2021年4月13日火曜日

コレットは死ぬことにした14

 (81話)冥府でのお泊まり休暇も終わって、ヘルメス様は何やら用事があるらしいのでディオニュソス様と二人で旅を再会したコレット。やっと恋人になったばかりなのに地上に戻るコレットにハデス様は寂しそう。ヘラクレスと泊まった町までくるとお祭りをやっている。なにやら人が集まっているところに言ってみると、なんと黒髪くせ毛のハデス様似のあかちゃんが。かわいいけど何で似てるのか、まさか隠し子・・・と複雑な気分のコレット。おりしも昔話語りが始まり、神々の最初の王ウラノスがその子どもクロノスに討たれたが、クロノスは次はお前が子に討たれるだろうという予言をうけたためヘスティア、デメテル、ヘラ、ハデス、ポセイドンを呑み込んだが、免れたゼウスが兄弟を救い出し、兄弟力を合わせてクロノスら巨人族と戦い倒したと。後半は知っている神様が次々出てきてコレットもディオニュソス様も不思議な気分。ふと気がつくと赤ちゃんがいない。探し回るとなんと路地で空に浮かんでいた。自分が話に出てきたクロノスだという。一方クロノス様が追放された流浪する浮島エリュシオンでは、ヘルメス様が呼ばれてラダマンテュスからクロノス様の脱走を相談されて、探しに地上に赴く。
(82話)地上で人間の前で空を飛ぶと大事件になるので、ディオニュソス様につかまったクロノス様が大騒ぎをしているところへ、ヘルメス様到着。とりあえず自分が町の人をごまかすから(何しろゼウス様の尻拭いのプロ)ひとまず冥府へ行っててということで、コレットとディオニュソス様はクロノス様を連れて井戸に飛び込み冥府へ。ちっちゃなハデス様ならぬクロノス様を見たシェフガイコツと掃除ガイコツたちは感激してプリンでもてなす。ハリーはよだれかけを汚したクロノス様のために超特急で新しいよだれかけをつくりあげる。
 裁判から呼ばれて戻ってきたハデス様とクロノス様の間には、数百年ぶり?に会うのに冷たい会話が。「わしの子らの中でお前が一番わしに似ている。となるともしや本性も?」そこにヘルメス様がエリュシオンからラダマンテュスを連れて、秘書ガイコツに案内されてやってきて、ラダマンテュスが花冠をあげると素直に帰って行く。その夜はディオニュソス様も冥府に泊まっていく。

巨神族のはずのクロノス様、こんな愛らしい姿ででてくるとは何という設定!複雑な気分のハデス様を慰めるコレットの「神様は大体皆偉そうだし無茶苦茶です!」ってこの漫画に限らずギリシア神話を聞くとほんとうにそう思う。今回は冥府の危機で、動揺するハデス様を見守るコレット。「私もハデス様も出会った頃の自分とちょっと違うでしょう」ってほんとうに二人とも14巻の間にずいぶん変わった。


(83話)一人だけ(コツメ君もだけど)クロノス様に会えなかったことを嘆く風呂ガイコツ。ところが翌日もプリンを食べにクロノス様が冥府に来る。ハデス様は無視して裁判に、コレットとディオニュソス様は旅の続き。
ディオニュソス様、冥府ともハデス様とも普通に馴染んでいる。
クロノス様に、ハデス様や冥府に好印象をもってもらおうと必死のシェフと風呂ガイコツ。冥府を案内中にアポロン様の種に水をやるコツメ君とも遭遇。農耕神のクロノス様に種は死んでいると言われる。アスポデロスのザクロのみ芽がでたという話を聞いて、見たいというクロノス様を止める。お昼寝中のクロノス様を置いてラダマンテュスを案内している間にクロノス様は行方不明に。昼休憩に戻ってきたハデス様と一行はアスポデロスへ探しに行く。ザクロの木の元気がないとハデス様に報告する影達。クロノス様は気合いで復活させたあと、「家来は王の宝 王の鏡 お前は家来に恵まれたなハデス どうやらお前はそこそこできる男のようじゃ それでこそわしの息子よ」とハデス様にいう。「父があんな風に言うとは思わなかった 丁重にもてなしてくれ」とガイコツにいうハデス様。

