2021年4月10日土曜日

コレットは死ぬことにした11

(63話)具合の悪いメンテちゃんを、そもそもの制作元アポロン様に見てもらいにコレットとハデス様は天界へ。びっくりするアポロン様は、柊ちゃんにも怒られる。柊ちゃんと話すコレットの所へ来て「わたちもちゃんとニンフになりたかったなーそしたらコレットさんみたいにはですちゃまとずーっといっしょにいられるのに いーなあ」といって倒れる。追加の栄養剤は効かなかったようで、鉢のミントも茎がちぎれている。アポロン様「ごめんよ力になれなくて」と。ミントちゃんが自分の鉢はアスポデロスにおいて欲しいというので、ガイコツやカロンやコツメ君も一緒にアスポデロスへいくと、メンテちゃんは「めいふに生まれてよかった」と言葉を残して消える。ミントには新芽が出ている。

コレットはハデス様に「いずれ埋め合わせする 凍土探検」という言葉は嬉しいけれど、メンテちゃんの言葉を思い出して「”ずっと”は私にもないんだよね」と思う。

ギリシア神話の神様にしては珍しく真面目なハデス様唯一の浮気相手メンテちゃん登場、儚い存在としてさらっと扱ってくれたところが、ザ少女漫画!

(64話)冥府にてガイコツ2人が休憩中に会話。ハデス様が冥府に降臨したときはすでに今の姿だったけれど、針子作のハデス様ぬいぐるみを手に幼少時から青年に成長するまでのハデス様の妄想をする。コレットが往診にやってきて、認めたくはないがハデス様がコレットを気にいっていらっしゃるのはもうおそらく事実と思う。しかしメンテちゃんが消えてハデス様は気落ちしてないって・・・ではコレットを妬かせるほどのあの執着はなんだったの。新芽が出たからいいの??

(65話)アスポデロスにザクロの木の芽が出た。昨日アポロン様を問いつめて、他の種は綿毛がアザミで球根がガランサスだと言われたという。ミントも元気に育っている。アスポデロスでコレットの姿を見て知っているような気がするという二人の影が。お話ししたら思い出せるかもと行こうとする二人を止めるアンノ先生の影。「私達はここの住人であのこはそうじゃない だから知り合ってはいけないのです あのこのことは遠くからそっと見て遠くからしあわせを願うくらいがきっといいのです」という。二人ともがっかりするがハデス様と嬉しそうに話すコレットを見て「思い出せないあのこが幸せになりますように 笑顔がとっても可愛かった小さなあのこがずっと笑っていられますように」と去って行く。コツメ君にここにきっといるおとうさんとおかあさんに会いたくならないのかなって言われたコレット、「会いたいとは思わないな ここで二人でゆっくり休んでくれたらいいなって そう願うくらいがきっといいんだと思う だから(お父さんもお母さんも先生も)探さないし会わないよ」と。聞いていたハデス様は「そう思えているのならよかった」と心の中で思う。「凍土探検に今から行くか」とコレットにいう。楽しそうなコレットに、よかったねと見守るコレットのお父さんとお母さんの影。

縁があって冥府に出入りするようになったコレットのけじめがすがすがしい。そうでないとハデス様を困らせてしまうしね。師のアンノさんは、唯一の例外だけど、コレットにとっては父や母よりも大きな存在だったのでしょうね。暮らした時期もアンノさんの診療所の方が故郷の集落よりも長かったわけだし。ただ、いずれ全て忘れていくこの死生観、天国があっても諸行無常ですか。悲しいなあ。

(66話)再びカロンに送ってもらって凍土探検の続き。ハリーはこの間とは違う新しい上着もつくってくれた。今度は鍾乳石のように氷が連なる森へ。二人でお茶をするのが楽しいコレットに見とれるハデス様。コレットの視線に気が付き「みているだけ」と。これは告白して恋人同士になった後でないと返事に困るよ~~ハデス様


お茶セットと共に「ハデス様に告白なぞしてみては?」とのハリーのメモを見つけたコレットは動揺。ハリーそれはやはりハデス様からでないと・・・まあハリーとしては主に向かってアドヴァイスなどできないか。行きにコレットに実況中継をしてくれと言われてネタバレしそうになって非難されたハデス様「帰路につく我々は新たな野望を胸にする 次はどこへ行こうかと」その言葉に嬉しくなったコレットは思わず告白しようとするが、そこに迎えのカロンの声。でも失敗したことにちょっとほっとしているコレット。まあ男女どちらからでもいいけど、神様と人間という立場を考えるとハデス様から言われないとコレットの立場が・・・

(67話)イタン兄ちゃんがいつ帰ってきてもいいという覚悟が出来たマリー姉ちゃん、コレットを引き留めるのも終わりという。つきまとうヘルメス様のいないうちにと、ディオニュソス様に急かされてすぐ出発。マリー姉ちゃんの野望はのれん分け。コレットはセラとポーラが一人前になったらどうしようとぼんやり考える。

一緒に行動している隊商の立ち寄り先はコルネくん(5巻27話)の街。もう去ってから5,6年になるというディオニュソス様が、コルネが元気か見てきて欲しいというので、コレットは一人で街に入る。聞いたとおりの場所でコルネくんに出会えて、イオさんから聞いて・・・と話し始めると一家総出で話を聞きに集まる。イオさんは大人気だったらしい。イオさんとは治療したきり会ってないとコレットは嘘をつく。なんとかディオニュソス様にも成長したコルネくんを見せてあげたいと、、入口まで送ってくれたコルネくんを街の外にまで連れ出し、空を指差して大きな声を出して近くで隠れているディオニュソス様が気がつくようにする。喜んでくれたディオニュソス様だけど、自分とハデス様にも、ディオニュソス様とコルネくんのような見えない壁があるのだと改めて思う。だから告白失敗したことをほっとしたのかなと。

(68話)置いて行かれたヘルメス様は、ディオニュソス様の居場所を補足したものの、コルネくんを見て泣いているディオニュソス様を見て、アポロン様のところへとりあえず宅配の配達の仕事に戻って、アポロン様と柊ちゃんに昔の話をする。ゼウス様と人間の間の子どもであるディオニュソス様はヘラ様の怒りをかって、小さい頃から幾度も瀕死の目に遭ってきたが、ヘルメス様が世話をしてアポロン様が治してきた。ヘルメス様がコレット達と合流するため去った後、アポロン様は「あれは究極の過保護」だとつぶやく。

巻末に時々ついてくるハデス様とフリスビー編のハデス様おちゃめ。大きな1mの特注フリスビー(9巻巻末で注文して10巻巻末で届いたのになかなか使えない)で、大犬のときの3つの頭を持つケルベロスと遊べば地響きが冥府に響き、お腹が空いて3匹の子犬になったときのケル・ベロ・スーとはラブリーわんわん♡フリスビー(7巻巻末)で更に遊ぶ。



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