(52話)一芸持ちは優遇と言うことで、突如ウクレレの特訓もするコツメ君。泳ぎの練習はハデス様が入浴している浴場で泳ぐ。ハデス様とコツメ君の入浴シーンは、この後もでてくるけど大好き。詰め込み特訓でくたびれたコツメ君はコレットの手の中で眠りに落ちながら、「ぼくは今まで捨てらりたり拾わりたりしてきたけど どこにいるかもわかりないぼくを探してくりたのはコレットしゃんだけですた はじめてぼくをあきらみないでくりたのはコレットしゃんでしよ(原文まま)」外で聞いていたガイコツも涙を流す。
(53話)ポセイドン様の採用試験で、ラッコの弟と競ったコツメ君。ガイコツと訓練した日々を思い出しながらがんばって、ポセイドン様も認めてくれた。
(54話)が、面接は不採用。一人海辺で泣くコツメ君のところにやってきたポセイドン様は、「お前も一緒に採ってやれなくてごめんな」と言いに来た。立派になったというのは本当に思ったけれど、コツメ君がワインをこぼした奥様のアンピトリテ様の服は親からもらった嫁入りの選別のひとつだったという。本人には世界に一つのもので、奥様もコツメ君が立派になったのはわかったけれど受け入れられないと、ポセイドン様にはわかったからという。奥様のあの服は、冥府でハリーが一針一針刺繍してくれた風呂敷と同じ、宝物であることが今ならわかるコツメ君。ポセイドン様にお詫びと感謝を述べて、自分から別れを告げる。冥府のみんなの親切もむだにした自分はもう冥府にも帰れない。ほんとうは会いたいけれどひとりで生きていくのがぼくのけじめなんだとつぶやいたところでハデス様見開きで登場。「我が冥府の家来に欲しい」と。コレットもコツメ君に突進して抱きしめる。
そしてコツメ君は晴れて冥府の家来。成長が遅くて小柄な上でのハンディというのは時間がたてば解決するものなのよね。「はじめてぼくをあきらみないでくりたのはコレットしゃんでしよ」が泣けます。野生では確かに淘汰されてしまうだろうけど。ポセイドン様からも、認めてもらえたし。
(55話)翌日夜、コレットが冥府に行くと、コツメ君の家が出来ていた。コレットが帰った後みんなであれこれ話していたという。みんな一緒にいられていいなあと話題の蚊帳の外で寂しくなったコレットは、昼間患者さんから聞いた海の男の願掛けの話を思い出す。
そして夜の海辺に行って「ハデス様と会えますように」という願掛けを聞いたハデス様、思わず我を忘れそうになる。
(56話)思わずコレットにキスをしようとして、はっと思いとどまり寸止め。いやどうせならそこで我を取り戻さずにキスしてよといいたくなる。そこに突然現れたディオニュソス様、すっかりできあがって見てないようだけど、近くで飲み会をやっているからと、コレットとハデス様を誘う。ヘルメス様も現れる。ゼウス様がハデス様のお気に入りの人間の女性が誰であるかを調べたときに(2巻10-11話)実際の調査は、当然人捜しが得意だというヘルメス様の仕事だったのね。珍しくハデス様が「行くか」とコレットに聞いたのは、コレットはディオニュソス様に会えて嬉しかったのをハデス様が汲んでいくれたのかしらと思っていたけど、キス未遂で気まずかったせいでは。行ってみるとなんとポセイドン様も一緒。コツメ君は冥府でハデス様の家来になったことを知り「コツメをよろしく」という。コレットとの関係を聞かれて妃ではない愛人でもない何者でもないと答えるハデス様。「何者でもないくせに側に置いているのか お前の物を身につけさせて 案外ずるいな」とポセイドン様。まあこれで二人の両片思いは延々と続くことになるわけだ。
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