり三分だったりなのだが、今回はいうことがあまりにも現実的で一瞬本当かと焦る蓮だが、それだけ彼女の気持ちは限界に来てると言うことだという。自分が仕事で家を空けてるその隙に最愛の息子がいきなり消えて居なくなったのだから。

せめてジュリが帰るまで待ってくれと言ったのに社長が風のようにお前を連れ去ったからだと慰めるクー。「今にも壊れてしまいそうな息子が目の前に居るというのに自分達ではどうしてやる事もできないと鳴いて助けを求めて来たのはどこのどいつだ」と切れる社長。やりとりを見て蓮の心も和らぐ。「今にもしぼんで消えそうな瀕死の顔をしたお前しか最後に記憶してないジュリとしてはお前が今ちゃんと本当に生きて無事で居るのか手紙や写真じゃなく動いて喋るお前を見て安心したいと。もちろんそれは『敦賀蓮』ではなく『クオン』の姿で。「こんな志半ばで『クオン』の姿にもどるのは『負け』を認めるみたいで気が進まないだろうから断ってくれてもいいんだぞ。」との言葉に社長にいったことを思い出す蓮「オレはこの姿をつらぬき通します。日本の俳優『敦賀蓮』として自力で母国に還って成功するまで。それまではたとえ両親の前でも『クオン』の姿にはもどらない!」

でも数分なら戻ってもいいと。「正直お前は意思が強いから断られる可能性の方が高いと覚悟していたのだが」というクーに「社長に連れられて家を出た時はとにかく気持ちに余裕がなくて後に残される両親の気持ちを考える事ができなかった・・・でも今は俺のメッセージ一つであのひとが安心できるなら喜んで」

ということでビデオレターを翌夕撮ることになった。蓮が日本人じゃないってことは専用美容師Jellyも知ってるけれど、クーとの関係は教えてない。「世の中どんな神の悪戯があって、お前達親子の関係が他人に知れるかわからない」というのがお前の言葉だろ。それに、ジュリはビデオで我慢するのにお前だけ生クオン100%に会うのは不公平だろ。との社長の言葉。
生クオン100%・・・本生クオンって・・・。でも少なくともアメリカに行くのは2022年現在もうすぐ。アメリカで成功するところまでが目標だと、う~~~ん。
柿ピー食べるクー、かわいい。クーと蓮は似てるけど、蓮がコメディやってる姿は想像がつかないけど、クーならいけそう。やっぱクーとキョーコちゃんにコンビを組んでもらって、アクションつきのコメディを演って欲しい。

翌日キョーコは、ダークムーン撮影現場で、昨日久遠の演技中にTV局で蓮に会って、先輩になまいきな口をきいたことを説明するために腹切りの覚悟で待っていた。昨日会ったときに失礼なこと言ったり呼び捨てにしたりしたお詫びをというキョーコに、「呼び捨てってどんな風に呼んだっけ」こ、この蓮様の顔、夜の帝王も少し入って色っぽい。(隣で「お前は純粋に芝居抜きで呼ばせてみたかったんだろうが」と心の中で突っ込みを入れる社さん)

クーの息子を演じてた話を蓮と社さんに説明する。「それで収穫はあった?彼の息子を演じてみて」「『クオン』の気持ちをつかんでたよな。(絶対的な信頼と憧れと敬愛を強く宿した瞳。まるで自分を見ている様だった。ヒーローごっこなんてしなかった。幼い頃から父が俺のヒーローだった)」と。高テンションでクー自慢を始めるキョーコに嬉しそうな蓮。しかし自分を演じてるキョーコちゃんを蓮が目の前で見て自分を見つめ直すというこの設定をつくりだした作者さん神。