さてザクロは元気になったようだし、いつ働いてくれるのかな。いやその前にいつ実をつけてくれるのかな。

(84話)今日の旅を終えてコレットとヘルメス様とディオニュソス様が冥府に戻るとガイコツやラダマンテュスを相手に大演説中のクロノス様。コツメ君からザクロの木と親子関係の進展の話を聞いて喜ぶコレット。ヘルメス様から「ハデス様、ラダマンテュス達を部下にしてみては?裁判官として」との提案。現在エリュシオンにいるミノス、ラダマンテュス、アイアコスの3人は人間だった時代に法律を作っていたし適役だという。ヘルメス様が、クロノス様とラダマンテュスを送っていった後、考え込むハデス様。翌朝コレットとディオニュソス様が本日の旅にでかけるときに、会ってみることにしたという。かつて偉大な王であったミノスはちょっと不遜、アイギナ島の王であったアイアコスは緊張気味。ラダマンテュスと3人で死後裁判を見学する。殺人犯が自分の国の出身で、冥府に来ても不遜なようすをみて激高したミノスは、影を殴った弾みで、真実を映し出す冥府の水鏡を壊す。

(85話)地上にいたコレットとヘルメス様とディオニュソス様は、突然の雨と大きな雷に驚く。新しい水鏡をつくってもらうために、一つ目の巨人キュクロプスのアドヴァイスに従い、地上の深い森にあるすべての素がたゆたっているガイア様の泉から雷の力で形にするために、ゼウス様に雷霆で雷を落としてもらっているところだった。何日かかかるが、ゼウス様はハデス様が頼み事なんて初めてだし、冥府を守るためにがんばるという。キュクロプロスたちはものを作り続けて、今では小さくなって力を失ったので、もう一度作れるかどうかは保証はできないという。作れない場合は、今後は自身の目で嘘を見抜かねばならない。死者の言葉に惑わされず騙されず永遠に。その覚悟をするようにとハデス様にいう。

(86話)ヘルメス様はコレットとディオニュソス様を街におくった後、事情を調べにゼウス様のところへ。二人は避難する街の人達の手伝いをしたのち、冥府でヘルメス様を待つつもりが、あの雷は冥府がらみだったとハリーから聞く。そこにミノス様が倒れてしまったから来てくれとガイコツが。薬師としてのコレットはみんな評価してる!ミノスは人間だったときに熱湯を浴びせられて死んだので、今の姿になってからも水はダメで、お風呂やお茶で暖まることはできない。ミノスがいかに偉大な王であったかをラダマンテュスは延べ、今回のことは愚行で申し訳ないと、ラダマンテュスとアイアコスが冥府のメンバーに謝る。今のこの状況は心理的なものだというので、コレットはポプリを渡す。ミノスは少し気分が落ち着いたのか眠りにつく。鏡がもしうまくできなかったら冥府はどうなるのだろうと心配するハリーに、後ろで聞いていたハデス様は「冥府は何も変わらん そのときは私の目で裁くだけだ」と腹を括って見せる。しかしコレットはその後二人になったときのハデス様の様子を見て、不安であることを察して「閨では全部吐き出して下さい 私はあなたの薬師ですから ハデス様の嘘だけは見破って見せますから」


From #80 epilogue
13巻80話天界の思い出の水仙の崖で御膳ディナーの後冥府に帰ってきて、ベッドで寝る前にいちゃいちゃする二人。
二人の初夜にしか見えないけれど、手を出さないで閨に帰っていくハデス様、コレットと結ばれるのはいつ?で翌朝は81話冒頭でほとんど裸でコレットの部屋に来て「地上で宿のあてがあっても来てほしい」となっては、ディオニュソス様に「真顔のハデス様が口説いている姿とか想像つかねー」と言われて、思い出して赤くなるのもわかる。

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