2021年6月15日火曜日

おじさまと猫

pixivの連載でただで読んでいるけど、単行本も買いました。

ペットショップで売れ残って値下げしても売れなくて成猫になってしまったエキゾチックショートヘアの不細工な猫、みんなに笑われ卑下していたのに或日、神田さんという一人の男性が「この猫を下さい」「とても可愛くて私が欲しくなったのです」という。出会えたことが幸福だからと「ふくまる」と名付けられる。誰からも必要とされず自己肯定感の低いふくまるだが、広い家に一人で住むおじさまの寂しさに気づいて少しずつ心を通わせるようになる。

おじさまは実は神田冬樹という元天才ピアニスト、奥様の事故死以降ステージに上がれなくなって、今はピアノ教室の先生をしている。娘と息子はそれぞれ自分の夢を叶えるために独立していったが、おじさまは亡くなった奥さん鈴音さんへの思いを抱えている。

おじさまを慕う音楽教室の同僚たち、特に職場には秘密だけどバンドもやっている森山良春、その弟の日比野奏の弟子の森山雅人、茶子という柴犬を飼っている子どものころからの親友小林夏人の奥様はおじさまの大ファン、おじさまの才能を嫉妬していた日比野奏、ジョフロワ・ランベールも猫を通じて友達になっていった。

息子は作曲家のKIRAこと星鳴、才能があって、容姿は抜群なのにトラウマがあって人前にでるのはだめ。そんな彼が森山良春のバンドに入る???


その姉であり神田の娘空子はかつて母の訃報をステージの神田に伝えて、神田が倒れるのを目にした。でも自分の夢を追いかけるようにとの神田の言葉に海外修行中だったのが、突然帰国。

誰かの為に買い物をする楽しさを思い出してうきうきしながら猫ハウスを買ったおじさま、ふくまるはハウスの入っていた箱の方がお気に入り、でもしあわせなおじさま。猫トイレを買ってもらったけど、出し切れなかった分はトイレハイになったあと外にポトッと・・・。おじさまのお風呂につきあったら体を洗われてショックで隙間に隠れて出てこないなどなど、猫あるあるなふくまる。

ドラマは見てないけど草刈正雄は、おじさまのイメージととても合っていると思う。

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