(ACT.112 父子記念日)
一刻も早くビデオレターをジュリに持って帰ろうと、予定を繰り上げてクーが明日帰国するという。あと4日あると思って演技指導をお願いしようとしていたキョーコはショック。賄賂のつもりでつくっていたケーキをご機嫌で食べながら、「お前いいお母さんになるぞ」と思わずいってしまって(じゃあユニークな味の料理をつくるジュリさんは・・・)キョーコの地雷を踏むクー。「いいお母さんって何ですかね。とりあえず子供にご飯とおやつやっとけばなれるんですかね。」「そりゃ一番大事なのは愛情だが」というと更にどんより沈むキョーコ。「一番大事なのがそんなモノなら無理です。私には愛せる自信がありません」「食事なんて『世間体』だけで作れますから」と。

キョーコちゃんの子供がいらない理由、共感してしまう。でもクーさんもクオンへの愛情の向け方が失敗した分、孫を愛してくれるよ。

突然「先生の奥様はお料理なさるんですか?」と少し浮上するキョーコ。「忙しいわりにはよく作ってくれる。が、味つけがとても斬新で神秘的なせいかどうも万人受けは良くないんだよなぁ」「妻は家族で食事というのをとても大切にする女性でね。嫌がるクオンの口に息がつまる程ノルマの料理をつめ込んでたよ」食べることは好きだけど、胃腸が弱くて一度にたくさん食べられない私には拷問に思える。たまに旅行先で食べ物の量で勝負という歓迎のされ方をすると本当に辛い。

「思えば食事というと目に涙を一杯ためていた。あの子とても幸せな子供の顔をしていたとは思えない」と闇に落ちた顔のクーさんに慌てるキョーコ。「あの頃から徐々に成長と共にあの子の顔から笑顔が消えていった。わたしが米国で役者として頑張れば頑張るほどあの子に辛い思いをさせてしまっていた。わたしも妻も仕事で忙しくてずっとそれに気づいてやれなかった。あの子が身動きできなくなってしまうまで」「わたしも妻もあの子を心から愛してるし幸せにしてやれていると信じていた。しかしあの子にとってはそうじゃなかったかもしれない(わたしの息子じゃなかったらあの子はもっと幸せだったんじゃないだろうかそう何度も思い続けてきた)」

クーはアメリカ芸能界でどのように地位を築いてきたのだろう。ジュリエナは芸能一家の出だと思うけど、出会いや結婚は周囲にどのように受け取られたのだろうか。セドリックと久遠は従兄弟同士と読めるけど、なぜ仲が悪いのだろうか。二人ともデュリスの孫だと思うけど、なぜ久遠は「勝利者の父」であるおじいさんの保護を受けられなかったのだろう。

どんよりしたクーさんを見て、キョーコは蓮に「幸せだったに決まってるじゃないですか。たった数時間先生の息子だった私が幸せだったんですよ。私気持ちだけはぴったり久遠少年とシンクロしてたって自負できます。だって役の気持ちや言動を瞬時に計算してしまう敦賀さんに言われたんですもの。『久遠の気持ちをつかんでたよな』って。今日の敦賀さんは真剣でしたよ。」と聞いて嬉しそうなクー。
だって久遠本人に、自分はクーの息子で幸せだったと言われたことになるものね。

最後の夜なのでクーも一緒に料理をする。「今までお父さんが欲しいなんて思った事一度も無かったんですけど、先生みたいなお父さんなら欲しかった。」と。「私には親子の縁を切った覚えは無いのだが。お前はもうわたしを父さんとは呼んでくれないのか。」その後あれこれお説教するクー。
そう、親は選べないけど、自分の家族はつくるもの。早くお義父さんになってもらえるといいね。

(ACT.113 5年目の深層)
進むことも戻ることも選べずに身動きできなくなっていた自分を暗い闇の底から連れ出してくれたのは社長だった。お前の素性は一切伏せて、父親の生まれ育った国で父親を超える俳優になってみろ。無名のお前が未知を切り拓きどこまで上りつめられるか。そして役者として再び母国に地を踏むことができるかどうか、それはお前の実力次第。俺は一切仕事に関しては助けてやらん。

残される両親の気落ちを考える余裕は無かった。人間として役者として生命の再生をかけた新天地に慣れることに。日本人として溶け込むことに。そして仕事に。とにかく必死で敦賀蓮として生きることにこだわるあまり気がつけば両親と連絡を絶ったまま2年の月日が過ぎていた。
ってデビュー後も連絡を取ってないから結局5年会ってないんだよね。このセリフちょっとわかりにくいと思う。15歳から2年間完璧な日本人になる準備をして、17歳でデビューして今20歳なんだと思うけど、ちょっと説明が必要では。

本来の金髪碧眼になった蓮のアップの見開き、美しい!!

