2021年5月6日木曜日

「コレットは死ぬことにした」最終回に向けての今後を予想してみた

「コレットは死ぬことにした」が最終クールに入ったと2月20日に買った花とゆめ6号(3/5号)の欄外に書かれていたし、私は電子版しか買ってないけど本屋で見かけた18巻の帯にも最終章突入と書いてあったし、114話(2021年5/5・5/20 花とゆめ10-11合併号 2021/4/20発売)でハデス様はコレットにプロポーズしたことだし、いよいよ終わりも近いのかなということで、大好きな漫画が終わってしまうのは寂しいけれど、どういう終わり方をするか希望的予測をしてみました。

ハデス様は替えのきかない冥王様だから今後も冥府に住むだろうけど、最近はラダマンテュスたちに仕事を任せて休暇をとってコレットと街に行ったりとだいぶ柔軟になってきたし、神話では死後裁判は主にラダマンテュスたち3人がやっていたことになっているから、これからもコレットと地上で会ったり二人の時間を楽しむこともできるようになったかと思う。

コレットは薬師を繋げたいという野望を地上で続けると共に冥府の妃として、冥府と地上を行き来していると思う。ハデス様がコレットに惹かれたのは、薬師としての仕事ぶりだから、冥府の妃にしても冥府に縛り付けることはないと思う。

ただコレットも、セラとポーラは薬師としてだいぶ成長したし、トルカちゃんとモネちゃんも弟子入りしたことだし、ハデス様と同じように、働き方をもっと柔軟にしてもいいのでは。冥王様と結婚したとは言えないだろうけど、そろそろ回りから結婚の圧力も受けるだろうし、やんごとなきひとと結婚したと言うことで、時々休暇をとって冥府にお泊まりしてもいいと思う。以前もアポロン様がバカンスに行ってしまったときに6日間も天界に行っていたのだし(3巻13話)。アンノ先生が診療所を経営しながら、コレットの村を訪れたように。

冥府との行き来がもっと簡単になるように「どこでもドア」が欲しいところだけど、似たようなものをヘルメス様がつくってくれたりしないかな。

コレットとハデス様の結婚、ハリーは張り切って美しい衣装をたくさんつくるだろう。冥府の皆は、ガイコツは複雑な気分だろうけど、でもコレットのことは認めているし、祝福してくれるだろう。ということで冥府で結婚式。天界にも報告に行って、ディオニュソス様が張り切って大宴会を開くかも。人間が冥府の妃になることについては神様たちはどう思うだろうか。コレットは神様キラーなので天界も基本的に歓迎してくれるとは思うけど、コレットと親しくない神様(ヘラ様とかアルテミス様とか)はどう反応するかな。あとハデス様のファンの女神様はどうかな。ならばコレットも神様にすれば・・・とはいかないかなあ。ディオニュソス様はもともと半分人間半分神様だったけど今は神様だし。

コレットが時々寂しくなるのは、「ずっとはないんだよね」ということ。ハデス様はいつまでも若くて美しいけれど、コレットは人間なのでいずれおばあちゃんになって死んでしまう。で、冥府でハデス様の裁判を受けて当然アスポデロスにいくだろうけれど、そこでだんだんハデス様と愛し合ったことも忘れて最期は消えてしまう。一応転生することにはなっているけれど、この漫画の設定では前世は完全に忘れるので、まあ消滅するのと同じで切ない。でもラダマンテュスたちのようにエリュシオンに行かせてもらえれば、前世を覚えているまま永遠に滞在できたりしないのかな。

この漫画では、もとのギリシア神話の設定をはずれているところは多々あるけれど、ギリシャ神話のハデス様の妻コレー(ペルセポネ)は、デメテル様の娘で女神だったので不老不死だったので、なんとかこのオリジナル設定を生かして欲しい。

ポイントはまだ伏線が回収されていない、

アスポデロスで育っているザクロの木:神話ではペルセポネはハデス様が一方的に一目惚れして略奪してきて、デメテル様の怒りをかって天に帰すときに、ザクロの実を何粒か食べさせて、年に何ヶ月かは冥府に所属することになったのだけど、コレットを騙して食べさせるというのはこの漫画のハデス様には合わない設定なので、了承の上で何粒かコレットが選んで食べるとか?農耕神のクロノス様は前にザクロが枯れそうになったときに復活させたし、ザクロを実らせてハデス様の代わりに食べさせるとか。あと一年のうち何ヶ月かは冥府にいるというのはコレットの、なるべくたくさんの病気の人のところに駆けつけて、薬師のいない村で薬師を繋ぐという野望には合わないから、そこも時々冥府にお泊まりするとかにしないと。

デメテル様との再会:デメテル様にはエレウシスの秘儀というのがあって、不老不死にすることができるようなのだけど、冥府の妃になったら愛する弟のためにコレットに施してくれないかなあ。それともいっそコレットを養女に。

ゼウス様の力:ミノス、ラダマンテュス、アイアコスは生前の功績からゼウス様に特別視されて、新たな体を与えられたわけだから、コレットが死んでしまったらハデス様が永遠に嘆くことになるから新しい体を与えて永遠に冥府の妃にする力はありそうだけど、この漫画のゼウス様の性格(いやバリバリのおじさんのはずのミノス、ラダマンテュス、アイアコスを子どもの姿にして、巨神ティターン族のクロノス様さえ赤ちゃんにしてしまうという作者の想像力)では幼女になることになりそうで、赤ちゃんのメンテに心を奪われていたハデス様だから、幼女のコレットのことを可愛がるかもしれないけど、それはロマンティックでないので勘弁してもらいたい。

もう一つ不死になる方法を思い出した。カロンはステュクスないしはその支流アケローン川の渡し守の筈だけど、ステュクスといえば不死をもたらす神水で(猛毒という説もある)、アキレウスは赤ちゃんの時にこの川に浸されていたから、コレットもカロンの渡し船から落ちて・・・アキレウスのように踵を捕まれたりしないようにしないとね。

そういえばこの漫画にはレウケーが出てこないけれど、白ポプラになったレウケーのように、コレットもアスポデロスで植物になって生きる・・・いやいやそれもハデス様悲しいだけ。

あと寂しいから、連載が完結した後もたまにスピンオフで登場して欲しいのだけど、オルフェウスが冥府から妻エウリュディケを連れて帰れなかった逸話はあまりにも悲しいからこの漫画の雰囲気に合わないと思うのでパス。ディオニソスが母を冥界から連れ戻すのもこの漫画と合わないような気がするし、アスクレピオスが死者を蘇らせるのもコレットと折り合いをつけるのが難しいからダメそう。コレットとハデス様の、105-107話あたりに見られるような甘々の冥府での生活ぶりとか、他の神様との逸話とか。あ、ペルセポネがアドニスを可愛がったのにアフロディーテ様にとられる逸話はあってもいいかも。あとテセウスがペルセポネに横恋慕してハデスの策略で何しに冥界に来たか忘れてしまう話なんかもよさそう。アイネイアースが父アンキーセースに会いに金枝をペルセポネへの贈り物として冥府を訪れるのは、生前のことを忘れてしまうこの漫画の設定には合わないかな。お告げを得るくらいならいいかも。オデュッセウスも冥界にいっていろいろな霊と話をしている。こう考えてみるとけっこう冥界に出入りするものはいたし、ハデスやペルセポネも情に流されるところが多々あるんだなあ。

次回が6月5日までおあずけなのでいろいろ考えてみました。


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