ビデオレターで息子のために両親からコンタクトが無いことを、失望され見限られたのかもと誤解していたことを詫びて、感謝する。

空港へ見送りに来た蓮を見て驚くキョーコ。社長命令でDARK MOONを代表してこいといわれたとウソの説明をする。お見送りの群集に「私にはお話しするチャンスもないかもしれない」というキョーコに、「君が呼びかければ必ず気付いてくれると思うよ?この間みたいに『父さん』って」と蓮。」(「自分が子供の頃のように父さんと呼んでしまうとこれまで張りつめてきたものが切れてしまいそうで俺にはまだ昔みたいに呼べないけれど、必ず自分の実力で二人の元へ帰るから」とビデオレターで呼びかけたことを心の中で思う。)
これだけ慕われているのになぜ頻繁に里帰りしないの?やっぱり蓮と顔を合わせないように?
勇気をだして「とーさん」と呼ぶキョーコ。「来てくれたんだなクオン」
ダブルクオン。意図したわけではないけど後ろに居る蓮(ほんものの久遠)にも呼びかけたことになるよね。この場面も好き。

(ACT.114 久遠の誓い)
クオンのビデオレターを何度も見ては涙ぐむジュリエナ。クーはキョーコちゃんを思い出し、あの娘、本当にクオンとは気持ちがシンクロしてるんだなあと思いながらジュリエナにキョーコの話をする。空港で、「とうさん」と呼びかけるキョーコに、お見送りの人々はクーに「クオン」という奥さん似の可愛い息子がいたことを思い出す人もいた。あの子今絶対美人にそだってるわよねという声もある。敦賀蓮は世間の評価はどちらかというと男前だけど。

「オレ、やってみるから『イジメ』やく ホントはキライだよ。でもにげないってきめたんだ。コレはオレがホンモノのヤクシャになるためのシレンだとおもうから」後ろに居る蓮は驚く。「ゼンリョクでたたかう!じぶんのかのうせいをしんじて!!」ここなんで全部ひらかなとカタカナなんだろうと思ったけど、漢字を覚えようとしなかった10歳の久遠になりきってるんだよね。「それでこそわたしの子だ」と親指を立てるクー、喜んで親指を立てるキョーコの後ろで複雑そうに微笑む蓮。クーの視線に気付くと無言で礼をした。

その時のクーは蓮の複雑そうな微笑みの意味がわからなかったが、今になって気が付いた。キョーコの言ったことが久遠の気持ちそのものなのだろうね。
この19巻の設定がスキビで一番好き。空港でのクーさんとの別れで、蓮が言いたかったことを久遠を演じるキョーコが喋って、クーさんの励ましが蓮にちゃんと伝わって、伝わっていることがクーさんにもわかった。このシチュエーション考えた作者さん神様。

キョーコにはいつでも好きなところに遊びにおいでといってあるからきっと会えるよと、ジュリに言うクー

蓮は社長に冷酷な殺人犯を演る事になったと、キョーコはモー子さんにイジメ役をやることになったという自分の決意を表明する。

「ヒトを傷つけるなんてできれば一生演りたくない役で悩みましたけどもう逃げないと。」「まあいいかそれだけお前が強くなったって事なんだ」と社長。

恋愛に重きをおいた役はDARK MOONが初めてで、ヒトを傷つける役はこれからやるのが初めてということは、蓮の役柄は今までそれほど広くなかったんだ。まあ17歳でデビューしてまだ3年目だけど。

クーはキョーコちゃんに親切に演技のアドバイスもしてくれたし、キョーコちゃんが見たこともない父ができたような気分でクーを慕うのはわかるのだけど、クーはなぜ最初あれだけイヤミたらたら言ったのか疑問を感じないのだろうか。